通勤中に音楽を聞かなくなりました。
電車の中で本を読むことが多いんですが、
読書している時には、音楽があったほうが良いんです。
で、イヤフォンで聞くことが多かったんですけど、
いろいろあってイヤフォンで音楽を聞かなくなったんです。
そのきっかけは、とあるコンサートに行ったときに起こりました。
今年のことです。
コンサート終わりにアンコール演目を撮影していると、
お淑やかなご婦人が話しかけてきたんです。
スマホのカメラ機能で撮影していたので、それが珍しかったのでしょう、
そのご婦人からスマホについてあれやこれやと質問攻めにされました。
で、ふとそのご婦人の耳元を見てみると補聴器が。
ちょっと気になったのでその話題をしてみると、
「昔耳の手術をして、両耳が聞こえなくなったんです」
「片耳は何とか補聴器で聞こえますが、もう片方は全く聞こえません」
「普通に聞こえる人より聴力は弱いですが、音楽が好きなので・・・」
私が話題を振らなくてもそのご婦人は、のべつ幕無しにお話をされました。
私はこういう経験を良くします。
知らない人に声をかけられることが、
特に、見ず知らずの年配の男女に声をかけられることが割と多いんです。
あと、変な人にリアルでもネット上でも絡まれることも若干確率高めです(笑)
で、その補聴器のご婦人が私に尋ねてきたんです。
「あなた、イヤフォンとかで音楽とかお聞きになる?」
「ええ、音量は控えめにしてますけど、通勤時によく聞いてます」
「それだめ!絶対ダメ!イヤフォンで音楽を聞くのはおやめになるべきよ」
突然、テンションと声量をレベルアップしました。
どうやらそのご婦人が耳の手術をしたきっかけの一つが、
普段からイヤフォンで音楽を聞いていたことだったんだそうです。
「まだお若いんだから、自分で音楽の世界を狭めてしまうようなことはやめた方が良いですよ」
テレビや雑誌などでも、そうしたことを良く見聞きします。
カナル型イヤフォンだけではなく、耳元で音楽を聞くという行為が、
実は耳の自殺行為と同等であることもわかってはいました。
ただ、「私には関係ないか」とも正直思っていたんです。
もともと私の片耳の聴力は学生時代の病で常人の7割ほどになってます。
三半規管をそのころにやられたので、お喋りも常人の7割ほどの滑舌です(笑)
でも、もう片方は普通なので、音量バランスさえ変えれば、
普通に音楽を楽しむことが出来るんです。
そんな私ですが、年齢を重ねるごとに聴力の低下を感じるようになりました。
そんな状況の頃にそのご婦人に出会ったんです。
「自ら音楽の世界を狭める」という言葉に衝撃を受けました。
その行為を自ら実践させられた人から発せられたので説得力があり、
そして私自身が「音楽大好きっ子」ということもあいまって、
その時の私は「じゃ、これからイヤフォンで聞くのやめます」と言ってました。
単純ですよね(笑)
電車で音漏れするくらい大音量で音楽を聞いている人を見かけます。
そのうちの何割かは難聴になることがあるんだそうです。
100%なのかどうかはわかりませんが、高確率で聴力が落ちていくみたいです。
最悪の場合は聴力を失ってしまうことも可能性としてあるのだとも。
何かの雑誌で読んだと記憶していますが、
イヤフォンで音楽を聞くことそれ自体が耳にダメージを与えている行為となり、
一日1時間以上聞き続けていると失聴の確率も大幅に上がるのだとか。
その情報が正しいのか誤っているのかは個人的に判断しかねますが、
上述のご婦人のような具体例もありますし、
これからも健康的に音楽を聞き続けていきたいので、
「単純な奴」と思われようが、今後はイヤフォンで音楽等を聴かないようにしました。
家にいるときもスピーカーで聞くようになりましたし、
テレビなどの音も、密閉型のヘッドホンではなく、
肩掛け型のスピーカーなどで、少しでも耳に負担のかからない方法にしました。
今更感ももちろんあるにはありますけど(笑)
ただ、音漏れするくらいに大音量で音楽を聞いている人を見るたびに、
「ご愁傷様です」と思うようになってきたのは、
良い傾向なのか悪い傾向なのか定かではありませんが、
いきなり習慣化していたものをゼロにするというのはなかなかしんどいです。
電車で読書している時も「ああ、音楽欲しい」と思いますし、
きっと根負けしてイヤフォンをまた使い始める可能性もあります。
意志薄弱なので・・・
でも、耳の健康は今後もずっと考えていかなければならないことですし、
少しでも音楽と戯れる時間が多くなればな、とも思います。
なんだか学生の感想文みたいなタイトルと文章になりましたけど、
なんとなくモヤモヤしていたことを形にできたので、まあいいでしょ(笑)