音楽つれづれ日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。特にジャズが好き。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

Bruce Abbott and The North Star Jazz Ensemble / Mistletoe Sax【ジャズのススメ 81】

 

Mistletoe Sax

Mistletoe Sax

 

 

企画もの、と呼ばれているアルバムはあまり好きではありません。

一通り聞いてはいますけどね(笑)

「コンピレーションアルバムはいいとこどり」という印象もありますし、

定番曲をさらりと流して聞くには最適であることは理解してますけど、

アーティストのアルバムにこめた意図のようなものって、

そのアーティスト発のアルバムでないとわからない気もしますね。

いい曲を寄せ集めて一枚のアルバムにする企画もののアルバムは、

聞きやすさ優先なのでしょうけど、それもまた音楽の一つの形なんでしょうか。

 

と、長ったらしい前置きを書きましたが、

今回紹介するアルバムとはほとんど関係ありません(笑)

 

あと二か月ほどで今年も終わりです。

来月あたりになると世間はクリスマスムード一色となるのでしょうね。

そんなムードにぴったりなのがこのアルバム「Mistletoe Sax」です。

 

なんだか通販番組の紹介みたいになってしまいましたが・・・

 


X'mas Jazz / Bruce Abbott and The North Star Jazz Ensemble - The Christmas Song - Mistletoe Sax 01

 

アルバムに収録されているのはスロー、あるいはミディアムテンポのゆったりとした曲がほとんどとなっています。

家族同士、あるいは好きな人同士が肩を寄せ合いつつ聞くには、

このアルバムはきっと最適なのでしょうけれど、

アレンジや演奏のクオリティが割と高いので、

クリスマスなどの企画ものという意図とは関係なく、

全曲を聞いていただくことを強くお勧めしておきます。

 

私はこのアルバム、買わされたんですけど(笑)

近況ばなし、みたいなもの

日記めいたブログをあまり書いてなかったので、

今やってることを書きながら思うところを書いてみようかなと思います。

 

アレンジのお仕事は定期的にやってます。

ジャズ方面がやや多いんですけどね。

室内楽とかフルオケ譜面もやれるんですけど、

そうした機会は実のところそれほど多くありません。

 

思うところがあって、サブカル系の仕事は全く受けてないんですよね。

そうした需要も確かにあるにはあるんですけど、

やる気がない、というか、やる気が出ない感じになってます。

 

このブログを始めた頃に比べると、

アニメやゲームの音楽に対する拒否反応は幾分和らいだ感じです。

最初期のブログを読んでみると、

ゲーム音楽」という言葉さえ拒否反応があって、

「ゲームの付随音楽」って言い換えてた時期もありました(笑)

それだけトラウマ的な経験をしたっていうことでもあるわけですけどね。

 

ただ、サブカル系楽曲のアレンジの仕事をしたくないのはそれだけが理由ではないんです。

 

自分でアレンジをしてしまうと、そこに違和感が発生するんですよね。

自分が理想として思っている音色との乖離がひどい、という感じです。

それはもちろん自分自身のスキル不足という理由もあるんでしょうけれど(笑)

 

編曲のお仕事で100%満足したことってただの一度もありません。

プロとしてやっていた時期も、

今のようにフリーランスでやっている時も、

「これで何も手を加えるところはない。余は満足じゃ」

なんて思ったことは全くないんですよ。

手抜きしてるわけじゃあないんですよ、念のため・・・

 

アニメの楽曲やゲームの楽曲をアレンジしたことはもちろんあります。

フルオケだったりバンドだったりジャズ調だったり、

その形式は様々ですが、やったことはあるんです。

その時にも感じたことなんですが、

なかなか「原曲をこえる」ことって難しいなと実感したんです。

 

 

ゲームの音楽だと特に顕著なんですけど、

「原曲を愛する」人がとても多いんですね。

調性も原曲通り、アレンジも原曲に沿ったものでないと受け付けない、

という人が意外と多いことに気づかされます。

 

私はジャズ上がりの人間なので、そうした「原曲厨」とは距離を置く人間です。

ジャズも、ある種の形式に縛られている部分もあるにはあるんですが、

アドリブなど、与えられた範囲内で自由にできるスポットみたいなものがあって、

自分の技量やセンスをいかんなく発揮できるところもあるんです。

そうしたことに慣れてしまっている自分としては、

全てに寄り添わなければならないアレンジを強いられることに、

ちょっとした違和感、あるいは拒絶を感じてしまうことがあります。

 

もちろん私自身もゲーム音楽には浅からぬ愛情を持っていますし、

私的感情を優先してしまう自分がちょっと許せないところも実はあったりします。

要するに「好きだから嫌い」という矛盾した感情を持ってるわけです。

より正確に言うと、

ゲーム音楽の原曲は好きだけど、自分でアレンジしたものは嫌い」って感じです。

嫌い、というと大仰かもしれませんけど・・・

 

ま、いろいろと複雑な事情を胸奥に抱えている状況なので、

そういうわだかまりが解けるまではそういう仕事はしないんでしょう。

それが数年後なのか、一生続くのか、未だにわかりませんけど。

 

この業界の酸いも甘いも知る身としては、

あまり深くかかわらない距離を保ちつつ、

精神衛生上好ましからざる事態は避けたいな、と思ってるんですけど、

そう簡単にいかないことも頭の中ではわかっているので、

たぶんしばらくは「冷戦状態」が続くことになるんでしょうね。

Incidental Music Vol.31

12人の優しい日本人、という舞台があります。

原作、脚本は三谷幸喜さん。

コメディを書かせたらこの人の右に出る人はいないのでは、

といわれているかどうかは定かではありませんが、

数多くの舞台、TVドラマなどの脚本を手掛けられています。

 

元々は舞台で上演されたものですが、

1991年に映画版が公開されました。

櫻の園」などで知られる中原俊監督がメガホンを取り、

舞台とはまた違った演出で、スマッシュヒットを飛ばした、

といわれているかどうかは定かではありませんが、

少なくとも私はこの映画を楽しんだものの一人だといえます。

 

そんな映画版「12人の優しい日本人」ですが、

そのエンディング(スタッフクレジット)ではクラシックの名曲が使われています。

モーツァルトピアノソナタ第16番ハ長調 K.545の第2楽章です。

Andanteという速度指定のある緩徐楽章ですね。

 


Mozart sonata in C K.545 2nd mov, Mitsuko Uchida Piano

 

この曲自体は昔から知ってはいるのですが、

この曲って第1楽章があまりにも有名すぎて、

第2楽章ってクラオタといわれる変人の皆さんを除いて、

テレビでもそれほど流れない「知る人ぞ知る曲」という印象が私にはあります。

聞いてみると、とても可愛らしい曲なんですよね。

 

この映画「12人の優しい日本人」のエンディングに、

この曲をあてた方がどなたかは存じ上げないんですが、

選曲センスいいなぁ、と思いました。

 

映画を見たことが無い方は一度見てみることをお勧めしておきます。

現代音楽を聞く その40

モートン・フェルドマンの音楽は、長いんです。

 

静かな音が延々と続くような感じで、

ずっと聞いていると彼我の境界が怪しくなることうけあいです。

私は好きなんですけどね、こういう音。

 

彼の音楽で最初に出会ったのは「ピアノと四重奏曲」でした。

彼の晩年の作品ですね。

 


Morton Feldman - Piano and String Quartet (1985)

 

アメリカの現代音楽の作曲家、モートン・フェルドマン

私が出会ったのは他の現代音楽と同じで、音大にいた頃になります。

一時期、現代音楽に傾倒し、そればっかり聞いていた時もありました。

そうして作られた私の音楽も、少しずつ変化したような気がします。

特にフェルドマンの音楽は、静かで長い曲が多いこともあり、

一日中彼の曲ばかり聞いていたころもありましたね。

今にして思うと、何かにとりつかれていたように思えます(笑)

 

David Sanchez / Obsesión【ジャズのススメ 80】

テナーサックス奏者、ダビッド・サンチェス。

界隈ではそれほど知られていないような気がしますが、

私の周りだけのことなのかもしれないので、明言は避けておきます(笑)

 

Obsesion

Obsesion

 

 


Jazz Sax / David Sanchez - Los Aretes De La Luna - Obsesion 01

 

もともと好きなサックス奏者の一人です。

あえてジャズバラード調の曲を選曲したのはわざとですけど(笑)。

 

本来の彼の演奏は力強いのが持ち味と思っています。

ラテンのノリとエネルギッシュなサックスの音色。

もちろんそれだけではないというのは、

このアルバムの1曲目「Los Aretes De La Luna」を聞けば瞭然ですね。

ベト7

この略称、本当は好きじゃないんですよ。

ベト7とかブラ1とか。

SNSで語るときは文字数を減らす意味合いもあって、

仕方なく使うことも往々にしてあるんですけど(笑)

 

というわけでベト7です。

L.V.ベートーヴェン交響曲第7番 イ長調 作品92

というのが正式名称みたいなもんですかね。

 

その昔放送されていた音楽系のドラマでメインテーマで使われていましたし、

ベートーヴェンの中でも人気のある楽曲の一つとなっていますから、

一度は曲を聞いたことがある人も多いかもしれません。

 

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このスコアは同曲の第1楽章のコーダ、つまりは終結部の抜粋です。

ここの展開が本当に大好きなんですよ。

第9のドッペルフーガ並みに大好きです(笑)

言い方悪いんですけど「おおお、燃えてきた~!!」って感じです。

下の動画でいうと、14:28あたりからの部分ですかね。


BEETHOVEN - Symphony No. 7 - Leonard Bernstein (1)

 

たまたま思い浮かんだのでこうしてブログ書いてみましたが、

内容があるようで無い感じがして、私は好きです。

Incidental Music Vol.30

何度かこのブログでも紹介している、

アメリカの音楽家、指揮者として著名なレナード・バーンスタイン

ベートーヴェンマーラー交響曲の演奏で最初に聞いたのは、

彼が指揮をしたものだったと記憶しています。

 

そんなレナード・バーンスタイン(愛称はレニー)ですが、

作曲家としてもその才能をいかんなく発揮しています。

以前に彼の交響曲を紹介したのは覚えてるんですが、

いつ、どのタイミングで書いたのか忘れました(笑)。

 

今回は「ウェストサイド物語」にします。

ミュージカルや映画で有名なこのタイトル、名曲が数多くあるのはご存知の通りです。

「トゥナイト」「サムウェア」「アメリカ」あたりは、

一度はテレビなどでお聞きになったことのある方も多いと思います。

私も当時LPを所持していて、当時擦り切れるくらい聞いていました。

 

 


West Side Story-I Feel Pretty

 

全ての楽曲が琴線に触れる名曲ではあるのですが、

その中でもこの「I Feel Pretty」(素敵な気持ち)は、

名前の通りとてもチャーミングな楽曲になっています。

 

主人公の一人であるマリアの独唱から始まるこの曲、

中盤からはさらに人数が増えて、最後は大合唱で終わります。

曲の構成も展開もですが、クオリティが高い楽曲だな、と思います。

当時繰り返しこの曲を聞いていた私ですが、

音大時代にこの曲をピアノ編曲することになるとは思いもしませんでした(笑)。

それだけ心の深いところで感銘を受けていたんでしょうね、きっと。