音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

約25年間

1995年10月、というと今から25年半ほど前になります。

夕方6時半という時間帯に放送開始したアニメが、

新世紀エヴァンゲリオン」です。

知っている人は骨の髄まで知っていると思いますし、

知らない人はとんと知らないアニメではありますが、

主題歌「残酷な天使のテーゼ」はアニメを知らない人たちにも浸透していて、

これだけのときが経過した今でも歌われ続けているからすごいなと思います。

 

 

※今回のブログは、今絶賛公開中のシン・エヴァ劇場版のお話になります。

最新作のネタバレは全く書くつもりはありませんが、

TVシリーズや旧劇場版のことに少し言及してますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月の放送開始から半年後の3月末にテレビ放映が終了。

予定されていたエンディングとは全く違う結末に賛否が分かれました。

私はどちらかというと楽しめた人ではあったのですが、

「期待値を上げるだけ上げておいてあれか」という声も少なくはなく、

本来の形でのエンディングを見たいという要望が増え続けました。

その声に答えた形なのかどうかはよくわかりませんけど、

劇場版という形で新たに作られることになりました。

 

DEATH、REBIRTHという二部構成で公開された「シト新生」が公開されたのが1997年。

TVシリーズの弐拾四話(24話)までの総集編+αの「DEATH」と

弐拾伍話と最終話を新たに作り直した「REBIRTH」で構成されているわけですけど、

REBIRTH部が途中で終わるという、なかなかな展開を見せることになります。

後にこのREBIRTHは「Air」というタイトルでTV版の弐拾伍話に相当する部分だったことがわかります。

 

そして、その翌年。

満を持して「THE END OF EVANGELION Air / まごころを君に」が公開されます。

THE ENDと銘打たれているように、これが最後となります。

 

まあ、当時はそう思ってました(笑)

 

TV版よりも当然クオリティの高い映像もさることながら、

あれですね、なかなか心をえぐってくる映像展開が続きます。

そしてスクリーンに踊る「終劇」という文字を見てしばし放心することになります。

TVシリーズの最終話もそれなりに納得した私ですから、

この旧劇場版(今やっている新劇場版の前の映画なのでこう呼びます)のラストも、

それなりに納得はしたと思うんですよ。

ただ、映画終了直後は、まあ、いろいろと思うところはありました(笑)

 

なんにせよ、これでエヴァは終わったわけです。

いろいろと思うところはあったにせよ、これがエヴァだと納得しました。

 

 

まさか、それから10年ほどの時を経て新劇場版をやるとは思いませんでした。

 

「序」「破」「Q」という3つの映画が、

2年、そして3年のブランクを経て公開されるわけですが、

この3編、いや、特に「Q」はかなり物議を醸した映画になりましたよね。

なにが、とは言いませんけど、とにかく賛否が分かれます。

 

 

ちょっと脱線しますけど。

 

 

今回のエヴァ新劇場版の総監督である庵野秀明さんは、

エヴァだけではなくて、他にも監督作品がたくさんあります。

エヴァのTVシリーズが始まる5年ほど前には、

NHKで「ふしぎの海のナディア」が放送されていますし、

エヴァのTVシリーズが終わった3年後には、

津田雅美さん原作の「彼氏彼女の事情」がテレビ東京系列で放送されました。

アニメだけではなく、実写映画の監督をされたり、

果てはジブリ映画の主演声優までこなすことになります。

 

個人的に「ナディア」と「カレカノ」は相当ハマったアニメでした。

今ではほとんどアニメを自分から見なくなった私ですが、

ミレニアム前までは結構アニメを見てたんです。

 

 

で、「ナディア」「エヴァ」そして「カレカノ」と、

この3作品ともに同じ音楽家が音楽を担当しています。

それが、鷺巣詩郎さんですね。

アレンジャーとして僕は最初にお名前を知った気がしますが、

その当時からアニメを始めとした劇伴を多く手がけられています。

 

で、新劇場版ですが、

庵野監督のテレビアニメ作品である「ナディア」や「カレカノ」から、

何曲かBGMを引っ張ってきているんですよね。

新劇場版のサントラも一通り揃えてはいるんですけど、

作品への愛情が強すぎて、客観的に分析とかあまりやってません(笑)

 

TVシリーズから大きくグレードアップしたサウンドはすごかったです。

ネタにもなってるので言いますけど、

今回のシン・エヴァ劇場版は相当お金がかかってます。

それはもう、映像を見れば一目瞭然ではありますし、

音楽の規模だけでも相当なものだろうなと思います。

「金かけりゃいいもんができるのは当たり前」とは言いません。

少ない予算でも傑作と呼ばれる映画はありますし、その逆も存在します。

 

 

で、シン・エヴァ劇場版の感想なんですけど、

私は25年の楔がようやく抜けた、と思いました。

納得する部分も、おや?と思う部分も両方あるにはあったんですが、

総合的には、映画として4部作で完結していることに安心しました。

 

見に行ったのは先週土曜日でした。

満員御礼ではありましたが、映画公演前は騒がしかった館内が、

映画が始まった途端にシーンとなり、

ポップコーンやドリンクの音だけが最低限響くだけの環境になってました。

年齢層がかなり幅広かったのも、エヴァならではなのでしょうか。

還暦を過ぎた人から、下は中学生くらいの子供までいました。

放送当時は社会現象にまでなったアニメですからね。

 

 

万人におすすめできるか、というとそれもちょっとどうかと思いますけど(笑)、

それでも私のようなテレビ放送からずっと追いかけてきた人も、

新劇場版からエヴァに触れた人も楽しめる映画になっているのかな、と感じました。

もちろん、感じ方は人それぞれなので、あくまでも「個人の感想」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレにかなり気をつかって書いたので、えらく時間がかかってしまいました。

実はこのブログ、映画鑑賞日である土曜日に書いてるんですけど、

ここまで書くのに、いつもなら数十分程度なのが、数時間経過してました。

その時間に見合ったブログになっているかどうかは、各々の判断に委ねますが、

私のエヴァンゲリオンヱヴァンゲリヲン)への思いは伝わったかと思います。