音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

知らない言葉を愛せない

ようやく帰宅してお風呂をいただきました。

 

今日は終日お休みをもらって、

社会保険の切り替えとか、定期健診だとか、

あとは打ち合わせのためにずっと某所でこもっておりました。

一日まるっとお休みをいただきたい今日この頃です。

 

今日、夕食で立ち寄ったとあるファストフード店で、

トレンドピックアップということで流れてきた曲が、

Karin.さんの歌う「知らない言葉を愛せない」でした。

 

 


Karin.「知らない言葉を愛せない」

 

Karin.さんのオフィシャルYoutubeチャンネルで公開されている動画です。

私はサブスク(Spotify)で聞かせていただきました。

 

独特な歌唱というほどでもなく、抜群に歌が上手いというわけでもない、

特殊なコード進行が使われているということもなく、

なのに、なぜか最初のピアノ伴奏と歌声を聞いてビビッときたんです。

 

その秘密はたぶんご本人の紡いだ歌詞にあるのだと思いました。

 

 

自分を隠す為の笑顔を知ったときに
裏切られたんだ 生温い優しさに

あの時に言われた言葉ばっかり
思い出している 音楽に嫌われている

愛せないごめんね

 

なるほど、このアーティストはこういう歌詞を書くのか。

心にスッと自然に入ってくる言葉ではなく、

あえて引っ掛かりを生むような歌詞を選んでいるような印象です。

まだ彼女の他の歌を聴いていないので、なんともいえないんですけど、

一つの曲に出会わせてくれた、松屋の「豚キムチ定食」に感謝です(笑)

 

しばらくは彼女の歌をヘビロテしそうです。

コロナ禍の音楽のこと・続

こんな夜更けにブログかよ、と思われた方、すいません。

ここしか書く時間がないもんで・・・

 

また「前置きが長い」と言われそうですけど、近況を少し書きます。

 

平日は普通に千葉県内で仕事してます。

そして、土日は音楽関連のお仕事でずっと打ち合わせしてます。

打ち合わせ、というか作業ですね。

打ち合わせは昼くらいから始まって終わるのが夜の9時を回ることが多いです。

以前の仕事だったら時間的に余裕があって、

合間にブログを書くことができたんですけど、

今の仕事はなかなか目・肩・腰に相当な負担のかかるデスクワークでして、

さすがにそれをしながらブログを書くのは至難の業です。

 

そして、土日は打ち合わせのため、へとへとです。

私は千葉県内某所からリモートで参加するんですけど、

やっぱり、狭い部屋で顔を突き合わせて会議がしたいと本気で思います。

どうしてもタイムラグが発生しますし、なによりめんどくさい(笑)

まあ、これが新しい日常だ、と言われるとそれまでなんですけど、

ぶっちゃけ、めんどくさいです。

 

というわけで、ブログを書くまとまった時間が平日の夜しかなくなりました。

明日は市役所に行ったり検診を受けたりするので、終日お休みをもらいました。

なので、こうしてこんなじかんにセコセコとパソコンに向かってます。

 

 

というわけで前置きが長くなりましたが、本題です。

 

 

 

hw480401.hatenablog.com

 

先月末に書いたこのブログ、割と反響がありました。

当ブログのコメントは承認制なのですが、承認前にいろいろとコメントを見てますと、

いろんな考え方の人がいるんだなぁ、と思います。

 

で、このブログ内でちょっと触れた、

「演奏などによる飛沫感染リスク検証実験」について、

研究結果がまとまり、つい先日発表となりました。

報告書のリンクを貼ろうと思ったのですが、

一応「日本クラシック音楽事業協会」のTOPページだけリンクしときます。

 

一般社団法人日本クラシック音楽事業協会

 

私もこの報告書を大変興味深く拝読させていただきました。

ところどころうなづいたり、逆に首肯しかねることも少しありましたが、

大変わかりやすくまとめられた報告書ではないか、と思います。

演奏する側にとっては、舞台の上に立ってなんぼ、ですからね。

感染のリスクをゼロにすることは難しくても、

限りなくゼロに近づける努力をすることはできるのだ、ということを、

こうして数値化して表現してくれることはありがたいことです。

 

 

実験結果と考察については、「まあ、うん、わかります」という感じです。

実験環境と実際に演奏会場では環境が違うという理屈もわかりますし、

この実験に懐疑的、あるいは否定的な人もいらっしゃることでしょう。

満場一致の実験なんて、それこそ信頼できないもんですから(笑)

 

来年の今頃、あるいはその先になるかもしれませんけど、

普通に演奏会を楽しめる環境が戻っているといいなぁ、と思います。

生で聞きたい音楽が、たまりにたまってますから。

 

ブラスぷらす Op.26

ロバート・エドワード・ジェイガーのことは、

以前書いたか書いてないか覚えてません(笑)

覚えてないので書きます。

 

ジェイガーといえば「吹奏楽のための交響曲」でしょうか。

あるいは、日本でも人気の「シンフォニア・ノビリッシマ」でしょうか。

私も大好きでちょくちょく聞いています。

ただまあ、こういう書き方をするとバレバレだと思いますが、

今回紹介するのはこれらの曲じゃありません。

 

Third Suite(第三組曲)と呼ばれている曲があります。

マーチ

ワルツ

ロンド

という3つの小曲で構成されたとても聞きやすい組曲なんですけど、

まあ、この曲、変拍子だらけなんですよ(笑)

 

第1曲のマーチは、出だしから4拍子と3拍子が交互に出てきますし、

途中で5拍子になったり6拍子、果ては3拍子で終わるんですが、

聴いていると行進曲(マーチ)なんですよね~。行進しづらそうですけど(笑)

 

というわけで、変拍子好きにはたまらない曲ですが、

もちろん曲のクオリティも大変高く、難度も高そうです。

吹奏楽編曲を依頼されたときも、ジェイガーの曲をちょこちょこ聞いて、

参考にさせていただきました。

 

 

あ、ちなみに、紹介しているCDですけど、

第三組曲は入ってませんのでご了承ください。

 

The Universe Within

およそ2年位前にこんなブログを書きました。 

 

hw480401.hatenablog.com

 

私の音楽成分の何割かは久石譲さんの音楽で占められています。

あとは、ジャズとクラシックと劇伴、その他なんですけど(笑)

 

前述の2年前のブログで紹介したのは、

「人体II 脳と心」というNHKスペシャルの音楽でした。

最近知ったんですけど、

どうやらこの「人体II」のサントラ、サブスクリプションで聞けるみたいなんですよ。

いい時代になりました。

ちなみに「人体III 遺伝子」のサントラも聞けます。

あと、映像もDVDとかで出てますので、よかったら買ってみてください。

 

で、今回の話題はサブスクになっていない、

「驚異の小宇宙・人体」のサウンドトラックです。

 

 

今では廃盤となってしまって、プレミアム価格となっているみたいですね。

 

確か放送は1989年ですから、

久石さんでいうと「魔女の宅急便」が公開された年ですね。

この年、金曜ロードショー(当時)で、

となりのトトロがテレビ放送されて(たぶんテレビ初放送だったはず)、

映画放送前に、映画評論家の水野晴郎さんがスタジオジブリを訪問して、

当時まだ40代後半だった宮崎駿監督にインタビューしているんですよね。

で、トトロ終了後に公開前の特報として「魔女の宅急便」の映像と音楽が公開されました。

もうね、当時その録画していたビデオを何百回と聞きました。

イメージアルバムに収録されている「風の丘」って曲がとてもよくて、

映画だと「海の見える街」として使われている曲なんですけど・・・

 

 

あ、興奮して本題入るの忘れてました(笑)

 

 

NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」は、

ナビゲーターとしてタモリさんを起用して放送された番組です。

その音楽を久石譲さんが担当されました。

 

めっきりピアノの腕もがた落ちしているんですが、

このサントラの1曲目である「THE INNERS ~遙かなる時間の彼方へ~」は、

何とかギリギリ弾けるくらいのレベルは維持できてます。

 

今でこそオーケストラサウンドが活躍の主となっていますが、

久石さんの音楽の出発は現代音楽、そしてミニマルミュージックであり、

当時すごい高価だったフェアライトというシンセサイザーを使って、

とても幻想的な音色を構築していました。

 

私もそれに影響を受けて、

高校時代にKORGというメーカーのシンセ(数十万円)を購入して、

日夜MIDIだったり打ち込みだったりをずっとやってましたね。

こういう経験があったから、編曲家としてのスキルが上がったのかもしれません。

久石さんのシンセサウンドのおかげですね。

 

今ではプレミアムすぎて手が出にくいと思いますが、

Youtubeでもサントラ音源聴けますし、

CDなら私が持っているので、よかったらレンタルします(笑)

 

というわけで、私の音楽の原点の一つのお話でした。

1988年のおもひで

今日はテレビで「となりのトトロ」が放送されます。

もう何度目かわかりませんけど、都度見てしまうのはなぜなんでしょうね。

 

となりのトトロは1988年公開の映画です。

今から32年前のお話です。

私は公開当時、映画館で観ました。

火垂るの墓」との同時上映という何とも言えない感じですけど(笑)

(いや、これもいい映画なんですけどね)

 

32年前というと、私はまだ神戸に住んでいました。

阪急三宮駅の高架下に映画館があったんですよ。

高架下なので、もちろん映画中も電車の通る音が聞こえてきます。

でも、それを加味してもとてもいい映画だったと記憶しています。

 

ナウシカラピュタも映画館では見ていないのに、

(見ようと思えば映画館で見られたんですけど、見てません)

なぜトトロは映画館まで観に行こうと思ったのか、

実際のところ、その理由は定かではありません。

その時は私の妹と一緒に観に行ったんですけど、

そのころはまだアニメにどっぷりハマっていた時期なので、

アニメ雑誌とかの宣伝文句で行こうと思ったのかもしれませんし、

単純に妹が観に行きたいと駄々をこねたのかもしれません。

 

まだ子供といえるような年齢だった私と妹の二人だけで、

市バスに乗って、神戸の繁華街である三宮へ向かい、

映画館まで行くというだけでも結構な冒険でした。

神戸の市バスはどこまで乗っても運賃が同一料金だったので、

そのあたりの心配は全くしてなかったんですけど、

映画の入場券分のお金が足りるかどうか、終始不安だった記憶があります。

 

当時は入れ替え制ではなかったので、一度映画館に入ればずっといられました。

なので、トトロ→火垂る→トトロ、と一周半して映画館をあとにします。

その足で三宮のセンター街へ向かい、アニメグッズのお店でトトロのCDを探しましたが見つからず、結局後日近所のCDショップでサントラを見つけました。

 

トトロもそうなのですが、

ジブリ、いや、宮崎駿監督作品の音楽の作り方は少し変わっています。

まず、音楽を担当されている久石譲さんが、

映画のイメージボードなどを参考に楽曲のイメージを膨らませて、

その映画の「イメージアルバム」というものを作り上げます。

そして、そこで作られたいくつかのメロディなどを使って、

サウンドトラックを製作していく、というものです。

この流れはたぶんハウルの動く城あたりまでは定番だった気がします。

あれ、ポニョも風立ちぬもイメージアルバムってありましたっけ?(笑)

 

調べればすぐわかるんでしょうけど、めんどくさいので放置します。

 

当時、まだ音楽の勉強なんてほとんどしていませんでしたが、

家にピアノ(シンセサイザー)があったので、

映画の音楽とかを耳コピして家で楽しんでいたんです。

いっちょ前にルーズリーフの五線紙を購入して楽譜も書いていました。

今もまだ実家に残っていると思いますが、恥ずかしいのでいずれ廃棄します。

 

ジブリの音楽もほとんど耳コピで覚えました。

CDを聞いて、それを鍵盤で演奏して、譜面に記録する。

まだコードネームなんて高度なものは使えませんから、

一心不乱にメロディと副旋律、あるいは低音部を書きとっていたように思います。

私の耳コピ力は小中高時代のこういう経験が作り上げていったんですね。

ジブリ、おそるべしです。

 

という、32年前の思い出みたいなものを書きなぐってみました。

すでにトトロが始まっているので、そっちに移行します。

 

ではまた!

Incidental Music Vol.84

強烈な音楽体験というのが数多く存在します。

私の場合には、映像音楽などでそれが顕著なんですが、

1972年に公開されたベルナルド・ベルトルッチ監督の「Last Tango in Paris」は、

大人になってから友人の勧めで鑑賞し、度肝を抜かれたんですね。

 

Last Tango in Paris: Limited Edition /

Last Tango in Paris: Limited Edition /

  • アーティスト:Gato Barbieri
  • 発売日: 2017/03/31
  • メディア: CD
 

 

この映画そのものも相当物議をよんだ問題作ではありますが、

この映画の音楽、本当に大好きです。

音楽監督として抜擢されたのは、

アルゼンチン出身サクソフォン奏者であるガトー・バルビエリです。

(アレンジはまた別の方が担当しているんですけど)

映画のタイトルに「タンゴ」と銘打たれていることもあり、

音楽にもタンゴのリズムが登場するんですが、

映画のテーマの沿っているのかどうかはわかりませんが、

ものすごく感情のこもった音色を奏でているわけですよ。

官能的、というと語弊があるかもしれませんが、そういう感じです。

 

映画は決して万人にお勧めできるものではないとは思いますが、

音楽についてはジャズ好きな私も太鼓判を押したくなるほどおすすめです。

FRANK GIEBELS / Science Friction【ジャズのススメ 134】

別に廃盤ものが好きというわけじゃないんですけど、

タイトルで紹介しているこのアルバムも見事に廃盤です。

 

オリジナルアルバムのほうは1991年に発売されているのですが、

復刻版として2012年にCDがリリースされてます。

 

tower.jp

 

ドイツのジャズピアニストであるフランク・ギーベルズ。

ドイツのエヴァンスなんて異名もあるとかないとか、だそうですけど、

そういう異名って、後から本人以外の第三者が付けたりしているので、

私自身は全く信用していないんですが、

アルバムを聞く限りでは、確かにビル・エヴァンスらしさはほんの少し感じます。

 

フランク・ギーベルズ・トリオのアルバムでいうと、

「With A Smile And A Song」も名盤として知られています。

こちらのアルバムも残念ながら廃盤になってますけど・・・

 

残念ながら、動画にもサブスクにも見当たらないので、

中古市場で探すくらいしか手がないと思います。

あと、私から直接アルバムを借りる、という手もありますけど(笑)

 

すごくいいアルバムなんですけどね・・・