音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

ファミ通コンサートでのマナーのお話

前回、ちょいと辛口にコンサート批評してしまいました。

まあでも、あれが正直な感想ではありましたので書いたことに後悔はないんですが、
「素晴らしい演奏会でした」と思っている人からすると、
ああいうちょっと批判めいた記事というのは、
「せっかくいい気持ちで演奏聞いてたのに水さすんじゃねぇよ」
という気持ちがわきあがってくるものなんだろうなぁ、と思います。
かく言う私も、昔は好きなものを批判されると嫌な気持ちがしましたし、
空気読めない人だよな、と相手のことも深く考えずに根に持ったりしていました。

いざ逆の立場になると、水を差すという気持ちはこれっぽっちもなくて、
正直に書いたことが、曲解されて伝わってしまうことの怖さを感じたんですね。
要するに「人類皆千差万別」ってことです(笑)。


さて。


今回のブログは、前回かけなかったことを書こうと思います。
それはこのブログでも再三話題として取り上げている「演奏会のマナー」について。

今回のファミ通コンサートは、演目は魅力的でしたし、
編曲は一部アレでしたけど、指揮者、奏者のクオリティも高く、
聞いてるだけで興奮してくるくらいに良い演奏会ではありましたが、
PRESS STARTや他の公式のゲーム音楽の演奏会との違いを感じることもあったんです。

例えばアンケート用紙です。
通常はパンフレットに挟むような形で配布されることが多いんですが、
今回の演奏会では袋(A4サイズのポリ袋)に入れて、
宣伝冊子と同梱という形での配布だったんです。
そこにクリップ付きペンシルが付いていたのは素晴らしかったんですが、
それをまとめるために袋を使用したというのが良くなかった。

そうなんです。
演奏中にその袋のガサガサ音がそこかしこから聞こえてきたんです。

私の持論としては、
「パンフレットなどの冊子は公演後に配るのが良い」と思っています。
袋もそうなのですが、パンフレットを演奏中に読む人が多いんですよ。
つまり、パンフレットをめくる音や擦れる音などが出る可能性が高いってことです。
あれ、本当に不快なんですけど、更に悪いことに、
そのパンフレットを演奏中に読んでいる人が、
「自分が演奏中に音を出しているということ」に気づいていないことが多いんです。
クラシック音楽などの演奏会でもよく見受けられるんですが、
年をとると、指先の油分が不足してしまい、紙をめくるのも一苦労です。
だからどうしても力を入れてめくろうとして、音が出てしまうんです。

なので「冊子類を公演前に配らない」のが良いと思っています。
どうせ手持ち無沙汰でパンフを見ている人が大半でしょうし、
読んだところで内容を理解している人なんてほとんどいないでしょうから、
演奏中にそうした読み物を提供することをやめてしまったほうが、
奏者側も鑑賞側もWin-Winで良いと思うんですけどね。

まあ、公演前に冊子を提供しないところで、
持参したのど飴や飲み物を取り出すときに、
コンビニなどでもらう袋に入れてるわけですから、
それを取り出すときに袋のガサガサ音がしてしまうことは止めようがないですけど。
いや、そもそも演奏中にアメを取り出すこと自体がマナー違反なんですけどね(笑)


あとは「会場内の写真撮影」です。
TwitterInstagramなどでも今回の公演で撮影した写真を投稿されてる人が多くいらっしゃいました。
会場内の撮影は禁止されているにもかかわらず、です。
公演後にも、一部の人が天井や舞台上を撮影しようとしていましたが、
係員の方に注意されてしぶしぶといった顔で撮影を止めている人がいました。
ああいう人達って日本語わからない外国の方なんでしょうかね。
アナウンスでも再三再四言ってることですし、
日本では基本的に「会場内撮影厳禁」というのは知られていることですから。
きっと日本に来てまだ間がない海外の方なのでしょう。

私からすると「会場内の写真撮影」をしたい気持ちがわかりません。
特に演奏会というのは一期一会なものですから、
心のアルバムに演奏会の思い出をそっとしまっておく、というのが普通です。
なんでもかんでもスマホやカメラで撮りまくるという風潮ってどうなんだろう、
と私のような爺は思う次第であります。
撮影したものをどうせSNSなどにあげて自己満足するだけの写真なんだから、
だったら撮影せずに、頭の中にしまっとけばいいのにとは思います。

以前にもあったんですよ。
東京国際フォーラムで行われた某ゲームの音楽コンサート。
会場内で係員が「写真撮影、録画禁止」という意味のイラストが書いた看板を持って、
練り歩いているそのそばで、当たり前のように舞台上の撮影をしていた方が。
それも係員に隠れるようにしてそっと撮影していたんです。
あれって、撮影禁止ってわかっていて撮影をしているってことですよね。
撮影したあとで、思いっきり日本語で会話してたので、
残念ながら海外から来られた日本語が不自由な方というわけではなさそうです(笑)。


あと、ちょうど夏休み期間中に行われたということもあり、
お子さん連れで来られていた親御さんも多くいらっしゃいました。
私の席の近くでは、
父親一人と小学校低学年の女の子二人(一人は未就学児かも)が。
おそらくはその父親がこのコンサートに行きたかったんでしょう。
女の子二人は明らかにいやいや連れてこられた感満載でした。
なので、演奏中に小声で話したり、椅子の上で身動ぎしたり、
要するに演奏中に音を立てる行為を何度もやっていました。
気持ちはわかります。興味のない演奏会ほどつまらないものはないです。
家庭の事情でやむを得ずというのもあったんでしょうけど、
興味が無いなら連れてこないでほしいです。
無理して会場に連れてこられたのだとしたら、
父親の人がちゃんとその子供の面倒を見る、
もしくはちゃんと事前に注意することが必要ではないかと思いますが、
その父親らしき人は、厳しく注意するでもなく、
ただ漫然と演奏に集中しているようでした。
ま、集中する気持ちはわかります。演奏素晴らしかったですから。
でも、隣りに座っている女の子は明らかに暇そうでした(笑)。



1.演奏中の私語、あるいは音をたてるような行為は禁止
2.会場内での録音や撮影は禁止

というのが日本国内で催されるライブやコンサートの不文律です。
(もちろん例外もあるにはありますが)
そしてその旨は公演前に必ずアナウンスされていますし、
会場ロビーなどにも注意書きとして書かれていることが多いです。

横浜にあるコンサートホールでは、
「やむをえず演奏中に咳などをされる場合には、タオルやハンカチなどで口元を覆ってください」
という細かな注意書きを書いているところもあります。


観客は演奏を聞きに来ているんです。
あなたが発するビニール袋の音や咳ばらいや私語を聞きに来たわけではありません。
公演前、休憩中にそうしたことは思う存分やっていただきたいです。
せめて公演中、演奏中だけは舞台上に集中してほしいんです。
あと、スマホなどはちゃんと電源を切っときましょう。
どうせ会場内は携帯電波が届かない仕様になっているんですから。
アナウンスでも「電源をお切りください」って言ってるんですから。
あ、そうか、日本語が(以下略)