音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

シンフォニックゲーマーズ見た感想を率直に書いてみた

11/6(日)の夜、BSプレミアムで放送された番組の話です。

 
といっても初めてみた人には、まったくわけがわからないよ状態だと思いますので、
簡単に説明をします。
 
NHK音楽祭、というイベントがあります。
私も何度か行ったことがありますが、
有名なオケなどを招聘して演奏会を数多く開いています。
そんなNHK音楽祭の演奏会のひとつとして、
今回行われたのが「シンフォニックゲーマーズ」というイベントです。
その名の通り、ゲームの音楽の演奏会です。
NHK音楽祭という著名なイベントの一環として、
あまりスポットが当たることが少なかったジャンルの演奏会が催されたことは、
とても画期的なことだと思います。
 
 
と、こういう書き方をするとあまり良いこと書かないんだろうなと思った、そこのあなた!
 
 
 
大正解です(笑)
ここからはあまりいいことを書きません。悪いことばっかり書きます(笑)。
なので、JAGMOのファンの人はここから先は見ない方がいいと思います。
 
 
 
 
ここから私事を少し話します。
 
実はこの放送があった日、2016年11月6日(日)なんですが、
アヴデーエワプロジェクトの第二回目に行ってきたんですね。
ピアニストのユリアンナ・アヴデーエワソリストに迎えて、
新日本フィルの演奏をバックにコンチェルトが二曲、オケ曲が一曲演奏されました。
具体的には、
ロシアの作曲家ストラヴィンスキーの作品から、
「ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ」「火の鳥」、
そして、同じくロシアの作曲家チャイコフスキーの作品から、
「ピアノ協奏曲第一番変ロ短調」がそれぞれ演奏されました。
Twitterでもちょこっと感想は書いたのですが、
前半のストラヴィンスキーも大変素晴らしかったのですが、
後半のチャイコフスキーのピアノ協奏曲が異次元の演奏だったんですね。
とにかくフィナーレのあの覚醒したかのようなピアノ演奏は、
鳥肌が立ちまくりでした。
 
まったく関係な話を書いていますが、
つまり、それだけの名演を聞いてきた、ということが言いたかったわけです(笑)
 
 
そして、件の放送前に、Eテレで毎週放送されている「クラシック音楽館」も見てました。
グラズノフのヴァイオリン協奏曲だったり大好きな曲が沢山演奏されたんですが、
最後に演奏されたのが、これまたストラヴィンスキーの「春の祭典」でした。
これまた私の大好きな曲でしたので、大変興奮したわけです。
 
 
で。
 
 
これらの名演を聞いたテンションで、私はBSプレミアムにチャンネルを合わせたわけです。
 
今回の「シンフォニックゲーマーズ」で演奏したのはJAGMOという団体です。
この団体のいわくと言いますか顛末といいますか、
いろいろと創設の頃に一悶着があった経緯があるためか、
あまり好きになれない団体でもありました。
 
音楽を奏でるという意味でいうと、そうした経緯は些末なことで、
素晴らしい音楽が聴けるのであれば、犯罪スレスレのことをやっていようが、
人格破綻者が演奏をしていようが、そんなことは忖度しません。
私は一音楽好き、というか音楽バカですから、いい演奏が聴ければなんでもいいんです。
 
ただ、JAGMOはちょっと敬遠しているのが事実です。
創設時の詳しい話は別の人が書いているのでここでは言及しませんが、
ゲーム音楽は金のなる木」感がそこはかとなく溢れ出ている気がするんです。
(完全に私見です)
 
それを言うとプロオケのゲーム音楽の演奏会もそういうにおいを感じないわけではないですけど。
現にプロオケのゲーム音楽演奏会は以前に比べて増えていますし、
確かに一定量以上の儲けを期待できるだけのコンテンツになっているのだろうとは思います。
 
 
この話は今回のテーマでは語りきれないことだと思うので、
また別途機会を設けて私の意見を書きたいと思います。
(いつのことになるかわかりませんがw)
 
 
 
さて、感想なんですけど。
 
ぶっちゃけて言うと、JAGMOの演奏はあまり良くありませんでした。
演奏スキルもそこそこでしたし、プロを自称しているオケとしてこれはないんじゃないかと。
トランペットがあの程度だとお里が知れる、と思いました。
あと、弦楽に頼りすぎだよな、とも感じました。
良い音色をだしている、というよりも、良い音色を目指して紆余曲折している感があったんです。
 
もちろんテレビを通しての音色なので、
これだけで判断するのは早計であるということはわかっています。
 
言い訳すると、前述の新日本フィルN響の話をしたのは、
それだけの名演を聞いた後でJAGMOの演奏をテレビごしに聞いてしまうと、
こういったマイナスの判断になってしまうのではないか、ということです。
事前に予備知識などを入れずに、
彼らの生演奏を聴けば、評価が変わるかもしれませんけども。
 
 
前々から言っていることなのですが、
音大や専門学校を出たからといって、その人の演奏スキルが高いという保証はありませんし、
そもそも学歴だけで音楽を語るというのはあまり好きではありません。
確かにプロのゲーム音楽演奏団体とうたっているわけですから、
奏者個人個人のスキルはたしかに高いのだろうとは思います。
が、それがまとまっているかどうかというのは話が別です。
一流どころを揃えたからといって、そのチームでの音色が一流である保証はどこにもないのです。
 
JAGMOの組織編成がどのようになっているのか私はまったく知りません。
固定メンバーによる運営なのか、演奏会の都度招集することになっているのか、
その辺の事情はわかりませんし知りたくもありません。
先に言ったとおり、そのへんの事情は忖度しないからです。
 
私はいい音楽をいい演奏で聞きたいだけです。
 
 
だいぶ辛口になってしまいましたが、かなり率直に書いてみました。
昨日の放送、絶賛されまくっているみたいですけど、
こういう意見もあるということは理解していただきたいと思います。