音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

逃げ恥の恋ダンスにハマりかける

新垣結衣さんと星野源さんが主演されている、

火曜日22時のTBS系で放送されているドラマ、

逃げるは恥だが役に立つ」。今人気ですよね。

私はこの前の前に同じ時間帯でやっていたドラマ「重版出来!!」にハマって、

そのドラマはずっと見てたんですよ。

ですが、その後のタッキーと武井咲さんが出てたドラマも、

今回の逃げ恥も一回も見たことないんですね。

 

自慢にもなりませんけど(笑)

 

ですが、星野源さんの楽曲は結構聴いてます。

といってもまだまだニワカの域を出ていないくらいではあるんですけどね。

 

もともとジャンル問わず音楽は聴きまくってますし、

それは今発売されている音楽ももちろん例外ではありません。

星野源さんの楽曲もそれはたくさん聴いている、つもりです(笑)。

 

前述のドラマ、逃げ恥のエンディングで流れている、

星野源さんの「恋」という歌。いい歌ですよね。

ポップなのにちょっと胸がキュンとなる感じ。

ドラマは見てないんですけど、

TBSが公式であげている動画でドラマのキャストが踊っているのは何度も見ました。

何度も何度も・・・

 

そして気がつくと、星野源さんの「恋」を買ってました(笑)。

 

色んな人、有名人やそうでない方も含めて、

いろいろな、通称「恋ダンス」を見続けてます。

本家の5人のダンスがキレッキレというほどでもないこともありますが、

「あ、踊ってみたい」と、ダンスに興味がまったくない私が思うくらいハマってます。

 

ハマりかける、とタイトルには書きましたが、ハマってます(笑)

 

あ、でもドラマは多分今後も見ないと思いますけど・・・すいません。

 

大河ドラマの音楽のお話

来年の大河ドラマ「おんな城主直虎」の劇中音楽を、

映画やドラマ、アニメ、ゲームなど様々なジャンルで活躍されている、

菅野よう子さんが担当されることが先日公式にアナウンスされました。

菅野よう子さんとの音楽との出会いは、

80年代の歴史シミュレーションゲームの音楽なんですけど、

とあるゲームの音楽をワルシャワ・フィルが演奏してて、

動画などではコメントで「そのまま大河ドラマに使える」というくらいに、

とてもクオリティが高い音楽だったと記憶しています。

 

 

もともとNHK大河ドラマはちょくちょく見てて、

多分最初に意識してみてたのは「独眼竜正宗」だったと思います。

映画音楽や純音楽の分野で活躍されている池辺晋一郎さんが音楽担当ですが、

それ以前、以降にも池辺さんは多くの大河の音楽を手掛けてます。

八代将軍吉宗」や「元禄繚乱」あたりの主題曲が本当に大好きでした。


TEST Genroku-Ryouran OP Taiga

 

あと、今年惜しくも亡くなられましたが、

冨田勲さんも大河ドラマの音楽を担当されたことがあります。

徳川家康」はリアルタイムでは見られませんでしたが、

未だにちょくちょく聴いてるくらいに好きな曲ですね。

シンセサウンドとオーケストラとの融合という意味でも、

画期的な楽曲だったと思います。


徳川家康 OP

 

一柳慧さんや湯浅譲二さんなど、

現代音楽の分野でも知られている音楽家の方も大河ドラマの音楽を書かれてます。

一柳慧さんは「翔ぶが如く」、

湯浅譲二さんは「元禄太平記」や「徳川慶喜」などですね。


徳川慶喜 第四十一回 OP

特に「徳川慶喜」は確かドラマも少し見ていた記憶があります。

不穏な響きから始まるんですけど、途中から流麗なメロディがあらわれて、

そこから壮大なテーマへ移ろっていく感じがとっても好きでした。

映画音楽も手掛けている湯浅さんなので、

こういった音楽もお手のもの、だったのでしょうね。

 

他にも数多くの音楽家の方が大河ドラマの音楽を手掛けてますが、

異色だったのは、谷村新司さんの歌唱によるOPだったと思います。

陳舜臣さん原作の「琉球の風」がそれなんですが、

曲はとても好きだったんですけど、ドラマは全く印象にないんですよね・・・

その後の「炎立つ」とか「花の乱」の方が印象に強く残ってます。

 

まだまだ語りたいんですけど、

ネタは小出しにするのがいい、と誰かが言ってた気がするので、

また次回以降にでも。

Sonny Rollins / Saxophone Colossus 【ジャズのススメ 15】

先月末あたりから仕事が立て込んでいて更新が遅れました。

 

おわびというわけではないんですが、

今回のアルバムは、私とジャズをつなげてくれた最初のアルバムにしました。

 

SAXOPHONE COLOSSUS

SAXOPHONE COLOSSUS

 

このアルバムに出会ったのは私がものごころつく前になるので、

そうとう昔だと思います。ほんとにはるか昔の話です。

今でこそ、ジャズの定番のアルバムであり、

ジャズを最初に聴くならこのアルバムからという人も多いと思います。

 

確かにその通りです。エポックメイキングな作品ですし、

これがなかったら今の私は無いんだろうな、というくらいに大事なアルバムです。

 

すべての楽曲がオススメですが、

アルバム最初のSt.Thomasからアルバム通りの順番で聴くのがよろしいかと。


Sonny Rollins - St. Thomas

 

このアルバムがソニー・ロリンズの最高傑作だという人も多いですが、

彼のアルバムはどれもいいと思っている私なので、

この後もちょくちょく彼のアルバムを紹介すると思います(笑)

第2回紅茶画廊へおじゃましてきた

紅茶って本当にいいものですよね。

ごきげんいかがですか?
こむでございます。

紅茶職人でもあるAKITOさん(私は影絵劇場さんという名前のほうがしっくりくるんですが)と
紅茶絵師、もといアート作家のhinareu(ヒナレゥ)さん主催によるイベント、
「第2回紅茶画廊」が、このブログを書いている本日開催されました。

前回のことも当ブログで書いておりますので、
よろしければこちらも併せて読んでいただけると幸いです。
→「紅茶画廊へおじゃましてきた


第2回紅茶画廊
2016年11月26日(土)
OPEN 12:00
CLOSE 19:00
会場:楽器Cafe(東京・神保町)


前回の紅茶画廊と同じ場所です。しかも時間も同じ。
楽器Cafeの店内は20人程度が入ればいっぱいという広さ。
私が到着したころには10人程度のお客さんが紅茶を楽しまれていました。


実はこの日、新宿で打ち合わせみたいなことがあって、
朝からずっと新宿にいたんですよ。それで打ち合わせが終わった段階で、
そのまま紅茶画廊へ向かおうと思ったんですね。
で、その時にふと「スタジオカラー10周年記念展」というのが、
ラフォーレ原宿ミュージアムで行われていることを思い出したんです。
で、まずは神保町ではなく原宿へ向かったんです(笑)



楽しいたのしい展覧会でした。
一時間程度ぐるりと回って、すでに14時半だったので、
あわてて神保町へと向かいます。


店内はほとんどのテーブルが埋まっていたのですが、
運よく一番奥の席が空いていたのでそちらに着席。
ええ、もちろん「おひとりさま」ですよ、ええ(笑)


カウンターで料金を支払うとこちらのしおりがもらえます。
今回の第2回紅茶画廊の概要と、提供される紅茶の詳細が載ってますね。
エルフィンフェアー」と「トリックスター」の二種類の紅茶が飲めるみたいです。

紅茶給仕人AKITOさんのことは前回のブログで書いたので省略します。
仲良くさせていただいている紅茶職人さんで、
私が主催していたオフ会でも大変お世話になった方でもあります。
そのAKITOさんへ「トリックスター」を注文して奥の座席へと座ります。

しばらくして運ばれてきたのがこちら。


層に分かれているのがおわかりいただけますでしょうか。
ちなみに混ぜるとこうなります。


やや青みがかった色に変化しました。
そして飲んでみるとすっきり飲みやすいんですね。
レモンティーがベースで、ジンジャーとスパイスが入っているそうです。
とても美味しかったです。

さて、二杯目を注文しに行くか、とカウンターへと向かうと、
その手前のテーブルには差し入れのお菓子とともに、
hinaReuさんの描かれた素敵な絵が飾られていました。
一枚は前回の紅茶画廊でも拝見したものだったのですが、
もう一枚は今回の紅茶画廊で初めて展示されたものとのこと。


これ、すべて紅茶で描かれているんですよ。すごいですよね~。
私は全く絵心がない人なのですが、展覧会には足しげく通うほどに絵を見るのが好きな人です。
こういう素敵な絵をみると心がとろけそうになります。
しげしげとこの絵を見ているとカウンターにいたAKITOさんが、
hinaReuさんを呼んでくれて、そばでこの絵の解説を聞いたんです。

前回のブログにも書いた通り、
第一回で私はhinaReuさんとほとんど言葉を交わすことがありませんでした(笑)。
なので今回は少し多めに話そうと思ってたので、
AKITOさんのこの配慮にうれしくなりました。

今回の紅茶画廊のテーマは「妖精」。
なので、提供された二つの紅茶も、そしてこの絵も妖精をモチーフに作られています。
青い部分は青い茶葉を使って描いているとのこと。
とても丁寧に解説してくれました。hinaReuさん、ありがとうございました。

ま、結局このときと最後に帰る時だけだったんですけどね、お話しできたのは(笑)


実は、テーブルの上にhinaReuさんが作られた・・・
えーと、あれ、なんていうんでしょうね、ドライフラワーっていうんでしたっけ?
よくわからないんですが(笑)、
ともかくテーブルの上に妖精さんが飾られていたんです。





しかも、注意書きとして、
「妖精が驚いて逃げてしまいますので、お手を触れないようお願い致します」
と書かれているのをみて、このセンスに脱帽しました。
いやぁ、こういうセンスが私に少しでもあれば、と・・・


そのあと、hinaReuさんの販売コーナーへ向かって、
クリスマスカードを一枚購入いたしました。とてもきれいな絵で、
そこにはドイツの歌「O Tannenbaum(モミの木)」の歌詞が引用されています。


クリスマスカードを買ってホクホクとした気持ちで、
カウンターのAKITOさんにもう一つの紅茶「エルフィンフェアー」を注文して、
自分の席へと戻ろうとしたその時です。
私の座った席の向かいのテーブルに背を向けて座っていた女性が、
紙に絵を描いていたんです。


(ご本人に掲載許可はいただいております)

前述のとおり、きれいな絵にはすぐに反応してしまう私のことですから(笑)、
その絵も気になってしげしげと眺めようと思い、
何のためらいもなくその女性に話しかけたんです。
最初は驚いておられたようだったのですが、
私が「絵を見せていただけますか」というと、緊張しながらも「どうぞ」と答えてくれました。

そしてその女性絵師の方からおもむろに名刺をいただいたんです。
それがこちら。


(こちらの名刺も、ご本人に掲載許可をいただいております)

駒に鳩と書いて「こまやす」というセンスに驚いたんですが、
その横に書かれている絵が、まあなんともかわいらしいこと!!
で、その女性のことが気になってしまい、
結局紅茶画廊を出るころまでずっとお話しさせていただきました(笑)。

アルバイトをしながらイラストレーターになることを目指しているそうで、
趣味のお話とか生活のこととか、生まれのこととか、
私がのべつまくなしに語ることに、最初は緊張されていたみたいですが、
途中からは少し慣れてきたのか(笑)、いろいろと自発的にお話ししてくれました。
同じ関西人であるというところや、NINTENDO64好きというところなど、
共通点も多く、とてもお話は弾んだように思います(私見)。

そのお話の途中で、2杯目の紅茶がやってきました。


確かイングランドの民謡だったと思うのですが、
「スカボローフェア」というものがあります。
その歌の歌詞にこういう一節が出てくるんです。

「パセリ、セージ、ローズマリーにタイム」。
この4つのハーブは魔よけの植物で、
魔界へ連れて行こうとする妖精と、
それを阻止するために魔よけのハーブの名前を唱える人間との物語を詩にしたものです。

で、この紅茶「エルフィンフェアー」には
その魔よけの植物であるハーブ4種類が入ってるんですね。
そしてそのハーブの香りを、リンゴの甘味だけでまとめられてます。
思ったよりも飲みやすく、そして深みのある紅茶でとても美味しかったです。


裏メニューも注文したんですが、
私の「ストレスを発散できる紅茶」という難題に対して、
すっきりと飲みやすい紅茶(ダージリンベース)を用意したAKITOさんはさすがでした。
こちらも美味しく飲むことができました。


結局ずーっと駒鳩(こまやす)さんと語っていました。
途中で、今回の主催のおひとりであるhinaReuさんと駒鳩さんと古い友人であること、
hinaReuさんが「ゼルダの伝説」が大好きであること、
(ちなみに私もゼルダシリーズは大好きで、すべてのシリーズをプレイしてます)
などなど、いろいろと裏情報を聴くことができました。
hinaReuさん、友人である駒鳩さんと語りたかったでしょうに、
私が独占してしゃべってしまってすいませんでしたm(__)m


そして、閉店の19時を待たず、18時半頃にお暇させていただきました。


常連さんが来られていて、最初はその雰囲気にのまれて恐縮していたんですが、
私が奥の席へ座るとき、強かに椅子で足を打ってしまったときに、
隣の席にいた常連らしき男女ペアのお二人が心配そうにお声をかけていただいて、
なぜか「入間の航空祭」に話が発展してしまったりしたんですが、
とてもうれしかったです。
次回もし来られているならもう少しお話してみたいと思いました。

また、第一回の紅茶画廊で隣に座られて仲良くしていただき、
ツイッターでも相互フォローさせていただいているメジロさんとも、
ほんの少しだけではありましたが、お話と握手をさせていただきました。
知っている人がいるとやはりうれしいものです。
メジロさん、ありがとうございました。あまりお話しできずすいませんでした。
今度機会があればいろいろと聞いてみたいことをあれやこれやと語りましょう!!


というわけで、
紅茶給仕のAKITOさん、紅茶絵師、もとい、アーティストのhinaReuさん、
そしてスタッフの皆さま、今日は本当にありがとうございました。
素敵な出会いもありましたし、AKITOさんのイケメンぶりも、
hinaReuさんのかわいらしさも堪能することができました。

また次回があれば伺わせていただきます!!
また飲めるお茶、そして鑑賞できるお茶が楽しめる日を心待ちにしております。

リトミカ・オスティナータ

オスティナートという言葉があります。

あるメロディ(フレーズ)を何度も繰り返して演奏することを意味します。

と書くとミニマル・ミュージックを想像する人もいると思いますが、

ミニマル=「短いフレーズでしつこく繰り返す音楽」という意味では、

オスティナートのひとつであるとも言えるかもしれません。

 

私が好きな作曲家の一人である伊福部昭さん。

彼の代表作のひとつが「ピアノと管絃楽のためのリトミカ・オスティナータ」です。

 

 

このCD、探して買ったのを思い出します。

たぶん私がまだ留学していた頃、いや、帰国してからかもしれない・・・

その辺の記憶がかなり曖昧ですけど(笑)

当時、伊福部さんの音楽に傾倒していた時期があったので、

私が生まれる以前の曲から映画に使われた音楽まで幅広く聴き込んでました。

 

最初の出会いはテレビの番組で使われた「ゴジラのテーマ」だと思いますが、

音楽を勉強していた頃から伊福部さんの純音楽ともいえる分野の曲を、

分析していたような気がします。そのくらい好きでした。

 

このリトミカ・オスティナータというのは、

意訳するなら「執拗すぎるくらいに繰り返し奏されるリズミカルな音楽」です。

個人的にこの曲をお気に入りにしている理由は未だにわからないんですけど、

何度繰り返し聴いても飽きることが無いんですよね、これ。

現代音楽のようでもありクラシカルでもありロックのようでもあり、

でもどこにも属していない稀有な音楽、とでも言えばいいんでしょうかね。

 

ふと思いついたときに聴きたくなる、不思議な曲なのです。

好きな作曲家のことを語ります 我が愛しの公平さん編 おまけ

おまけです。

少し間が空いてしまいましたが、
計5回お送りしてきたこのシリーズもいよいよ今回がラスト。
シリーズを読みたいという奇特な方はこのブログの右にある一覧からどうぞ。
(手抜きですいません)

さて。

今回はおまけです。
前回までマイナーなものを中心にメジャーどころも含めてたくさん紹介してきました。
これで語り尽くしたわけではないんですが、一区切りはついた気がするので、
この回は余談も交えて文章主体で書いてみようかと思います。



「FFなどの音楽を手掛けたあの方が今作のために主題歌を書き下ろし!」だとか
「オウガシリーズを手掛けたディレクター渾身の力作、ついにスマホで登場!」だとか、
こういう謳い文句ってよく見かけますよね。
宣伝文句としては絶大な効果があるんでしょうけど、私はあまり好きじゃないんです。
確かに新規プロジェクトを立ち上げる場合だと、
どうしてもキャッチーなコンテンツが宣伝として必要になりますから、
そういうところで集客を促すっていうのも理屈としてはわかるんです。
ただ、そういうのってあまり発売以前には知りたくない情報でもあります。

田中公平さんが音楽を手がけるからこのアニメを見よう、このゲームをしてみよう、
というのが、私もまったくないとは言えないですけどね(笑)

幼少期にファミコンでゲームに勤しんでいた頃、
今ほどいろんなものが簡単に手に入る時代ではなかったこともあり、
わたしの周りにはそういった情報はほとんどありませんでした。
テレビCMや専門誌などからのわずかな情報だけを頼りに、
半ば賭けだったと思うんですけど、子どもにとっては大枚をはたいてゲームを買ってました。
スーパーマリオブラザーズも、
今でこそ近藤浩治さんが音楽を手掛けたことは世界的に知られていますけど、
発売当時は私自身あまりそういうことを意識することはなかったと記憶しています。


いきなり関係ない話から入ってしまってすいません。


私が言いたかったのは、
田中公平さんが音楽を手がけるからという理由だけでは、
アニメはあまり見なくなりましたし、ゲームもあまりしなくなった、ということなんです。
近年、公平さんが手掛けているアニメはほぼ見てないですし、
ゲームももともと大好きだったゲームの続編はやりますけど、
新規タイトルはやはり少し敬遠してしまいます。

音楽も含めてのコンテンツであるのだから、
楽家の名前を全面に出してもいいじゃないか、とファンの人なら言いそうですが、
それはあくまでも音楽面でのお話です。
それだけでコンテンツすべてを評価しようとするのはどうなんだろうと私は思います。

だから私は田中公平のファンではないんでしょうね。
すべての公平さんの楽曲を好んで聞いているわけではないですし、
氏の作品でも苦手なものははっきりと苦手です、という人です。
田中公平ファンや信者の人からすると言語道断の所業なんでしょうけど。


私は、音楽に対しては嘘はつきたくないんですね。
このブログではそういう面を極力出さないようにしてますけど、
辛辣な意見も実は内包していたりするのです。
そういうのを書いているブログも並行してやっていますが(笑)


前にもどこかで書いたかもしれませんけど、
リエーターの人となりで音楽を判断したくないですし、するべきではないんです。
その人がヤク中であろうが極度のあがり症だろうがコミュ障だろうが、
いい音楽を作る才能があるのならばその音楽は大好きになるはずです。
ちゃんとその人の音楽をプロデュースできる人がいれば、
きっと名のある音楽家になるでしょうし、運が悪けりゃ世間的に死ぬだけです。

運も要素のひとつとはよく言ったもので、
どれだけ才能があろうと売れない人も大勢いますし、
才能がそれほどないのにしぶとく音楽界で生き残っている人も結構いらっしゃいます。
名前は出せませんけど・・・



さて、これでだいたい書きたいこと(鬱憤)は書いたので(笑)、
ここから雑談しながらの曲紹介をしていきましょう。



PlayStationで発売されたアクションRPGアランドラ」は本当に好きなゲームでした。
PSでゼルダライク(というと語弊がありますけど)なゲームが出来るのは、
私としても嬉しかったですし、かなり難易度高かったですけど楽しかったんですよ。
動画で紹介されているラスボスの音楽がすごく好きなんですよね。
公平さんが音楽を手がけられた「バウンティソード」でも同じ手法が使われてますが、
主人公のメインテーマがラスボス曲の合間に聞こえてくるわけです。
音楽でこうやって鼓舞されているんだと思うと、やる気が出ますよね。
そして、ED曲の「tears」。歌ものですけど、こちらも公平さんの作曲です。
歌うにはあまりに難しく、でも聞いていると心地よい。つまり、いつもの公平さんです(笑)。

アランドラは今でも評価されるべきゲームだと個人的には思ってます。
確かにアクションでかなり辛い操作を要求されたり、
少し理不尽なところもないとはいえませんが、
全体を通してみると、ああ、やってよかったなぁ、と素直に思えます。



話題に出たので「バウンティソード」のことも語りましょうか。
もともとSFCで発売されたゲームです。PSでリメイク版、
そして、続編でもある「ダブルエッジ」が出ています。
以前紹介した「戦場の風」も名曲の中の名曲なんですけど、
その他にもたくさんいい曲入ってます。


ゲームのサントラ(音楽編)では「九つの絶望、一つの希望」というタイトルです。
聴けばわかると思いますが、いわゆるオーラスの戦闘曲です。
公平さんらしく、一曲が長めに作られています。


サントラのライナーノーツにもご自身で仰ってますけど、
長い曲を書くというのは技術力を要します。
ただ闇雲に長い曲を書いたところで、大半は飽きられてしまうからです。
プロとしての矜持を、私はこの言葉に感じます。


そんなこの曲の最後に、少しだけ主人公であるソードのテーマの断片が流れるわけです。
この曲、本当に大好きなんですよね。
ずーっと絶望的な感じなのに、少しずつ盛り返しながら最後にテーマがすっと流れる。
シナリオやりながら興奮してたことを今事のように思い出します。
音楽的に言うと、いろいろなテーマが入り乱れている感じですね。
サントラの他の曲で使われているテーマがそこここに散りばめられていて、
それが最終的に主人公へとつながっていくという音楽的な演出は、
最初に聞いたときは鳥肌が立ちました。
このゲームが音楽面で高い評価を受けているってのも納得です。



本編では語らなかった「サクラ大戦」のことも少し。

セガ・サターンで発売されたのが今から20年前のことです。
私も当時ワクワクしながら限定BOX(名前はうろ覚え)を買ったのを覚えています。
本体にゲームディスクをセットして電源を入れた後、
セガ・サターンのロゴがカッコいいジングルとともに登場します。
その後、いきなり始まったアニメのOPのような映像と、
一度聞いたら忘れることのないあのメロディを、その時最初に体感したわけです。
その曲、「檄!帝国華撃団」はゲーム音楽界を席巻したことは言うまでもありません。



いやぁ、ゲキテイ良いですよね!
聞いてよし、歌ってよし、弾いてよし。これほど心躍る曲もなかなかありません。
サクラ大戦3のOP「御旗のもとに」やサクラ大戦VのOP「地上の戦士」も、
もちろんゲキテイと同様に大好きな曲ではあるんですが。
ちなみに私はやはり初代の切れのあるアレンジが好きです。
あと、サクラ大戦4の「檄!帝~最終章」は・・・まあ好きですよ、はい・・・




勇者王ガオガイガーは、当時ビデオ(VHS)に録画して、
毎週楽しみに見ていたタイトルです。
主題歌のインパクトが強すぎてその印象ばかりが先走りしてますけど、
下成佐登子さんが歌うED「いつか星の海で・・・」も実は大好きなんですよね。
もちろん劇中曲も圧倒的に迫力があって大好きなんですが。

あと、挿入歌「美しき光の翼」というのがあるんですけど、
この曲、とても好きです。
歌っておられるのは、舞台やオペラなどで活躍されている高井治さんです。


本編ではあれだけフルオケの曲だったのに、
この曲が何故フルオケじゃなくて「フルオケ風の音源」なのかが未だに謎です・・・
曲はとっても好きなのでそれでも問題ないんですけど。



地球防衛企業ダイ・ガードの音楽を川井憲次さんと共同で担当されたことは以前にもお話しました。
で、このアニメのED「走れ走れ」という曲、遠藤響子さんが歌われているんですが、
この曲、実は編曲をあの菅野よう子さんが手掛けてるんですね。


私が好きな劇伴作曲家が3人揃い踏みしていたんですよね、このアニメ。
ああ、そうそう、新居昭乃さんが歌われている「星の木馬」という挿入歌があるんですけど、
この曲も菅野さんが作編曲をされてます。
そういう意味でもこのアニメのサントラは結構オトクなのです(笑)

前にNHKかどこかでビビる大木さんが司会をされてた番組で、
田中公平さんが菅野よう子さんを「天才です」と褒め称えてたんですよ。
私からするとご両名ともに天才だと思ってますけど。
その番組で、確かカードキャプターさくらのOPにもなった、
坂本真綾さんの「プラチナ」を公平さんが分析されてたんですよ。
あれはホント勉強になったなぁ・・・

余談ですけど、確か公平さんが菅野よう子さんの楽曲群を意識して作られたのが、
以前紹介した「OPEN YOUR MIND」(アニメ「ああっ女神さまっ」のOP)だそうで。
真偽の程はご本人に聞かないと分かりませんが、
確かに曲のそこここに、公平さんではない何かを感じたり感じなかったり。


Gガンダムの音楽って、実は苦手なんですよね。
名曲もたくさんあるとは思うんですけど、
皆がカッコいい、っていう曲はたいていあまり聴かなくて、
逆にそんなに人気ではない曲を好んで聴いているヒネクレモノです(笑)。
「シャイニングフィンガー」の曲とかはあまり聴かなくて、
どちらかというと、かっこいいよりも心地よい曲や少し悲哀のある曲を聴いてる気がします。
例えばこういう曲ですね。





銀河鉄道999といえばはるか昔にテレビで放送されていた名作中の名作です。
実はこれ、映画化をたくさんされているんですが、
その中のひとつ「銀河鉄道999 エターナルファンタジー」があります。
1998年に公開されたこの映画に、音楽担当として田中公平さんが参加されています。
演奏しているのが、なんとロシアのオケ。
モスクワインターナショナルフィルハーモニーオーケストラ、という御大層な名前ですが、
公平さん自身がロシアへ行って録音してきただけあって音楽は感涙モノです。
この音楽制作にはいろいろな裏事情があるみたいですけど、
ここでは書けませんので聴きたい方はご一報ください。
映画としての出来は最悪だったみたいですが、それも裏面の事情が色々と・・・
ちなみに私は映画館で見ました。裏面の事情を知らなければ楽しめたと思います。

音楽は本当に素晴らしいです。
メインテーマは何度聞いても泣きそうになるくらいに大好きです。
ただ、THE ALFEEの主題歌はどうなんだろう、とは思いましたが(笑)
銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー BGM集


公平さんの評価の転機として、「トップをねらえ!」をあげる人は多いです。
私もそう思うんですが、実はそれ以外にも公平さんの転機ってある気がするんですね。
例えば「BASTARD!」の音楽。
あれは公平さん自身の手でバスタードの交響詩を作られて、
ワーグナーばりにライトモチーフという手法を使いまくって、
ひとつのオケ作品として昇華されているのがすごいんですよ。
例えば「機動戦士ガンダム08MS小隊」。
プラハで録音された新録BGMのクオリティは、ハリウッド映画のそれと比べても遜色なく、
氏の音楽が飛躍的に評価されたもののひとつだと認識しています。
そしてこの「銀河鉄道999エターナルファンタジー」の音楽です。
08小隊と同様、海外のオケを使って壮大な楽曲を作ってます。
これ、製作期間が本当に短かったみたいで公平さんも苦労されたようですが、
それでもこれほどのクオリティに仕上げているあたりがプロだなと思います。

ゲームの音楽のように何年もかけて作られているものは、
音楽もそれだけクオリティの高いものに仕上がっている、
かと言われれば疑問視せざるを得ません。
製作期間が長いからと言って必ずしも良いものが出来るという保証はありません。

基本的に公平さんの楽曲は製作期間が短いものが多いそうです。
まさに業界からすると「駆け込み寺」のようだとご本人も仰ってましたが(笑)
まだ公平さんが駆け出しの頃は、3日で数十曲のオーダーがあったりしてたみたいですし。
ワンピースのOP「ウィーアー」なども相当短い期間だったそうですし、
PSVitaで発売されたGRAVITY DAZEの音楽も、
それほど長い期間は与えられてなかったといいます。
それでもあれだけのクオリティの楽曲を制作しているわけで、
ああ、田中公平という人は本当に天才なんだな、と改めて思わされます。


なんだかんだ言っても、きっとこれからも田中公平さんの紡ぐ音に一喜一憂したり、
ラジオでひょうきんに語られている公平さんに大笑いしたりするのだろうなぁ、と。

やっぱり田中公平ファンなんでしょうね、私(笑)



「悲しくてやりきれない」のお話

オリジナルのフォーク・クルセダーズのバージョンは、

おとなになってから聴いた人です。

私が生まれるはるか昔の曲なので・・・(確か1968年発売)

 

昨日映画を見てきたんです。

巷で話題の「この世界の片隅に」です。

クラウドファウンディングで制作費を募っていたり、

のん(能年玲奈)さんが主人公役で声優をやられていたり、

映画公開後の評判がすこぶる良いという、いろいろといわくつきの映画です。

映画自体はとても良かったと思います。

このブログは音楽日記ということなので感想を書くのはやめておきます。

 

この映画の音楽を担当されたのはコトリンゴさんです。

私と同じところで音楽を学ばれた、という共通点もあるんですが、

結構前からコトリンゴさんのことは存じ上げてました。

「こんにちはまたあした」は当時ヘビロテしてましたし、

それこそアルバムは毎回追いかけているアーティストでもあります。

 

コトリンゴさんが歌われた「悲しくてやりきれない」が、

映画「この世界の片隅に」のオープニングで使われていたのはちょっと驚きました。

6年前に出た彼女のカバーアルバムでも歌われてますし、

監督がこの歌を主題歌に選んだのはどういうことなのか、

少し興味がありました。

パンフレットにそのあたりの話も載ってるかもしれませんが、

あいにくパンフレット買わなかったので(笑)

 

ちなみに、映画の中で奏でられていた音楽もとても良かったです。

サントラ買おうかどうしようか迷いましたが、

お金なかったので次回に持ち越しました(笑)

 

さて「悲しくてやりきれない」です。

作曲した加藤和彦さんがどのようにこの曲を作られたかは、

雑誌やテレビでも語られてますし、Wikiにも載ってますのでそちらを参照ください。

この曲、私はおおたか静流さんのバージョンがとても印象深く残ってるんです。

映画でも使われたバージョンですけど、

何でこれほど強烈に覚えているのか、未だにその理由が分かりません。

 

 

このもえたぎる苦しさは 明日も続くのか

 

 

「悲しくてやりきれない」の最後はこの言葉で締められます。

何となく、この映画に使われた理由が分かるような気がしました。

きっとこの歌詞だけが理由ではないと思うんですけどね。

全体を通して諦念感が感じられるとても悲しい曲ではあるのですが、

どことなく異国を思わせる旋律を感じさせる、

とてもノスタルジーを感じる曲だと個人的には思っています。