強烈な音楽体験というのが数多く存在します。
私の場合には、映像音楽などでそれが顕著なんですが、
1972年に公開されたベルナルド・ベルトルッチ監督の「Last Tango in Paris」は、
大人になってから友人の勧めで鑑賞し、度肝を抜かれたんですね。
この映画そのものも相当物議をよんだ問題作ではありますが、
この映画の音楽、本当に大好きです。
音楽監督として抜擢されたのは、
アルゼンチン出身のサクソフォン奏者であるガトー・バルビエリです。
(アレンジはまた別の方が担当しているんですけど)
映画のタイトルに「タンゴ」と銘打たれていることもあり、
音楽にもタンゴのリズムが登場するんですが、
映画のテーマの沿っているのかどうかはわかりませんが、
ものすごく感情のこもった音色を奏でているわけですよ。
官能的、というと語弊があるかもしれませんが、そういう感じです。
映画は決して万人にお勧めできるものではないとは思いますが、
音楽についてはジャズ好きな私も太鼓判を押したくなるほどおすすめです。