音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

アマオケと敬遠と感受性

マチュアオーケストラ(アマオケ)のニュースをよく見ます。

 

※アマチュアオーケストラというのは、プロオーケストラとは違って「お仕事」として演奏をするのではなく演奏したい曲目を、有志を集って演奏する団体のことを指すものだと私は思ってますが、実際はどういうものなのか私にはわからないので検索して調べていただけるとこれ幸いです。

 

「〇〇を専門に演奏する団体です」といった謳い文句で、

特化した演目を演奏するために結成されたアマオケがその大半です。

私がここ数年敬遠させていただいてるゲームの音楽の分野で、

こうした動きが活発化している感もありますね。

 

3年前か4年前くらいに見に行ったアマオケがあるんですけど、

クラシック音楽の定番ともいえる演目、

ショスタコーヴィチ交響曲第5番を迫力ある音色で演奏されてました。

演奏として拙いところも多少はあったんですが、

ピッチも整っており、演奏としては及第点といった印象でした。

 

同じころに、別の「作曲家に特化した演奏会」へ行ったこともあるんです。

その演奏では、楽器のピッチ(音の高さ)やタイミングがバラバラボロボロ、

聞くに堪えなかった演奏会だったのですが、

入場無料で結構お客さんも入っていたので途中で出るに出られず、

曲もほとんど耳に入ってこないまま2時間余り我慢し続けた思い出があります。

あれは本当に拷問以外の何物でもありませんでした。

そうした経験からか、

アマオケの演奏会はクラシック音楽以外ほとんど行かなくなってしまいました。

 

ただ昨今のアマオケ事情でいうと、

音大卒や専門卒の方がメンバーに入られることが多くなり、

また、専門的に音楽を勉強された方が編曲をされているということで、

前述したようなことはほとんど無いということらしいです。

でも、あの演奏会が本当にトラウマで、今でもそうした演奏会へ行くのに、

二の足を踏む状況になっているというのが実際のところです。

SNSなどで発表される魅力的なプログラムに驚いたり喜んだりしながらも、

その記憶が喜びと同時にわき上がってきて、

その演奏会へ行こうと思う意欲にストップがかかるんですね。

 

あと、理由としてもう一つ。

 

いつも同じメンバーが観客として参加されてて、

「一見さんお断り」とまではいかなくても、

顔なじみのメンバー同士が開演前後や休憩中などに、

ホワイエやロビーにたむろして和気あいあいと会話している様子を、

遠巻きに眺めている自分が無性に虚しく思うことがあります。

その雰囲気に飲み込まれてしまって演奏会への気持が著しく減退してしまいます。

 

ゲームの音楽の演奏会や作曲家自身が参加しているバンドなど、

そういう「すでに出来上がっている雰囲気」というのがあって、

宗教的雰囲気というかカルト臭というか、

そうした雰囲気に対して自分が過敏に反応してしまうんですよね。

 

感受性が強いんでしょうね、きっと。

 

もちろん、顔なじみのメンバーの皆さんからすると、

「考えすぎ」という一言で片づけられてしまうんでしょうけど(笑)

 

そうした出来上がってしまった場の雰囲気を、私は敬遠します。

考えすぎなことも、

気にしすぎであるということも、

ひとりよがりなものであることも、

音楽にそんな境界線なんてないってことも、

彼らも私と同じ、ひとりの人間であるということも、

彼らも私と同じ、音楽が好きな仲間であるということも、

すべて承知で言いますけど、敬遠します。

 

きっとこういう考え方を「健全ではない」というんでしょうね(笑)。

自分勝手な言い訳を言ってる自覚は当然あります。

自分の聞きたいものをただ聞けばいいじゃない、

そう言われたことも一度や二度ではありません。

ただ、純粋にあの雰囲気が嫌いなだけなんです。

 

単純に私自身が極度の飽き性であるってことも大きいんでしょうね。

同じ人たちとつるむことが断続的に行われるということを、

私自身があまり好まないってこともあると思います。

だから、昔組んでいたバンドも数か月足らずで解散したり、

喧嘩別れしたり、一方的に文句を言われたり、

果ては「音楽性の違い」というよくわからない理由で活動停止したり。

アノトリオをやったら次はロックバンド、

次はピアノクインテット、そしてビッグバンドへ、みたいに、

常に変化を追い求めてしまう傾向が極端に強い人です。

こうした面倒くさい性格が、こういう変態を生んだんでしょうね(笑)。

 

ちなみに誤解の内容に追記しておくと、

こと恋愛に関しては飽き性ではないと自分では思ってます、たぶん・・・

 

 

 

 

話がちょっと私的になってきたので戻します。

 

 

 

 

きっと今後も魅力的な演目をアマオケ、プロオケ問わず行われるんでしょう。

だから、そういう辟易する雰囲気を嫌がりながらも、

今年もいろいろな演奏会へ顔を出したり出さなかったりするんだと思います。

もうちょっと自分自身の感受性を鈍化させて、

そういう雰囲気に飲まれないようにすればいいんでしょうけど、

年齢を重ねるにつれて感受性がいや増していることを自覚してます。

 

今、オフ会の企画とかいろいろとやってますけど、

飽きたらたぶん別のメンツとやったり、企画自体を別物に変えたり、

いろいろと試行錯誤を自分からやっていくんだと思います。

こういうところでも飽き性というか、変化を追い求めようとするんでしょう。

 

そろそろこういうめんどくさい性格を矯正したいと思う今日この頃です・・・

Montefeltro / Il Pesce Rosso…【プログレ古今東西11】

イタリアのシンフォニックプログレバンド、モンテフェルトロの2ndアルバムです。

 

1stを推す人のほうが多いことはわかってるんです。

主要メンバーが抜けてしまった後に出たアルバムということもあり、

「音が軽い」「モンテじゃない」といった声も少なからず聴きます。

が、1stの完成度と比較するとそういう声が出てくるのもわかるんですが、

私自身はこちらを先に聞いてしまったこともあって(笑)、

こちらのほうに思い入れが強くあることもご承知おき頂けると幸いです。

 


Montefeltro - Omait (In Questa Mia Terra)

 

アルバムの取り扱いがAmazonで無いみたいなので、

とりあえず2曲目の動画をあげてみました。

アレンジもそうなんですけど、メロディアスで怪しげな感じは、

2ndでも健在だと私は思ってます。

 

好きです。

「友人からの依頼」の顛末

そういえばこの話をしてなかったことを思い出しました。

年末にボストンの友人から舞い込んだ依頼。

クリスマス前までに楽譜を作って送るということでしたが、

結局ゲームの音楽からの選曲ではなく、

フランスの作曲家、レオ・ドリーブの歌劇「ラクメ」から「花の二重唱」にしました。

 


Dame Joan Sutherland & Marilyn Horne - The Flower Duet

 

単独でも演奏されることの多い名曲ですが、

こちらの曲をアレンジすることにしました。

 

日数もあまりなかったのでざっくりジャズアレンジになってしまいましたけど、

友人からは「いいねぇ」という言葉をもらえたので、

一応役目は果たせたかな、と自賛しているところです(笑)。

 

来週渡米したときに演奏することになりそうです。

めんどくさい・・・

2018年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

という文言を疲れるくらいに書いた私です(笑)。

 

昨年は更新頻度を意識的に高くしていたんですけど、

今年はもうちょっとのんびりと更新できればいいかなと思ってます。

 

アレンジの仕事も月一ペースくらいでコンスタントにもらってまして、

今も二つほど案件を頂いております。

いつも使っている五線紙が切れてしまったので、

今日明日あたりに愛用の五線紙を買いに行ってからの作業になります。

知り合いからも「PC使えば?」という声を少なからずもらってるんですけど、

慣れればPCのほうが早いんでしょうけど、

今のところは手書きのほうが作業効率的にも圧倒的に早いので・・・

 

そんなこんなで年越し、年明け感が全くないんですが、

今年もこんな感じでゆるくブログ更新していきますので、

ゆるくお付き合いいただけると幸いです。

 

 

2017年総まとめ

2017年も残り2日となりました。
今年出会った全ての方へまずは感謝したいと思います。
今年初めてお会いした方も一昨年以前からのお付き合いの方も、
今年お会いしてお話をさせていただきありがとうございました。
来年は少し心に余裕を持ってもう少しお話する機会を設けさせて頂く予定です。

何個かすでに発表していることもありますけど、
以前やった「読書会」とか、来年始動する「音茶会」も、
継続的にやらせていただきたいな、と水面下で画策しているところです。
東京都内でやる音茶会は来年4月21日(土)にやらせていただくことは決まってますが、
読書会やらその他のものはまだ計画すらしてない状況です。
また決まり次第Twitterなどでお知らせさせていただきたいと思います。

さて、総まとめということで、今年一年をざっくり振り返ってみたいと思います。

一昨年と比べるとかなり受動的な一年だった気がします。
3月に発売されたゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルド
そして7月に発売されたドラゴンクエストXIの2作は、
総プレイ時間が三桁超えという、久々にどっぷりとハマったタイトルでした。
どちらが一番、という無粋な話はしたくないので割愛しますが、
プレイ時間に関して言うと、
WiiU版、Switch版双方ともに三桁超えになったゼルダBotWが一番長かったですね。
他にも細々とプレイしたタイトルはあるんですが今は少し落ち着いています。
来年4月にゼノギアスの公式コンサートが舞浜で行われることになり、
奇しくもチケット当選(4月8日夜公演)したので、
数日前からゼノギアスゲームアーカイブスでプレイし始めています。
(Disk2の衝撃しか記憶に残っていないので復習も兼ねてやってます)
なかなか時間が取れないので1日1時間程度しかプレイしてないんですが、
このペースなら4ヶ月後には終わってると思います(笑)。

あと、いろいろな事情があって大好きな読書を封印していたんですけど、
結局今年の中盤あたりで我慢が出来なくなって、読書も再開しました。
先日発売されたアルスラーン戦記の完結巻「天涯無限」も読了し、
角川文庫版からずっと心待ちにしていた作品が完結したことが印象深いです。
作品の内容はネタバレになるので言いませんけど、泣きました。
レビューでは賛否両論と聴いてますが、
以前も書いたとおり「他人のレビューはあてにしない」人なので、
それぞれがそれぞれの感想を抱けばそれでいいんじゃない、と思ってます。
少なくとも私は終わってしまったことで寂しくもあり嬉しくもありました。
毎年100冊以上は小説などを読んでいるワタクシでしたが、
結局封印期間が長かったこともあり92冊となりました。
来年は140冊くらい読めたらいいなぁと考えてます。

音楽については、今年は割とライブに行けた年でしたね。
LOUD PARKは都合で行けなかったんですが、
ロックライブを始め、クラシック、ジャズなどまんべんなく行けました。
ロックフェスが今年は多かった印象ですけども・・・
ゲームサウンドの演奏会は公式のものは何個か行かせてもらいましたが、
非公式なものはほとんど行かなかったですね。
来年は久々にNES BANDの演奏を生で聴けますし(チケット買いました)、
それ以外はまだ何も決まってないですが、気が向いたら行くと思います。

前述の通り、今年も出会いの年でした。
古い人との連携の取れたコントめいた会話も大好きでは有るのですが、
新しい人との丁々発止の会話も実は大好きです。
すでに出来上がってしまっている雰囲気には飲まれやすい傾向がある私ですが、
基本的には人見知りなどはしない温厚で優しい人ですので、
これからお会いする予定がある方も、今年に引き続いて来年もお会いする方も、
どうぞよろしくお願いいたします!!















最後になりましたが、
来年もこの調子でブログ書いたりオフ会参加したりしていると思いますので、
末永くご愛顧いただけると本当に嬉しく思います。

皆々様、良いお年をお迎えください。

gene ammons / boss tenor【ジャズのススメ 49】

ジーン・アモンズ、日本での知名度はかなり低いらしいです。

大好きなんですけどね。

 

Boss Tenor

Boss Tenor

 

 

このアルバムに参加しているドラムスのアート・テイラーが好きで、

その流れでこのアルバムもかなり聞いているんですけど、

何よりアモンズが渋い。

ああ、こういう音だよね、って言いたくなります。

 


Gene Ammons 04 "Canadian Sunset"

 

「メルト」のはなし

ボカロという言葉があります。

正確にはボーカロイドというんですけど、

人工的に作られた声(というとまた誤解を招く可能性もありますけど)で、

自分もしくは他人が作った伴奏にのせて歌わせている動画が一時期流行しました。

 

初音ミク、という名前を一度ならず聞いた方もいらっしゃると思います。

ニコニコ動画などで投稿が相次いで起こり、

ボカロフィーバーともいえる時代が確かにあったような気がします。

 

「メルト」という曲に出会ったのは私がボカロという言葉を知る前のことです。

 

違和感のあるアクセントと声に最初は抵抗があったのは事実ですが、

「メルト」という曲のポテンシャルの高さ、

何より楽曲の完成度の高さに度肝を抜かれたこと、懐かしく思い出します。

 

そんな「メルト」が10周年を迎えました。

この曲を作られたsupercellのryoさんがクリスマスイヴにとある動画を投稿されました。

 


ryo (supercell) × やなぎなぎ メルト 10th ANNIVESARY MIX

 

10周年を記念して再度アレンジされたものです。

歌うのはやなぎなぎさん。久々に聞いて涙が出ました。

10年たっても、やっぱり名曲です。