音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

満員電車の洗礼

千葉から都内某所まで通勤しています。
都内へ向かう電車は関東地方に数多くあるみたいですが、
私は重度の鉄オタではないので(たぶん軽度)、
路線全部あげてみろ、と言われても応えられる自信がありません。

都内へと向かう電車は通勤時間帯はメチャクチャ混みます。
それだけ仕事や学校へ向かう人達が多いっていうことなんですけどね。

社会人をそれこそ数十年やってきた私ですが、
満員電車で普段経験しないことを経験しています。
きっと普通に乗っている人よりも圧倒的に多いと思います(笑)。



1.ブランコ激突事件

2年くらい前だったと思います。
総武線各駅停車に乗っていたときのことです。

その日私は、秋葉原駅から千葉方面へと向かう電車に乗り込んだんですけど、
すでにお客さんがたくさんいたので、
私は奥の方へと向かい、ちょうど車両の中央部あたりに陣を確保しました。
すでに私の前後には吊革につかまっている方がいて、
私は背が高いことを有効活用するために、吊革の根元部分、
つまり少し高めに設置されている手すり部を右手で握り、電車の揺れに耐えてました。
秋葉原から二駅目の両国駅に差し掛かった頃、
車線変更のために電車が大きく揺れた拍子に、
私は前で吊革を握っている年配の男性にあたってしまったんです。
もちろん、私はその男性に謝罪をしました。
しかしその人はそれで余計に腹を立てた様子で、暫くの間私を睨みつけていました。
すると、その男性が唐突に吊革を両手に持ち前後に大きく揺れ始めました。
まるでブランコのように揺れていた男性は、
その遠心力を利用して、私に力いっぱい身体を当ててきたのです。
その男性の肩が私の胸のやや下あたりに当たり、とても痛かったのですが、
その時は私も先程悪いことをしたという認識だったので、当てられるがままにされていたんです。
が、その人はその一度だけではなく何度も私に激突してきたんです。
私も我慢の限界に達してしまい、少し強めの口調でその行為をやめるように要求しました。
するとさらに男性は揺れを激しくさせて私に当たってきたのです。
周りでは「言い返さなきゃいいのに」とか「うっとうしい」といった非難が私と年配の男性に向けられました。
結局、私は目的の駅とは程遠いところで途中下車をすることになりました。

それ以来あの男性とは会ってません。会いたくもないですけど(笑)




2.電車で人は急に止まれない事件

山手線に乗っていたときのことです。
(ご存じの方も多いでしょうけれども、山手線は東京都心部を走る環状線です)

確か品川駅から外回りに乗り込んだときです。
品川駅はターミナル駅であることもあって乗り込んでいくる人数がかなり多かったんですね。
私はその品川駅ホームで5番目くらいに並んでいました。
そしてホームに電車がすべりこんできて、乗り込んだんですけど、
唐突に私の前の年配の女性が電車の乗降口を入ってすぐのところで立ち止まったんです。

後から知ったんですが、どうやらその女性は席が空いていたので座ろうとしたら、
先に別のお客さんに座られてしまって席が空いてないか確認していたみたいです。

その丁度うしろにいた私も止まろうとしたんですけど、すでに後ろから大量のお客さんが乗り込みだしていたんです。
そのお客さんに押されるように私は止まることが出来ずその女性に背中から当たってしまいました。
その女性は当たったことに対して怒ることもなく、ニコニコして私に会釈してくれました。
私も口に出して「すいませんでした」と謝罪をしてその場を去ろうとしたときです。
今度は私のすぐうしろにいた男性が、私に突っかかってきたんです。
つまり、私が乗降口で止まろうとしたその行為に対して怒っているわけです。
結局、私はその男性とその後ろにいるお客さんに押された形にはなったのですが、
私のうしろにいた男性からみたら急に止まろうとした迷惑な奴という認識だったみたいで、
その男性の怒りがすべて私に向いてしまったわけです。
最終的にはその件の女性が私と男性の間に入って場を収めてくれました。

それ以来あの上品な老婦人とは会っていません。
うしろにいたいちゃもんつけてきた男性とは何度か品川駅で遭遇してますが、
たぶん私のことなど覚えていないんでしょうね。そのままスルーされました(笑)




3.宇宙と交信する人

常人の及ばないところで思考をしている人は数多くいらっしゃいます。
神を信じ、崇めている人が駅前で布教活動をしていたり、といった光景をたまに見かけます。
大抵の人たちはそういう人たちをスルーしていくんですけど、
中には興味を持ってその人達と積極的に接してみようとする人もほんの少しいらっしゃいます。

満員電車でたまたま座ることが出来て本でも読もうと思っていたときのことです。
ふと視線を感じたので、正面を見てみるときれいな女性が私に向けて微笑んでいたのです。
残念ながら私はイケメンとは程遠いところに位置している容姿をしているので(笑)、
私の顔に何かついているのか、と思ったんですが、まあいいか、という心持ちで、
とりあえずその笑顔の女性をスルーしていたんです。
そしてしばらくして電車が目的の駅に到着したので、立って降りようとした時に、
その女性のカバンに当たってしまったらしく、
人の多い電車内でカバンの中身が散らばってしまいました。
私は慌ててそれらを拾い上げて、急いで電車を降りたんです。
すると、その女性も降りてきたらしく、
ホームを去っていく電車を背景にその女性はゆっくりと私に近づいてきました。
ドラマのようなシチュエーションですが、
私は降りる寸前にその女性のカバンの中身を知ってしまっていたので、
出来るだけこの女性とは関わらないようにしたいと思い、駅の出口へと急ぎました。
その女性が追ってくるかと思ったんですが、結局そのままホーム上に佇んでいました。

その女性が持っていたものはすべて「宇宙」に関するものでした。
雑誌「ムー」はまだギリギリ許容範囲外ですが
怪しげな石像のレプリカだったり、ストーンサークルの写真だったり、
某国が捕らえたと言われている宇宙人の何十分の一のフィギュアだったり、
まあ、要するに宇宙に対して何らかの交信をされているらしい方だったようです。
あ、あと、某有名宗教団体の資料みたいなのも所持されていました。

笑顔がステキな女性でしたが、容姿で判断するのはやはり危険ですね・・・



4.クサイ人

船橋駅総武線快速を待っていた時のことです。

休日だったこともあり、通勤時間帯ほどの混み具合ではなかったんですが、
そこそこの人数がホームで待機していました。
そして電車が滑り込んできたんですが、
ちょうど私が待っていた場所の車両だけ何故か異様に空いていたんです。
他の車両とくらべてもその空き具合は明らかにおかしいんです。
そしてドアがあいた瞬間、私はすべてを悟りました。

明らかに臭いんです。それも尋常ならざるくらいに。

その車両の中央の長椅子にでんと寝そべっている肥満型の男性が。
黒い半袖のTシャツに黒い半ズボン、足元には使い古したサンダルが。
そして、何より異様だったのがそのむき出しの足です。
どす黒い色をした足。その黒さが足全体を覆っているようでした。
そして、傷だらけの脛は体毛の濃さが激しく、その体躯はまさにクマのそれでした。
においの根源はその寝そべっているクマ男から発せられていたんです。
意を決してその車両に足を踏み入れようとしたんですが、
その決意をものの見事に打ち砕くその悪臭に私は降参し、
結局隣の車両へと避難する形となりました。

結局その男性が何者だったのか、
どうしてその車両に乗り込んだのか、といったことは今現在も不明です。



と言った具合に電車にまつわる奇特エピソードはたくさんあります。
まだまだあるんですけど、続きはまた別の機会に・・・・