音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

MUSICエンジン第四回演奏会 幻想水滸伝II

東野美紀さんの音楽が大好きなんです。

ゲームメーカーKONAMIサウンドチームに所属され、
のちにフリーランスの音楽家となられた方です。
代表作というと、
KONAMIで作曲のアルバイトをしていた頃につくられた「グラディウス」「沙羅曼蛇」、
あとはRPGの名作「幻想水滸伝」シリーズ(1と2のみ)でしょうか。
幻想水滸伝シリーズはPlayStationで発売された初代作を皮切りに、
以降ナンバリングは全5作、それ以外にも外伝に相当するものも数多く発売されています。
特にPS時代に発売された1と2は今でもファンの多い名作、と言われています。

幻想水滸伝IIが発売されて今年で20年。
そんなメモリアルイヤーの今年、ついに幻想水滸伝II単独での演奏会が開催されました。


MUSICエンジン第四回演奏会 幻想水滸伝II
2018年4月7日(土)
渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
開場:13:30 開演:14:00

演目

M1
敵襲
疑惑
勝利への意欲
回想

M2
働かざる者食うべからず
平和山村人暮鳥声
郷愁
冒険の旅

M3
Beautiful Morning
母への祈り

M4
王者の行進
救出

M5
子供たちは野に遊び
あの丘に登ろう
不穏

M6
作戦
戦争
回想~ストリングスバージョン~

M7
彼方の星
過ぎた日々

M8
耳を澄ませば
静かなお部屋
ナハーラ・ヤン・クン

M9
パッサカリア合唱付き
フーガ「我があるじを讃えよ」
強敵出現

M10
彼女のため息
昔話

M11
なごみの時間
もっと遠くへ

M12
さざ波に運ばれて
2つの川
毎日がカーニバル

M13
囚われた街
誇り高きサラバンド
平和の賛歌

M14
光のない戦場
追いつめる
Mad Luka

M15
儀式
Gothic Neclord

M16
月夜のテーマ

M17
怒りの鉄拳
対決の時
銀狼

M18
回想~ストリングスバージョン~
Chant~あなたと出会い生をうけ、あなたを失い死を知った~
悲しみのレクイエム
なごみ BGM1
なごみ BGM2
エンディングマーチ~我らは常にいつならん(108人のその後)~Coda
La passione commuove la storia~情熱は歴史を動かす~

アンコールあり


午前中に仕事をしていたので、開演までに着けるかどうか不安だったんですが、
運良く電車の乗り継ぎがうまく行ったので、
会場近くのリンガーハットでお昼ごはんを食べるくらいの時間が出来ました。

 

 

 

 
そうこうしているうちに開演10分前になっていたのであわてて会場へ向かいます。
今回のホールは渋谷駅からほど近いさくらホールというところです。
たぶん初めていくホールだったと思います。
 
 
ビルの中へ入り、会場に着くと結構な人が並ばれていましたが、
行列もそれほど長くなってはいなかったみたいで、すんなり中へ。
700席ほどの中ホールはすでにぎっしりと人で埋まっていました。
会場内のおよそ8割以上は女性という、
ゲーム音楽の演奏会ではあまり見ない割合でしたね(笑)。
これも幻想水滸伝というゲームの為せる技なのでしょう。
 
アナウンスが会場内に響き、間もなく演奏メンバーが入ってきました。
今回の演奏会では36人の奏者による演奏が行われます。
室内管弦楽団としては少し規模が大きく、フルオケとしては規模が小さい、
どっちつかずのような、でもちょうどいいような、そんな規模感です(意味不明)。
 
幻想水滸伝IIの音楽は民族調のものも多くあるため、
比較的打楽器の人数が多めだったな、という印象です。
フルート、トランペット、トロンボーンは2名体制でしたが、
他の木管楽器は1名のみ、そして舞台左手にはピアノがあり、
その前にはシンセサイザーが。
 
私は会場1階の左手端、真ん中よりも後ろあたりに座っていたのですが、
そこから舞台までの距離がとても近く感じられました。
演奏前のチューニングの音色を聴いても、良質のホールだったように思います。
(確かさくらホールの公式資料では、約1.9秒の残響音でした)
 
そしておもむろにM1から演奏が始まります。
 
 
 
 
※ここから曲の感想を書いていくのですが、
基本的にゲームの内容(ストーリーなど)にはあまり触れないように書くつもりです。
(町や村など地名、主要キャラの名前あたりは明記する予定です)
なので、ゲームをやっていない人やネタバレが気になる方も、
安心してご覧になれるかと思います。
 
 
 
 
 
 
最初聞こえてきたのは楽器の音、ではなく虫の声でした。
これはゲームをやった人だと思わずニヤリとしてしまう演出ですね。
ゲームを始めて最初に聞こえてくるのがこの虫の声なんですよね。
そして「敵襲」~「疑惑」と序盤のストーリーに沿って曲が進んでいきます。
最初の音楽が奏でられた時にちょっと鳥肌が立ちました。
「敵襲」を生演奏で聴いたのが初めてだったからなのか、
久々に聴いて血湧き肉躍る状態だったのかは、今となっては分かりませんが。
 
通常戦闘BGMである「勝利への意欲」はオケで聴いてもテンション上がりますね。
あれだけたくさん聴いても飽きなかったですから、名曲なのでしょうね。
打楽器がとても活躍していた素晴らしい演奏でした。ティンパニ最高。
 
そしてその後流れるのが、このゲームでも屈指の人気曲「回想」です。
原曲はピアノ独奏から始まるのですが、演奏会でも同様でした。
途中で弦楽が静かに入ってくるのですが、そこで原曲では歌が出てきます。
その歌の部分を、コンサートマスターである河合さんが独奏で演奏していました。
「回想」が流れた瞬間から涙流してたんですけど、
この河合さんのソロがちょっとやばかったですね、涙腺を刺激してくるんです(笑)。
 
そしてM1の演奏が終わり、客席から拍手がわき起こります。
 
続けてM2。村や街の音楽が多めのセクションです。
「働かざる者食うべからず」は、
前作でも登場するキャラクター、ビクトールたちが根城とする砦の音楽ですね。
コミカルな音色で進行していくのですが、重量感もありました。
そしてそこから次は、リューベの村の音楽「平和山村人暮鳥声」です。
穏やかな旋律の後ろで鳥のさえずりが聞こえてきます。和みます。
続いては「郷愁」、キャロの街の音楽ですね。
主人公の故郷でもあるこの街の音楽も和やかです。木管の旋律が心地よい曲でしたね。
そして「冒険の旅」、いわゆるフィールドで流れる音楽です。
西部劇のような出だしで始まります。勇壮な音楽で私も特にお気に入りです。
演奏もTuttiで力強く、前へと進んでいく様子が目に浮かぶようでした。
 
M3です。
「Beautiful Morning」は宿屋や砦などで泊まった朝に流れるさわやかな音楽です。
私などはナナミ(主人公の姉)のテーマと思っていつもゲーム内で聴いてましたね。
木管のキレイな音色が心地よく、聴いててウキウキしてきます。
そして「母への祈り」。
私のゲームの記憶ではもっと後のほうで聴いた記憶があります。
回想のアレンジ曲でもありますね。
出だしの鈴の音が印象的。静かに流れる回想のメロディが深く心にしみました。
 
続けてM4。
最初は「王者の行進」です。
序盤、主人公がとある場所に連れて行かれる時の音楽ですね。
行進曲ではあるのですが、かなり不穏なメロディです。
演奏でもその不穏な様子がよく表現されていたように思いました。
「救出」は、文字通り救出のときに流れる曲です。
フリックやビクトールが現れた時の安心感たるや(笑)。
実はこの音楽、前作のOPで使われた曲のアレンジなんですよね。
この曲、出だしの打楽器のテンポがかなり難しくて、
演奏しているのを見てて、大変そうだなと思いながら聴いてました、すいません。。。
 
M5です。
「子供たちは野に遊び」は、確かトトの村の音楽でしたね。
木管で奏でられる音楽がどこか民族調で哀愁がありますね。好きな曲です。
そして「あの丘に登ろう」はミューズの街の音楽です。
原曲ではバグパイプなどが使われていてかなり英国調な印象でしたが、
演奏会でもその印象は健在でした。
盛り上がりのところは弦楽による合奏となっており荘厳な響きでした。
「不穏」は文字通り(以下略)。
物語の転機となった場所でもあり、この音楽がここで演奏される理由はわかるんですけど、
タイトルが「不穏」なんですけど、曲がかっこいいんですよ。打楽器最高!!
 
気を取り直して。
 
次はM6ですね。
「作戦」はブリーフィング時に流れる音楽です。
戦争イベント前の説明だったりといったシーンで流れます。
この曲も前作のOPアレンジとなっています。打楽器大活躍。かっちょいい!
次に奏された「戦争」は、戦争時に流れる音楽です。
このゲーム、基本はRPGなので敵と戦うのが多いんですが、
イベントとして途中で何度かシミュレーションRPGのような戦いがあります。
そこで流れる曲なんですけど、これも大好きな曲なんですよ。
生演奏で聴けて嬉しかったなぁ。。。
そして「回想~ストリングスバージョン~」です。
ここでこれを流すってことは、まあ、あれですよね。わかります。
M5~M6あたりはずっと泣きながら聴いてたような気がします(笑)。
 
M7です。
「彼方の星」はレックナートのテーマですね。
主人公に重荷を背負わ、もとい、運命を告げるものです。
メロディがとにかく大好きなんですよ、この曲。だから泣けます。
荘厳な響きの中にも優しさがこめられた曲のように思えるのは私だけでしょうか。
「過ぎた日々」は、主人公とジョウイ(幼馴染)に起こるイベントで流れる曲です。
ちなみにこの曲は回想のテーマアレンジ曲ですね。
木管で切なく奏でられるテーマ曲が胸を打ちました。
 
続いてM8。
とあるイベント後に訪れる街、コロネの曲です。
途中のストリングスが祈りのようなメロディに聞こえてきます。
木管との絡みも心地よく、聴いてて眠りそうになりました(笑)。
「静かなお部屋」は原曲ではハープシコードのような音色で奏でられる曲です。
演奏中ずっとバッハの肖像画が頭の中でモヤモヤ浮かんでました。いや、ほんとに。
「ナハーラ・ヤン・クン」は、サウスウィンドゥの街の曲です。
かなりエスニックなかおりの漂う曲ですけど、驚いたのは、
途中で出てくる手拍子をちゃんとメンバーがやっていたことですね。
ノリノリだったと思いますが、気のせいだったらすいません。
 
さて、M9です。実は私、前半この曲で号泣してたんですよ。
パッサカリア合唱付き」そして「フーガ『我があるじを讃えよ』」は、
とある敵キャラが住まう死者の街です。
ここで大活躍するのがパイプオルガンなんですね。
さすがに今回はシンセサイザーによる演奏ではあったんですが、
このフーガを丁寧に演奏されていたんですよ。
とても荘厳で心地よくて嬉しくて、これを聴いている間泣いてました。
演奏はとても大変そうでしたけど、演奏中私はずっと感動してました。
バッハ好きでもありフーガ好きでもあったからかもしれませんけど(笑)。
結構長い曲でしたけど、とても素晴らしかったです!!
ストーリー上ではこの因縁の敵キャラとは戦わずに普通のボスが出てくるんです。
そして「強敵出現」、つまり中ボス戦闘の曲ですね。
ここでこの曲を持ってくるあたりが本当ににくい!
 
興奮してM9が長くなったのでここからはすこしあっさりと(笑)
 
 
M10です。
ラダトの街で流れる曲「彼女のため息」です。
のちに大きなチカラとなってくるキャラクターが仲間になる場所ですね。
木管の切ない響きと弦楽とのアンサンブルが気持ちよかった印象ですが、
なにせM9で興奮しすぎてしまいまして。。。すいません
「昔話」は主人公そしてナナミに関するイベントで流れます。
回想のメロディが淡く、そしてだんだんと濃く響くその様子に、ようやく心が落ち着きました。
そして気がつくと涙している自分がいたんです。ほんといい曲だったなぁ。
 
次にM11です。
「なごみの時間」は主人公が居を構える本拠地の音楽です。
この音楽でもそうでしたし、これまでの音楽でもそうだったんですけど、
ある楽器とある楽器を足すことで、原曲に近い音色を作り出してたんですね。
それが意図的なのか無意識なのか、編曲された河合さんに聞きたいところですけど、
この曲でもそうした意図が少し感じられて、感心しっぱなしでした。
いや、曲ももちろんちゃんと聴いてましたよ。和んでましたし(笑)。
「もっと遠くへ」はフィールド曲です。物語後半になると曲が少し変わるんですよね。
この曲のサビがほんとに大好きで、聴いててやっぱり泣いてましたね。
壮大で荘厳で、それでいて愛に溢れた(ように私は感じます)フィールド曲。
「冒険の旅」も大好きですけど、こっちももちろん大好きです。
演奏も前半最後ということもあり壮大な響きで感動しっぱなしでしたね。
 
 
と、ここでようやく休憩です。
 
演奏中にも鼻をすすっている(泣いている)方も多くいらっしゃいましたし、
演奏中のマナーもかなり良かったように思いました。
年齢層が少し低めだったこともあるのか、休憩中は大騒ぎでしたけど(笑)。
 
そして休憩終わりで席に着くとなにやら見覚えのある方が。
スタッフに連れられて入ってこられた方の中で私がよく知っている方がいらっしゃったんです。
たぶん間違いないと思うんですけど、
このブログの最初に書いた、東野美紀さんその人だったんです。
(間違ってたらすいません。でも自信はありますw)
まさかご本人が降臨されるなんて思ってもいなかったので席で狼狽えてました(笑)。
終演後にお声がけしたいと思ったり、いや無理だろ、と冷静な自分が冷水を浴びせかけたり、
私の心の中では本番が始まるまで葛藤が続いていました。。。
 
 
さて、後半です。
 
 
M12は全て街の音楽で構成されています。
1曲めはレイクウェストの街の音楽「さざ波に運ばれて」。
2曲めはウィングボード居住区の音楽「2つの川」。
3曲めはトゥーリヴァーの街の音楽「毎日がカーニバル」。
「さざ波に運ばれて」は穏やかな街の曲ですね。
途中で前作のOP曲も垣間見えます。
「2つの川」は少し不穏な響きのある音楽です。
そこに住む種族と大きく関係しているんでしょうけども。
木管とチェロとの絡みが心地よかった印象です。
「毎日がカーニバル」は賑やかな街、という感じの曲ですね。
少しアイリッシュなおもむきのある曲で私は大好きなんですよね。
 
 
そろそろ気づいた方も多いと思いますが、
さすがにこのあたりから疲れが見え始めてきました・・・(笑)
 
 
M13ですね。
グリンヒルの街の音楽「囚われた街」から始まります。
木管で奏でられる哀愁ある音楽が良かったですね。
「誇りあるサラバンド」はお城の音楽です。
サラバンドというだけあって三拍子の威厳のある曲なんですけど、
バッハ的というよりもどちらかというと古典派っぽくも聞こえます。
チルダ騎士団のお城であるロックアックス城の印象が強いです。
トランペットが活躍してて、うまいなぁと思いつつ聴いてました。
「平和の賛歌」は、トラン共和国の城、グレッグミンスターで流れる曲ですね。
これ、前作の主人公がいたところでもあるので、
前作のOP曲が使われているんですけど、出だしがちょっと不穏なんですよね。
だからなのか、平和?とも当時思ったりしたんですけど、
木管の音色もそうですし、とても印象深い曲ですよね。
 
とここまで書いてきて、木管楽器の活躍に気づきます。
金管も頑張っているわけですけど、おいしいところは弦楽や木管が持ってってますね(笑)。
 
 
M14です。
「光のない戦場」は幻想水滸伝外伝Vol.1で使われた楽曲ですが、
確かルシアとの戦闘イベントで使われてた記憶があります。
 
そうなんです。実は私、この演奏会前に幻想水滸伝IIクリアしたんです。
20年前にもPS版クリアしたんですけど、ベストエンディングは見てなかったので、
PSP版を買って一ヶ月くらいかけて演奏会の二日前にエンディング見ました。
なので、ゲームの内容も割と鮮明に覚えているんですよね。
 
という裏話はさておき。
 
M14の話でしたね。
ルシアという敵キャラが出てくるんですけど、めっぽう強いんです。
曲は合唱も入った荘厳なものなんですが、演奏会でもその荘厳さは健在でした。
「追いつめる」はルカ・ブライト戦ですね。敵キャラです。
当初は主人公たちの最終目的もこのルカを打倒することでした。
演奏もかなり緊迫感があって、聴いてて手に汗握ってたのを覚えています。
「Mad Luka」はルカとの一騎打ち戦で流れる曲です。
これ、木管大変そうだったなぁ・・・と思いつつ聴いてました。
ゲームではあっさり倒してしまったので、実は印象の薄い曲ではあるんですが(笑)。
 
 
M15です。
「儀式」はとあるイベントで流れる曲です。
パイプオルガンのみの演奏でしたね。シンセサイザーの連弾でした。
この演奏も素晴らしかったんですよね。ちょっとボリュームが小さかったかもですが。
「Gothic Neclord」は敵キャラとの戦闘ですね。
名前書いてるので言っちゃいますけど、ネクロードという敵です。
パイプオルガンとのアンサンブルでしたが、
儀式でもそうだったんですけど、パイプオルガンが少し音量が小さかったこともあって、
少し聞こえにくかった印象です。私の耳のせいかもしれませんけど(笑)。
こちらも屈指の人気曲ですね。
 
M16は「月夜のテーマ」です。
主人公とジョウイのとあるシーンを想起させるんですが、
この曲をここに持ってくるあたりがなんとも・・・
この曲、ほんとに大好きでして。まあ、全部好きなんですけど(笑)。
思い入れのある曲でもあるのでたっぷりと堪能いたしました。
メロディが切ないものありますが、あのシーンを思い出すと泣けます。
演奏も情感たっぷりにやられていて、感動もひとしおでした。
 
M17となります。
「怒りの鉄拳」ですね。とある敵キャラとの戦闘曲です。
なんですけどね・・・この前にどえらいイベントがあるので、
『こいつ、絶対許さんぞ~!』という気持ちになれる曲です。
リズム体の方、大変だったろうなぁと思いながら聴いてました。
「対決の時」は一騎打ちの曲ですね。
まあ、ここでこの曲ということは・・・・ですよね。
いつも一騎打ちのときは緊張していたんですが、
この段階での一騎打ちはやっぱり・・あ、いや、なんでもないです(笑)。
曲自体が緊迫感をあおってくるので、演奏を聞いていてその時の記憶がよみがえりました。
「銀狼」ですね。実質上のラスボス戦です。
実質上というのは人それぞれなので、あくまで個人の感想です。
ここも苦労したなぁ、という記憶とともによみがえってくる曲ですね。
変拍子がボタン操作を煽ってくる感じがして、当時はあまりいい印象なかったですけど。
今は好きな曲になりました!
 
 
いよいよ最後となりました。
M18ですね。
最初は前半でも演奏された「回想~ストリングスバージョン~」からです。
弦楽の音色がホールに悲しく響き渡ります。
そして「Chant~あなたと出会い生をうけ、あなたを失い死を知った~」。
原曲は合唱曲ですが、演奏会では聖歌のような響きがこだまします。
「悲しみのレクイエム」はただただ悲愴感漂う曲です。
救いがあるような、でも手放してしまったような、ほんとに悲しい曲ですね。
弦楽で聞くそれは、少し希望が垣間見えるような演奏だったように思います。
 
いや、もうこのあたりはずっと泣いてたもんで・・・(笑)
 
「なごみBGM1」「なごみBGM2」と連続して続くと、
ああ、なるほど、と納得している自分と、
この前見たばかりのエンディング、
そして20年前にクリアした時のことを思い起こさざるを得ませんでした。
悲しみのレクイエムを経て聞くこのなごみBGMは本当に祈りのように思えます。
そしてエピローグへと向かいます。
「エンディングマーチ~我らは常にいつならん(108人のその後)~Coda」です。
この曲、OPの後半部分と前作のOPのアレンジなんですよね。
そこから演奏がなごみBGM3の流れになります。
このメロディをバックに108人のその後が紡がれていきます。
繰り返し流れるその素朴なメロディが、徐々に明るさを取り戻していき、
そしてCodaへとつながっていく過程は、涙なしには聴けませんでした。
「La passione commuove la storia~情熱は歴史を動かす~」
こちらは合唱曲なんですよね。たしか原曲はKONAMIのスタッフが歌ったのだとか。
演奏会ではさすがに歌は流せなかったんですが、この曲を生で聴けるとは・・・
 
そして、万雷の拍手のあと、アンコール曲が演奏されました。
 
 
そうなんです。
前半のプログラムでずっと気になってたんですよ。
オープニングが演奏されていないことに。
やはりというか、まさかというか、これはほんとに嬉しかったです。
 
 
一時間ほどでガツッと書いてしまっているので、
だいぶ端折ってしまった印象もありますが、感想ブログは以上となります。
 
 
実は2、3年前くらいに一度ゲーム音楽から離れてしまったんですね。
いろいろと理由はあったんですけど、
「好きなものから一度離れてみることも必要」だと思って。
離れてみてわかったんですけど、やっぱり好きなんですよ。
共有できることが嬉しかったですし、皆さんと同じ空間にいられたことが幸せでした。
 
最後アンケートを書いて会場をあとにする時、
第二ヴァイオリンのyuanさんがにこやかな笑顔で、
「ありがとうございました」と言ってくれたのが、実はものすごく嬉しかったです。
 
次回の5月のUndertale公演もお邪魔させていただきます。
 
代表の河合さんはじめMUSICエンジン演奏者の皆様、スタッフの皆様、
素晴らしい演奏を本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とまあ、ここまで長々とブログを書いて、
まだ書くことがあるのか、とお思いかも知れませんが、あと少しだけお付き合いください。
 
実は気になったことがひとつあるんです。
それは「お客さんの拍手」。
通常、クラシックの音楽などを聞く場合、その曲全体が終了するまでは拍手はなく、
すべてが終わってから拍手するというのが通例でした。
しかし、今回の演奏会では一つの曲が終わるごとに拍手が鳴ります。
こういうものでしょ、と言えばそれまでなんですけど、
個人的には前半の最初と最後に一回ずつ、
後半の最初と終わり、あとはアンコール前後くらいで良かったんじゃないかとも思ってます。
 
まあでも、これはあくまで「個人的な感想」なので・・・
演奏は素晴らしかったので、そこがちょっとだけ気になったんです。