音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

現代音楽を聞く その11

アメリカの作曲家、チャールズ・エドワード・アイヴス。

私自身がアメリカで音楽を勉強していたこともあり、

アメリカ出身の作曲家やパフォーマーの音楽の影響を色濃く受けた、

のかどうかは定かではありませんけど(笑)、

資料などが手に入りやすいこともあって、

それはもうのめりこむようにアメリカ音楽を聞いてました。

 

ただ、アイヴスを聞いたのはもう少し大人になってからです(笑)。

 

最初に聞いたのは、友人から借りた「ピアノソナタ第2番」だったはずです。


Charles Ives - Piano Sonata No. 2 "Concord" [1/4]

 

コンコードソナタ、とも言われる有名なソナタ、だと思うのですが、

初期の作風がロマン派的だったのに対して、かなり前衛的です。

動画を見ていただくとわかるんですが、

小節線(小節を区切る縦線)が書いてありません。

 

アメリカにおける現代音楽の祖ともいわれるアイヴスらしい一曲と思うんですけど、

個人的には後期の交響曲などもおすすめしておきます。

たまにこのコンコードソナタも聞きたくなる時があるんですけどね。

交響組曲「ドラゴンクエストXI」の感想(辛口編)

巷では待ちに待ったドラクエの交響組曲CD発売ということで、

Twitterでも心待ちにしているツイートが散見されました。

私の場合はちょっとひねくれた理由もあって、

実はそれほど心待ちにしていたわけではなかったんですけど(笑)。

 

まあでも、恒例行事みたいなものなのでちゃんとCD買いました。

 

結論から言うと「ああ、ドラクエだ」という感想です。

それ以上でもそれ以下でもないです。

 

フィールド曲「勇者は征く」の途中で、

ゲーム音と明らかに違う音が鳴ってたり、

(あえてそういうアレンジにした可能性もありますけど)

真ED曲「過ぎ去りし時を求めて」が完全に懐古趣味全開で逆に萎えそうになったり、

といった不満点も多少あるにはあったのですが、

東京都交響楽団都響)の素晴らしい演奏クオリティもあいまって、

音楽CDとしてはかなり聴きごたえのある内容となってました。

 

ゲームの感想としてはこのブログでも過去に書きましたし、

私のもう一つのブログ(FC2)でもちょこっと書いてますので割愛します。

ざっくりいうと「面白かった」です。

 

去年ってゲーム大豊作と言われてて、

極度の飽き性である私が二桁のゲームをプレイするという、

極めてまれな一年でした。

ゼルダBotWのインパクトがあまりにも大きくて、

ドラクエXIは二番手になってしまいましたけど(笑)。

 

そうなんです、私ほんとに飽き性なんですよ。

だから、一年近く経った今でもプレイし続けているゼルダって、

本当にすごいゲームだったんだなと思いました。

ちなみにドラクエXIは真EDまでクリアして1㎜もプレイしてません(笑)。

 

今回のドラクエXIの音楽の話をすると、

ああやっぱりこうくるよね、という安心感と、

安心感に伴う飽き飽き感が同時におとずれました。

私自身の音楽に対する感性の摩耗が原因なのか、

作曲者の音楽に対する感性の変化が原因なのか、

正直なところは私にもわかりませんが、

この音楽を正当に評価するだけの感性を私自身持ち得てないことだけは確かです。

 

だって、全体的に曲がつまらなく感じたんですもん(笑)。

好きな曲もありますし、聞いてて楽しかったことは事実ですが、

いい意味でも悪い意味でも80歳を超えた作曲者の作品である、

ということをひしひしと感じる音楽だったな、と思いました。

 

専門的な話をするとかなり長くなるのでここでは書きません。

書きません、というか書けません(笑)。

 

ゲームとしての完成度は高いので、

プレイしてみたいな、という方はぜひやってみてください。

ときめきはForever

今から30年ほど前に「ボスコアドベンチャー」というアニメがありまして。

そのOP主題歌「ときめきはForever」という曲がすごく好きでした。

 


ボスコアドベンチャー「ときめきはForever」

 

作詞作曲は、当時アイドルグループなどへ楽曲を提供していた、

シンガーソングライターの高橋研さん。

そして編曲は井上鑑(あきら)さんですね。

 

編曲でご飯を食べていた時代があった私からすると、

井上さんの編曲ってすごく勉強になったんですよね、当時。

まあ、この話をし始めると長いので割愛しますけど(笑)。

 

歌うのは、今も現役の声優として活躍されている日髙のり子さんです。

 

アイドルソングっぽい印象が先行するんですが、

この曲のイントロとか聞くと、得も言われぬワクワク感がとまりません。

どうしてもアレンジに耳が向いてしまうのですが、

高橋さんのキャッチーなメロディがとても心地よく響きます。

 

この曲との出会いは、

私がまだ実家である関西へいた頃にラジオでたまたま聞いたんですよね。

そうなんです、アニメ見たことないんです(笑)。

最初にラジオでこの曲を聞いてハッとさせられて、

そこからこの曲を私なりに分析しはじめるんですよね~。

あの頃は音楽に対して純粋だったんだなぁ・・・(遠い目)

そんなことを思い起こさせてくれるアニソンです。

Friedrich Gulda / Gulda Jazz【ジャズのススメ 50】


FRIEDRICH GULDA - GULDA JAZZ (Full Album)

 

フリードリヒ・グルダ

オーストリア生まれのピアニストです。

クラシック音楽の分野でも名盤を数多く残していますが、

ジャズの分野でも実は名作をたくさん残しています。

 

「クラシックの人間がジャズ!?」なんて思う人もいるかもですが、

クラシックで培われた美しい旋律美と切れ味鋭いテクニックは、

きっと聞く人を魅了するに足る演奏であると思います。

 

何てこと書いてますけど、実は私、グルダのジャズは敬遠してました(笑)。

食わず嫌いはよくないですね・・・

あれから23年

夜明け前の大地震
あれから23年が経ちました。

当時私は実家暮らしで、神戸にいました。

今さらですが、私の出生地は兵庫県神戸市です。
少し離れていた時期もありますが、
関東に居を移すまではずっと神戸で暮らしていました。

1995年1月17日、午前5時46分。
たぶん自分が一生忘れることのできない時間の一つ。
阪神淡路大震災は、私の大事なものをたくさん壊していきました。
友人や恩師は言うに及ばず、
安寧な生活、そして思い出のたくさん詰まった家並みさえも。

それでも震災の被害を受けた私の中から、
その時に受けた印象の一部はすでに薄らいでます。

年月は、人間の救いである。
忘却は、人間の救いである。
そう書いたのは、たしか太宰治だったでしょうか。

人はどれだけ辛いことがあったとしても、
その一部あるいは全部を忘れることのできる生き物です。
それが根源的な意味での忘却、などではないのかもしれませんが、
それでも忘れることで人は生きていけるんだと思ってます。

忘れないことは罪ではありません。
忘れることも罪ではないはずです。
「忘れてはならない」という言葉を、23年経った今も忌み嫌ってしまう私ですが、
それでもいろんな人の心の中から少しずつ削り取られていく記憶があります。
年月を経て、忘却を経て、人は前に進むのかもしれません。

そんなことをふと思った2018年1月17日、23年目の冬です。

現代音楽を聞く その10

イタリアの作曲家、フランコドナトーニ。

最初に聴いたのは「Duo per Bruno(ブルーノのためのデュオ)」でした。

 


Franco Donatoni ~ Duo per Bruno (1974 - 1975)

 

彼の創作期としては中期に当てはまると思うのですが、

私が彼のこの曲を聞いたのはアメリカで現代音楽に傾倒していた頃です。

音楽家として生きていこうと思っていた頃にこの曲を聞いて、

ある種の衝撃のようなものを受けたことが記憶にあたらしいのですが、

私自身の音楽人生のごくごく初期にこの曲を聞いてしまい、

現代音楽の迷宮にはまり込んだのは、

今にして思うといい経験だったのかも、と思ってます。

そんな苦い思い出を想起させる一曲です。

ボストン旅行記

帰りの機内でこの文章を書いています。

3泊5日の強行軍での渡米だったのですが、楽しかったです。

また行きたいです。







































という三行感想ブログというのもありっちゃありだと思うんですけど、
石投げられそうなので、もうちょっと書きます(笑)。


今月12日から16日までの5日間、ボストンへ行ってまいりました。
目的はボストン在住の友人の結婚式への出席です。

日程に余裕があれば、ボストンだけじゃなくニューヨークへ行って、
某ゲームメーカーさんの公式ショップへ行きたかったんですけど、
結婚式での余興(?)の準備があったので到着した翌日と、
結婚式本番である翌々日はそれらにかかりきりになってしまい、
ボストンから出ないまま帰国の途につきました。
今年中にはリベンジしてNY行きたいです。

ボストンにあるローガン国際空港へ着いた当日は、
この季節らしからぬ気温(10度以上)で心地よかったのですが、
やはりそこはボストン、翌日との気温差がありえないくらいになり、
常に氷点下の気温に終始縮こまっていたような気もします。

余興で何をやったのかという話はここでは書きません。
終わった後、新郎新婦が号泣していたみたいなので、
ああ、やってよかったなと思いました。
日本にいるときから準備して頑張った甲斐がありました。

あっという間の5日間で、
二年くらいまるまる休暇取ってまた行きたいなぁと思いつつ・・・
「ああ、やっぱり家が一番じゃ」という気持ちもあったりしつつ・・・
去年までは海外出張ばっかりしてて落ち着いた生活ができてなかったので、
今年はのんべんだらりと日本で食っちゃ寝食っちゃ寝生活を心がけようと思います。