音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

現代音楽を聞く その47

 


Henryk Mikołaj Górecki - Totus Tuus

 

朝目覚めてふとこの曲が頭に舞い降りてきたので、

ポーランドの作曲家、ヘンリク・グレツキのことを書きます。

 

グレツキの合唱曲「Totus Tuus」。

意味としては「私のすべてをあなたに捧げます」という意味のラテン語です。

この曲、すごく好きなんです。

 

ただ、グレツキというとミニマル的側面や交響曲の印象が強い、

という方も多くいらっしゃるかと思います。

 

ただ私のグレツキの印象はそうした現代音楽的側面ももちあわせつつ、

Totus Tuusのような古風な側面も併せ持っているように思います。

 

たとえばこれ。


Henryk Mikołaj Górecki - Three Pieces in Old Style

 

弦楽合奏のための「古風な様式による三つの小品」です。

先日たまたま弦楽合奏を聞く機会があったのですが、

その時に想起したのがこの曲でした。

 

もともとグレツキ自身、最初は前衛音楽に傾倒していたんですけど、

そうした無調音楽から少し距離を置いて調性のある音楽へと移行していきます。

個人的には彼の前衛ものも好きではあるんですが(笑)

 

なんとなくですが、

今の私にが平穏を求めているからか、こういう音楽が魅力的に聞こえてきます。

少し疲れているのかもしれませんね・・・