音楽は五感で楽しむもの、と思ってます。
その主たるものは聴覚、つまりは耳から入る振動になるんでしょうけど、
それ以外にも視覚や嗅覚、あるいは触覚も必要不可欠です。
音の正体は振動です。
その振動を感じるのは鼓膜だけではなく、身体全体で感じているはずなんです。
だから、なるだけ音を肌で感じることが必要なので、
マスクも演奏中は取って聞くようにしています。
マスクをしたままで聞くのと、マスクを取って聞くのとでは、
「そんなに変わらないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、
少なくとも私自身は全然違って感じます。
それは顔全体に振動が伝わりにくくなるからなのかもしれません。
と、くだらないことを書いてみましたが(笑)、
これには理由があります。
音を文字で表現するのってかなり難しいんです。
私がこのブログを立ち上げたきっかけは、もう忘れてしまいましたが(笑)、
これだけ音楽に関して数多くの投稿をしているにも関わらず、
いまだに音楽を文字に表すことの困難さを痛感しているんです。
だからなのかもしれませんが、
音楽家や音楽などが物語の主体となる小説などを読んでいると、
その作家さんの表現力に驚くこともしばしばです。
私もそんな人たちの真似をしてみようと試みてはみるんですが、
なかなか満足できる結果は出せていないように感じます。
別のブログで演奏会などの感想を長々と書いていた時代もあったんですが、
今読み返してみると、なんとも恥ずかしいやら長ったらしいやらで、
すべて削除してしまいたい衝動に駆られることもあります。
(記録なので消すことはしないですけど・・・)
ブログなんて主観のカタマリみたいなのがほとんどですから、
それはそれでありといえばあり、なんでしょうけども。
音の表現なんて人それぞれです。
SNSなどで感嘆符(!)や長音符(-)、あるいは波ダッシュ(~)を多用して、
本能のおもむくままに感想を垂れ流している方も多くいらっしゃいます。
それはそれで、むき出しの感想ということだと思うので良いとは思うんですが、
そういうの、私できないんですよね・・・(笑)
こと音楽に関しては客観視することで育てられてきた人間なので、
「これ、超いぃ~~!!!!」とかできません。
四十路人間なんで、そういうのが出来ない、というより、
私の語彙力ではそうした「むきだしの感想」は難しいです・・・
これからも「おと」を「もじ」にする旅は続きます。