音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

シンガポール出張記録

土曜日(5/27)からこちら、シンガポールに来ています。

日本に比べて格段に暑いということは覚悟していたのですが、
仕事量が割とたくさんあって、観光などに行く余裕もなく、
かといって多忙かと言われるとそれもまた微妙なところでして。

もともとこれほど海外出張が多い会社ではなかったはずですし、
そもそも私自身の今のポストが海外取引とは無縁のところなので、
なぜこれほどたくさんの国を訪問しなければならないのか、
当の本人にもイマイチよくわかっていないというのが現状です。

愚痴めいてきたので戻します。

ブログ更新が滞っています。
意図してそうしているわけではなく、
投稿するだけのネタが無いだけなんですけど(笑)。
はてブロでやっている音楽ブログの方は定期的に更新しているのですが、
あっちはもうネタが腐るほどあるので投稿には当分困らないってだけです。

そんな感じでちゃんと生存しておりますのでご安心くださいませ。
あ、木曜の夜には帰国予定です。

Analyze

楽曲分析、という言葉があります。

文字通り「曲を分析する」という意味合いです。

かっこよくアナリーゼ(Analyze)と呼ぶこともあります。

私はアナリーゼ派です(笑)。

 

じゃ、具体的に何をするのかと言われると、

これもまたひとことで説明するのが難しいところなのですが、

まあ、曲の構造を深く掘り下げること、ということですかね。

 

譜面さえあれば演奏技術はともかく誰でもその曲に触れることができます。

譜面の記載通りに弾くことも重要な要素の一つといえるわけですが、

たとえば「ここの和音ってどういう理屈で付いているんだろう」とか、

「こっちのメロディとそっちのメロディ、全然違うものが同時に鳴っているのに心地よく聞こえてくるのは何故なんだろう」とか、

そういったことを音楽のルールに則って解読する作業全般を指します。

 

アナリーゼをしなくても音楽は楽しめます。

そういう風に音楽が作られているから当たり前ではあるんですが、

より深くその曲を理解したい、知識を深めたいという欲求を満たしたり、

または演奏する上で注意するべきことを見つけたり、

アナリーゼをすることで楽曲への理解がより深まるんです。

 

ただ、昨今の音楽家の方々はあまりこういうことをしないのだそうです。

 

アナリーゼには少なくとも音楽理論の基礎的な知識が必要ですし、

さらに深く分析をするのであれば、もっと実践的な知識が必要となります。

そうしたことをしなくても曲を作ったり演奏することが出来るからこそ、

自分の分野以外の音楽に対してそれほど興味を持たなくなるわけです。

プロの音楽家と言われる人たちでも、

アナリーゼを積極的に実践している人はそれほど多くないのだそうです。

統計をとったわけではないのでその真偽はわかりませんけど。

 

 

以前、別のブログでも書いたと思うんですけど、

音楽を楽しむのに理屈も理論も必要はないです。

ただ音の波に揺られている、それだけで音楽はちゃんと応えてくれます。

なので、このブログを読まれている方の大半は、

アナリーゼなんてことをしなくても問題はないはずなんです。

 

ただまあ、音楽を提供している側の方々は、

(一部の天才を除いて)アナリーゼってやるべきだと思うんですよね。

その曲の化学構造や分子構造みたいな細かいことを発見して、

その作曲家の意図や癖などを紐解いていくことで、

自分の音楽活動の糧となっていくことは確実なわけですから。

・・・確実かどうかは定かではないですね(笑)。

Pat Martino / Live at Yoshi's【ジャズのススメ 31】

パット・マルティーノ良いですよね。

ジャズギタリストとしてはかなり有名どころだと思いますが、

実は彼の演奏を聞き始めたのは、ソニー・ロリンズがきっかけでした。

彼の作った「Oleo」という曲があるのですが、

このアルバムの最初に収録されているんですよね。

 

Live at Yoshi's

Live at Yoshi's

 

 

Oleoも当然大好きなんですけど、

ここはあえて「El Hombre」にします。

 


Pat Martino – El Hombre (Live)

 

ギター、オルガン、ドラムスというトリオなんですけど、

オルガンがすごくかっこいいんですよね。ギターも当然ですが。

言葉でうまく説明できないんですが、

音がまとまっているというか調和が取れているというか、

超絶テクニックを披露しているはずなのに、

聴いている耳がその音色に慣れてしまうというか。

 

やっぱり言葉では上手く説明できないので、ぜひアルバムを聞いてみてください。

バンドサポート

昨日横浜のライブハウスで行われたロックライブに、バンドサポートメンバーとして参加してきました。
見る側から見られる側になったのは久々でした.
学生時代にもバンド組んでましたし、それなりに経験はあったつもりでしたが、やはりブランクがあったのでリハーサルからかなり緊張してました。
昨日の本番も1時間半出ずっぱりで心身ともにぐったりです(笑)

でも、楽しかった!!

これでバンドリーダーへの積年の借りを返すことができました。
来月の友人の結婚式で披露するドビュッシーの「夢」の練習そして本番後は、もう演奏する側には立たないと思います。
裏方として友人や知人の編曲の手伝いは引き続きやるかもしれませんが。

自分にはこういう黒子の仕事が合ってるような気もしています。人知れず何かに関わることが性に合ってるんでしょうね。

SHAROM(MSX)

魔城伝説というゲームがその昔、KONAMIから発売されました。

 

80年代に登場したMSXというゲーミングパソコン、

平たく言うとファミコンみたいにソフトを差してゲームをプレイできるパソコンというものが発売されたんですが、

私も当時友人宅でプレイしまくってたのを思い出します。

音楽を担当されたのは、

グラディウス沙羅曼蛇幻想水滸伝シリーズ(1、2)など、

数多くのコナミ作品の音楽を担当された東野美紀さん。

そして、モアイ佐々木の愛称で知られる佐々木嘉則さんです。

超絶的に難しいシューティングゲームで、

1面のBGMを延々と聞いていたこともあって、

脳内にこのBGMがすりこまれるくらいに聴き込んだものです(笑)。

結局最後までクリアできなかったんですけど・・・

 

そして、その魔城伝説の続編「ガリウスの迷宮」。

 MSXで登場してのちにファミコン等にも移植されたんですけど、

これも当時ずっとプレイしてましたね。

前作とは打って変わって画面切り替え型のアクションRPGとなっており、

骨太な難易度は健在、相当苦労したことを覚えています。

作曲は上原和彦さん。一時期ゲームメーカーであるハドソンの社長をされてた方でもありますね。

あと、悪魔城ドラキュラメダロットなどでも知られる山下絹代さんも、

今作に参加されているそうですが、その辺りの事情はよくわかりません。

 

そして、魔城伝説シリーズ完結編ともいえる作品が、

今回紹介する「シャロム(Sharom)」です。

 


MSX: Shalom Soundttrack

 

この動画の4:14あたりから始まる曲があるんですが、

https://youtu.be/2OaxWKJDueQ?t=4m14s

この曲、ヒロインのテーマとも言われる曲なんです。

まあヒロインといっても「ブタ子」という名前なんですけど(笑)。

私がそれまで聞いてきたMSXの楽曲の中でも相当好きな部類の曲です。

今この時代に聞いてもメロディの秀逸さ、アレンジなど身震いするほどに好きな曲です。

 

今作シャロムのメインの音楽担当は前作に続いて上原和彦さん。

サポートとして山下絹代さんや水谷郁さんなどのお名前も見られますが、

どの程度サポートされていたのかというのは判然としません。

 

そして今作のキモとも言えるのが、

初代魔城伝説の音楽が効果的に使われたことです。

物語の後半、というよりも終盤なのですが、

ここぞというところでフィールド音楽が変化します。

通常のフィールド曲(動画で言うと9:30あたりから)もとても良いんですが、

終盤に魔城伝説のステージ1の曲が登場するんですね。

(動画で言うと27:33あたりです)

魔城伝説では同時発生音数わずか2音で作られたものが、

このシャロムでは1音増えて計3音となり、迫力が増してます。

こういう演出ってSFC以降のゲームであればわかるんですけど、

80年代後半でこうした音楽演出を施しているというのは、

当時としてはかなり珍しい部類だったのではないでしょうか。

私もゲームをやっていてここで思わずガッツポーズして泣きました(笑)。

他にも前作ガリウスの迷宮の音楽も登場しますし、

音楽的にも集大成ともいえる作品になっているのではないか、と思います。

 

あ、説明が遅れましたが、

今作シャロムはアドベンチャーゲームです。

シューティング、アクションRPGと来て最後はアドベンチャーゲーム

むちゃくちゃな気もしますけど、どの作品も魅力に溢れた素晴らしいものです。

実機でプレイするのは難しいかもしれませんが、

最近のゲームに飽き飽きしている人はぜひプレイしてみてください。

心が折れそうになりますから(笑)。

THE AL COHN - ZOOT SIMS QUINTET / YOU N ME【ジャズのススメ 30】

アル・コーンという覚えやすい名前と、

サキソフォンの鮮烈で尖った音色が印象に残ってます。

彼のアルバムはほとんど聞いてるんですが、

このズート・シムズとのコラボアルバムは本当に大好きです。

 

ユー・エン・ミー

ユー・エン・ミー

 

 

音色が対照的な二人の音色が心地よく温かく、

ジャズを聴き始めた人が鑑賞するのにも適した模範的ジャズアルバム、

だと私自身は思ってるんですけど、

よくよく考えてみたら、こういう編成ってあまりないんですよね(笑)。

 

以前紹介したヘレン・メリルのアルバムでも聴くことが出来る、

「You'd Be So Nice to Come Home To」は絶品です。

まあ、アルバム買って全部聞いていただけるとありがたいですけど・・・

 


Al Cohn & Zoot Sims Quintet - You 'n' Me - 02 - You'd Be So Nice to Come Home To

 

Renaissance / Renaissance 【プログレ古今東西5】

もちろん二期のルネッサンスも好きなんです。

「Ashes and Burning(燃ゆる灰)」「Prologue」あたりは、

今でもちょくちょく聞いていますし。

 

ただ、ルネッサンスの最初のアルバムである「Renaissance」は、

なんというか不思議な魅力が溢れてる気がするんですよ。

 

 

Renaissance

Renaissance

 

 

シンフォニック・ロックという名称はどうなんだろうとか、

これはプログレになるのだろうか、という議論もありますが、

聞いてて気持ちが良い音楽であることに変わりはないと思います。

アルバムラストの「island」も好きなんですけど、

「Innocence」のノリが大好きなんですよね。

 

フルアルバムを一度聞いてもらってその音色に魅了されたひと、

今度私と飲みましょう(笑)。

(酒一滴も飲めませんが)