チェコの作曲家、エルヴィン・シュルホフ。
一時期私は彼の室内楽ばっかり聞いていた頃がありました。
もちろん中規模、大規模な楽曲も数多くあって、
その中にはジャズ風と銘打たれた野心的な作品もありました。
それらももちろん素晴らしいわけなんですけど、
私自身の嗜好が室内楽好きということもありまして(笑)
「弦楽四重奏曲第2番」は1925年に作られた曲です。
同じ年に作られた木管のためのディヴェルティメントも良いんですが、
なんにせよ室内楽多めで申し訳ないです。
彼もまた、時代とともに作風が大きく変わった作曲家の一人です。
作風が変わった、と聞くとまっさきにスクリャービンあたりを思い浮かべますが、
あそこまで劇的に変化したかどうかは判断の難しいところです。
曲を聞いているとリズムが一定で、ミニマル的な印象も感じますが、
楽曲自体は非常に堅牢な感じも抱かせてくれます。
また、管弦楽曲とか聞くとイメージが変わるかもしれませんけど、
そこまで現代音楽っぽくはない、と個人的には思います。