音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

HAPPY NEW IMERUAT!

クラシックのコンサートに行くとすると、私はなるべく予習をするようにしている。

といっても、私の場合演奏される曲それ自体を聞くのではなく、そのスコアを見るようにしている。

スコアを見ることでその曲の構成などを知ることが出来て、理解度を高めることが出来る。


しかし、今回のIMERUATの場合は事情が異なる。

今回私は極力IMERUATの楽曲、浜渦さんの楽曲を聴かずにこのライブへ参加した。

(新譜の試聴は我慢できなかったけどw)

楽曲を聴いてしまうと「固定観念」がついてしまう、と考えたから。

きっと今回は前回とは違うアレンジで演奏されるだろうことはある程度予測していたから。



そして、ライブ当日。。。





ちょっとこの文体疲れるので普通に戻しますね(笑)



本日、IMERUATのライブへ行ってきました。

なんのこっちゃと思う人もいるかも知れません。

IMERUATというバンドはどういうバンドなのか。知りたい人はググってみましょう。

ここでは説明は省かせていただきます。


いや、ちょっと説明するか(笑)




IMERUATの楽曲のほとんどを手がけられているのが、作曲家の浜渦正志さんです。


私が浜渦さんの曲に最初に触れたのは「チョコボの不思議なダンジョン」でした。

その当時は、浜渦正志、というスクウェアの音楽担当のお名前を知らずにいたのですが、

のちにサガフロンティア2をプレイしてようやくその名前を目にすることになります。

そして遡って、チョコボの不思議なダンジョンも氏の担当であることを知りました。

そうして、その後も数多くのゲーム音楽を手がけられるようになります。


独特の和声、リズム、それはフランス音楽を思わせる楽曲。

ゲーム音楽としてのクオリティを維持しながらも、実験的な楽曲を作り続ける。

意欲的な作曲家、という印象を私は浜渦さんに対して持っています。


そんな浜渦さんがスクウェアを退社され、

いろんな音楽活動をされるわけですが、その一つがこの「IMERUAT」です。

いわゆる「バンド活動」ですね。


ファンタジーロックフェス、そして1年半前の東京と大阪で開催されたワンマンライブ、

カフェイメルア、世界各地のツアーを経て、

今回満を持して「HAPPY NEW IMERUAT」が開催されることになりました。




ふぅ、相変わらずの前置きの長さですね。すいません。。。





場所は渋谷にある「WWW」というライブハウス。

渋谷センター街のど真ん中にあるのですが、少し迷ってしまいました。

でも、先行物販の時間中に到着。

そして、新譜「Propelled Life」を購入し地上へと舞い戻ります。


Twitterのフォロワーさんと合流しだべりタイムへ(笑)


その間に今回のライブに来られた人とコミュニケーション。

浜渦クラスタの皆さん、とてもいい人たちばかりで安心しました。


開場10分前に整理番号順に会場前で整列。

そこで意気投合した方と並んで最前列左方に陣取ります。



余談なんですが、私は背が高いんです。185cmあります。

そんな大男が最前列へ陣取ったわけで、まあうしろにいる人にご迷惑をおかけしました。

と、この場で謝っておきます(^^;)



そして会場の照明が徐々に落ちていき、いよいよライブ開演です。




と、ここからセットリスト毎に解説をしていくつもりだったんですが、

興奮してて細かいところを覚えていないので(すいません)、

印象に残った曲をピックアップしながら、順不同で書いていこうと思います。


やはりまずは「TeNiOE」(てにおえ)でしょうね。

(TeNiOEのPVはこちら)

このタイトルは、歌詞の中にある「手に負えない」から来ている、と思います。

この曲、最初に聴いた時ビビビッと来たんですね。

ああ、これいい、って思いました。出だしの伴奏からもう良いんです。

生で聴いたTeNiOEもやはり最高でした。


そして「N-Chart」。

ロックテイストの強い、とても力強い楽曲です。

スクウェア在籍の鈴木光人さんがミックスとリアレンジを担当されています。

この曲も前奏からIMERUAT世界へと誘ってくれますね。

この曲の時、同時に画面に映像が流れていたんですが、トリップしそうになりました(笑)

映像と音楽の融合度が高くて、この曲で興奮している自分を発見しました。

言い方悪いですけど、この曲、麻薬的です。


FF13からの楽曲「スーリヤ湖」。

ゲームで使用されている原曲もチェロの音、女性ボーカルなどが特徴的でしたが、

生でこの曲を聴けたのは本当に嬉しかったですね。再現度が高かったから。


ああ、そうそう、今回のIMERUATライブですが、

いつも参加されているバイオリンの桑野聖さんに加えて、

チェロの結城貴弘さんも参加されていました。

なので、今までとは違う音色、和声を体感することが出来たんです。

チェロが入ることで、これだけIMERUATの音が変わるのか、というくらいに違いましたね。


このスーリヤ湖はチェロが活躍する曲でもありますから、

まさに結城さんの見せ場でもあったわけですね。あ、もちろん他のメンバーも(笑)


「6Muk」(ろくむく)というタイトル。

そしてアイヌ楽器の一つであるムックリが特徴的な楽曲。

前回のIMERUATのライブでも演奏されました。

ムックリの独特な音、そして民族音楽調な歌。これに浜渦さんが魔法をかけて出来た曲です。

前回のワンマンでも感動した曲ですが、今回は楽器編成が変わったことでアレンジも変わり、

さらに魅力的になったような気がします。

なぜかこの曲でウルッときてしまったこともあわせて報告しておきます。。。



「Fei Fei Fei-Propelled」も新譜の中の一曲。

MVでは自転車の後輪側の視点がつづいていきます。

楽曲はとてもポップで明るいものです。それがこのMVとピッタリ重なります。

自転車に乗っている時に聴きたくなる曲ですよね。

ボーカルのMinaさんが楽しそうに歌われているのも印象的でしたが、

それよりも観客のみんなが楽しそうにリズムを刻んでいるのも印象的でした。

しかし、この曲で「ぷろぺるど」というところがあるんですが、

ここのMinaさんの声がとてもいいです。いいんです!

新譜で一番のお気に入り曲になりました。


「ヴァルヴァーラの野望」「野を越えて」の2曲はMVによる披露でしたね。

バンドの面々が壇上から退散して、画面にMVが流れます。

日常を切り取ったそのMVが楽曲とミスマッチなようなマッチなような感じで、

なぜか頭の隅にこの楽曲群が残っています。

どこか異国調なメロディがそれを助長しているように思えます。

「野を越えて」の時のMVでMinaさんが傘を差してるところがやけに記憶に残っています。

(見てない人にはなんのこっちゃわからんでしょうけど・・・)


「イメルア体操第四」です。

いわゆるラジオ体操のIMERUAT版ですね。

画面にイメルア体操をするMinaさんが登場する、のと同時に同じ服装をしたMinaさんが壇上に。

そして、時折、いや結構まめに(笑)、後ろの画面を確認しながら壇上のMinaさんも体操をします。

その後、ギターの田部井とおるさん、パーカッションの竹本一匹さん、チェロの結城さんも飛び入りして、

後半一緒に体操をするという、何ともシュールな状況になりました(笑)


「Giant」は好きな楽曲です。前作のアルバムに収録されています。

今回は、何回も前述しているとおり、チェロが入っています。

そのため、かなり大幅にアレンジが変わったGiantでした。

低減の音が特徴的になり、より大胆にリズミカルになった楽曲に興奮し泣きそうになりました。

おお、すげーよこの曲、と心の中で絶叫していたことを付記しておきます。


「Left」も好きな楽曲です。こちらも前作のアルバムに収録。

今回この曲はMVのみの上映となりましたが、そのMVがとても印象的。

新聞の記事が次々と打ち出されていく様は、この曲のミニマルさを表現しています。

短い動機が延々とつながっていく曲と新聞の記事が羅列されていく様。

これが渾然一体となってMVが淡々と進行していきます。

これもちょっとトリップしそうになりそうでした。


「Leave me alone」も前作のアルバムに収録された曲です。

これも伴奏がずーっと同じ動機を続けます(本当は少し違うんですけどw)。

ミニマル的でありながら後半のボーカルがとても幻想的です。

が、その幻想が深くならないうちに現実に戻ってきます。そんな印象のある楽曲。


「Cirotto」は伝統音楽に浜渦さんが伴奏をつけたものだそうです。

アイヌの楽器トンコリの音が響き、ピアノが寂しげな伴奏を奏でます。

バイオリンとチェロがそれに花を添えるようにメロディをつなげます。

そんな中流れてくるMinaさんの歌声。

素朴でありながら深い慈愛を感じる楽曲に聞こえるのは、

アレンジの妙もさることながら、Minaさんの歌唱力もあるんでしょうね。

泣きそうになりました。


「クリムゾンブリッツ」はライトニングリターンズFF13で使用されている楽曲。

おそらく戦闘曲だと思いますが、ベースはFF13でも屈指の名曲である「閃光」です。

この曲を再構築したのが「クリムゾンブリッツ」。

よりアグレッシブになった楽曲なのですが、

これはもう桑野聖さんの独壇場でしょうね。かっこよすぎます。

ちょうど私がいた最前列左方というのが、桑野さんの目の前。だからよく見えるんです。

もちろんMinaさんのボーカルもすばらしかったですし、チェロもギターもかっこいいんですけど、

この曲はバイオリンなんだろうな、と思います。泣きました。


「Battaki」。タイトルが印象的ですけど、曲はもっと印象的。

観客の手拍子の中、歌われたこの曲。やはりどこか民族音楽を思わせます。

しかし、アレンジの上手さがこの曲の印象をがらっと変えます。

言い方悪いですけど「バッタの歌」がこんなにノリノリ(死語)でかっこいいなんて。

いや、わたしこの曲大好きなんですよ。前回のライブでも2回聴けて嬉しかったし。

この曲、説明するのが難しい・・・



「IMERUAT」「Black Ocean」。

ボーカル曲の代表格のこの2曲を連続して聴くことができたのは嬉しかったなぁ。

どちらも大好きなんですけど、とくにBlack OceanのMVがとても好きです。

あの幻想的な映像を見ながら生でこの曲を聴くことができました。

IMERUATももちろん良い歌なんですよ、いや、ほんとに。


「Blinded by light(閃光)~Choose to Fight」。

どちらもFF13でも屈指の曲ですね。私も大好きな楽曲です。

特に「閃光」はFF13でも人気曲です。

これ、前回のライブでも聴いたはずなんですよ。MVも良く覚えてますから。

でも印象が全く違って聞こえるのは、チェロの力、なんでしょうね。

この低弦の音が一つ入ることでがらりと世界が変わってしまいます。

特に後半の「Choose to Fight」。

テクノ調の前奏から入るこの曲、高揚感と不安感を同時に味わえるんですが、

今回のライブではどちらかというと高揚感を重視した仕上がりに聞こえました。

チェロが良い仕事してたので、本当に泣いてしまいました。これは最高でした!



たぶん全曲書いてないと思いますが、印象に残ったものを綴らせていただきました。



アンコールは最初の方で演奏された「TeNiOE」。

それにMVも加わり、とても楽しく一体感を持ってこの曲を演奏し、

ライブは無事終演を迎えます。



そしてサイン会。

観客のほとんどが並んでいる状況だったので、だいぶ待ってしまいましたが、

無事に、浜渦さんとMinaさんにサインをもらうことが出来ました。

その時とても嬉しい出来事が。


「あ、あの『視線をあわせられなかった』の人ですよね?」

Minaさんからそう声をかけられました。

そうなんです、Minaさん私のことを覚えててくれてたんです(泣)。

ああ、本当にこれは嬉しかった。

IMERUATの東京、大阪ライブ、ベンヤミンの宝塚公演、救済公演(笹塚)に行ってて良かった!

その後、浜渦さんにサインをもらう時にもMinaさんがフォローしてくれたおかげで、

浜渦さんも私のことを思い出してくださったことも嬉しかった!!



そして、その後ぼっちで帰宅、とはならず、

この会場で知り合った方々と近くのスターバックストークタイム(二次会)へ。

こーむさんと仰る方と二人でかなり濃いゲーム音楽話を1時間ほど出来ました。



いろんな人と出会うことが出来た今回のライブ。

楽曲のクオリティももちろん素晴らしいものでしたが、

様々な出会い、そして驚きを与えてくれた今回のライブは本当に素晴らしかったです。

また、きっとIMERUATの皆さんに会いに行こう、と心に決めたことは言うまでもありません。



あああ、たのしかったーーーーーー!!!!!


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