音楽業界のみならず、どこの業界も悲鳴だらけです。
新型コロナが蔓延、今月に入ってから徐々に検査陽性者数が増加し、
また予断を許さない状況になってきたような気がしなくもないです。
職場が東京都内から千葉県内に変わって、
ほとんど東京へ赴くことが無くなりました。
先々週の金曜日に、新宿へ映画を見に行ったんですけど、
ちょうど二週間後の今日、無事に過ごしております。
毎日のように発表される数字に一喜一憂、
いや、一喜はほとんどないみたいですけど(笑)、
やれ、自粛しろだの、宣言早く出せだの、
あるいは、自粛不要だの、ただの風邪だの、いろんな意見が飛び交ってます。
どっちもどっち、と思うのはいつものことですけど、
コロナ禍の日本のSNSは、以前よりも結構殺伐とした感じが増した気がしますね。
「あちらがたてばこちらがたたず」という状況が延々と続いていて、
否定と肯定が程よく入り乱れて、活況を呈しています。
ちょこっと見ただけで、嫌になるのですぐ消しちゃいますけどね。
話を戻します。
音楽を生で聞くことが困難になっています。
ソーシャルディスタンスなんてしゃれた英語を使うのは反吐が出そうですけど、
人と人との距離をあけて、飛沫感染を防ぐ必要があるとのことで、
いろんなところの床で足跡のイラストやらビニールテープやらが貼られています。
コンサートホールも「密な場所」ということもあり、
コンサートやライブなどは軒並み中止という異常事態になりました。
そうなんです、これ、未曾有の事態です。
当たり前だったことが当たり前にできなくなることの恐さ、あるいは怖さ。
命あっての物種、と言いますけど、
稼ぎがないとその命を維持することすら難しくなります。
音楽業界の人たちは、まさに今こういう状況なのだろうと思います。
ネットのライブ配信などに光明を見出そうとする人たちもいます。
あるいは、寄付や支援に縋らざるを得ない人たちもいます。
また、互いの強みを補完しあって急場をしのごうとする人たちもいます。
どれが正解でそれが不正解なのか、なんて誰にもわかりません。
今まで経験したことがないわけですから、それが当たり前なんですけど、
そういう人たちのある種「あがき」ともとれるような行動に、
期待感とは裏腹に嫌悪感を持つ人も少なくないようです。
私自身、ようやく音楽のお仕事が少しずついただけるようになってきました。
時間のやりくりもうまくいって、心の余裕も少し出てきました。
でも、ここに至るまでには様々な葛藤があったことも事実です。
今まさに苦しんでらっしゃる方々と比べると微々たる葛藤なのかもしれません。
でも、当たり前が当たり前じゃなくなってしまった今、
正解不正解という尺度で考えず、何でもやろうという姿勢は、
けして滑稽でも嫌悪をもよおすものでもない、と私は考えてます。
まあ、こういう心境に至るまでにもいろいろとあったんですけど・・・
来年の今頃、日本は、いや、世界はどうなっているんでしょう。
先の見えない不安は常に付きまとっていますが、
コロナ禍の音楽業界はきっと、
そうした不安とともに過ごしていかなければならないんでしょうね。
なんだか、正解を書いているようで全く何も書いていないブログになりました。
たぶん、何かを吐露したかっただけなんでしょう。
今日はそういう気分です。