音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

ブラスぷらす Op.39

ドラゴンクエスト天空シリーズが好きです。

いや、ロトシリーズももちろん大好きなんですけど。

 

という話題ではありません。

 

「天翔ける」というキーワードで連想する吹奏楽って考えると、

「天空の騎士~吹奏楽のためのファンタジー」に行き着きました。

 

天空の騎士~吹奏楽のためのファンタジー/片岡寛晶

 

静と動。

タイトルにふさわしい勇壮なところと静謐なところのコントラストが心地よく、

そして最後のかっこよさは、ドヴォルザークのチェロ協奏曲に通じるものを感じます。

リズムが少し難しいですけど、けして難曲というわけでもない。

 

最近、ことのほか疲労が蓄積されていて、

こういう音楽を心の底から欲している自分がいるんです。

ああ、コンサートでこの曲を聞いてみたい!!

 

 

 

Incidental Music Vol.97

だいぶ前にこのブログで報告した、

南米のお仕事が今月に入ってようやく片付きました。

未だに頭の中ではラテンミュージックが鳴り響いてますけど、

今はアカペラ関係のことをやってるので頭の切り替えが忙しい毎日です。

 

コロナ禍で人の心がすさみきって、一部の人たちの言動が過激化して、

それに気づいている人も気づいていない人もごっちゃになって、

なんだか混沌とした世の中になってしまっている気もしますが、

そういうときには何も考えずに音の海に身を任せてみるのも良いかもしれません。

 

その昔、体験で瞑想をやったことがあるんです。

心も身体も空にしてただただそこにいるだけ、ということを、

経験できたのかどうかは未だに判然とはしないんですけど、

「考えない」ということを「考える」というある種矛盾めいた行動は、

今こそ必要なスキルの一つなのかもしれないな、と思うことがあります。

 

で、音楽でそういう気分になるものって考えたんですけど、

これがまあ、なんにも思いつかないんです(笑)

 

よくYoutubeなんかで「10分で寝られる音楽」だとか、

「○○波が出やすくなる音楽」なんてタイトルの動画がたまに出てきて、

ちょこっと聞いてみたりするんですけど、

どれもこれも「眠くなりそうな感じがする音楽」って感想しかなくて、

しかも実際に10分ではねむれませんでしたし、

心の緊張がほぐれたのかどうかすら定かではありません。

だから、ああいう音楽はきっと瞑想的なそれとは違うんだと思うんです。

 

何も考えずに聞ける音楽って、私の場合はほとんどありません。

聞いている間も曲の調性やリズム、あるいはテクニックなんかを探してしまい、

純粋に音楽を楽しめなくなってしまった感すらあります。

 

スターピンキーQ音楽集

スターピンキーQ音楽集

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四半世紀ほど前に発売されたこのサントラ、

以前にもたぶん紹介したことがあるかと思うんですけど、

なかなかぶっ飛んだ音楽集になってます。

音楽を手がけられたのは、私の心の師匠のお一人である田中公平さん。

 

ちょうど公平さんの過渡期とも言える時期に作られた音楽集です。

古今東西の有名なものをパロディしまくっていた時代から、

オリジナリティというか氏独自の音楽へとシフトチェンジした頃の作品です。

だからなのかどうかはわかりませんけど、

いわゆる「お約束」と言われるような楽曲があまり含まれていないんですよね。

 

「ワンダバ」なんていわれることもありますけど、

正義の味方が出撃する時の音楽のことをそう呼ぶらしいんですけど、

そういう場合ってブラスなどの勇ましい音色、あるいはマーチ調、

などの勇壮な音楽というのが「お約束」だったりしますけど、

この「スターピンキーQ」ではかなりお約束からかけ離れた音作りをしています。

でも全体を聞いてみるとしっかりと「ワンダバ」になってます。

 

 

で、ようやく本題に戻るわけですけど、

このサントラの中に「最終間抜け」という楽曲が入ってます。

タイトルの通り、おマヌケな音楽なんですけど、

この音楽が相当ぶっ飛んでいたせいなのか何なのかはわかりませんが、

少なくともこの曲を聞いている間は瞑想的ななにかが出てたような気がするんです。

つまり「何も考えなかった」ってことですね。

たぶん後にも先にもこれだけぶっ飛んだオマヌケ楽曲は聞いたことがありません。

今でもたまにこの曲が聞きたくなるんです。

かなり人を選ぶ音楽なのでしょうけど、私には見事に刺さりました。

 

聞いてみたい人は是非サントラを。

新品はたぶん廃盤で見つからないかもしれませんけど・・・

Bugge Wesseltoft / Songs 【ジャズのススメ 148】

関東ではここしばらく雨が続いています。

夏の名残はどこへやら、雨のせいで少し肌寒い気候となっていますけど、

こうも続いてしまうとどこか憂鬱な気分にもさせられてしまいます。

 

そんなときにはジャズです。

 

久しぶりにブログを書いているんですけど、

どんなテンポで文章書いてたのかホントに忘れました(笑)

 

ソングス

ソングス

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北欧ノルウェーのジャズピアニスト、ブッゲ・ヴェッセルトフト

だいぶ前にこの人のアルバムを紹介したような気もしますが、

まあ、雨の日に聞きたくなったのがこのアルバムなのでこのまますすめます。

 

彼のアルバムと言うと、正統派とは少しかけ離れた印象が私にはあるんですが、

このアルバムに関してはピアノソロアルバムになってます。

彼の他のアルバムでもピアノソロのものもありますけどね。

どちらかというとこのアルバムは内省的に聞こえます。

ジャズナンバーとしてメジャーな曲も多く、耳馴染みがあるので、

一見聞きやすそうに思えるんですけど、実は人を選ぶアルバムかもしれません。

 

そういうとこも気に入ってるんですけどね、わたし(笑)

 

現代音楽を聞く その103

またまたご無沙汰です。生きてます。

月~金で仕事して、土日もいろいろと打ち合わせがあって、

気がついたら二週間ほどブログを放置しておりました。

なかなかの疲労度です。

まあ、自分で選んだことなので愚痴は言うつもりはないんですけど、

いずれこの場を借りて、何らかのストレス発散行為を行うかもしれません(笑)

 

このブログでシュトニケのことを書いたかどうかは定かではないんですが、

ふと思い浮かんだのが彼の「合奏協奏曲第1番」だったのでそれを書きます。

 

アルフレード・シュトニケの曲はかなり多様です。

一貫性がない、というわけではないんですけどね。

前述の「合奏協奏曲第1番」は一部、調性のある楽曲となっており、

彼の中後期の作品の中でも異端な印象すらありますが、

どっちつかずの中途半端な感じも同時に感じてしまうんですよね。

嫌いな曲ではないんですけど。

なぜかさっき思い浮かんだのが、

この楽曲のフィナーレであるロンドだったこともあり、

紹介してしまいましたけど、紹介文も中途半端になってしまいました(笑)

 


www.youtube.com

 

 

ブラスぷらす Op.38

最初に聞いた印象は「大河ドラマっぽい」でした。

なんて書くと、幼い感想だよなぁと今なら思ってしまうわけですが、

この曲を聞いた当時はまだ高校生で、

無理やり進学校に入らされてしまった後悔みたいなのが先行していて、

あまり情緒が安定してなかった時代だったと記憶しています。

その頃は吹奏楽なんてほとんど聞いてなかったんですけど、

なにかの折にテープか何かで聞いたのは覚えています。

 

小林徹さんの作曲による「交響的舞曲」は、

1988年の吹奏楽コンクールで課題曲となった作品ですが、

作品単体としても人気が高いことでも知られています。

交響的舞曲ときくとラフマニノフヒンデミットのそれを思い出す方も多いでしょう。

私もそうです(笑)

ただ、この吹奏楽の交響的舞曲も、ものすごくかっこいいんですよね。

 

4分程度と吹奏楽曲としては短めの曲ではありますが、インパクトは高いです。

 

久しぶりに聞くとやはり興奮しますね。

あの頃の淡く苦い思い出もよみがえってくるのはどうしようもないですけど。

 

https://www.youtube.com/watch?v=2nRdnk1nRSA

Incidental Music Vol.96

なかなかの忙しさで更新が遅れました。すみません。

去年の今頃もそんなこと言ってたような気もしますけど(笑)

 

前職の同僚でアニメやゲームにめっちゃ詳しいやつが、

当時すすめてくれた漫画があったんです。

和久井健さん原作の「東京卍リベンジャーズ」というやつでした。

たぶん去年の初め辺りにおすすめされた気がするんですけど、

その時はいろいろと多忙で、そうしたたぐいの話はほぼ聞き流していたわけですが、

今年に入ってまた連絡があって、

「テレビアニメ化するんで、原作送りますから読んでください」と、

LINEで興奮した様子で伝えてきて、半ば強引に送られてきた原作を読みました。

 

面白かったです。

 

同僚の選ぶものに駄作はない、というと言いすぎかもしれませんが、

彼のおかげでいろいろと新しいアニメの情報を仕入れることが出来ていて、

その点は少し感謝しているんです。いや、ほんとに。

 

それで今年の4月からアニメの放送が始まり、

現在も引き続き放送中ということで、お話のネタバレの関連から、

漫画のあらすじとか書くのはやめておきますが、

一応アニメはずっと追いかけてみています。

 

音楽を担当したのは堤博明さん。

アニメを中心に活動されている音楽家の方です。

私がお名前を知ったのは、これも同僚経由でみたアニメ「クロムクロ」からですね。

で、劇伴のお話をするつもりだったんですけど、

やはりこれに触れておかないわけには行かないでしょう。

そうです、主題歌です。

 

主題歌「Cry Baby」を歌うのはOfficial髭男dism(ヒゲダン)です。

ヒゲダンの曲というと「Pretender」や「I LOVE…」が有名ですけど、

この主題歌は、このアニメのために書き下ろされた楽曲だそうでして、

作詞作曲を担当された藤原さんいわく「問題作」なのだそうです。

何が問題作なんだろう、と考えたわけですが、恐ろしく難しい曲なんですよね。

なにせ転調が合計12回(非公式)されていることでも有名です。

そのあたりの分析などは動画がたくさんあがっているのでそちらに譲りますけど、

サビの途中でのあのいきなりの転調は私も驚きました。

 

もともと私自身は転調というものが大好きです。

作曲家の田中公平さんが提唱されている「美しい転調」というものに感銘を受け、

私もその信奉者の一人だと思っていたわけですけど、

よくよく考えてみると、「突然転調」も耳馴染みがあることに気付かされます。

 

クラシックでいうと、ベートーヴェン交響曲第8番の第4楽章。

長い長いCodaの終盤に登場するあの突然の転調、意外と私はすんなり受け入れられました。

あとはTM NETWORKの「BEYOND THE TIME」もそうですね。

Bメロで転調をするわけですけど、そのメロディをよく聞いてみると、

転調したあとのメロディがイントロのそれとほぼ同じであることがわかります。

こだわって作られてるわけですが、やはりあの転調はどきりとします。

 

それと同種の、というと語弊があるかもしれませんが、

この「Cry Baby」のサビ途中での転調はやはりドキリとします。

D majorからD Flat Majorへといきなり変わるんです。

歌詞の「不安定」の部分での転調ということで、文字通り不安定に聞こえますけど、

その違和感を逆に利用して丁寧に作られている印象すらあります。

(どうやら偶然の産物だったらしいですけど・・・)

 

Official髭男dism - Cry Baby[Official Video] - YouTube

 

まあ、でもあれですね。

なんだかんだ言いながら、結構アニメ見てますね、私(笑)

三原色

色の三原色は、マゼンダ・シアン・イエローだそうです。

カタカナで色を書かれてしまうとなかなか想像しづらいところもありますが、

こうした情報に詳しい方からすると、何を今更、と思われるのかもしれないですね。

そういえば会社のプリンターのトナーを交換するとき、

こうした名称を見たような気もしますが、うろ覚えです。

色の三原色の原則でいうと、上の3色を混ぜると黒になるのだそうです。

 

対して、光の三原色は、赤・緑・青とかなりわかりやすいです。

それぞれの英語の頭文字をとって「RGB」なんて洒落た言い方もするみたいです。

光の三原色の定義からすると、これら3色を同時に照らすと白になるのだそうです。

実際に見たことはないのでなんとも言えないですけど、

こうしてブログを書いている私が今まさに見ているパソコンのモニターも、

この定義に則った発色である、のかどうかは詳しくない私には全くわかりません。

 

 

以前書いたかどうか忘れましたが、私は共感覚というものを持っています。

具体的に言うと、音に色がついて見えるんですね。

ただ、それはずっと音を聞いている間に見えているわけではなくて、

音楽を聞いていて興奮したり、気持ちがたかぶったり、

何かしらメンタルに影響を及ぼしたときにふとあらわれるものなんです。

そういう意味では不完全な共感覚ですね。

その見え方も共感覚所持者それぞれ個性があるみたいなんですが、

私の場合は演奏者の周りにオーラのように見えることが多いかなと。

そのオーラがくっきり見えることもあれば、薄ぼんやりとみえることも。

 

 

というお話とは全く関係ないことを書きます(笑)

 

 

楽曲制作を手掛けるAyaseさんと、女性ボーカルikuraさんのユニット、と聞くと、

大半の方は「ああ、YOASOBIね」と答えるんだろうと思います。

私が彼らの楽曲を知ったのは、彼らの代表曲の一つ「夜に駆ける」なんですけど、

よく聞いているのは「ハルカ」や「群青」でしょうかね。

 

そうなんです、YOASOBI、好きなんです。

ファンと言うほど追いかけてはいないんですけど、楽曲はほぼ聞いております。

 

ボーカロイドのあの独特の発声は未だに慣れないんですけど、

それでも技術を駆使することで、音楽の知識をあまり知らなくても、

そして自分自身が歌わなくても、

インターネットを通じて自身が制作した歌曲を知る機会が増えました。

そこからアーティストになった方も数多くいらっしゃいます。

だから、ずっとその界隈も注視はしていたんですよね。

 

で、そうした中でYOASOBIの「夜に駆ける」を知ることになり、

そこから彼らの楽曲を追いかけるように聞き始めます。

NTTドコモの「ahamo」のCMソングに抜擢された、

彼らの新曲「三原色」は、今もヘビロテで聞くほど気に入っております。

 

https://youtu.be/nhOhFOoURnE

 

Ayaseさんのチャンネルで公開されている「三原色」のMVを見たんですが、

なんなんでしょ、あれ。あの映像のクオリティはなんなんでしょう。

あいもかわらず歌うのが圧倒的に難しい楽曲なわけですが、

そんな楽曲にあの最高のMVです。インパクトすごかったです。

もう何度見たかわかりませんけど、また今日も見てます。

 

ikuraこと、幾田りらさんの歌声がまた良いんですよね。

ものすんごい上手いのかどうかは私も判断に困るところなんですが、

聞いてて少しも不快に感じない声、それでいてしっかりした発声で、

あの難曲を歌いこなしているというのは、やはり上手いってことなんでしょうね。

 

というわけで、また聞いてきます。