音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Incidental Music Vol.90

Anything Goesのお話を前回やりました。 

 

hw480401.hatenablog.com

 

で、私が見たミュージカルの最初が「Kiss me, Kate」か「Anything Goes」か、

どっちか忘れた、というお話をしたと思います。

 

本当に忘れました(笑)

 

なので、「Kiss me, Kate」のことも書こうと思います。

 

Kiss Me Kate (2019 Broadway Cast Recording)

Kiss Me Kate (2019 Broadway Cast Recording)

  • アーティスト:Cole Porter
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: CD
 

 

私が持っているCDはこれじゃないんですけど、

比較的手に入れやすいのがこのCDみたいですね。

こっちのバージョンはまだ聴いてないんですけど・・・

昨年公演されたこちらのバージョンでは、

ケリー・オハラがリリー役を熱演されてるみたいですね。

彼女のことは私も好きなので、今度ちゃんと聞いて感想書きます。

 

 

で、楽曲なんですけど、

なんといっても「So In Love」ですよね。

日曜の夜にテレビ朝日系列で放送されていた「日曜洋画劇場」。

そのエンディングテーマとして使われたメロディが「So In Love」でした。

ミュージカルでは歌、でしたが、

日曜洋画劇場のエンディングで使われたのは、

モートン・グールドによるオケ(ピアノ付き)アレンジ版でしたね。

 

物語としては、シェークスピアの舞台「じゃじゃ馬ならし」の舞台公演で、

その舞台裏を描いた作品という形です。

劇中劇として「じゃじゃ馬ならし」を使用したコメディなんですが、

「Anything Goes」のときも言いましたが、

作曲者のコール・ポーターがメロディストとしてのクオリティがやはりすごいです。

日本語版も前に見ましたけど、個人的には英語版がしっくりきますね。

最初に見たのがそれだったからかもしれません。

 

「Wunderbar」「We open in Venice」「Too Darn Hot」「Kiss me, Kate」などなど、

So In Love以外にもたくさんの名曲が聴けますので、ぜひCDなどで。

出来れば、現地ブロードウェイで観劇していただくのが良いんですが、

通販でミュージカルの映像が収録されたBlu-rayなども販売していますので、

そちらもあわせて見ていただくと、より楽しめるかと思います(宣伝)。

 

ああ、久しぶりに曲を聞いていると、

また生でミュージカルをみたくなってきた・・・(笑)

リアレンジ

以前にも、リアレンジ(再編曲)のことについては、

このブログでやや感情的に書かせていただきました。

 

hw480401.hatenablog.com

 

その昔、合唱曲「大地讃頌」をとあるバンドがリアレンジして、

作曲者からクレームが入ったという有名な事件がありました。

その合唱曲に対して、リスペクトを持ってリアレンジされたと思うんですが、

それが作曲者の逆鱗に触れた、という椿事として報道されたことは記憶に新しいです。

 

もともとある曲をもう一度編曲することをリアレンジ(再編曲)といいます。

ジャズの世界では当たり前に行われていますし、

オーケストラの楽曲を吹奏楽へ編曲するというようなものもあります。

私自身はジャズの世界が長いこともあり、

そうしたものには全く抵抗がないんですが、

どの世界にもモンスタークレーマーと言われる人は存在します。

そして、残念なことにそうした一部の声というものが、

ただ一つの音楽を壊してしまうことは往々にしてあります。

壊された側からすると、たまったもんじゃありません(笑)

 

原曲至上主義といいますか、原曲厨といいますか、

そういう人たちの気持ちというのもわからなくはないんですけどね。

想像していたものとリアレンジされたものと大きくかけ離れていたとしたら、

聞く側としてはそりゃ落胆もしますし、怒りもします。

音楽というのは感覚に直接訴えかける一面もありますから。

 

ただ、編曲する側から少しだけ弁解させていただくと、

制約やら無茶振りやら、そりゃもう裏面の事情というのはいろいろとあります。

そういう事情を、聴く側はもちろん知りませんから、

忖度のない意見というのは出て然るべきだとは思います。

 

頭ではわかってるんです。

 

ただ、理屈として理解しているからといって納得できるかというとそういうわけでもありません。

人間ですから、感情もあります。

ボールをあらゆる角度から投げ続けられると傷つきますし疲弊もします。

打たれ強い人ならばともかく、打たれ弱い人ならそれだけで心が折れてしまいます。

 

私もそうして心が折れたものの一人ではありますけど・・・

 

そういう人が他のジャンルと比べて比較的少ないから、

私は今でもジャズを好んで聞いているのかもしれませんね。

いや、それだけではないんですけど(笑)

 

今は聞く側として演奏会に参加しているので、

どちらかというとクレーマー的な立場に慣れて楽になりました。

癖でどうしても楽曲を分析しながら聴くことはどうにもやめられないですけど、

それでも、客として音楽を聞くことでわかったことがあります。

それは、リアレンジはもろ刃の剣である、ということですね。

その編曲が受け入れられれば英雄視され、

その編曲が受け入れられなけれればリスペクトが足りないとレッテルを貼られる。

 

今もリアレンジ案件をやってたりするわけですけど、

英雄になるかレッテルを貼られてしまうか、いまから戦々恐々としています。

 

まあ、嘘なんですけどね(笑)

HANK DE MANO / QUARTET IN CONCERT【ジャズのススメ 140】

アメリカのジャズトランペット奏者であるハンク・デ・マーノ。

彼がフリューゲルホルンを駆使して演奏したアルバムを、

今日、打ち合わせが終わったあと、なんとなく聞きたくなったんですよ。

 

diskunion.net

 

アルバム1曲めの「Summer Time」からとにかく渋い。

そして、なんとも物悲しく音色が響くんですよ。

いろんなトランペッターがこの曲演奏してますけど、

彼の歌う(あえて「歌う」と表現していますが)声音が、

やけに心に響くのはなぜなんでしょうね。

たぶん理屈だけじゃない、共感めいたものなのかもしれませんけど、

ふと、心がつかれたときに聞くとほんの少し前に進めそうな気持ちになります。

 

このアルバムもかなりレア物らしいので、

どうしても聞きたい!という方は、

おすすめはしたくないですけど、中古ショップを練り歩くか、

もしくはネット動画でも聞くことができるみたいです。

 

現代音楽を聞く その96

少しだけご無沙汰でございます。

 

年末進行というものが押し寄せてきておりまして、

公私ともにとても忙しくさせていただいております。

今年一年の総括めいた記事は大晦日に書く予定ですが、

来年、再来年に向けていろいろと水面下で動いています。

ここで発表できるような大きなものになれば良いんですけどね・・・

 

本当なら昨日ブログを書く予定だったんですが、

昨夜放送していた「クラシック音楽館」で、

バーンスタイン指揮、ウィーンフィル演奏による第九がすこぶる良くて、

興奮したまま1時ころまで眠れず、

「だったら、ブログかきゃよかった」んですけど、それすら忘れてました(笑)

 

 

とまあ、前置きが長いのはいつものことなので、

今日の話題をさらっと書いて行きましょう。

 

hw480401.hatenablog.com

 

この現代音楽ブログですが、

初期の頃にハンガリーの作曲家、リゲティ・ジェルジュのことを書きました。

確か合唱曲の「ルクス・エテルナ」でしたね。

 

でまあ、今回違う人の曲を紹介する予定だったんですけど、

たまたまリゲティの「ルーマニア協奏曲」を聞いてしまって、

これは書いておかねばと思い、筆をとってみました。

 

後にハンガリーを離れて、ウィーンを拠点に活躍するわけですけど、

この曲はハンガリー時代の作品の一つです。

現代音楽、というカテゴリーで書いていますが、

この曲は作風が大きく変わり始める以前のものということもあって、

調性音楽としてとても聞きやすく、そして楽しい楽曲になってます。

 

いろいろと大変な2020年ですけど、

こういう音楽を聞いている間は、ほんの少し頬が緩んでしまいます。

 

Ligeti Project 2: Apparitions Atmospheres

Ligeti Project 2: Apparitions Atmospheres

  • 発売日: 2002/05/21
  • メディア: CD
 

 

 

勇気をくれたあの曲この曲

私は昔から、精神的に弱い人間である、という自覚を持っています。

人前に出るのは人一倍緊張してしまいますし、

それで失敗したことは一度や二度ではありません。

この前書いた舞台に行った時も、憧れの作曲家を前にして、

緊張して何も言えなくなったり、奇妙奇天烈な行動をしたりしました(笑)

 

私がピアニストを目指せなくなった原因の一つはこれかもしれませんね。

今は、学生時代に演奏できた曲がほとんど演奏できなくなりました。

それは左手の発作のせいでもあるんですが、それはまた別の話ということで。

 

色んな場面で勇気をくれた音楽というのがたくさんあります。

激しく落ち込んだとき、ベートーヴェン交響曲を聞いて奮起したり、

激しく怒りまくったとき、ビル・エヴァンスのピアノソロを聞いて気持ちを落ち着けたり、

激しく泣いたとき、ZARDの曲を聞いて負けない心を養ったり、

激しく笑ったとき、キング・クリムゾンを聞いていろいろ妄想したりしました。

 

 

留学時代に病気になり、4年を待たずに帰国することが決まったその日。

友人のピアニスト、といっても当時はまだ私と同じ学生だったんですが、

その彼が私のホームステイしていた家にやってきて、

おいてあるピアノでおもむろに曲を弾き始めたんです。

それはジャズナンバーでも有名ですが、

チャップリンの映画「モダン・タイムス」で使われた名曲「smile」でした。

なんの前置きもなく引き始めたそのジャズ・ピアノの音色に、

私は当時、悔しくて泣いてしまったことを覚えています。

 

耳の病気が悪化して、そのときは左耳の聴力がほとんど無い状態で、

(今はある程度まで聴力は回復しました)

それでも聞こえてくる音と胸を打つ振動に、私は悔し涙を浮かべました。

もっとこっちで音楽の勉強をしたかった。

あわよくば、アメリカにずっといて音楽をやりたかった。

あと1年弱で全過程が終わったのに、でも帰国しなきゃならない。

本当に悔しい思いでした。

そんな思いで聴きはじめたその曲が、

ふと優しい音色に変わったとき、彼は演奏しながらこういったんです。

 

「またね」と。

 

たぶん、あのときあの曲を聞いていなければ、

そして友人からのあの一言がなければ、

私は今ころどうなっていたんだろうと思います。

そのくらい、勇気と感謝をくれた1曲でした。

今でも「smile」を聞くと、自然と涙がこぼれてきますが、

さすがにそれは悔し涙ではなく、私を再び音楽へ引き戻してくれた感謝の涙です。

 

 

東日本大震災のあった2011年。

私は私生活が大きく激変し、精神的に大きなダメージを受けました。

家から出られなくなり、眠れない日々が何日か続いたんです。

流石にまずいと思い、意を決して病院に向かうわけですが、

電車に乗ることさえままならず、結局自宅で過ごす日々。

その期間、音楽からも離れていました。とても聞ける状況ではなかったんです。

 

ある時、少し調子が良かったので、音楽を聞こうと再生ボタンを押すと、

とある男性の歌が流れてきました。

 

どんなときでも泣いちゃだめだよ どんなときでも空を見ようよ

 

歌の最後のほうで何度もくり返されるこの言葉。

お気づきの人もいるかと思いますが、

これは今から20年以上前に公演された、

サクラ大戦歌謡ショウ第2回公演「つばさ」の1曲である「つばさ」です。

この曲を作曲家でもある田中公平さんがソロで歌うバージョンがあって、

その歌詞が少し変わってるんですよ。

(もちろん作詞家さんの許可もとってあるそうですが)

 

どんなときでも泣いちゃだめだよ どんなときでも空を見ようよ

でも

悲しいときは泣いてもいいさ どんなときでも空を見ようよ

苦しいときも泣いてもいいさ どんなときでも空を見ようよ

 

この歌詞で私は少し心が救われました。

そのくらい、この歌詞には助けられました。もちろん歌声にも。

この曲のおかげなのかわかりませんが、

結局1ヶ月経たずに病は寛解し、今に至ります。

 

同じサクラ大戦でも、テレビアニメ版のEDテーマ「夢見ていよう」は、

先日の舞台でも披露されましたが、この曲もたくさん勇気をもらいました。

 

夢見ていよう 未来はきっと 

希望にあふれ きみのそばにある

だからずっとずっと 夢見ていよう

 

今のこのコロナ禍での状況だと、より一層胸をつく歌詞です。

美しいメロディとともに歌を聞くと、自然に涙がこぼれてきます。

 

 

 

 

Van Der Graaf GeneratorVDGG)はイギリスのプログレバンドです。

彼らの曲、結構よく聞いてます。

歌詞はいまいちよくわからないものもあるんですけど、

レミングス」という曲は、ワタシの琴線に大きく触れた曲の一つでした。

 

わたしがプログレをよく聞いていたのは高校時代です。

その頃というと、なかなか大変な時期だったように思います。

進学校だったこともあり、変人も多く(笑)、

私が音楽の道へと進むことを決めた、ちょっと不安定な時期でもありました。

誘惑も多く、多感な高校生活を送っていた中、

プログレを愛好していたクラスメートから紹介されたのがこの曲でした。

もちろん、VDGGのことは知ってましたし、その曲もすでにアルバムを持ってましたが、

その友人はこの曲の歌詞に共感した、というんです。

 

Cowards are they who run today,
the fight is beginning...
no war with knives, fight with our lives,
lemmings can teach nothing;
death offers no hope, we must grope
for the unknown answer,
unite our blood, abate the flood,
avert the disaster.

 

今逃げるものは臆病だ

戦いはすでに始まっている

武器ではなく、命をかけて戦う

レミングは何も教えてくれない

死が希望を与えるわけがなく、

未知なる回答を我々は手探りでさがさねばならない

我々の血を結集し、その流れを抑えて、

悲劇を食い止めるのだ

 

 

なかなか哲学的な歌詞ではありますが、

言ってることはそれほど難しくはないように感じます。

そのクラスメートは「臆病」って単語をこの歌で知ったそうで、

それはもう嬉しそうに自慢しておりました(笑)

 

高校時代、この曲をそんなにたくさん聞いたわけではないですが、

この歌のラストの歌詞がぐっと来たのでそちらも紹介しておきます。

 

What choice is there left but to live?
to save the little ones?

What choice is there left but to try?

 

生きる以外にどんな選択があるの?

小さな命を救うために?

それ以外にどんな選択が残っているの?

 

当時は全く意味はわからず、そのサウンドに勇気をもらいました。

英語を勉強しているときに、ふとこの曲を思い出して、

改めて歌詞を見てみると、

ヴォーカルであり詩を書いたピーター・ハミルという人は、

すごく文学的才能があったんだな、ということを改めて知りました。

当時も、そして今も、私に気づきを与えてくれる一曲です。

この曲も、今のこの時代だからこそ聞いてほしいな、と思います。

 

なんだか、まとまりがないブログになっちゃいましたが、

これはこれで良いかもしれません。

まだまだたくさんあるので、別の機会に続きを書くかもしれません。

気まぐれでひねくれものなので、

どうなるかは神のみぞ知る、ですが(笑)

 

 

「新サクラ大戦 the Stage」の感想(補筆)

一昨日、舞台を見終わった熱に浮かされるように、

その時感じた思いをそのままブログにぶつけて、

わずか小一時間程度で10000文字以上を書き上げました。

 

hw480401.hatenablog.com

 

まずはこちらのリンク先のブログをお読みになってから、

このブログをお読みになることをおすすめしておきます。

(ネタバレ全開なので、ご注意ください)

でないと、この補筆ブログの意味がないので(笑)

 

 

あ、こちらでも書いておきますが、

サクラ大戦シリーズを全く知らない人向けには書いておりません。

知っている人向けなので、知らない人は読んでもちんぷんかんぷんです。

そして「新サクラ大戦 the Stage」をすでに見た人向けに書くつもりなので、

そうでない人はご注意ください。

 

 

 

 

あれから2日ほど経過して、未だにちょっと舞台ロス状態になってます。

こんな状態になったのは久々です。

以前、東京グローブ座で行われた作曲家・光田康典さんのライブで、

ライブが終演したあと、大人気なく、

「おわっちゃったよ~」って大泣きしたのは何を隠そう私です・・・

それから数日、本当に何もやる気が起きなくなりました。

そして、サクラ大戦歌謡ショウファイナル公演「新・愛ゆえに」を、

2006年某日に見に行ったあともこうなりました。

 

物事には始まりがあれば終りがある。

アタリマエのことなんですけど、

公演中ってそんな事考えていないんですよね。

で、いざ終わってみると、満足感とともに虚無感も襲ってきます。

 

 

さて、このブログは補筆と銘打っています。

一昨日書いた、熱に浮かされた文章を私ももう一度読んでみました。

いやぁ、自分で書いておいてなんですが、

よくもまあ、あの短時間でこれだけ書けたな、と褒めてやりたいです。

 

で、読み返してみて、超絶に甘口で書いたことに対して、

ほんの少しですが、罪の意識みたいなものを感じたんですよ。

ツイッターの紹介文にも書いている通り「辛口」が売りなのに・・・

いや、もちろん一昨日のブログも嘘偽りのない文章ではあるんですけども。

 

なので、ほんの少しだけ補完的なブログを書こうと思いました。

こんなことやるのはブログやってて初めてだと思います。

 

あと、私は普段ほとんどTwitterは見ない人なんですが、

今回の舞台の感想については、ハッシュタグを追いかけました。

で、たくさん感想があって、否定的なものがほとんどないことに驚いたんです。

まあ、否定意見って表立ってやるものではないし、

SNSだけが感想を書く場所ではないですから、それはそれで良いんですが。

 

 

 

また前置きが長くなりそうなので、このくらいで(笑)

 

 

 

今回の舞台のお話ですが、ゲームに沿って進んでいきました。

ゲームをプレイした人なら、展開も結末も知っているものとなります。

 

例えば旧サクラ(この表現が合ってるかどうかはさておき)では、

歌謡ショウというと前半で日常が描かれ、後半は劇中劇というスタイルが定着しました。

特にゲームのストーリーをどうこう、というところはあまりなくて、

オリジナルの脚本と、オリジナルの劇中劇、そしてライブで構成されてます。

 

展開も結末も知っているのに、なぜ熱くなれたのか。

理由は人それぞれだとは思うんですが、私の場合は「追体験」と思ってます。

確かにゲームのストーリーは知ってます。

ただ、それが舞台となり目の前で生の演技で展開されると、

そこには見たことがない景色が広がっているんですよ。

「せっかく舞台で新サクラ大戦をやるっていうのに、オリジナルじゃなくてゲームと同じ内容なんてわけがわからない」という人もいるかと思いますが、

例えば、ゲーム音楽のコンサートなんかもそうだと思うんですよ。

「ゲーム内で音楽が聞けるんだから、わざわざ生のオーケストラで同じ音楽を聞くなんてわけがわからない」という人に、私は今まで出会ったことはありません。

ゲームの内蔵音源は内蔵音源の、生演奏には生演奏の、それぞれの良さがあります。

その良さは個人個人で違うと思うので、具体例は書きませんけど、

今回の舞台も同じようなものではないか、と思っています。

「ゲームにはゲームの、舞台には舞台の、それぞれの良さがある」と思います。

たとえ同じストーリーだったのだとしても、

その見せ方、解釈は千差万別であっても良いんじゃないでしょうか。

 

歌謡ショウとの違いってこともありますけど、

今回の舞台ではそもそも「歌謡ショウ」とは銘打っていません。

あくまでも「新サクラ大戦 the Stage」というタイトルになってますから、

歌謡ショウとは違っていても何ら問題はないように思います。

 

個人的には、今回の舞台のメンバーで歌謡ショウ的なものも見てみたいですけどね。

日常と劇中劇とライブ、という構成は今回の舞台とあまり変わってないようですが、

「日常」部分が少しサブ的な感じになると、面白いかもしれません。

 

 

少しずつ私の中に隠れていたトゲが出始めました(笑)

 

 

別に否定的な意見を改めてこちらから否定しているつもりはないんです。

面白さの尺度は人それぞれですから。

ただ、あそこがだめだった、あそこが嫌いって言い合う飲み会よりも、

あそこがよかった、あそこのシーンがホント好き、って言い合う飲み会のほうが私は好きです。

 

 

 

ハッシュタグで、メインキャスト、芽組、あるいは裏方さんなどが、

裏話やイラスト、写真などを投稿されてました。

舞台ロスの状態でこういうのを見ると嬉しくなります。

さすがに今日は一度もTwitter開いてないので、見てないんですが(笑)

 

 

台詞回しがおぼつかないところがあったり、

歌の音程が外れたり、といったハプニングはありましたが、

全体から見るとそれは些細なものだったと思います。

まあ、ハプニングの瞬間はやっぱりドキッとしますけど(笑)

そういうハプニングも生の舞台の醍醐味の一つですから。

 

なので、やっぱり今回の舞台はすごく良かったんだなと思います。

だから、今週末の再配信もすでに予約してますし、

舞台のBlu-rayも劇場でもらったお手製チラシのおすすめ通り購入しました。

 

あ、ちなみに来場特典のブロマイドは初穂とクラリスでした。

 

補筆になってるのかどうかよくわかりませんが、

終演から2日が経過して、少しは冷静になれたような気もします。

前回のブログでも感謝の念はすでにお伝えしていますけど、

やっぱりここでも言わせてください。

 

素敵な舞台を本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というところで終わるのがベストなのでしょうけれども、

やはりもやもやするので、観客のマナーについて少し書きます。

 

舞台開始前のアナウンスでも、

開演直後の芽組の方の言葉でも、

「音の出るものは電源をお切りください」という言葉があったにもかかわらず、

切っている人のほうが少なかったように思いました。

幸い、私が参加した2公演については、公演中に音がなることはなかったですけど、

以前行った演奏会では、演奏中に着信音がなるという非常事態もありました。

ヒューリックホール東京のホール内は妨害電波などはなく、

当たり前のように電波が届く場所でしたから、

やっぱりちゃんと電源は切ってほしいな、と思いました。

 

あと、公演後の退場は、一斉退場ではないことは事前にアナウンスされていたのに、

アフタートークが終わったあと、

数人の人が待機せずにそのまま会場をあとにされていました。

予定があったのかもしれませんし、列車に乗り遅れるなど理由はあるでしょうけど、

だったら、その旨を係の人に事前に伝えておけば、と思います。

 

 

公演中はマナーが良かっただけに、

公演の前後でのこの出来事が少し引っかかりました。

 

 

・・・こんな話でしめちゃっていいんだろうか(笑)

ブラスぷらす Op.31

デイヴィッド・マスランカはアメリカの作曲家です。

主に吹奏楽の分野で多くの作品を残しました。

 

「子供の夢の庭」あるいは交響曲あたりが有名だろうとは思います。

おすすめですし、音源も多いので紹介しやすいんですけど(笑)、

ひねくれものなので、やっぱり違うのを紹介したくなります。

 

彼の曲って規模の大きな物が多いんですよね。

「2つのホルンのための協奏曲<海の夢>」もそんな曲の一つです。

 

David Maslanka: A Child's Garden of Dreams

David Maslanka: A Child's Garden of Dreams

  • 発売日: 2015/08/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

聞いていただくとわかるんですが、吹奏楽っぽくないんですよ。

矛盾したこと言ってますけど(笑)

規模の大きな曲をたくさん書いていることもあり、

旋律の使い方が上手いですし、聞いてて飽きないんです。

ただ、長大なものが多いこともあってか、

演奏会ではほとんど彼の曲は演奏されないみたいですね。

 


Sea Dreams: I. Moderato con moto