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ヒロユキの音楽日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

Jackie McLean / It's Time【ジャズのススメ 22】

ジャッキー・マクリーンのこのアルバム、

実は最初聴いたときはあまり好きじゃなかったんです。

 

このアルバムに参加しているハービー・ハンコックのピアノが、

彼のいつもの音色と少し違うような感じだったってのもあります。

で、このアルバムを押し入れの隅へと追いやったんですが、

ハンコックの別のアルバムを聞いているときに、

ふとこの「It's Time!」の音色が頭のなかで再生されてきたんです。

あの時よりも年令を重ねて少しは感受性が変わったかもしれないと思い、

おもむろにこのアルバムを手にとって聴いてみたんですよ。

 

これがとても心に響くんです。理由はよくわからないんですけどね(笑)。

 

It's Time

It's Time

 

 

ジャッキーの奏でる音色を最初に聴いたのはこのアルバムでありません。

確か以前にも紹介したケニー・ドーハムのアルバム「Matador」でした。

このアルバム、特に「El Matador」が大好きなんですけど、

このアルバムにA.Saxで参加しているのがジャッキーでした。

それで彼のサクソフォンの音色に魅了されたというわけです。


Kenny Dorham - El Matador

 

さてIts Timeです。

どの曲もとても良いですが、表題曲「It's Time」がいいですかね。

言いたいことはたくさんあるんですが、とりあえず聞いてみてください。


Jackie McLean - It's Time

 

音楽の好みでヒトをはかること

このブログを書いている日の前日、出張から帰ってきました。

 

その帰りの飛行機で一緒に出張に行った人と音楽談義をしたんです。

私はクラシックやジャズから最先端まで音楽に関してはカバーしている人なので、

世代を問わず音楽談義出来ることが私の数少ない自慢のひとつでもあります(笑)。

 

「ハードロックって苦手なんですよね」

その人はこういう言葉をふと吐き出したことからその会話は始まります。

「へー、どうして?」

ハードロックも好きな私としてはその理由を質すことはアタリマエのことでした。

「だって音楽として聞くに堪えないじゃないですか。っていうかアレってそもそも音楽といえるんですか?ヘヴィメタルとかハードコアとか」

「まあ、そういう考え方もあるよね」

ハードロックやメタルをことさら嫌う彼のその言葉にほんの少しだけ不快感を抱きながら私は、ことさら冷静になってその考えを飲み込もうとしていました。

「日本人なら日本の歌手の曲を聴くのが当然でしょ。[Alexandros]とかSuchmosとか最高じゃないですか」

「うん、たしかに彼らの音楽『も』すごくいいよね」

ほんの少しの不快感が私の『も』に込められていることなど、ハードロック嫌いの彼が気づくことなど無くその後も延々と好きなアーティストの話をし続けました。

そもそも[Alexandros]ってロックバンドじゃないか、と心のなかでツッコミ入れつつ。

 

 

私は数限りなくこういう経験をしています。

ジャンルの垣根なく音楽を聴いている人の方が実は圧倒的に少ないということを、この数限りない経験で私は否応なく叩き込まれました。

それぞれのアーティストに思い入れがないというわけじゃないんですけど、

物事を鳥瞰図のような視点でいつも見てしまっている人なので、

悟りを開きそうな感じ、と私をよく知る人には言われることがあります(笑)。

私の悪癖のひとつってことは理解しているんですけど、

職業病的にそういう風に音楽を聞いてしまっているんですよね。

 

だからもちろん、[Alexandros]もSuchmosも私は聴いてますし、

それと同時にMEGADETHだったりルイ・アームストロングだったりモーツァルトだったりGReeeeNだったりも並行して聴いたりしているわけです。

そういうことが当たり前だと思っていた私にとって、

前述のような経験はまさにカルチャーショックでした。

 

音楽の好みでヒトをはかること。

 

確かに同じ好みだったら嬉しいですし、

その共通項を取っ掛かりにして仲良くなることが出来る可能性が広がります。

ただ、その共通項だけならいいんですけど、

あまり知らないアーティストや嫌いな歌い手さんについて、

相手の人がそのアーティストが好きかもしれないのに、

平気でこき下ろしたり悪口雑言を並べ立てたりすることって、

言われる方のこと考えてないんだろうな、と思うんですよ。

 

排他的な人って結構多いんですよね。

Aが好き、でもBは嫌い。

それはそれで感情に由来しているものだし仕方のないことでもありますけど、

その嫌いという感情を伝播しようとする人たちがいるんです。

「私はBが嫌い。だからお前も嫌いになれ」と単刀直入には言わないでしょうけど、

「お前ももちろん嫌いだよな?」というニュアンスをこめてきます。

そしてその予想を覆す返答をすると、

そういう人たちはその人の好みを否定し、しまいにはその人自身を攻撃します。

音楽性の違い、というだけの理由でその人格さえ否定してしまう、

そういう行為が当たり前のように行われています。

直接だったりSNSなどを経由して間接的だったり、

その形は様々ですが、自分の好みや嫌悪を押しつけてきます。

 

そしてその空気は伝播します。

 

何を好きになろうと嫌いになろうと、それは個人の裁量です。

ただそれが個人という枠をこえてくるんです。

個人を超えてやってくるその好きや嫌いという感情を、

スルースキルがある人ならまだしも、

スルーすら出来ずその身に浴び続けてしまうとどうなるんでしょうね。

 

私は音楽の好みを押し付けることはないです。

ブログで好みを垂れ流しているだけです(笑)。

そもそも押し付けるだけの好みを持ち合わせてないですから。

音楽の好みでヒトをはかること、はしたくないです。

好きな音楽をオススメして嫌いになられると凹みますけど・・

 

好きも嫌いも人の常、ですよね。

Wayne Shorter / JuJu 【ジャズのススメ 21】

ウェイン・ショーターの有名なアルバムです。

このアルバムタイトル「JUJU」から自らの名前を取ったのが、

今日本の音楽界で活躍されているJUJUさんであることはよく知られてます。

 

余談ですけど、昨年ブルーノート東京で行われた、

JUJUさんのジャズライブにも実は行きました。

もともと彼女の歌声は好きで、

「素直になれたら」は彼女の歌の中でもかなり好きな曲です。

この曲が収録されているアルバム「What's Love?」は今でもヘビロテを・・・

 

ああ、しまった。ウェイン・ショーターの話をするつもりが、

いつの間にかJUJUさんのことになってた(笑)。

 

Juju

Juju

 

 

アルバム一曲目の表題曲「Juju」もいいですし、

「House Of Jade」とか「Mahjong」「Yes or No」あたりも大好きです。

外れ曲ないんですけどね(笑)。

 

ウェイン・ショーターの少しクセのあるT.Saxの響きは人を選ぶんでしょうけど、

私は大好きですね。

 


Wayne Shorter - Yes or No

 

フェリックス・メンデルスゾーン

の誕生日だそうです。2月3日。

 

真夏の夜の夢の「結婚行進曲」だったり、

昔、某たまごのCMでも冒頭部分が使われたヴァイオリン協奏曲など、

40歳に満たずして亡くなってしまった天才作曲家です。

 

誕生日に彼の曲を聞こうと思い、

あまり知られていない曲を聞こうと思ったんです。

といっても殆どの曲が有名なのですけれど(笑)。

 

なので前述のことは全て忘れて、今私がどっぷりと聴いている吹奏楽にしようかと。

吹奏楽のための序曲 Op.24」です。

天才フェリックスが15歳の頃に書いた作品ですが、

ところどころに彼が尊敬していたモーツァルトやベトヴェンの影響を感じます。

 


吹奏楽のための序曲/メンデルスゾーン

 

 

Freddie Hubbard / Ready For Freddie 【ジャズのススメ 20】

フレディ・ハバードというジャズトランペッターのことを知ったのは、

今回紹介するアルバムではなく別のアルバムでした。

そのアルバム「Red Clay」も実は大好きなんですけど、

今回はこっちのアルバムにしました。

ドラムスのエルヴィン・ジョーンズが好きってこともあるんですけどね(笑)

あ、いや、別にレニー・ホワイトが嫌いってことじゃないですよ、

「Red Clay」にドラムスで参加しているレニーは素晴らしいアーティストです。

と、フォローしたところで・・・

 

Ready for Freddie

Ready for Freddie

 

 

もともとジャズトランペッターとしてのフレディは大好きです。

ただまあ、彼のアルバムすべてが好きってことではなくて。

癖が強いわけでもないしテクニックも素晴らしいんですけど、

いかんせん私の聞き込みが足らないせいなのか、

どうにもこの2つのアルバム以外でオススメってのがなかなか出来ないというね。

あと、ユーフォニアムが参加しているってのも珍しいかもしれないですね。

それがこのアルバムにあってるかあってないかは別問題ですけども。

 

個人的には4曲目のBirdlikeが好きです。

 


FREDDIE HUBBARD, Birdlike

OPETH / Blackwater Park 【プログレ古今東西3】

さて、オーペスをプログレという括りで書いて良いものかどうか、

私には判然としない所があるのですが、

デスメタル好きな私としては彼らをあえてプログレとして紹介したいと思います。

ひねくれ者なもんで(笑)。

 

スウェーデンの暗黒神とも呼ばれているOpethは、

60年~70年代のプログレバンドの影響を色濃く受けていますが、

その実、彼ら独特の世界観がさらに色濃く反映されています。

中でも今回紹介するアルバム「Blackwater Park」は、

そんな彼らのアルバムの中でも一二を争う傑作との呼び声が高いんです。

 

BLACKWATER PARK

BLACKWATER PARK

 

 

プログレッシヴ・デスとも言うべきそのサウンドは、

デスメタルと基調としながらもそのサウンドはプログレッシヴで芸術的ともいえます。

そしてよく聴くとヴォーカルの声がまあすごいんですよ。

ミハエル・オーカーフェルトの紡ぐ声の変化もまた、

オーペスのサウンドを形作る重要なピースのひとつでもあります。

 

デスメタル好きにもプログレ好きにもすすめたい、そんな一枚です。

おんがくのすゝめ

このブログでも継続して書いているシリーズ「ジャズのすすめ」。

私が大好きなジャズの中からこれはというものを選んで、

ダラダラと書いている記事なんですけど、これを書きながら思うわけです。

 

「音楽って十人十色だからなあ・・・」

 

 

SNSの投稿を見てても、様々なジャンルの音楽について、

人がオススメを推していたりすることがよくあります。

botと言われる自動投稿システムを利用して、

いろいろな曲情報を提供しているものも存在してます。

 

私もブログでいろいろな音楽のオススメを書いておいて言うのもなんなんですけど、

オススメってあてにならないことがほとんどだと思ってるんです(笑)。

 

「これ絶対いいですから!間違いなくハマります!!」

って言ってくる友人とか知り合いとか熱心にすすめてくることもあります。

もしくはメールやSNSを経由してそういうことをすすめてくる人もいます。

ただ、それでハマることってほとんどないんですよね。

あくまでも「言った当人」がハマったものであって、

それを他人がハマるかどうかというのは、賭けに近いものがあります。

 

前にも別ブログで書いたことでもあるんですが、

ラーメンって個人差が大きい食べ物だと思うんですよ。

醤油がいい、いやいや味噌も捨てがたい、

何を言う塩こそ正義、馬鹿なことをいうなトンコツに勝るものなし、

というようにそれぞれ好みがあります。

醤油でも油多めか少なめでも好みが分かれますし、

背脂チャッチャ系がどうしても駄目という人もいます。

以前にも仲間四人くらいでラーメン屋に行くことがあったんですけど、

その四人でも好みがバラバラでしたし、

正直その知人がすすめてくれたラーメンは、おいしかったんですけど、

又来たいとは正直思いませんでした。

ジャンルが音楽よりも少ない(かどうかはっきりわからないですけど)

ラーメンという分野でもこれだけ好き嫌いがあるわけですから、

クラシックやジャズ、ポップスやメタルサウンドなどなど、

多岐にわたる音楽ジャンルでも、やはり好き嫌いはあると思うんです。

 

まあそうはいっても、周りで「童謡だけは嫌いで聴くのもいやだ」って人を、

私は今までの人生で見たことも聴いたこともないですけど(笑)。

 

ここ最近、相手がいう一押しは話半分で聞くことにしています。

でも、表面上は「おお、いいね~!!」と気に入った風に見せたりしてます。

きっと正直に「ああ、これはちょっとあわない」と言えば良いんでしょうけど、

恋人だったり家族だったり親友だったりならばまだしも、

知り合い、もしくは顔見知り程度の間柄で、

ずけずけとバッサリ袈裟懸けに斬ってしまうのって悪い気がするんですよね。

 

音楽では正直でありたい、とは思うものの、

相手に不快な思いはしてほしくないという気持ちもあって、

現実世界ではあまり音楽のオススメ話はしないようにしています。

 

 

 

 

信者、という言葉があります。あるいはクラスタでもいいんですけど。

そういうファンの人達って盲目的な人が圧倒的なので、

その人が作り出すものならば無条件で受け入れてしまう傾向にあります。

私はそれが出来ない人なんですよ。

 

わたしがTwitterを再開した当初(昨年後半)は、

フォローしていた方全員とまたつながろうとは思ってたんですが、

クラスタなどと称される方とはあまりお近づきになりたくないので、

ごく一部を除いてそういう方々とは少し距離をおいてます。

というか、関わらないようにしています。

 

クラスタの皆さんの発言などを見てしまって感化されたくないですし、

そもそも関わり合いになりたくないと思ってます。

そういう人たちのごく一部の人が、私に曲をすすめてくるわけです。

「絶対にいいから。とにかくきいてみて」

そして聴いてみるとそんなによくないわけですよ(笑)。

で、正直にそのことを伝えると、途端に攻撃的な発言をして、

相手が納得するまでその手を緩めないわけですね。

 

そういう経験を幾度かしたこともTwitterを辞めた一因ではあるんですけど。

 

 

 

 

おっと、話がまったく見当違いなところへ向かいだしたのでもどします。

 

 

 

 

 

 

 

例えば知り合いとも会話の中で、

「ああ、この人はアシッド・ジャズが好きなんだな」と予測を立てるとします。

なので、その人は相手が好きそうなアシッド・ジャズの曲をすすめてきます。

それがピタリとハマることもあるんでしょうけれども、

同じジャンルで好きな曲が似ているのならばまだしも、

ジャズ好きというだけで好みがピタリとハマることって稀なんですよ。

私のような音楽を雑食で聴いている人はあまりいなくて、

好きなアーティストを中心に聞き続けるというのが、

たぶん最も当たり前な音楽の楽しみ方なんだろうな、ということもわかってるんです。

でもまあ、こういう聴き方しか出来なくなってしまった私は、

きっとこれからもあらゆる音楽を貪欲に聴き続けて、

その中からキラリと光る原石を発掘してほくそ笑んだり、

まだ日本で殆ど知られていないものを見つけて喜んだり、

そういうちょっと人とは違う聴き方をこれからもしていくだろうと思います。

 

 

長くなりそうなのでこのあたりで。

前にも書きましたがオススメされること自体は嫌いではないので、

こんなこと書いた後で言うのもなんですけど、

「オススメどんどんおまちしております」(笑)