


およそ1年間の大阪生活を終えて東京に引っ越して早2ヶ月が経とうとしています。
大阪にいる間、ゲーム音楽のコンサートもそうですが、
関東に住んでいた頃には足繁く通っていたクラシック音楽からも遠ざかり、
生演奏を聞く機会がめっきりとなくなってしまっていました。
今年の8月にいろいろと私生活で大変なこともあり、
今回のこのコンサートへの参加も危うかったのですが、
なんとか心身ともに持ち直し、ようやく音楽を聞ける環境が整いました。
伊丹で行われた浜渦正志さんのピアノコンサート以来となる、
久々の生演奏鑑賞、緊張してないといえば嘘になります。
いや、緊張してたんだろうか。
未だ、昨日(2025年10月25日)の演奏会のことを思い出すと、
足元がふわふわするような、そんな浮遊感を感じ続けています。
東野美紀さん、というと、グラディウスや沙羅曼蛇、
あるいは幻想水滸伝など、KONAMIゲームの音楽で知られています。
私が彼女の名前を意識したのはいつの頃でしょうか。
ゲームセンターで「イー・アル・カンフー」をしていた頃はもちろん、
MSXで「魔城伝説」をプレイしていたときも名前なんて意識していませんでした。
となると、PSで幻想水滸伝をプレイしたときに名前を知ったのかどうか、
今となっては判然としていませんが、
私のゲーム生活に欠かせない音楽を作られた偉大な方であり、
大好きな作曲家のお一人であることに間違いないです。
名前だけが独り歩きしている印象があり、
めったにメディアには出ない人、という感じを受けていました。
まさか、彼女の生演奏で彼女の作品が聴ける機会が来るなんて、
ゲームセンターでイー・アル・カンフーをしていた頃には想像だにしなかったことでしょう。
そのくらい私の中ではウェイトの高い作曲家のお一人です。
NEVER ENDING MELODIES
MIKI HIGASHINO 60TH BIRTHDAY CONCERT
2025年10月25日(土)14:00開演
サントリーホール小ホール(ブルーローズ)
(演目)
・グラディウス
・沙羅曼蛇(LIFE FORCE)
・グラディウスIII~伝説から神話へ~
・Twinbee
・ときめきメモリアル
・東京生活(アルバム「TEN PLANTS」より)
・幻想水滸伝、幻想水滸伝II
(アンコール有り)
半世紀以上生きている私ですが、
子供の頃からゲームが大好きでした。
私の子ども当時は、ゲームセンターというと悪の巣窟という印象があり、
小学校でも出入りすることを推奨されていない環境でしたが、
それでも近所に数か所あるゲームセンターに学校帰りに入り浸り、
少ないお小遣いを工面して、単価の高い遊びに興じていました。
グラディウスと沙羅曼蛇はそれこそお小遣いの大半を注ぎ込んでプレイしてました。
ですが、ゲームセンターというところは周りに多くのゲーム機が存在し、
それ単体で音楽を聞くということは難しかったんです。
なので、グラディウスや沙羅曼蛇の音楽はファミコン版が、
じっくりと聞いた最初の頃でした。音源はチープでしたが、
それでもプレイを繰り返し音楽が刷り込まれていったことを思い出します。
それと前後してAC(アーケード)版の音楽を聞く機会に恵まれ、
ファミコンとの音源の違いなどを模索していました。
たぶん、音楽への道を志そうとしたのは、
こうした経験も多分に含まれていたのかもしれませんね。
今回のコンサートはピアノデュオによる演奏会。
一部連弾(ピアノ1台で2人が演奏するスタイル)もありましたが、
ほとんどがピアノ2台による演奏でした。
しかも、東野さん御本人による新しいアレンジで。
この演奏会を企画された方々に、本当に足を向けて眠れません。
オープニングアクトでは、演奏される楽曲のメドレーが披露されました。
「グランドプロローグ」と冠されたその楽曲には、
グラディウスや沙羅曼蛇、あるいはときメモ、幻水のエッセンスが散りばめられ、
それはそれは素晴らしい楽曲群でありました。
そして、グラディウスの演奏では、
なんとモーニングミュージックから始まり、感激して泣いてしまいました。
入り浸っていたゲームセンターで、朝イチバンでその音楽を聞いたことがあったからです。
おそらくは東野さんの作品ではなかったと記憶していますが、
バロック調のその音色をピアノデュオで聞けたのはまさに至福の喜びでした。
その後、グラディウスの各面のメドレーが続きます。
ファミコン版、あるいはAC版の移植などで数多く聞いてきた名曲が、
東野さん御本人のアレンジで聞けるだけで本当に嬉しかった。
沙羅曼蛇でいうと「Poison Of Snake」(ボス曲)が本当に大好きで、
PSPの沙羅曼蛇ポータブルでずっと音楽を流していたのが懐かしいです。
1面の「Power Of Anger」から最終面まで(LIFE FORCE含む)演奏されて、
あ、そういえば私は沙羅曼蛇全クリしたことなかったことを思い出しました。
音楽はCDなどで五万と聞いていたんですが・・・
そして、「Mamma Mi Scusi」です。
これは本当に感動しました。
東野さんが退場し、MUSICエンジンの河合晃太さんと、
ピアノデュオの川村紀子さんとのヴァイオリン・ソナタチックな演奏です。
確かもともとは東野さん自らGAME OVER曲である「Crystal Forever」を、
アレンジされた音源が元の曲だったと記憶しています。
お二人のアンサンブルがとても心地よく、危うく眠りそうになりました(嘘)。
そして、グラディウスIII、Twinbeeと楽曲が続きます。
グラディウスIII、そんなに詳しくないので・・・
Twinbeeの演奏は川村さんのソロから始まり、途中で東野さんが加わります。
「NORMAL RANKING」の楽曲はなぜか覚えていました。
そして前半ラストはときめきメモリアルの演奏です。
実は少しプレイしたくらいでほとんど音楽は知らなかったんですが、
何故か如月未緒テーマ曲である「あなたに贈るソナタ」は覚えていました。
唯一告白された彼女だったからかもしれません。
このセクションでは連弾での演奏もあり、東野さんのナレーションもあり、
笑いと感動に満ちた演奏でした。
そして「TEN PLANTS」というアルバムから「東京生活」という楽曲です。
私はこのアルバムは持っていないのですが、
植松伸夫さんが発起人となって、ゲーム音楽作曲家たちのコンピCDを制作したそうです。
そんな中で東野さんが担当されたのが「東京生活」という楽曲でした。
この楽曲では、カルテット(Vn2、Va1、Vc1)にフルート、木琴が加わり、
そしてVOCALの高橋由美子さんが登場します。
原曲でも歌唱をされていた高橋さんご本人の登場に嬉しくなりました。
アルバム原曲は打ち込みベースのものではありますが、
こちらはリズムを木琴が担当し、東野さんは鍵盤ハーモニカを演奏、
弦楽が歌を下支えするという構成になっていました。
楽曲自体は昔聞いたことがある程度なので、うろ覚えなのですが、
高橋さんの歌唱が当時と変わりなく、力強いものでした。
後半はすべて幻想水滸伝と幻想水滸伝IIの楽曲になります。
(後ほどアンコールにも言及しますのでネタバレ嫌いな方はご注意を)
当時もプレイしてその楽曲に感動し、CDも買ったのはいい思い出です。
実は幻想水滸伝シリーズはIVで止まってしまっているのですが・・・
このコンサートを主催されているMUSICエンジンさんで、
以前、幻想水滸伝IIの楽曲をオーケストラで演奏するコンサートがありました。
hw480401.hatenablog.com
hw480401.hatenablog.com
詳しくはこちらの記事を(宣伝)
あの頃はゲーム音楽の演奏会に足繁く通っていたものです・・・
こちらの演奏会も素晴らしかったのですが、
作曲者ご自身によるピアノデュオアレンジでも、
その楽曲の素晴らしさは遺憾なく発揮されていたように感じました。
私は特にIIへの思い入れが強いので、
月夜のテーマやコンサートの最後に演奏された回想などは、
涙なしでは聞けないくらいに感動しっぱなしでした。
そして、アンコールです。
・忍者隠れ里(幻想水滸伝IIより)
・グランドプロローグ
忍者隠れ里は、高橋由美子さんの生声が加わったバージョンでした。
ピアノはミニマル・ミュージックを彷彿とさせる旋律が続き、
その伴奏に合わせて流麗なメロディが流れます。
高橋さんの歌声を聞いて「そのまんまだ」と思いました。
印象的な音楽の一つでもあったので、アンコールで聞けて嬉しかったです。
そしてオープニングで流れたグランドプロローグを、
観客の手拍子付きで演奏されて、コンサートは終了となりました。
本当に久しぶりにゲーム音楽の演奏会に参加しました。
それも、大好きな東野美紀さんの生演奏。
幻想水滸伝IIの回想で号泣して、近隣の観客にご迷惑をおかけしましたが、
それでも、この演奏会に参加してとても楽しかったです。
もし叶うならば、第2回をやってほしいところですが、
魔城伝説とかイー・アル・カンフーとかはマニアックすぎますか(笑)
東野さん、川村さん、とても素敵な演奏ありがとうございました。
「東京生活」の令和バージョンの演奏もとても素晴らしかったです。
何よりこの演奏会を企画されたMUSICエンジンさんに、
心の底から御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
またしばらくはこういった演奏会から足が遠のくことになるかもしれませんが、
それでも演奏活動をこれからも応援しています。
重ねての御礼となりますが、
本当に素晴らしい演奏会を開催してくださり、本当にほんとうにありがとうございました。