先日、来日中のゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏を聞いてきました。
由緒ある楽団ということで期待をして拝聴してきたんですが、
やっぱり室内楽っていいなぁと思いました。
もちろん大編成の音楽も迫力があって大好きではあるんですが、
4人による小宇宙みたいな世界が繰り広げられるってところがなんか良いんです。
しかも、プログラムが私の好きな古典派を代表する3人の作品ということで、
より一層楽しめました。
中でも私が敬愛してやまないベトヴェンのラズモフスキーの2番は、
前のめりになって聴いていました。
それでまあ、ここ数日はずっと弦楽四重奏を聴いているんですね。
どの楽曲なのかはここでは答えを書きませんけど(笑)。
ネット動画や有料配信などでこうした楽曲も気軽に聴ける時代になりました。
ですがやっぱり生演奏で聴くことを私は強くオススメしたいところです。
特にこういう室内楽曲は生で聞かないと感じられないことがたくさんあります。
奏者4人が渾然一体となったり、かと思いきや丁々発止のやりとりをしたり、
前に出たりうしろに下がったり(音色の話です)、
そうしたことをちょっとした息づかいや視線でやってのけるわけです。
余談ですけど、
先述のゲヴァントハウス弦楽四重奏団の首席チェロ奏者は25歳なんですよね。
レオナルド・フレイ-マイバッハというその若者が、
ゲヴァントハウスの音色の根幹を担っているっていうのがすごいなと。
こと音楽の世界を年齢で語るようなことは無粋だとわかってるんですけど、
それでも今までアマプロ問わずチェロの音色を聴いてきましたけど、
彼の音色を聴くと本当に多種多様な色を感じるんですよね。
あ、私、一応共感覚を持っているらしいので、
音色を聞くと稀に色を感じることがあるんです。
もちろん、他の3人も円熟味のある渋い音色を届けてくれました。
この4人のアンサンブルをまだまだ聴いていたい。そんな気持ちになりました。
日本国内でもクオリティの高い室内楽を演奏している団体は多いので、
時間とお金に余裕がある方はぜひ聞きに行ってみてください。
当たりハズレは確かにありますけど、
それでも生で弦楽四重奏を聴くだけで見える世界が変わるかもしれません。
(※個人の見解です)