音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Game Addict's Music Ensemble SP Concertへ行ってみた

早々と2月となりました。

1月は「いぬ」、2月は「にげる」、3月は「さる」といわれ、

この3ヶ月の時の流れがかなり早く感じることが多いそうです。


そんな2月朔日の今日。実は行きたい演奏会がありました。

一つは今回ブログで書く「GAMEバンド」の演奏会。

そしてもう一つは「プレイング浜渦」という演奏会でした。

特に後者の演奏会は本当に行きたかったんです。

ゲーム音楽などを作曲されている浜渦正志さんの楽曲にスポットを当てて、

浜渦さんの楽曲を愛する面々が思い思いにその曲を披露するという演奏会です。

永福町のソノリウムというところで今日それが行われました。

私のTwitterのフォロワーさんが多数参加されて、私も出来れば行きたかったのですが、

その日は仕事が立て込んでいて、14時30分開演というスケジュールを見て早々にあきらめざるを得ませんでした。


とまあ、今回の演奏会と全く関係ないところから話し始めていますが(笑)


もともと両方行くつもりだったんです。

GAMEバンドさんの公演は昨年一月の公演を見てとても楽しかったので、

今回も行こうと決めていました(→前回公演のブログはこちら)

ですが、前述の通り仕事が立て込んでいたので、

実はこちらの公演も最初はあきらめていたんです。そう、今日の午前中までは。

しかし、仕事が早く終わるめどが立ち、15時に羽田を出れば、

船橋文化ホールに開場時間までに到着できると思い立ち、本日行くことに決めました。


何回も言って申し訳ないんですが、プレイング浜渦も本当に行きたかったんですよ。

ただ、「予約制」であったこと、そして場所が羽田から見て船橋へ行くよりも時間がかかること、

等を鑑みて、泣く泣くこちらの演奏会は断念せざるを得ませんでした。

本当に「身体が二つあれば」と思ったことはいうまでもありません。


それに、船橋は私が今も住んでいる場所。つまり地の利があるというのも理由の一つです(笑)



Game Addict's Music Ensemble SP Concert

~プロデューサーさん!吹奏楽ですよ、吹奏楽!~


2014年2月1日(土)

船橋市民文化ホール

開場 PM 4:00

開演 PM 4:28


<第一部>

428~封鎖された渋谷で~ Main Theme

FRONT MISSIONより Within Living Memory

蘇る緑 ~ファイナルファンタジーVIより~


intermission


<第二部>

すれちがいMii広場すれちがい伝説メドレー

ゲーム音楽みたいな吹奏楽「フラッシングウインズ」

ぼくドラキュラくん「すぺしゃるメドレー」

THE IDOLMASTER ~卒業LIVE in FUNABUN~


アンコールあり



仕事が14:45に終わり、そそくさと退社。

電車の乗り継ぎにも恵まれ、1時間弱で船橋に到着。

勝手知ったる船橋駅周辺なので迷うことなく文化ホールに到着したのは開場10分前でした。



このとき私は未練たらたらで「シグマハーモニクス」の楽曲を聴いてました(笑)


そして開場前に入り口前に行列。

私の前には30人ほどが並んでいました。


そして開場。



会場内はこんな感じ。

前回の越谷での公演よりも座席数は少ない印象でしたね。

きっとこの後どんどん人が入ってきて埋まっていくんだろうな、とは思ってましたが。


開場時刻が4:28。そして最初に演奏されるのが「428」というゲーム。

なるほど、この数字にかけたわけですね、わかりました(たてもの探訪の渡辺篤史さん風)


そして開演十分前になり、舞台には10人ほどのメンバーが登壇。

打楽器によるアンサンブルが始まりました。


演奏されたのは「ファイナルファンタジーフィールド曲メドレー」。

FF3の悠久の風に始まり、FF4の「メインテーマ」(フィールド曲)、

FF5の「4つの心」(第一世界のフィールド曲)、FF6の「仲間を求めて」(後半のフィールド曲)が、

順番に演奏されました。そしてまた「悠久の風」へと戻るのですが、

その曲中でもFF4、5、6それぞれの曲のモチーフが出現します。

打楽器のみの演奏なのに、アレンジがとてもうまい!と思いました。


そして挨拶をして降壇。

あ、言ってませんでしたが、

GAMEバンドの面々はほとんどのみんながコスプレしています。

この打楽器アンサンブルでも、トンベリとかモルボルなど、

FFをプレイしたことがある人なら思わずニヤリとするコスプレをしていました。

特にトンベリのコスプレ、というか入退場時の動作がなかなか様になってて、

会場内の笑いを誘っていたのが印象的でした。



そして時刻は4:28になり、いよいよ本編が開始です。


第一部は演奏のみの構成でした。いわゆるコント的なものは無しです(笑)


最初に演奏されたのは「428~封鎖された渋谷で~」のメインテーマ。

ドラマGoodLuckやアニメ・エウレカセブンなどの音楽を担当された佐藤直紀さんが作曲されたものですね。

ゲーム自体はもちろんプレイしました。かなりはまるサウンドノベルです。

このメインテーマがとても格好良くて大好きなんですが、

他の曲も坂本英城さんが担当された音楽がとても素晴らしいので、サントラを買うことをオススメします。

GAMEバンドさんの演奏も原曲に負けず劣らずの迫力。

金管楽器の弱さが少し気になりはしましたが、打楽器の妙手で上手くカバーされてましたね。

聴いてて思わず興奮してしまいました。



次に演奏されたのは「FRONT MISSION」のED曲。

このゲームはSFCで発売されました。

ヴァンツァーと呼ばれるロボットをカスタマイズしながらクリアしていくシミュレーションRPGですね。

私も発売当初プレイしました。確かEDまで見たはずです。

このゲーム、音楽を担当されたのは下村陽子さんと松枝賀子さんですね。

このED曲「Within Living Memory」は確か松枝さんの作曲だったと思います。

ミニマル的に同じフレーズが繰り返し流れる印象的な曲です。

このメロディがとても哀愁があって良いんですよね。パンフレットにも書かれてますけど。

ちょっと今回の演奏で思わず涙が出そうになりました。我慢しましたけどね(笑)



一部最後に演奏されたのは「ファイナルファンタジーVI」のED曲「蘇る緑」です。

この曲、FF6のEDではあるんですが、

各キャラクターのメドレーから始まり、脱出シーン、そして希望へとつながる大曲です。

総時間20分をこえるという、EDにふさわしい曲ですね。

カイエン→セッツァー→フィガロ兄弟→モグ→ウーマロ→ゴゴ

→ガウ→セリス&ロック→ティナ→リルム→シャドウ→ストラゴスとメインキャラのテーマがつづくんですが、

このセリスとロックのところがとても大好きなんです。

セリスのテーマとロックのテーマが絡まるように曲が進むところがもう泣きそうになるくらい。

そして、脱出シーンの後、希望の音楽がつづき、ラストは「ファイナルファンタジー」。

私はこの曲を聴くと条件反射的に涙が出ます。もちろん今回の演奏でもそうでした。

そのくらいこの「ファイナルファンタジー」という曲が私の涙腺を著しく刺激するんです(笑)

GAMEバンドさんのコスプレの中に「リルム」っぽい人やウーマロがいてちょっと微笑ましく思ったりしました。

演奏はとても良かったです。

敢えてだと思うんですが、メドレーのところのレンジを抑えめにして、

後半のところで盛り上げていく感じがとても心地よかったです。



そして何もコント的なことがないまま第一部が終了します(笑)

一部の総括としては、演奏技術の高さですかね。

とくに打楽器の担当者のクオリティは本当にすごかったです。

もちろんクラリネットオーボエサキソフォンといったメイン楽器も良かったですよ。



20分の休憩後、第二部か開演します。



二部最初の演目は「3DS」を持っている人なら知っている内蔵ゲーム、

すれちがい伝説」「すれちがいMii」です。

ここからGAMEバンドの本質、いや、本能が爆発します(笑)

しかし、これ、上手く説明できないんですよね~。

昨年末にCCMさんが同様の演目をやられたのを思い出しながら聴いてました。

CCMさんの演目もかなりぶっ飛んでましたが、こちらも負けず劣らずでしたね。


最初すれちがい状態を表すために、両方の袖から人がわらわらと現れます。

舞台中央でハイタッチをしたりして「すれちがい」が行われたということ、だと思います。

そして、小ネタを挟んで(話が長くなるので割愛しますw)、すれちがい伝説が始まります。

このゲームをやったことをある人なら笑えること必至です。

個人的にツボだったのは「的が持っている盾と同じ色のMiiで攻撃すると盾が・・・」というところと、

「王様が連れて行かれるところ」ですかね(笑)

ラスボスを倒すかと思いきや、428のダメージを与えただけで終わってしまうという、

ある種中途半端な状態に観客を置いてけぼりにするというGAMEバンドさんの心意気に惚れました(笑)



2曲目は「フラッシングウインズ」です。

ヤン・ヴァンデルローストが作った吹奏楽の名曲ですね。

変拍子と特徴的なコード進行が印象的な曲なのですが、

最初、この曲のFC音源版が流れてくるんですね。これがいい!

私のようなレトロゲーム好きにはたまらんかったですよ。

(私のTwitterの過去ツイートでこのFC音源版のことが書かれてますのでよろしければ)

ヤン・ヴァンデルローストといえば「プスタ」を思い出すんですが、この曲もとても良いです。

GAMEバンドさんの演奏はとてもシンプル。ただ、普通に演奏するわけではなく、

このゲームがとあるシミュレーションRPGであるという架空の設定を用いて、

この曲にあわせてOPのような演出で舞台を盛り上げていた、というところ。

クラリネットオーボエの人がおのおの剣を持って立ち上がり、中央に掲げるところとか、

傭兵らしき二人が舞台に登場してお互いの技を披露しているところとか、

あれ、「フラッシングウインズ」ってゲームあったっけ?と錯覚しそうになるほど(笑)

いやぁ、良く出来てました、これ。

原曲を聴きたい、という人はググってみてください。本当に良い曲ですから。



3曲目は「ぼくドラキュラくん」です。

コナミが誇る名作「悪魔城ドラキュラ」。派生した作品もたくさん出ています。

そんな派生作品の中でも特に異彩を放っているのがこの「ぼくドラキュラくん」ですね。

一万年の眠りから覚めたドラキュラくんが城を飛び出して冒険するアクションゲームです。

当時私もプレイした記憶はあるのですがクリアしたかどうかは定かではありません。

しかし音楽は良く覚えています。

悪魔城ドラキュラ」(初代)でも人気のある「Vampire Killer」という曲があります。

この曲をコミック調にした曲が一面のメインテーマとして使われているんですね。

某教授もピアノで演奏してたのをうっすら記憶しています(笑)

たしかこのゲームやたら難しかった印象なんですよね。画面のかわいさと反比例して。

なので実は一面以外の音楽をほとんど覚えていないという・・・

舞台では「ドラキュラくん」に扮した団員の人がアクションをして敵を倒していくのですが、

最終的にはボスにやられてしまってゲームオーバーになってしまうというオチ。

あまり知らなかったせいもありますけど、コントが面白かったので飽きずに聴くことができました。



そして、今回のメインイベントです。

そうです、アイマスです。

今回の公演のサブタイトルにもなってますが、

「プロデューサーさん!吹奏楽ですよ、吹奏楽!」というのがそもそもアイマスですよね(笑)


とはいえ、私はアイドルマスターの楽曲はある程度知っていますが、

実はゲーム自体はXBOX360でちょろっとやったくらいでして。。。

太鼓の達人で楽曲を少し知っている程度でした。もちろんライブとか行ったことはありません。

ここでいよいよサイリウムが解禁となりました。

自前のサイリウムを持っている人もたくさんいらっしゃいましたね。

客席の一番前、そして左後方に、いわゆる「ガチ勢」の人がいらしてたみたいで、

そこだけ異様な盛り上がりを見せていたのが印象的です。


さて、ではこのメインイベントを語りますか・・・


二部の設定として、司会の人が「春香推し」で、

これからアイマスの卒業ライブへと行く、という設定だったんですよね(笑)

曲の合間に「サイリウム忘れたからドンキへ行こう」といってドンキのテーマ曲が流れたり、

ドンキで見つけたレトロゲーム「フラッシングウインズ」を楽しんだり、

道中に城を見つけてそこが「ドラキュラくん」の城になったり、

まあ、二部の構成はこういう感じになってたみたいなんですよ。

んで、ようやくライブ会場へ司会の人が到着したところからはじまるんですが。


どうやらアイマスのコスプレ(着替え)の時間が思ったよりかかっていたらしく、

急遽指揮者の人も呼ばれて時間をつなぎはじめます(笑)


そしてようやく時間稼ぎが終了し、アイマスのメンバーが登場します。




え!?


ええ!?!?



確かにスカートはいてますし、黒のソックスを膝下まではいてます。

そしてそれぞれのキャラの髪型をしている。なるほど、それはよくわかります。

しかし、性別が明らかに・・・(以下検閲削除されました)


設定は「春香卒業ライブ in FUNABUN」。

FUNABUNというのは今回の会場でもある船橋市民文化センターの略称。


いっぱい並んだメンバの中で、

中央にいる「春香らしき生物」が卒業するという設定みたいです(笑)

しかし、ダンスがもうね、面白すぎて・・・

てか、ちゃんと女性メンバーが声をあててるんですよ。

それにおっさ・・・もとい、アイマスのメンバーが口パクで合わせるわけです。

それだけでもすでに抱腹絶倒。そして、キャラに似せようという気があるのかないのか(笑)


※2月2日追記

GAMEバンドさんから直々にリプをいただきまして(笑)

女性メンバーが声を当てている、と思ったら、実は29歳男性の方(ぴよさん)が、

すべての声を一人で当ててることが判明しました。

てか、それも逆にすごい。。。芸達者というか何というか・・・



あ、そうそう、演奏されたアイマスの楽曲はこちらです。



一通り楽曲は知ってるんですが、やはりガチ勢はすごかったですね。

私の周りにいたお客さんは確実にひいてましたけど。もちろん私も。

いわゆる「アイマスライブ」にも頻繁にいっている人たちなのでしょう。

しかし、いくらアイマスの楽曲をやるとは言ってもこれはGAMEバンドの公演。

何も知らない人も大勢いる中であのパフォーマンスはどうなんだろ、と思ったのは事実です。


ま、時間が経つにつれて気にならなくはなりましたが(笑)

サイリウムを振りながら、そして「フゥー!」と言いながら楽曲は進行していきます。

私は四条貴音が好きなのですが(いきなり暴露w)、コスプレのクオリティはまあよかったです(棒

あずさの背の高さが際立ってたり、伊織が少しふっくらしてたりしましたが、

つつがなく卒業ライブは進行し、春香のラストソングが歌われる中、

なぜか春香が客席へ。

ゴンドラという名の、紙で出来た箱状のものと一緒に、

電車ごっこの要領で客席を練り歩く春香(風のおっさん)。

そして舞台にマイクを置いた瞬間、客席が大爆笑。そして舞台が暗転します。

するとどこからともなく「アンコール!アンコール」の声が。

そしてアンコールが演奏され、第二部が興奮の内に幕を閉じます。


しかし、会場内は収まる気配もなく、拍手が鳴り止みません。

しばらくしてアイマスのメンバーが再登場し、演奏の輪に加わります。

その後指揮者が登壇するんですが、その前にちょっと嬉しいサプライズ。

先ほど卒業ライブを行った春香役の男性に立つように指示。

会場内から割れんばかりの拍手(少し大げさですが)がわきおこりました。



アンコールはこちらです。



テイルズ オブ ファンタジアの主題歌「夢は終わらない」です。

吹奏楽で聴くこの曲がまた良かったんですよ。いや、お世辞ではありませんよ。

私が最初にプレイしたテイルズシリーズがSFC版のこのゲームだったんです。

あの頃SFCのスペックで、OPに主題歌を聴くことができるとは思いませんでした。

そういう意味でも衝撃的でしたね。もちろんこのゲームもクリア済み。

その後テイルズシリーズは抜けはありますけど、ほとんどプレイしています。

インストゥルメンタルで聴く「夢は終わらない」はいいです。

危うくこの曲でも泣きそうになりいました。SFCでプレイしていた記憶がよみがえってきたんですよね。


そして全ての公演が終了。

メンバーが袖へ向かう中、ピアノの方が一人残ってお見送りの曲を演奏。

本公演の最初に演奏されたゲーム「428」から主題歌「世界はそれでも変わりはしない」。

上木彩矢さんの歌うこの主題歌のピアノソロバージョン。

私は演奏を聴いてても思い出すことが出来ず、Twitterで質問してリプをもらって判明しました(笑)

思い出すと、確かにあの曲なんですよね。

※時限爆破曲(←分かる人しか分からないネタ)



前回に引き続きはっちゃけたGAMEバンドさんの公演はとても楽しかったです。

ガチ勢に少しひいてしまいましたが(笑)

また次回は1年後くらいでしょうか、とても楽しみです。必ず行きますよ!!








おまけ


声の出演(笑)



傾いてるのははじめからこうなってました。

しかし、細部への拘りがGAMEバンドさんらしいなぁ。。。