ドイツの作曲家、ヨハン・ツィレンチェク。
彼の作品って、生で聞いたことが全くありません。
そもそも、現代音楽自体がなかなか演奏されにくい状況なんでしょうね。
有名どころというのは、それこそ何度も演奏されるわけですけど、
近現代の名も知られていないもの、というと、どうしても機会が減ります。
興行的にそうした挑戦的なプログラムを組むのが難しい、
という裏面の事情というのもあるにはあると思うのですが、
私のような奇特な人もいることですし(笑)、
もうちょっと増えてほしいなと思います。
さて、ツィレンチェクです。
私が彼の曲で最初に聞いたのは、交響曲第2番「葬送交響曲」です。
まだ無調や十二音技法といったものを駆使する以前の曲です。
ドイツの堅牢な音を具現化したような曲になっています。
もちろんこちらもオススメではあるんですけど、
私が当時繰り返し聞いていたのは、
「ホルンとオーケストラのための協奏曲」でしょうか。
1982年の作品ですので、ゴリゴリの現代音楽になってます。
ホルンやユーフォなどの、中低音の金管の音色って魅力的ですよね。
トランペットやピッコロのような輝く音色ももちろん大好きなんですけど、
現代音楽という分野でも、ホルンはやはり温かみのある音色を響かせてくれます。
この曲、学生時代も含めてかなり聞いた曲です。
Cilensek - Concertino for Horn and Orchestra (1982)