音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

熱血高校吹奏楽部の演奏会へ行ってきた

公演前日Twitterのフォロワーさんに誘われて、渋谷、新宿と渡り歩き、

アルトニアでスライムのお皿をゲットしたんです。

前情報など全くなくて、行ってティラミスケーキを注文したら、

そのケーキがのっていたお皿をプレゼントするということらしくて、

その時の嬉しさは計り知れないものがございました。


え?全く関係ない話するなって?

いやいや、これが全く関係がないこともない・・・こともないですね(笑)


そもそも私自身フラッとどこかへ出かけてしまう人なので、

誘われたりすると無下に断ることができないんですよ。

だから、余程のことがない限り「お誘いにはのる」ことにしています。

前日のアルトニアの件もそうですし、今回の公演もそうでした。


もともと熱血高校吹奏楽部のお名前を知ったのは第3回公演での事だったと記憶しています。

クラリネットのみでゲーム音楽を奏でる団体、という印象をそこで強くしました。

そののちに、国本剛章さんが主催されたゲーム音楽イベント「JADE2」にも参加されてました。

JACE2でも熱吹さん(以後この略称で呼びます)の演奏は印象的でしたね。

(JADE2では、背が高いのに前の方に行って後ろの人に迷惑かけました・・・)


そんな熱吹の公演が昨日行われました。




熱血高校吹奏楽部 アンサンブルコンサートIV

2014年3月2日(日)12:30開場 13:00開演

新宿区立角筈区民ホール

入場無料・全席自由


(演奏曲)※演奏順

1時間目

・カエルのために鐘はなる

不思議のダンジョン2 風来のシレン

レイトン教授と最後の時間旅行

悪魔城伝説


2時間目

スーパーマリオブラザーズ3

ドラえもん

テトリス(GB版)

がんばれゴエモン!からくり道中

熱血硬派くにおくん


3時間目

ウィザードリィ(FC版)

ファイナルファンタジーIVSFC版)


アンコール1曲あり



「熱血高校」と銘打ってるので、

第一部、第二部、というくくりではなく、

1時間目、2時間目、となっているのは芸が細かいですね。

会場内アナウンスでも、

「携帯ゲーム機の電源は~」と来たので「お切りください」というのかと思ったら、

「電源をオンにしてお楽しみください」と来たので会場に笑いが起こりました。

ゲーム音楽の演奏会を開催する人たちのセンスって抜群だよなぁ、と思ったりしたものです(笑)


日曜日の開催というのは本当にありがたかったです。

私の仕事は月曜~土曜までの6日間勤務(まあ、その不足分は平日にお休みもらえます)なので、

行きやすいのは嬉しかったです。


開場が12時30分。会場のキャパを考えると早めに会場についていた方が良いと考え、

30分前に会場到着をめどに新宿へと向かいました。


会場となったのは西新宿にある角筈区民ホール。

新宿駅よりも初台駅よりにある小さな区民ホールです。

250席ほどの小ホールへと向かうその前に・・・

腹ごしらえをしなければなりませんよね。

というわけで新宿駅近くのファーストキッチンへ。



れんこんチキン竜田サンド美味しかった~。


で、ファーストキッチン店内でTwitterをみると熱吹公式で、

「すでに10数名並ばれてます」というツイートが。

まだ開場1時間以上も前なのに・・・

これは開場時間過ぎたら入れなくなる可能性もある、と考えて、

一気に昼食を食べ終えてダッシュで会場へと向かいました


ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

ε≡ヘ( ´Д`)ノ

εヘ( ´Д`)ノ


疲れた・・・



新宿駅から15分ほど歩いて、無事に角筈区民ホール到着。

入口前から上へと向かう階段沿いにずらーっと並んだ人の列。

すでに20人程が並んでいました。

そしてそこから人がほとんど途切れることなくやってきます。

そのせいだと思いますが、開場時間が少し早まったようでした。


順番にホール内へと入ります。

最初はど真ん中で聴こうか、と思っていたのですが、

そんなに大きなホールでもないし、場所はどこでもいいか、ということで、

前から四列目の右ブロック通路側に。

開演まで40分ほど私はずーっと文庫本読んでました(笑)



今読んでいるのは「みをつくし料理帖」シリーズの最新刊「美雪晴れ」です。

主人公の澪は、料理屋「つる家」の料理人。

店主である種市、母と慕う元割烹の女将・芳、料理人見習いのふき等とともに・・・

あ、関係ない話でしたね、すいません。



演奏順に曲目を紹介していきましょう。

まずは1時間目から。


「カエルのために鐘は鳴る」はゲームボーイの名作RPGですね。

任天堂らしい親切設計のRPG

だれにでも遊べる難易度で当時人気は・・・そこそこありました。

何故かこのゲームを発売時に購入(今から22年前w)。

音楽は、ゲームのタイトルの通りに「鐘」の動機が主体となった音楽。

とたけけこと戸高さんの創りだした音楽は、

発売からかなりの年数がたった今でも人気の楽曲となっています。

特にメインテーマである「王子の冒険」はとても軽やかなのに展開が絶妙で、

聴いてて興奮したのを覚えています。

そんな原曲の雰囲気を壊すことなく丁寧にクラシックアンサンブルとしてアレンジされてました。

最初の方で拍子木をうってた顧問の人が慌てて、

演奏に入る前に椅子の後ろに拍子木をしまおうとして舞台上に落としてしまうハプニングとかありましたが、

演奏自体はとても素晴らしく、感慨にひたることが出来ました。



風来のシレン」はSFCで発売されたローグ系RPG

100回遊べるRPGとして人気を博しました。

一度死んだら持ち物はすべて無くなりレベルは1から。

そんな過酷な条件のゲームですが中毒者が続出(私もその1人w)。

音楽はすぎやまこういちさんの「和風テイスト」な旋律がとても良いですよね。

和風なのにオケで演奏しても映える曲なんです。

もちろんそれはクラリネットアンサンブルでも同様でした。

シレンのテーマは尺八の音色がメインで当てられているのですが、

その辺りの音色をよく再現されてたな、と思いました。



レイトン教授と最後の時間旅行」はDSでしたっけ?うろ覚えですが(笑)

ゲーム自体は結構覚えているんですよ、最後の「大ネタ」も含めて。

小栗旬さんが「大人になったルーク」役で出てましたよね。あとはあまり覚えてませんが。

レイトン教授シリーズは最新作以外は全部プレイしていたんですけど、

音楽ってそれほど事細かく覚えてないんですよね、残念ながら。

なので、この演奏を聴いてピンときたのは、シリーズ統一のメインテーマだけでした。

すいません。

以前は八重奏で演奏したものを五重奏に圧縮したそうで、

演奏メンバーの1人である「みさきくん」さんが、

難易度が高くて息も絶え絶えになる、というようなことを演奏前に言ってたんですけど、

ああ、たしかにこれは大変そうだな、と思いました。



1時間目最後の演奏は「悪魔城伝説」。コナミから発売されたファミコン用のソフトですね。

ドラキュラシリーズはPS版の「月下の夜想曲」まではプレイしてたんですけど、

それ以降のシリーズは全く手を出してません。

この「悪魔城伝説」は思い入れがあって、自力でクリアした最初のドラキュラシリーズだったんですよね。

(それ以前のものはクリア前に投げましたw)

音楽は矩形波倶楽部のサウンドが光る名曲のオンパレード。

カセットにコナミ独自のチップ「VRC6」を搭載してて、ファミコンとは思えない音を奏でます。

サウンドテストしまくって曲を聴きまくったのはいい思い出ですね~。

クラリネットアンサンブルでもこのサウンドの雰囲気は十二分に伝わってきました。

特にBeginningは本当に大好きな曲なので、ウルウルきそうになりましたね。



そして15分間の休憩へ。



2時間目。ここからが熱吹の本領発揮の時間でした。



最初に演奏されたのは「スーパーマリオブラザーズ3」。

マリオ、ピーチ姫、ルイージ、ノコノコ、タヌキマリオ(?)の5人が登場します。

そうなんです、コスプレしてるんです。

・・・まあ、クオリティは推して知るべし、ということで(笑)

演奏の方はとても賑やか。時折入る小ネタに会場には笑いが起こります。

CCMさんやGAMEバンドさんのようなコントではなく、あくまでもコスプレのみだったんですが、

場が和んだことは否めません。演奏もとても楽しめるものでした。

特に「笛」2本吹きは笑えました(笑)



次に演奏されたのは「ドラえもん」です。

ファミコンソフトとして複数発売されていますが、

今回取り上げられたのはハドソンから発売された「白カセット」のドラえもん

最初のステージの音楽がとても好きで、よく耳コピして演奏したものです。

ただこのゲーム、難易度が高くて、当時の私もゲーム雑誌を見まくってようやくクリアしました。

ファミコンの2コンマイクが重要な鍵を握ってるんですよね(笑)

そんなドラえもんの音楽の演奏は、かなり忠実に順序よく演奏されてました。

あ、いい忘れましたがこれもコスプレ対象曲でした。

のび太くんのクオリティが高かったことと、

スネオ、ドラえもんのクオリティのh(以下、検閲削除されました)



次は「テトリス」です。ゲームボーイ同時発売でかなり売れたソフトですね。

今回のクラリネットアンサンブルは四重奏。

聞き所は「メロディ担当がコロコロと変わっていくところ」だそうなので、

聴きながらずーっとメロ担当を追いかけてました(笑)

ロシア(昔のソ連)の科学者が開発したゲームなので、ロシア的な曲が多かったですね。

有名すぎる「コロブチカ」もそうですが、

チャイコフスキー組曲くるみ割り人形の中の一曲「トレパーク」も流れてました。

クラ4人で奏でるにはかなり無理のあるアレンジだったような気がしなくもないですが、

懐かしさを感じさせたいい演奏だったと思います。



次は「がんばれゴエモン!からくり道中」ですね。これもファミコンのソフトです。

私はこのタイトルを聴くとパッケージ上部に書かれていた「2M」って文字をいつも思い出します。

このタイトルの前に、アーケードで「Mr.五右衛門」というゲームがコナミから出てまして、

その音楽の一部がこのからくり道中にも流用されているんですよね。

だから当時もそのことを懐かしく思ってた、ということを演奏を聴きながら思い出してました。

当時のコナミファミコンソフトの音楽は、他社のそれよりも格段に高かったと思います。

私は神戸生まれなのですが、この当時コナミの本社が神戸の人工島にあって、

ちょくちょく用もないのに本社を見に行ったことも、演奏を聴きながら思い出してました(笑)

あ、いい忘れてましたがここでもコスプレしてます。

えびす丸はいませんでしたが、ゴエモンや町娘の格好をしたプレイヤーが舞台上で賑やかに演奏している姿は、

とても楽しく、また演奏技術の高さと相まってとても楽しい時間でした。



2時間目最後は「熱血硬派くにおくん」です。

アーケードでも出てましたが、今回はファミコン版ですね。

友達と楽しくプレイしてて、実は音楽ってそれほど残ってないんですよね(笑)

何故かバイクシーンのところだけ鮮明に覚えてますけど。

今回もコスプレしての登場でしたが、ここでは少しコントチックなこともあって、

和やかに(格好はいかついですがw)眺めることが出来ました。

演奏が終わってからすぐに立たずに椅子に「不良座り」してたこととか、

最後舞台からはけるときにクラリネットを肩に担ぐ格好で颯爽と去っていく姿とか、

会場の笑いを誘ってました。



そしてまたまた15分の休憩。



この辺りでようやく周りを見る余裕が出始めました。遅すぎですけど(笑)

3時間目、いよいよ最後の時間です。

演奏されたのは2曲。一曲は30分ほどの大曲ですがw


最初に演奏されたのは「ウィザードリィ」。

ファミコン版の方ですね。

音楽を担当されたのはハネケンこと羽田健太郎さん。

私もファミコン版はしゃぶり尽くすくらいにやりこんだゲームだったので、

この選曲はほんとうに嬉しかった。

メドレー形式でも演奏でしたが、OPから始まりEDまで息をもつかせぬ演奏。


ま、この時ちょっとしたアクシデント、というか何というか。

まあこのお話はあとで書きますね。


とにかくWIZ1のクラシカルな楽曲が次々と奏でられて私は興奮していました。



次に演奏されたのは「ファイナルファンタジー4」ですね。

30分をこえるクラリネットアンサンブル曲です。

最初の「赤い翼」からもう興奮してたのですが、

メドレーをきいているうちに、あれ?メインテーマが入ってない、ということに気づきました。

先に言っておくと、ラストに流れるんですけど、

その時はそんなことを知る由もなく、ああ、あれ聞きたかったのになぁとふてくされてました(笑)

ただ、まああのメインテーマを演奏するならラストではなく、

ラスボスの時に演奏してくれたらもっと燃えたんでしょうけどね。

いや、別にダメ出しってわけではなくて、そういう構成でも良かったよなぁ、とか思っただけです・・・



アンコールはドラゴンクエストから「序曲のマーチ」でした。

このアレンジは天空シリーズだと思うんですけど、どのナンバリングなんでしょうね。




ここまでダダダダダーっと書いてきました。

ちょっと長くなりましたね、すいません。




でもここからちょっとまじめに書かなければなりません。

演奏聴衆のマナーのお話です。


実は3時間目辺りで余裕が出てきて、周りを見てたんですよ。

そしたら、演奏中なのにもかかわらずスマホをいじってたり、

3DSでゲームをプレイしてたり、

パンフレットを、周りの人に配慮することなく音をたててめくり続けていたり。

そういう人が結構たくさん見受けられました。


私は普段はクラシックの演奏会、ジャズの演奏会などに参加してます。

なので「演奏中にステージから視線を外す」ということをする人が信じられないんです。

熱吹の名演奏は目でも楽しめるものです。

それを全く見ないでただBGMとして聴き流しているっていうは奏者に敬意がないんじゃないかなと思いました。


熱血高校吹奏楽部のコンサート自体肩肘張らずに見られるものである、

ということは十二分に理解しているつもりではいます。

が、演奏会というのは耳だけではなく目や鼻といった五感を通して感じるべきものだ、と思うんです。

その曲を知らないから、という理由でただ聞き流してしまうというのはかなりもったいない。


私の前の人なんかは演奏をまるで見ないで、

演奏中にもかかわらずずーっとスマホ見たりパンフ見たりして落ち着きがなかったですし、

私の隣の人は、3時間目のウィズの演奏はまるで興味を示さずにスマホゲーをしてました。

そのせいで私の大好きなハネケンさんの楽曲を集中して見ることができませんでした(泣)

周りを見ると3DSでゲームをプレイしている人も見かけました。

ゲーム音楽の演奏会ってやっぱりこの程度のものなのかなぁ、とちょっと情けない気持ちにさせられました。



とまあちょっと嫌な気持ちも味わいましたが。



熱血高校吹奏楽部の演奏者の皆様、お疲れ様でした。

緊張感がこちらにも伝わってきました。

でも演奏技術の高さは目を見張るものがあります。

特に低音部の面々の安定感は抜群でした。

これだけの曲数、

しかもそのほとんどが高難易度な曲、ということで、

演奏者の面々は実は「M」なのではないか、と思ったりしたんですがどうなんでしょうね?


ともあれ、今回も演奏堪能出来ました。

また次回もうかがわせていただきます。