音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

現代音楽を聞く その108

現代音楽作曲家の西村朗さんが昨年9月に亡くなられた、

というニュースを知ったのは、彼の音大時代の親友であり、

同じ大阪生まれの劇伴作曲家である田中公平さんのポストによるものでした。

 

現代音楽に傾倒していた若かりし当時、

私は西村さんの音楽を聞いて、模倣してその技術を我流ながら研究していました。

そのこともあり思い入れの深い作曲家のお一人でもあります。

なので、西村さんの楽曲を紹介しようと思ったんですが、

昨年、もう一人現代音楽の巨匠がもう一人お亡くなりになっています。

 

松平頼暁さんです。

 

狂気と緻密さが同居するような松平さんの音楽は、

やはり学生時代の私を虜にしていた時期が、たしかにありました。

 

一番彼の楽曲で聞いたのはなんなんだろう、と思い巡らせていますが、

出てきたのは1曲だけでした(笑)

その曲「マリンバとオーケストラのための『Oscilation』」は、

最近になってまた聞き始めた楽曲でもあります。

Oscilation(オシレーション)とは、ゆらぎや振れという意味合いです。

ミニマル的な印象も垣間見える音楽ですが、

リズムにも音色にも緻密なゆらぎがみられる、そんな1曲です。

 

年始からの怒涛のニュースラッシュで、

テレビをほとんど見なくなってしまったわけですが、

そんな私を慰めてくれるのはやはり音楽でした。

 

人を選ぶ楽曲ではありますけど・・・