音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

心落ち着ける音楽

一昨日、買い物に出かけました。

自粛による休業だったので、人の集まるところは避け、

必要な食料を買い込んだ後で、少しだけ足をのばして、

良く散歩に行く公園へと足を向けました。

 

精神的にも肉体的にもかなり疲弊していたのですが、

外気に触れることでほんの少しその疲れが和らいだように感じたんです。

 

その時、ふと頭に舞い降りてきた音楽がありました。

バッハのチェンバロ協奏曲第2番ホ長調です。

第一番ニ短調のほうがかなり有名だとは思うんですが、

暗い音楽よりも少し明るめの音楽が聴きたいと思い、

公園に向かいながら、スマホに入れてある、

グレン・グールド版のバッハを聞き始めました。

 

Complete Concertos for Solo Keyboards & Strings

Complete Concertos for Solo Keyboards & Strings

 

 

何かにぶつかっている時、悩んでいる時に、

ふと舞い降りてくる音楽で最も多いのがバッハの楽曲です。

子供のころから慣れ親しんできた音楽でもあり、

私のクラシック音楽の基礎を築いてくれた作曲家の一人でもありました。

なによりその計算された和声と旋律は、

私を別の世界へと連れて行ってくれる存在でもあったんです。

 

封印していたイヤホンを付けながら、ゆっくりと公園に向かいつつ聞くその音色は、

いつもよりも少し優しい音色に聞こえて、泣けてきました。

不自由なことが続いていて、イライラすることもあり、

こんな生活がこれからも続くということに精神的に参っていたときだったからこそ、

余計にその音色が心の奥底まで響いてきて、感動してしまったんです。

 

特別、この曲が大好きだというわけではなくて、

どの曲も均等に聞いていたつもりだったんですが、

本能ではこの曲に少し強い思い入れがあったのかもしれませんね。

心落ち着ける音楽が見つかって、少しうれしくなりました。

 

Youtubeにも上で紹介したアルバムのフル動画があがってますけど、

出来ればサブスクとかCDで聞いてみてください。

バッハ好きならきっとお気に入りの一つになるかな、と思います。