あまり知りたくないことは、どういうルートを通ってでも耳に入ってきます。
ドラマや特撮、アニメなど多岐にわたる活躍をされた、
音楽家の菊池俊輔さんが4月24日に亡くなられました。89歳でした。
ここ数年は闘病生活で音楽活動はほとんどされていなかったそうですが、
一度聞いたら耳についてはなれない劇伴や主題歌を数多く作られました。
何気ない劇伴1曲にも、いろいろなテクニックが駆使されていて、
ちょいと聞いただけではその曲の全貌がわからない、というのは、
いまだと田中公平さんや菅野よう子さんあたりのBGMを想像するんですが、
菊池さんの音楽もそういう一面があったように思います。
ユーモラスな楽曲一つとってみても、構成やアレンジの妙に驚きました。
もっとも、驚いたのはちゃんと音楽を勉強し始めてからなんですけどね。
菊池さんの音楽を初めて聞いたのは何なんでしょうね。
「仮面ライダー」の楽曲が最初かもしれないですね。
私が生まれるはるか昔からトップで活躍されていた方ですから、
その膨大な楽曲を全部聞くのは至難の業です。
大全集と呼ばれるCDも持っていますけど、それでも全部ではないですから。
個人的に好きな「侍ジャイアンツ」や「ラ・セーヌの星」の主題歌を、
今でも繰り返し聞いてしまうのは、その楽曲のクオリティのなせる技なのでしょう。
あと、私がずっと昔に関西で聞いていたラジオ番組の主題歌を作曲されていて、
その曲も未だにずっと聞き続けています。ラジオは聞かなくなりましたけど・・・
今でも番組の最初にかかってるんでしょうかね、久々にラジオ聞いてみようかしら。
T-SQUAREの元メンバーでピアニストの和泉宏隆さんが4月26日に亡くなられました。
62歳でした。
和泉さんというと、なにより「宝島」という楽曲の作曲で知られています。
それは、T-SQUAREの楽曲であり、吹奏楽へと編曲された楽曲としても、
広く数多に知られていますね。私も大好きな楽曲です。
「OMENS OF LOVE」「TRAVELERS」あたりも実は大好きだったりするんですが、
さっき久々に原曲を聞いたら、少し泣いてしまいました。
T-SQUAREは実は活動当時はそれほど熱心なリスナーではありませんでした。
もちろん楽曲は一通り聞いているはずなのですが、
ファンと言うほどでもなかったので、数多くのフュージョンバンドの一つ、
という認識でずっと過ごしておりました。
(フュージョンはすごく好きで、いろんなバンドのものを堪能しております)
「宝島」や「OMENS OF LOVE」などが、
それが広く浸透し、今でも定番の曲として演奏され続けているというのは、
もちろん真島さんの功績も大きいわけですが、
なにより和泉宏隆さんの作曲によるところが非常に大きいと思うんですよね。
なので、あとでまた吹奏楽版も聞き直すことになるかと思います。
二人の偉大な音楽家の訃報が今日、わたしの目に飛び込んできました。
知りたくないことは否が応でもわかるように出来てるんでしょうかね。
だとしたら、神様もなんと残酷なことをなさるのでしょう。
お二人の偉大な功績を偲びつつ、今日は楽曲を聴いて追悼します。