チェコ生まれのアメリカの作曲家、カレル・フサの出世作というと、
「Music for Prague 1968」(プラハ1968年のための音楽)でしょう。
私も生で一度ならず聞きましたし、
吹奏楽の分野でも、現代音楽の分野でも特筆すべき名作ともいえます。
だったらこの曲のこと紹介しろよ、と思うんでしょうけど、
ひねくれものである私ですから、そういうわけにはいきません(笑)
以前、東京佼成ウインドオーケストラの定期演奏会に伺ったとき、
同じくフサの「Apotheosis of This Earth」を聞いたんです。
(邦訳:「この地球を神と崇める」)
去年か一昨年かそのくらいだったと思います。
その日の定期演奏会のプログラムはかなり意欲的なものでした。
現代音楽寄りの曲が多かったため、客席は5割から6割程度の入りでした。
お客の反応はいまいちでしたが、演奏は度肝を抜かれるほどすごかったんです。
Apotheosis of this EARTH この地球を神と崇める
Apotheosisというのは「神格化」とも訳される言葉ですかね。
私があまり好きではない言葉の一つですが(笑)
この曲は吹奏楽として書かれたのち、管弦楽版も出版されています。
どちらも好きなんですけど、吹奏楽の方が耳なじみがありますね。
未だにこの曲を聞くと、心の深淵に触れられたような、
ぞわっとする感覚に襲われます。
皆さんはどう感じますでしょうか?