音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Chick Corea / Akoustic Band【ジャズのススメ 116】

ただただ疾走感があってカッコいいジャズ。

そういわれて真っ先に思いうかぶのは、やはりチック・コリアです。

いや、ほかにもたくさんいるんですけどね。

フレディ・ハバードとかマッコイ・タイナーあたりとか。

 

それでも、このアルバムは私にとってはたまらない一枚になっています。

 

Akoustic Band

Akoustic Band

 

 

確か日本では「スタンダーズ・アンド・モア」なんていう、

ちょいダサなタイトルになってしまっていますけど(笑)

 

ちなみに、AcousticではなくAkousticと書いてるところがみそです。

 

ジャズスタンダードの定番として知られる「Autumn Leaves(枯葉)」。

このアルバムにも収録されているのですが、彼らしい洗練さが際立ちます。

また、彼オリジナルの「Morning Sprite」「Spain」あたりは、

とにかく疾走感があってカッコいいのを聞きたい人にはオススメです。

 


Chick Corea Akoustic Band Alive 1991 Morning Sprite

 


Chick Corea - Akoustik Band - Spain

 

ブラスぷらす Op.07

本当は今日、ヤン・ヴァンデルローストの曲を紹介する予定でした。

で、文章もある程度書いてたんですけど、

たまたま朝、ホルストの「吹奏楽のための第一組曲」が、

シャッフル再生で流れてきたので、こっちにします(笑)

 


吹奏楽のための第一組曲/G.ホルスト

 

グスターヴ・ホルストというとイギリスを代表する作曲家です。

管弦楽組曲「惑星」の「木星」の人、というとピンとくる方も多いかと思います。

ホルストというと私は声楽曲というイメージが強いんですが、

管弦楽室内楽、あるいは吹奏楽の分野でも多くの作品を残しています。

 

吹奏楽のための第一組曲」ですけど、

第一楽章のシャコンヌ、第二楽章のインテルメッツォ、

そして最終楽章のマーチという3つの曲で構成された組曲です。

特にマーチは単独でも演奏される機会も多く、聞いたことがある人も多いでしょう。

第一組曲、と銘打たれていることからもわかる通り、

実は第二組曲というものも存在します。

第一組曲ほど演奏される機会が多いわけではありませんが、こちらもとても良いです。

大体カップリングでCD出てることが多いので、

通して聞いてみるといろいろと発見があって面白いかもしれませんよ。

 

たぶん(笑)

現代音楽を聞く その73

旧ソ連で生まれ、のちにフランスへ亡命したエディソン・デニソフ。

私の中では「美」を探求した作曲家という印象ですけど、

まあ、現代音楽という範疇でのお話なので、

聴く人が聞くと「?」ってなるんだろうな、とはおもいます(笑)

 

室内楽や声楽曲でも佳作を多数残していますが、

一番最初に聞いた「ピアノ協奏曲」が印象深いです。

 


Edison Denisov: Piano Concerto (w/ score) (1975)

 

ものすごく精緻に書かれた楽譜、という感じを受けますが、

どちらかというと緊張感というよりは静謐な音色です。

激しい部分もあるにはありますけどね。

どちらにしろ、演奏するのはなかなか大変そうです・・・

 

私は好きなんですけどね、こういうのも。

いのち

「いのち」と聞いて、どんな音楽を浮かべますか?

 

映画「千と千尋の神隠し」の「いのちの名前」や、

竹内まりやさん作詞の「いのちの歌」あたりがやはり有名でしょうか。

大河ドラマの「いのち」を思い出す人もいらっしゃるでしょう。

かくいう私も、最初に浮かんだのはこのドラマの主題曲でした。

 


大河ドラマ『いのち』総集編OP

 

大河ドラマ「いのち」の作曲は坂田晃一さん。

西田敏行さんの歌う「もしもピアノが弾けたなら」や、

以前紹介した世界名作劇場南の虹のルーシー」の主題歌「虹になりたい」の作曲などで知られていますが、

こうしたオーケストラの楽曲も手掛けられているんです。

 

 

 

で、ようやく本題です。

 

 

 

でんぱ組.incの楽曲で最初に意識して聞いたのは、

たしか「サクラあっぱれーしょん」だと思います。

それ以前の楽曲も一通り聞いていたとは思うのですが、

楽曲としてちゃんと意識して聞くようになったのはこの曲からです。

誤解しないでほしいのですが、

私は「でんぱとう」(でんぱ組.incのファンクラブ)には入ってませんし、

ライブにも一度も顔を出したことはありません。

ただ、楽曲はちゃんと配信されているものを購入しています。

最近のはSpotify経由ですけど・・・(笑)

 

明日リリースされる新曲「いのちのよろこび」は、

「サクラあっぱれーしょん」と同じ方が作詞作曲を手掛けられています。

ロックバンド、といっていいのかわかりませんけど、

Wienners(ウィーナーズ)のヴォーカルをされている「玉屋2060%」さんです。

・・・たぶん本名ではないと思います(笑)

 

もともとWiennersの楽曲は聞いていて、

「蒼天ディライト」は結構よく聞いてる楽曲の一つです。

 


Wienners「蒼天ディライト」Music Video

 

よくわからない歌詞とオーソドックスでスピーディな展開が、

これぞ日本のポップス!って感じを受けますが、

パンクっぽい爆発感も同時に感じることが出来る面白い楽曲だと思います。

そんな玉屋2060%さんの手掛けるでんぱ組.incの楽曲は、

やはり爆発力のあるものが多く、それでも「でんぱらしい」ものになってます。

 

よく聞いているのは、前述の「サクラあっぱれーしょん」と、

昨年リリースされた「プレシャスサマー!」の2曲ですが、

一通り楽曲は聞かせていただいております。

 

で、「いのちのよろこび」です。

MVのインパクトのデカさに目が奪われそうになりますが、

やはりキャッチーなメロディと速いテンポ、

「劇団四なんちゃら」を彷彿とさせる世界観とアレンジが、

でんぱらしいごった煮感を演出しているように思います。

明日、ちゃんとCD買わせていただきます!!

 


でんぱ組.inc「いのちのよろこび」MV

Incidental Music Vol.66 (の続き)

 

hw480401.hatenablog.com

 

前回お送りした特集が、

ことのほかアクセス数が多かったようでして、

やっぱりアニメとかゲームのネタを放り込むと数伸びるんだなぁ、

と嬉しいような悲しいような気分になりましたが(笑)

 

まあ、それはともかく、前回の続きです。

 

愛少女ポリアンナ物語は1986年に放送されました。

よかった探し」が印象的ですけど、実は主題歌ってあまり印象に残ってません。

主人公の声優を堀江美都子さんがやられていて、

堀江さんといえばアニソンなので主題歌も歌われるかと思いきや、

当時アイドルとして人気だった工藤夕貴さんに白羽の矢が当たったようです。

なので、主題歌の話はしません(笑)

 

最終回の挿入歌として使われた「夢色天使」。

歌うのは主人公ポリアンナ・フィティア役の堀江美都子さん。

作詞作曲は小坂明子さんですね。

 


愛少女ポリアンナ物語「夢色天使」

 

小坂さんといえば、「あなた」で特に有名ですけど、

実はアニメの主題歌も数多く手がけられていて、

メイプルタウン物語」や「若草物語ナンとジョー先生」の主題歌など担当されています。

意外なところでは「きんぎょ注意報!」のOP主題歌「わぴこ元気予報」ですかね。

 

 

 

堀江さんつながりということで「私のあしながおじさん」を。

OP主題歌「グローイング・アップ」は私の中でもかなりウェイトが大きいんです。

 


世界名作劇場 私のあしながおじさん OP ED

 

私のあしながおじさん」のオープニングとエンディングはどちらも、

作詞:来生えつこ、作曲:来生たかおという姉弟コンビによる作品ですが、

このコンビというと、歌謡曲ですよね。

中森明菜さんや斉藤由貴さん、あるいは高橋真梨子さんなど、

数多くのアーティストにコンビで楽曲を提供しています。

薬師丸ひろ子さん主演の映画のタイトルと同名の主題歌、

セーラー服と機関銃」がかなり有名なのでしょうけど、

個人的にはこのコンビの楽曲だと、小堺一機さんの「with」がとても好きです。

 

余談が多くなってきたんで戻します。

 

ロミオの青い空」は今でも大好きな作品の一つです。

OP主題歌の「空へ・・・」は、今でも人気のある楽曲ですね。

歌唱は笠原弘子さん。昔、彼女のアルバム買いまくってました(笑)

 


ロミオの青い空 OP 「空へ...」

 

作曲は岩崎琢さん。近年では劇伴を主体とした活動をされています。

個人的にはゲーム「エアーマネジメント」の音楽が印象的です。

編曲は若草恵(けい)さん。編曲界の大御所、と私は思ってます。

ジャンルを問わずアレンジをされている方という印象ですが、

やはり演歌での活躍が多い方ですかね。

私の中では美空ひばりさんの「愛燦燦」と、

この「空へ・・・」のアレンジという印象がとても強いです。

余談ですが、若草恵さんは男性の方です。

 

 

名犬ラッシー」は途中で打ち切りになってしまったんですが、

この主題歌「終らない物語」も本当に大好きでした。

 

 

作曲は桐生千弘さん。

桐生さんというとベルベットパウというプログレバンドですかね。

あまり知られていないかもしれませんけど・・・

桐生さん名義でアニソンも作曲されています。

編曲は笹路正徳さんですね。

ごく最近でいうと、椎名林檎さんとエレカシ宮本浩次さんのデュオ曲、

「獣ゆく細道」のアレンジャーもされていますね。

あのアレンジ、ほんとかっこいい・・・!

サブカル方面でいうと、

前にスーパーマリオのビッグバンドライブがあったんですけど、

そのライブのバンドマスターとアレンジをされたのが笹路さんでした。

笹路さんのアレンジは昔から本当に大好きで、

ものすごく参考にさせていただいた記憶があります。

 

やっぱり余談が多くなりますね・・・

 

まだ語り切れないので、世界名作劇場シリーズはもう少しだけ続きます。

すいません。

むかしがたり 4

 前回までのあらすじはこちらから。

 

hw480401.hatenablog.com

 

 

中学校3年生のお話からになります。

 

音楽室での衝撃的な出会いから友達になったアメリカ人とは、

その後も文通などを通して情報共有してました。

当時はネットがまだ普及していない頃でしたし、

そもそも、手軽に通信できる携帯電話もない時代でしたからね。

今ならメールやLINEを使ってやり取りできることも、

相当な時差を持った連絡手段しかできなかったとても不便な時代です(笑)

 

私はそんな不便な時代も好きでしたけどね。

 

実は友人の彼からこんなお話を聞いたんです。

「僕はバークリー音楽院でジャズの勉強をしたいんだ」と。

今もそうですけど、ジャズをやるならこの音楽学校のことは避けて通れません。

いや、避けて通れるんですけど(笑)、

多くのピアニストがここに入学して世界へと羽ばたいていきました。

 

ジャズを通じて意気投合した私たちが、

そんな彼の一言から二人でバークリーを目指し、そして入学するわけですから、

人生何が起こるかわからないもんです(笑)

私は諸般の事情で彼とは一年遅れて入学することになるんですが、

そのお話はまだまだ先のことなので、ここでは詳細に触れないでおきます。

 

 

中学3年生となり、いよいよ進路のお話が本格化してきます。

いじめられるのを避けるために勉学に専念していた私は、

そのころにはすでに学年上位の成績をキープしていました。

なので進学校へ行くものと、私の親も先生も思っていたみたいです。

私の住む兵庫県神戸市で有名な進学高校といえばあそこです。

当時の私の成績では、何とかギリギリ入学できるかどうかというラインでした。

その進学校、仮にN高と書いておきますが(笑)、

そこへの進学を目標として先生も親も動いてくれることになりました。

 

ただ、そのころの私は前述の通り、ジャズを勉強するために、

アメリカへと留学することをすでに決めていました。

教育ママ、という言葉が一般的だったそのころ、

私の母親もその御多分にもれずそうした傾向のある人でした。

クラシック音楽を好む人ってそういう人が多いんでしょうかね。

 

いや、これは偏見が過ぎました。。。

 

 

中学3年生になっても、基本的には同じ顔ぶれなので、

いじめられる奴はいじめられてますし、

いじめる側は容赦なくいじめています。

そんな彼らとかかわることなく、私はずっと殻に閉じこもっていました。

 

のちにボストンに住むピアニストの彼と結婚することになる、

私と同じクラスの彼女は、相変わらずの冷たい態度でしたけど、

出会った頃よりは少し軟化したみたいでした。

学校内ではほとんど接触をしてこなかったですけどね(笑)

彼宛に手紙を出すときには一緒に手紙を出してくれたりしてくれましたし、

家のポストに彼女からの手紙が来ることがありました。

私から彼女へ話しかけることも、手紙を書くこともなかったですけど、

それでも彼を通して絆めいたものはその当時築けたような気がしなくもないです。

私の錯覚かもしれませんけど・・・

 

 

 

今現在、2019年。

そんな彼女は事あるごとに夫への不平不満を私にメールしてくるようになります。

彼女も、もちろん私もオタクではないんですけど、

私の無二の友人でもある夫の破天荒な趣味ぶりに少しへきえきとしているようです。

それでもうれしそうな表情をするんだから、うれしいやら歯がゆいやら。

 

 

 

 

中学3年のころのエピソードってあんまりないんですよね、実は。

いじめられてたわけでもないし、いじめに加担したわけでもない。

学校ではずっと自分の殻に閉じこもり続け、授業は真面目に聞き、

テストのときだけはいろんな人から助力を請われて、

そんな時はなんだかいい気分だったのをおぼえています。

家に帰ったら買ってきたジャズのCDを開封して聞いていました。

代り映えのしない学校生活。

旅行に行くこともなく、淡々と受験の準備を進めていました。

当時流行していたファミコンRPGなんかもプレイしつつ、

読書も欠かすことはありませんでしたね。

部屋にかじりついてずっと勉強というスタイルではなかったんですが、

母親のいる前では勉強している風を装っていました。

 

その間も、アメリカに住む彼との文通は続いていました。

「ヒロもこっちで一緒に音楽やろうよ」

「二人でバークリー行こうぜ」

というのを何度も目にして、次第にやる気がみなぎってきました。

 

そして、中学卒業時に一大決心をするんです。

そのころにはすでにN高の入学は決まっていました。

なので、母親も私の提案に甘い状態となっていたんですね。

「またピアノを始めたい」と言い出した時に、

少しいやそうな顔はしてましたけど、何とか認めてくれました。

 

祖父母が入学費用を出してくれて、無事に高校入学となりました。

この時の私は、高校になったら殻を破って自分をさらけ出せると思い込んでいました。

 

まあ、それもただの錯覚だったんですけどね。

 

 

 

(つづく)

Blossom Dearie / Blossom Dearie【ジャズのススメ 115】

アメリカ生まれで、後にヨーロッパへわたり活躍した、

ジャズピアニストでヴォーカリストブロッサム・ディアリー

超絶に歌が上手い、というわけでもない感じが私はするんですが、

その声には独特の魅力があり、聞くものを虜にする何かがあります。

私もそんな虜の一人です。

 

Blossom Dearie

Blossom Dearie

 

 

最初聞いたアルバムはこれではなくて、

ジャズのスタンダードナンバーとしてよく知られる、

「I Walk a Little Faster」(サイ・コールマン作曲)でした。

 


Blossom Dearie - I Walk a Little Faster

 

気だるげな甘いささやくような歌声はものすごく耳に残ります。

で、そこから彼女のアルバムを聞きまくるようになります。

自らの名前を冠したこのアルバムは、彼女のヒットアルバムの一つですが、

彼女の歌声はもちろん、ピアニストとしての実力も存分に楽しめる一枚です。

 

 


It Might As Well Be Spring Blossom Dearie

 

「春の如く」という邦訳でも知られるこの曲は、

もともとミュージカルのナンバーです。

サウンドオブミュージック」などで知られる、

リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインのコンビによる作品です。

シナトラのジャズヴォーカル版が有名でしょうか。

そんなどうでもいい豆知識は忘れて、聞いてみてください。

私は、この曲といえば彼女の歌声が真っ先に脳内再生されます。

 

気に入ったならぜひアルバムを。