音楽つれづれ日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。特にジャズが好き。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

ブラスぷらす Op.19

 

2018年11月に普門館に行きました。

私自身は、このブログで何度も申し上げております通り、吹奏楽に明け暮れた学生時代ではありませんでしたので、「普門館」という名称を聞いても感慨はありません。

もちろん、普門館が「全日本吹奏楽コンクール」の決勝の舞台であることは以前から存じていましたし、それに向けて練習を繰り広げていることも知っています。

 

じゃあ、なんで普門館の最後を見届けに行ったのか。

未だに何故行ったのか、私自身も実は把握しかねています。

カッコよく言うなら「呼ばれたから」かもしれませんね。

 

制限時間はありましたが、実際に普門館の舞台に立つこともできました。

 

 

この場所に立つと、得も言われぬ感情にとらわれます。

たくさんの熱気ある吹奏楽の音色をずっと浴び続けてきた会場だからこそ、

その熱気の残滓のようなものがここから垣間見えるような気さえします。

 

多くの人が自分の楽器を持って舞台に上がられていました。

そして、ごく自然に「宝島」の演奏が始まったんです。

 

 

吹奏楽でいう「宝島」といえば、

もともとはT-SQUARE(当時はTHE SQUARE)の楽曲を、

作編曲家の真島俊夫さんが吹奏楽用にリアレンジしたものです。

 


和泉宏隆 / 宝島 (指揮:真島 俊夫)

 

 

普門館閉館前に、自然に始まったその「宝島」の演奏は、

楽器の絶対数も少なく、けして上手とは言えないものだったかもしれませんが、

舞台上で聞くその音色を聞いて涙を流している人が多くいらっしゃいました。

私もやっぱり泣いてしまってました。

 

終始明るい楽曲なのに、聞いていると泣いてしまうのはなぜなんだろう、

昔から原曲も含めてたくさん聞いてきたはずなのに、

と思ってずっと悩んでいたんですけど、

普門館で聞いたその「宝島」を聞いてその理由の一つが分かったんです。

 

それは演奏者の曲への愛情を感じることが出来たからなんです。

 

常日頃から「演奏に愛情なんていらない」「愛情よりも技術」と思ってましたが、

音楽っていうのは技術だけではないんだな、ということを、

その演奏を聴いてまざまざと自分のつたなさを恥じ入った次第です。

 

今聞いてみると、やはり名編曲だなと思います。

編曲をされた真島さんは4年前に他界されてしまったんですけど、

彼の紡いできた楽曲、編曲されたものは未だに演奏され続けています。

音楽って、思いも大事な要素なんだな、と改めて思いました。

現代音楽を聞く その84

大澤壽人さんといえば、指揮者としてのイメージが強いんです。

 

私が学生時代を過ごしたボストンにある楽団、

ボストン交響楽団を日本人で初めて指揮をしたのが大澤さんです。

また「魔法使いの弟子」で知られるフランスの作曲家ポール・デュカスに作曲で師事した唯一の日本人としてもその名が知られています。

ただ、彼の楽曲ってほとんど演奏されてません。

世に知られていないってのもあるんでしょうけど、何とも惜しい気がします。

生まれが私と同じ兵庫県神戸市っていうのも親近感をおぼえます。

 

最初に彼の曲に触れたのは2000年代以降のことです。

それまでほとんど日の目を見ることのなかった彼の楽曲が、

少しずつ世間で知られるようになり、

数は少ないながらも演奏会も開かれたようです。

 

「トランペット協奏曲 イ短調」はそんな彼の作品の中でも、

ジャジーな印象が強くてよく聞いています。

 

osawa-project.org

 

かなり難しい楽曲だと思います。

でも、ぜひともこれ、生で聞いてみたいんです。

どこかでやってくれませんかね・・・(笑)

新たなる

※このブログを読まれる前に

 

今回のブログ、「新たなる」ですが、大仰なタイトルをつけてはいますけど、

内容はPS4用ソフト「新サクラ大戦」のネタバレ感想みたいな感じです。

なので、ゲームに興味のない方、

あるいは、ゲームに興味はあるが「新サクラ大戦」を最後までプレイしていない方、

さらに、「新サクラ大戦」をプレイしていない方には不向きの内容となっております。

ゲームのネタバレは全開ですが、音楽のネタバレはなるだけしない方向です(笑)

それでも読みたいという方のみ、この先をお読みいただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発売日当日に限定版を購入した「新サクラ大戦」ですが、

20分とか30分程度ずつ進めて、発売から2か月ほどでようやくクリアしました。

大半の方からすると「求めていたサクラ大戦とは違う」と思ったでしょうけど、

私もクリアするまではそう思ってました。

 

システム面やら戦闘シーンの何とも言えない操作感やら、

エンディングの外国製作感あふれるコマ送りアニメーションやら、

いろいろと不安要素が形となってあらわれたことに妙に納得してしまいました。

こういう言い方をするとよくないんでしょうけど、

田中公平さんの音楽が無ければ、途中で投げてたと思います。

 

シナリオ監修をされたイシイジロウさんのストーリーは、

思ってたよりはよかったですけど、見せ方が「うーん」という感じです。

結局回収されていない伏線もありましたし。

(そのあたりは続編を想定しているとは思いますが)

 

久方ぶりのIP復活に沸いたこの作品ですけど、

想定よりもかなり予算が少なかったのか、それとも無駄遣いが多かったのか、

そのあたりは想像するしかないんでしょうけれど・・・

 

「新たなる」というのは今回の新サクラ大戦のエンディング曲です。

アニメーションはアレでしたけど、楽曲は本当に素晴らしかった。

いろいろな音楽的な仕掛けが施されていますし、

(このあたりはネタバレするのも野暮なので詳しくは書きませんけど)

「ああ、これを聞きたかったんです」と涙流しながらエンディング見てました。

相変わらず歌うのは大変そうな楽曲でしたけどね・・・

 

 

サクラ大戦の楽曲、本当に良かったです。

キャラソンやOP、EDももちろんよかったんですが、

なによりゲーム内のBGMが本当に素晴らしかったと思います。

田中公平さん、相当力を入れて書いたんだろうなぁ、と。

 

キャラソンでいうとどれもこれも大好きなんですが、

びっくりだったのは、そんな新サクラ大戦のキャラソンの一つの編曲を、

「オクトパストラベラー」などで知られる西木康智さんが担当されてるんですよ。

意外なキャラソンでアレンジされてるので驚きました。

※このキャラソンの詳しいお話は公平さんのブログをどうぞ。

 

 

限定版についていた「歴代歌謡集」もとてもよかったです。

サクラ大戦の楽曲も聞けますし、

なにより歴代シリーズの名曲を聞けたのは嬉しかったです。

今聞きなおしてみると、

サクラ大戦Vの「輝く星座」や「ここはパラダイス」など、

当時はあまり聞かなかったものを改めて聞いてハマってしまいました。

 

 

というわけで、クリアした興奮の勢いで書いてみましたけど、

こういう趣味全開なことを、わたしはたまに書きます(笑)

Incidental Music Vol.77

今年のNHK大河ドラマ麒麟がくる」、毎週楽しみに見てます。

放映前にひと悶着ありましたけど(笑)

 

今回「麒麟がくる」の音楽を担当しているのがジョン・グラムさんです。

お名前は以前から存じ上げていましたが、

どちらかというと作曲よりも編曲の分野で活躍されている方です。

楽曲のオーケストレーションとかやってるんですよ。

だから今度の大河ドラマで音楽担当になると聞いた時、ちょっとワクワクしてました。

 

大河ドラマで海外の作曲家が音楽を担当した例でいうと、

有名なのはエンニオ・モリコーネの「武蔵」が有名ですかね。

たしか2003年だったと思いますけど、評価はかなり悪かったみたいですね。

私は好きでずっと見てたんですけど・・・

 

NHKの公式Youtubeチャンネルで「麒麟がくる」のオープニングが見られるんですが、

ジョン・グラムさんはこの音楽を作るにあたって、

これまでの大河ドラマの音楽をかなり研究されたんだそうです。

サウンドとしては少しアメリカ映画っぽい印象もありますが、

勇壮なメインテーマにあのオープニング映像がマッチしていると思います。

 

 

参考:「麒麟がくる」オープニング映像

https://www.youtube.com/watch?v=UckZsPuG-ZY

 

Joe Zawinul / Money in the Pocket【ジャズのススメ 127】

ジャズピアノが突然聞きたくなりました。

Bill EvansArt Tatum、あるいはThelonious Monkなど、

ジャズピアニストの名前はいくらでもあげられるんですが(笑)、

ふと頭の中に浮かんできたのが、ジョー・ザヴィヌルでした。

 

Money in the Pocket by Joe Zawinul

Money in the Pocket by Joe Zawinul

  • アーティスト:Joe Zawinul
  • 出版社/メーカー: Japan
  • メディア: CD
 

 

ジョー・ザヴィヌルといえば、ウェザーレポートという印象が強いですよね。

 

あ、ウェザーリポートというのは、

サクソフォン奏者のウェイン・ショーターと共同で作ったバンドの名称ですね。

エレクトリックジャズの草分け的存在ともいわれますが、

この話をし始めると長くなるので、また次の機会に譲りましょう(笑)

 

「75」とか「Zawinul」といったアルバムも有名ですけど、

個人的な感想でいうと、

彼の初期に属するこの「Money in the Pocket」が妙に惹かれるんですよ。

エレクトリックな印象が強い彼ですが、

このアルバムでは粗削りながらもアコースティックな音色が楽しめます。

 

やっぱり古い音色が好みのようですね、わたしは・・・(笑)

Summer

1999年にひとつの映画が公開されました。

北野武監督の「菊次郎の夏」です。

 

もともと映画自体よく見るんですが、

北野武監督の作品もほとんど全部見ています。

一部ではかなり不評なことも承知しているんですが、

監督の独特の映像や色彩、あるいは会話の間など、

天性のものなのかそうではないのかはともかく、

とても個性的な映画を数多く作られています。

 

映画「あの夏、いちばん静かな海。」から「Dolls」まで、

およそ10年以上にわたり北野監督の映画の音楽を担当したのが、

宮崎駿監督のアニメ映画でもその名を知られる久石譲さんです。

 

「Summer」は映画「菊次郎の夏」のメインテーマです。

 


Joe Hisaishi - Summer

久石譲さんの公式Youtubeチャンネルより

 

映画は見たことがないけど、曲は知ってるという方も多いと思います。

大手酒造メーカーのCMにも楽曲が使われていましたね。

久石さんが定期的に行っているコンサートなどでもたびたび演奏され、

私自身もとても大好きな楽曲の一つとなっています。

 

上の動画は先週UPLOADされたものみたいですが、

このアレンジすごく好きです。

1:20~あたりでC→Dへと転調するんですが、それがとてもいいです。

(ちなみに映画ではD-dur(ニ長調))

転調好きなもので(笑)

 

あと、これは久石さんの楽曲がお好きな人ならすでに既出ネタかもしれませんが、

この「Summer」の楽曲中に、

さりげなく「あの夏、いちばん静かな海。」のメインテーマが使われてるんです。

そのメインテーマ、「Silent Love」という楽曲なんですが、

分かりやすく引用されているんですけど、

曲の調性やほの明るい雰囲気に紛れてしまい、パッと聞くと聞き逃しそうになります。

 

 


Silent Love (Main Theme)

 

「♭ミレー♭シ↓ソ↓ー、♭ミレー♭シ↓ド」

という何気ないメロディがサビとして何度も登場します。

もともと久石譲さんはミニマルミュージックをやっていた方なので、

こういう楽曲にもそうした経験が生かされているんでしょうね、きっと。

 

で、このメロディが「Summer」にも登場します。

一番わかりやすいのは曲の最後のあたり、

動画の3:36~のフルートが奏でる旋律ですね。

そのメロディが「Silent Love」のそれと一致しています。

意図したものなのか、それとも偶然なのかはわかりませんが、

どっちも名曲であることに変わりないので、どうでもいいですけど(笑)

ブラスぷらす Op.18

50年ほど前にコンクールで披露されて人気が出た作品「呪文と踊り」。

ジョン・バーンズ・チャンスの作品の中でも有名なんだそうです。

 

ジョン・バーンズ・チャンスはアメリカの作曲家です。

不慮の事故によって39歳という若さで亡くなってしまったのですが、

その作品は今も世界各地で演奏され続けています。

 

私が最初に彼の作品を聞いたのはだいぶ昔です。

「Variations on a Korean Folk Song」という曲ですね。

日本語に訳すと「朝鮮民謡の主題による変奏曲」という感じでしょうか。

それから彼の作品を聞くようになって出会ったのが、

「Incantation and Dance(呪文と踊り)」でした。

 


J.B.チャンス/呪文と踊り

※動画は洗足学園音楽大学の公式のものです。

 

前半はおどろおどろしい木管の旋律から始まる「呪文」の部分、

そして中盤から後半にかけては激しいリズム体が特徴的な「踊り」の部分です。

初めて聞いた時は血沸き肉躍る後半で興奮しまくったものですが、

今聞いてみると、前半の「静」の部分の導入が良く出来てるなぁと思います。

 

大好きな曲です。