2020年3月30日。
今日も千葉から東京まで満員電車に乗っていつもの仕事場へ。
今の職場にいられるのもあと2か月ほど。
そう思うとなかなか気分はすぐれないものです。
希望退職者を募集し始めたのが3連休直前のある一日。
希望退職と言いながら、会社の屋台骨の事業を全てたたんでしまう、
という結論になったのは、今の情勢だと致し方ないことなんでしょうけど、
全社員のおよそ8割以上が辞めてしまうというのは異常事態です。
いるのが当たり前、あるのが当たり前だとおもっていた物事が、
砂上の楼閣のごとく波にさらわれて消えてしまうということを、
身をもって経験しているわけですが、
そんな中、一人の喜劇王の突然の死というニュースが駆け巡っています。
今の自分の状態だと、前を向いて進むというのがなかなか難しいわけですが、
今日のニュースをみてとどめを刺されたような感じがして落ち着いていられない、
というのが今の私の状態です。
以前、このブログでZabadakの吉良友彦さんのことを書きました。
当たり前のように、またライブで会える。
そう思っていたものが突然奪われてしまった時の悲しみを、
どうブログで書こうかと、悩みながら書いた記憶があります。
約4年ほど前に同じようなことを経験しているのにもかかわらず、
人は学ばないものなのでしょう。同じことをまた繰り返しています。
昭和、平成を駆け抜けた一人の喜劇王の訃報は、
当たり前というのが実はとても貴重で尊いものなのだということを、
私の心に再び植え付けてくれました。
でも、またきっとわすれることになるのかもしれません。
人はずっと同じことを繰り返す生物というのは、
ある一面から見ると正鵠を射たものだと痛感しています。
自分の将来をこそまずは心配するべきなのに、
こうしてうだうだと悩み考えてしまうくらい、大好きなコメディアンでした。
どうぞ安らかに。