音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

SHAROM(MSX)

魔城伝説というゲームがその昔、KONAMIから発売されました。

 

80年代に登場したMSXというゲーミングパソコン、

平たく言うとファミコンみたいにソフトを差してゲームをプレイできるパソコンというものが発売されたんですが、

私も当時友人宅でプレイしまくってたのを思い出します。

音楽を担当されたのは、

グラディウス沙羅曼蛇幻想水滸伝シリーズ(1、2)など、

数多くのコナミ作品の音楽を担当された東野美紀さん。

そして、モアイ佐々木の愛称で知られる佐々木嘉則さんです。

超絶的に難しいシューティングゲームで、

1面のBGMを延々と聞いていたこともあって、

脳内にこのBGMがすりこまれるくらいに聴き込んだものです(笑)。

結局最後までクリアできなかったんですけど・・・

 

そして、その魔城伝説の続編「ガリウスの迷宮」。

 MSXで登場してのちにファミコン等にも移植されたんですけど、

これも当時ずっとプレイしてましたね。

前作とは打って変わって画面切り替え型のアクションRPGとなっており、

骨太な難易度は健在、相当苦労したことを覚えています。

作曲は上原和彦さん。一時期ゲームメーカーであるハドソンの社長をされてた方でもありますね。

あと、悪魔城ドラキュラメダロットなどでも知られる山下絹代さんも、

今作に参加されているそうですが、その辺りの事情はよくわかりません。

 

そして、魔城伝説シリーズ完結編ともいえる作品が、

今回紹介する「シャロム(Sharom)」です。

 


MSX: Shalom Soundttrack

 

この動画の4:14あたりから始まる曲があるんですが、

https://youtu.be/2OaxWKJDueQ?t=4m14s

この曲、ヒロインのテーマとも言われる曲なんです。

まあヒロインといっても「ブタ子」という名前なんですけど(笑)。

私がそれまで聞いてきたMSXの楽曲の中でも相当好きな部類の曲です。

今この時代に聞いてもメロディの秀逸さ、アレンジなど身震いするほどに好きな曲です。

 

今作シャロムのメインの音楽担当は前作に続いて上原和彦さん。

サポートとして山下絹代さんや水谷郁さんなどのお名前も見られますが、

どの程度サポートされていたのかというのは判然としません。

 

そして今作のキモとも言えるのが、

初代魔城伝説の音楽が効果的に使われたことです。

物語の後半、というよりも終盤なのですが、

ここぞというところでフィールド音楽が変化します。

通常のフィールド曲(動画で言うと9:30あたりから)もとても良いんですが、

終盤に魔城伝説のステージ1の曲が登場するんですね。

(動画で言うと27:33あたりです)

魔城伝説では同時発生音数わずか2音で作られたものが、

このシャロムでは1音増えて計3音となり、迫力が増してます。

こういう演出ってSFC以降のゲームであればわかるんですけど、

80年代後半でこうした音楽演出を施しているというのは、

当時としてはかなり珍しい部類だったのではないでしょうか。

私もゲームをやっていてここで思わずガッツポーズして泣きました(笑)。

他にも前作ガリウスの迷宮の音楽も登場しますし、

音楽的にも集大成ともいえる作品になっているのではないか、と思います。

 

あ、説明が遅れましたが、

今作シャロムはアドベンチャーゲームです。

シューティング、アクションRPGと来て最後はアドベンチャーゲーム

むちゃくちゃな気もしますけど、どの作品も魅力に溢れた素晴らしいものです。

実機でプレイするのは難しいかもしれませんが、

最近のゲームに飽き飽きしている人はぜひプレイしてみてください。

心が折れそうになりますから(笑)。