音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

病気と楽曲演奏

今日配信された、某スマホのゲーム(配信前)の楽曲をずっと聞いてました。

良い歌でした。

 

ということを書こうと思ったんですけど、

気になるニュースを見つけたのでそっち書きます。

 

ジャズピアニスト、という肩書が正しいかどうかはわかりませんが、

アメリカの演奏家キース・ジャレットが病により復帰が絶望的、

ということらしいんですけど、

そういや、前にも何かの病気で倒れたとかニュースになってた気もします。

近年は表立った活躍はしていなかったようなので、

このままフェードアウトしてしまうのかと思うと寂しい限りです。

 

彼のアルバムはトリオジャズもクラシックもちょくちょく聞いていました。

とはいえ、それほど熱心なファンではなかった、と自負しています。

ま、それでも発売されたレコードあるいはCDはあらかた貪りつくした感じです(笑)

おすすめの話は、また「ジャズのすすめ」で書くつもりです。

 

 

で、このニュースを聞いたときに、ふと思い出したのが舘野泉さんのことでした。

ご存じの人も多いかと思いますが、

舘野泉さんは日本を代表するピアニストのお一人です。

20年ほど前に病気で半身マヒとなってしまいましたが、

左手のみでの演奏を探求し続けている、今も現役の方なんです。

 

演奏家は健康であるべきなのでしょうけれど、

病魔はいつ何時、どこで押し寄せてくるかわかりません。

 

私も留学中に片耳を患い、血だらけになったことがあります。

それがもとで、今でも片耳の聴力が弱い後遺症が残っています。

もう慣れましたけど、帰国当時は音のバランスで苦労させられました。

 

 

今、キース・ジャレットのバッハを聞きながらブログを書いてます。

選曲が「ゴルトベルク」(ハープシコード演奏)なのですが、不思議な感じです。

彼のこうした演奏が生で聞けなくなるかもしれない、というのは寂しいことですが、

それでもこうして今も彼の演奏を聞くことができている、というのは、

やっぱり奇跡なのかもしれないな、と思います。

 

こんな時世ですから、皆様も健康にはくれぐれも気を付けてください。

気を付けてもダメなときはダメなんですけど(笑)

現代音楽を聞く その94

毛利蔵人さんは、アニメ「赤毛のアン」の劇中音楽を作曲された方です。

たぶんこれが最も知られる氏の音楽になるんでしょうけれど、

実は純音楽の人である、というのは意外と知られていません。

 

そもそも独学で音楽を勉強されていた方ですが、

唯一師事していたのが、同じく日本を代表する現代音楽家三善晃さんです。

なので、彼の少ない作品のそこここに三善さんの影響を感じることができます。

 

彼の管弦楽曲として最も知られている「Groom Is Gloomy」は、

学生のころに幾度となく聞いた作品でもあります。

タイトルが英語でかっこいい感じですけど、

直訳しても意味不明なので、おそらくは語呂で考えられたのかもしれません。

その辺の曰くはよく知らないんです、すいません。

 

Groom Is Gloomy

Groom Is Gloomy

  • 発売日: 2018/10/23
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

久しぶりに聞くと、やっぱり好きなんですよね、毛利さんの作る音。

すでに亡くなって久しいですが、こうして音源が残っていることは嬉しいですね。

特化型、汎用型

ちょうどこのブログを書き始めるときに、

ジャズトランぺッターの近藤等則さんの訃報を知りました。

彼のこともいずれ「ジャズのすすめ」で書こうと思ってたんですけど。

たぶん、今週末あたりに勢いで書いちゃうかもしれません。

ということで、この話はその時にします。

 

 

今回のタイトルなんですけど、読んでいくとおいおいわかると思いますので。

 

 

私の若い頃、10~20代のころですけど、

本当にたくさんの音楽を聞いていました。

ありとあらゆるものを、片端から聞きまくっていたんです。

だからなのかもしれませんけど、

音楽に対しての拒否反応がほとんどありません。

全くないということはないんですけど、苦手なものが無い感じですかね。

生理的に嫌いって歌手は一人だけいるんですが、この話は墓場まで持っていきます(笑)

 

編曲という、見る人が見れば特殊な職業についているわけですけど、

そこでアレンジするジャンルは雑多きわまりないものでした。

それこそアイドルグループの歌から歌のないオーケストラアレンジまで、

なんでも屋さんというと聞こえはよくないですが、

自分の持っている拙さの残る知識と膨大な音源バンクだけが拠り所でした。

 

 

以前、とある作曲家の人が何かでお話されていたんですけど、

「なんでもマルチに曲を作ることができる人が少なくなった」んだそうです。

その方は、打ち込みが全盛となる以前からコンピュータによる音楽を手掛けたり、

オーケストラ音楽からロック調まであらゆる音楽を手掛けています。

でも、そういう「なんでもござれ」な汎用型の作曲家が減ってきて、

「このジャンルなら得意」という特化型の作曲家が増えてきたといいます。

 

コンピュータで音楽を作る「DTM(DeskTop Music)」が進化して、

それほど音楽知識を必要としないで、音楽が自由に作ることができるようになり、

4つ打ちなどのダンス系の音楽が得意な人が増えてきたんだそうです。

そういう人でも、オーケストラ調の曲を作ってみたりしてる人もいますが、

聞いてみると、楽器の使い方がちぐはぐでとっちらかったものが多い印象です。

 

特化型の人でも努力をしている人もいれば、そこに安住してしまってる人もいます。

ストリングス(弦楽)アレンジできないから得意な人に頼もうとか、

ここにブラス(金管)のアンサンブルほしいけど書けないから専門家を呼ぼうとか、

はなから自分で作ろうともせずに、別のアレンジャーに頼んだりすることは多いです。

そういう時に便利屋みたいに私が呼ばれることもしばしばです(笑)

 

私はそれほど汎用型を自認しているわけではありません。

今でも合唱曲とかフルオーケストラの譜面を書くのはびくびくものですし、

得意なビッグバンドや室内楽の譜面を書くときも少しびくびくしてます。

「自信と覚悟」が足らないというのは昔から師事していた人に言われてましたけど・・・

でも、苦手だとしても自分でアレンジしてみようとは思いますし、

そうすることでスキルが身につくのならもうけものです。

 

 

前にもこのブログで書いたと思うんですが、

今のそうした特化型の人たちというのは、分析力が圧倒的に足りないんですね。

いろんな曲を聞いて、自分なりにでもいいから分析をして、

それを己の糧としていく、ということをほとんどやらないみたいです。

 

これって作曲と編曲の関係にも当てはまる気がします。

編曲はすごく上手いのに、作曲となるとパッとしない人はたくさんいますし、その逆もたくさんいます。

得意じゃないから他人に任せるというのは、悪くありません。

むしろ弱点を補うという意味では有効ですし、そうするべきものです。

それで曲のクオリティが上がるのなら結構なことだとは思います。

 

ただまあ、なんとなく釈然としないものも感じるんですけどね。

このまま特化型ばかりが量産されていき、文字通り量産型が増加することで、

音楽そのものが徐々に偏ったものになってしまうんじゃないか。

そんな一抹の不安も、実は抱えていたりします。

 

聞く人はそんな裏面の事情なんて関係ないですし、

聞いてて気持ちいい曲、楽しい曲をこれからも追いかけていくのでしょう。

 

 

 

 

・・・なんだかわかりませんが、少しやる気が出てきました。

もう少しこの業界で頑張っていけそうです。

Golden Lady

Stevie Wonderのアルバム「Innervisions」が発売されたのは1973年のことです。

私がこのアルバムを聞いたのはリアルタイムではもちろんなくて、

私が高校受験の前後だったと記憶しています。

洋楽好きだった私の兄がレコードからカセットテープにダビングして、

ずっと聞いていたのを、私もそばで聞いていたんです。

 

INNERVISIONS

INNERVISIONS

  • アーティスト:WONDER, STEVIE
  • 発売日: 2000/04/04
  • メディア: CD
 

 

このアルバムはファンからも「最高傑作」との呼び声が高く、

聞いていた当時から兄もべた褒めしていました。

ジャンルでいうと何になるんでしょうかね。

ファンクな感じもあり、バラードもあり、ソウルフルなものもあり。

まだ20代前半でこれだけのクオリティの楽曲をほぼ一人で作っていたことを、

後になって知ることになるんですが、驚愕ものです。

 

A面最初の曲「Too High」からファンキーな音色で心地よいんですけど、

そのA面のラストに収録されているのが「Golden Lady」という曲です。

前奏がピアノソロから始まるんですが、そこから特徴的なベースが響いてきて、

彼らしい前奏のコード進行が続きます。

 

この曲、転調が心地よいんですよね。

ラスサビあたりは、半音上がり(クリシェ)をずっと繰り返して、

曲がフェードアウトしていくんですけど、センスの塊みたいな曲です。

「半音上がり、どこまでいくねん」と突っ込みたくなる感じです(笑)

 

たまたまシャッフル再生でこの曲が流れてきて、懐かしかったので、

記録もかねてブログを書いてみました。

サブスクでも聞けますので、ぜひどうぞ。

今聞いても色あせない、とはさすがに言えませんけど、

とてもいいアルバムの一つだと思います。

ブラスぷらす Op.29

マーチ。

日本語で書くと行進曲。

歩くテンポで演奏される、勇壮な曲の総称でもあります。

 

小中学校の運動会で、なぜか全体行進の練習ばかりさせられて、

各競技の練習はほぼぶっつけだったことが多かったんですけど(笑)、

その時によくかかっていたのは、マーチ王スーザの曲が多かったように思います。

たまに、リヒャルトではないワーグナーこと、

ヨーゼフ・フランツ・ワーグナーの「双頭の鷲の旗のもとに」もかかってました。

 

さて、吹奏楽といえばマーチ、マーチといえば吹奏楽

ぱっと思いつくのは、どれもこれもスーザの曲ばかり、というわけではありません。

ワシントンポスト」「海を越える握手」なども名曲ですが、

外国の方だけでなく、もちろん日本の作曲家もたくさんマーチを書いています。

 

T-SQUAREの「宝島」「オーメンズ・オブ・ラブ」、

あるいは国民的RPGドラゴンクエスト」の楽曲の吹奏楽編曲で知られる、

日本を代表する吹奏楽作編曲家、真島俊夫さんももちろんマーチを書いています。

1997年の吹奏楽コンクールの課題曲になった「五月の風」がそれです。

課題曲っぽく聞こえず、とてもさわやかな楽曲で私も大好きな曲です。

8分の6拍子ってのがくせものではありますが・・・

 

 


五月の風 / 真島俊夫 Concert March “Sweet Breeze in May” / Toshio Mashima

ワイヤレスと有線

最初に一つ、どうでもいいお話をします。

 

2年半付き合ってきたiPhone 8 Plus(RED)と別れることになりました。

「世間はなぜみんなiPhoneを使っているのか」

という疑問をずっと持ってたので、だったら使ってみようということで、

結構長い間使い倒していました。

利点もいろいろとわかったことはわかったんですが、

使いこなせば使いこなすほど、Androidが恋しくなってきました(笑)

(それより前はずっとAndroidを使ってました)

 

というわけで、来週中には何かしらAndroid端末に戻ります。

(すでに何を買うかは決めてます)

 

 

長々と報告をしてしまいましたが、今回のお話を無関係ではありません。

 

 

音楽を聞くとき、有線か無線かという議論があります。

あります、って書いてはみたものの、見たことは無いんですけど(笑)

iPhoneはイヤホンジャックがないので、無線で聞く人も多いんですが、

ケーブルを一つかませることで、普通のイヤホンも使うことができます。

私も以前はそれで音楽を聞いてました。が、今はワイヤレスにしてます。

 

いろいろと思うところはあるんですよ。

ワイヤレスって接続が途切れることもあるのでストレスが溜まります。

その点、有線のイヤフォンだとそういうストレスは皆無ですが、

線があるので、取り回しがめんどくさいです。

それぞれ一長一短があるっていうことですね。

 

以前、Androidを使ってた時は、

ポータブルオーディオ機器を使ってました。

スマートフォンと音楽プレイヤーを分けてたんですね。

でも、めんどくさくなってやめました(笑)

今でもスマートフォンで音楽を聞くことが普通になってます。

 

で、まあ、来週からAndroid端末に戻るわけですけど、

音楽に関してはどうしようか、未だ迷ってます。

専用端末を買うことも考えたんですけど、

SpofityやAmazon Music Unlimited等に加入しているので、

それだけでも音楽は楽しめるかな、という考えになってます。

持ってる音源は膨大で、1TBでも全然足りなさそうなので(笑)、

しばらくは様子見、ということで。

 

どちらにせよ、しばらくはワイヤレスで音楽を聞くことになりそうです。

Incidental Music Vol.87

エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなったというニュースが瞬く間に広まり、

それを聞いて、私の頭に浮かんだのは、

ヴァンヘイレンの代表作である「Jump」のイントロでした。

あのイントロの衝撃は当時としてはかなり画期的だったと思います。

 

 

 

というお話をしようと思ったんですけど、

コアな話になっていきそうなので、もう少しほとぼりが冷めたころに書きます。

 

 

 

1980年代に放送された「ナイトライダー」。

知能を持った車「ナイト2000」が活躍するアクションドラマなんですけど、

どのくらいの人が覚えてるんでしょうね・・・

 

いわゆるゴールデンタイムと呼ばれる時間帯に放送されてたんですよね。

で、そのオープニング曲がとっても印象的でした。

テクノっぽい感じの音色に、日本語のナレーションが入るんです。

ナレーションをどなたがされていたのかは、

私自身、その分野に疎いのでわからないんですけど。

 

このドラマの音楽を担当したのは、ステュー・フィリップス。

彼の名前を聞くと思い出すのが、

この「ナイトライダー」と「宇宙空母ギャラクティカ」ですね。

ギャラクティカのお話はまた別の機会に譲るとして、

今回はナイトライダーの音楽のお話です。

 

 

いわゆる「サウンドトラック完全版」が出たのは、今から15年ほど前です。

数量限定ということでしたが、何とか手に入れることができました。

80年代のドラマのサントラ完全版が、これだけの時を経て出たことに、

ファンの間では狂喜乱舞したとかしないとか。

ただ、知らない人には魅力のあるコンテンツではないということで、

見向きもされなかった、ある意味不幸なアルバムでもあります。

今では中古市場でしか手に入らない貴重なものになってしまってます(笑)

 

ネット動画などでOP映像も見られますので、気になる方はぜひ。