またバッハの話ですいません。
先日テレビで細田守監督の映画「時をかける少女」をやってました。
なんだかんだで、私はその放送見られなかったんですけど(笑)。
で、この映画のBGMとして効果的に使用されているのが、
最初と最後に奏でられる「アリア」。
最初のアリア、そして30変奏まで続いた後、最後にアリアが再び現れる、
という構成になっています。
変奏曲とはなんぞや、と聞かれることも多いんですけど、
「一つのメロディ(主題)を用いて、リズムや拍子、和声や調性などを変えることによって変化を付けたもの」の総称です。
と言われてもよくわからないと思いますけど、
転調したり早さを変えたりしてメロディの変化を楽しむためのものです。
私がクラシック音楽を聞き始めたのは少し遅かったのですが、
この曲も練習した、いや、練習させられたことがあります・・・
この曲で対位法の基礎と応用を勉強したといっても過言ではありません。
いや、これだけではないんですけどね(笑)
教則本のごとき完成度を誇るこのゴルトベルクは、
今聞いてもいろんな発見があって飽きることがありません。
最初にグールドの演奏を聞いてしまったこともあって、
私の中の標準が彼になってしまったのはアレですけど、
最近よく聞いているのはイタリアのバッケッティの演奏です。
Andrea Bacchetti,pianoforte - Variazioni Goldberg - J. S. Bach
これもなかなか癖のある感じで賛否あるかもしれませんが、
こういう個性のある演奏のほうが私は好きなのかもしれません。
いや、個性がないのがダメってわけじゃないですけど(笑)