その昔、吹奏楽の指揮をさせられました。
まだ20代になり立てのピチピチだった時代のことです。
アルフレッド・リードは20世紀を代表するアメリカの作曲家です。
吹奏楽をかじったことがある人なら知らない人はいない、とも言われる方です。
そんな彼の作品の一つに「春の猟犬」という曲があります。
Overture(序曲)というカテゴリーになるみたいです。
そうなんです。この難曲を指揮させられました。
先生にいきなりスコアを渡されて、
来週の演奏会で指揮をしてください、と言われ、
よく意味も分からないままに100人ほどのお客さんの前で指揮をさせられました。
内々での演奏会だったのですが、細かいミスは数知れず、
しかし、致命的なミスは何とかごまかしてやり終えました。
「100点満点で7点ですね」と先生からありがたいお言葉を頂きましたが(笑)
主にジャズの音楽論や音楽史ばっかりやってた私でしたが、
このことがきっかけで指揮法の教程を熟読するきっかけにもなりました。
極度のあがり症はそんな荒療治でも治ることはありませんでしたけど(笑)
そんな若いころのことを思い出す、A.リードの名曲でした。