先日のブログでボストン旅行記(笑)みたいなものをUPしました。
そんな大したこと書いていなかったと思うんですけど、
今年一番のアクセス数を記録していたみたいです。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
フリーランスで編曲家なる仕事をしているものです。
そして、友人であり現役のジャズピアニストでもある友人の頼みで、
坂本龍一さん(教授)の「Koko」という曲をピアノデュオアレンジした、
というお話を書かせていただきました。
実はこの選曲、すごく悩んだ経緯があります。
「Koko」あるいは「3びきのくま」という曲が大好きなので、
その原曲を汚すようなことはしたくないという葛藤もそうなんですけど、
この曲とは別に「Ballet Mécanique」という曲も候補に挙がっていたんです。
2014年にサントリーホールで行われた、
Ryuichi Sakamoto - Playing the Orchestra 2014というコンサートがあって、
私も生でフルオーケストラアレンジされた名曲を堪能したのですが、
その中に「Ballet Mécanique」が入ってたんですよね。
もともとこの曲は教授のアルバム「未来派野郎」に収録された1曲で、
当時の教授の伴侶であられた矢野顕子さんが作詞を担当したものです。
原曲も当然大好きなんですが、このフルオケ版もとても良かったんですよ。
現代作曲家でイギリス在住の藤倉大さんによるアレンジなのですが、
原曲をよく研究されてるなぁ、と聴いた当時感動したのを憶えています。
そして昨年公開された某アニメ映画でもカバーされています。
やくしまるえつこさんと砂原良徳さんのコラボによるカバー楽曲で、
私もSpotifyでかなりの回数聴かせていただいております。
でもまあ、やっぱり原曲に戻ってしまいますよね・・・
鈴木賢司さんのギターが、楽曲に含む狂気を助長しててその辺もお気に入りです。
アニメで使われたカバーバージョンは、
かなりこの原曲に寄せたアレンジになっています。
儚く切ない歌詞もそのまま使われていますし。
このほかにも、ドラマにも使われた中谷美紀さんカバーの、
「クロニック・ラヴ」も有名ですよね。
教授によるセルフアレンジもすごく良かった記憶があります。
さすがにこの曲をピアノデュオにアレンジするのはためらわれました。
一応楽譜は作ってあるんですけど、友人にも見せてません。
いずれ破棄することになるとは思いますけど。
思い入れが強い楽曲を編曲するというのは、
それなりに勇気と根性、それと思い切りの良さが必要だということを、
この2か月くらいで痛切に感じました。
やはり私は、プロに向いていない性格なんでしょうね・・・(笑)