ヒロユキの音楽日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。特にジャズが好き。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

現代音楽を聞く その14

いまや国民的RPGの代名詞の一つとなったドラゴンクエスト

その音楽を紡いだのは、こちらも音楽界の巨匠すぎやまこういちさんです。

謡曲、CM、映画音楽、ゲームなどなど、

その活躍する分野は枚挙にいとまがないのですが、

純音楽と言われる分野でも名作を残しています。

 

今から40年ほど前に作られた「弦楽のための舞曲I、II」です。

 


すぎやまこういち:絃楽のための舞曲 I 第1楽章

 

現代音楽をあまり聞かない人で、

ドラクエをプレイしたことがある人が現代音楽を聞いた時によく言う言葉が、

「あ、ドラクエっぽい」「ドラクエだ」です。

視点を変えるとドラクエが現代音楽のすそ野を広げた可能性もありますけど、

何でもかんでも、ドラクエっぽいの一言で片づけられるのは、

製作者にとってどうなんだろう、と思うこともしばしばです。

 

この第一楽章を聞くと、作曲者が同じだからなのか、

ところどころドラクエっぽいところはありますけど(笑)

「蜜蜂と遠雷」を読む

おととしの秋に刊行された、恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」。

もともと恩田陸さんの小説は好きだったのですが、

こちらの小説も実は刊行当時に一度読んでいるんですよね。

 

その世界観にはまってしまいわずか一日で読み切ってしまったことと、

今年の初めにこの小説のリーディングオーケストラコンサートというのがあり、

(私は残念ながら行ってないんですけど)

もっとじっくり読んでみようと思い立ち、

積読がたまっているにもかかわらず、通勤途上でずっと読んでました。

 

あらすじを簡単に言うと、

日本で開催されるピアノコンクールの一部始終を描いた作品です。

(地名などは架空のものとなってますけど)

コンクール出場者(コンテスタント)からの視点、

コンテスタントの家族の視点、コンクール審査員からの視点など、

たくさんの人の視点から描かれるピアノコンクールの世界を堪能できます。

こういう群像劇というと、同じ恩田陸さんの作品「ドミノ」を彷彿とさせます。

 

最初に読んだ時の衝撃がいまだに忘れられないんですよね。

恩田陸さんの作品で「チョコレートコスモス」というのがありまして、

端的に言うと「ガラスの仮面」の世界観なんですけど、

この作品にも天才と言える女の子が登場します。

蜜蜂と遠雷を読んでいてこの作品を思い出したんですよ。

この作品でも天才とよばれるピアニストが多数登場しますし、

それに翻弄されたり共感したりする審査員や周りの人も出てきます。

チョコレートコスモス」と構造が少しだけ似てる気がしたんですよね。

恩田さんの作品で未だに「チョコレートコスモス」はたびたび読むくらい好きです。

 

 

おっと、ここは音楽ブログであって読書感想ブログではなかった・・・

 

 

蜜蜂と遠雷には多数のクラシック音楽が出てきます。

 

バッハの平均律クラヴィーア曲集や、

モーツァルトベートーヴェンなどの古典派のピアノソナタ

シューマンメンデルスゾーンブラームスなどのピアノ曲

ドビュッシーラヴェルなどの印象派と言われる名曲の数々。

曲名だけではなくその演奏風景なども細かく描かれていて、

読んでいて自然と頭の中でその音楽が鳴り響く錯覚をおぼえます。

 

一次予選から本選まで、人数がどんどん減っていき、

最終的には6人で本選が争われることになるのですが、

その本選では、ピアノ協奏曲が披露されます。

ネタバレになるので曲目は書きませんけど、

有名なあの曲やら珍しいあの曲まで演奏されます。

読んでて何度も涙しました。

 

物語としても存分に楽しめますし、

クラシック音楽やコンクールに対する知識も学べます。

曲目を知らなくても十分楽しめる作品になってますので、

興味がわいたらぜひ読んでみることをお勧めします。

けっこう長編ですけど(笑)

 

 

 

 

友人からの依頼 進捗

先々週のブログで書いた「友人からの依頼 ふたたび」で言及した通り、

久々のフルオケ譜面をせっせと書いておりました。

 

普通のサラリーマンと並行して作業をしているのですが、

予定よりも3日早く譜面が完成しました。

あとは楽譜をきれいなものにしてもらう「写譜の人」に預けるんです。

パソコンできれいな楽譜を作ることが出来ることは知ってますし、

それで作業をすればこうした手間も省けるんでしょうけど、

写譜の人にも実は「手書き」でやってもらってます。

パソコンで作るほうが圧倒的に楽で安価であることも知ってますが、

私はやっぱり手書きが好きなんですよね。

なので専門の写譜の方にお願いしてきれいな「手書き譜面」を作ってもらってます。

 

手書きとはいえその出来栄えはパソコンのそれと遜色ない、

なんて書き方をすると写譜の方に悪いような気もしますが、

手書きのきれいな譜面って見てるだけでこうワクワクします。

パソコンで作る楽譜が冷たいと言ってるわけじゃないんですよ。

ただ、私がアナログ人間で古臭いタイプであるが故の意見ですから。

 

作業としてはすべて終わったのでようやくゆっくり眠れます(笑)。

 

 

睡眠時間を削ってまで音楽を作るっていうのは、

私自身はあまりやらないことにしています。

そういうところは割とドライに考えている人間なので、

寝るときはちゃんと寝る、集中して作業する時は集中する、

けじめというかメリハリというかそういうのは常に意識してます。

そのあたりの自己管理は師匠筋からきつく言われてました。

 

「何かを創り出したいのであればまずは自己管理だ」

というのは本当に口を酸っぱくして言われたことですし、

プロだった時代はもちろん、音楽業界から去った今でもこの言葉はいきてます。

これ、守れていない人のなんと多いことか・・・

寸暇を惜しんで作業にあたってもいいことなんてほとんどないです。

悩むときは延々と悩み続けますし、それで答えが出てくるのであればいいですけど、

大概の場合は悩むだけで一日が終わります。

だったらそこから離れてゆっくり休むなり寝るなりしたほうが、

時間の使い方としてはきっと有効ですよね。

 

締め切りのある仕事の場合ならなおさらです。

私も締め切り日までうんうんと唸って何も出てこない時もあって、

そういう時は素直に「できません」と、もろ手を上げます。

プロの時にはこういう理屈は通用しないんですけど、

やっぱりアイデアが出てこない時は、出てくるまで作業から離れます。

焦って中途半端なものを作るくらいなら、天啓を待つほうがマシです。

 

天啓なんてそう簡単におりてくることはないんですけど(笑)。

 

今回のお仕事はスムーズに終わりました。

実質二日程度の作業で終わりましたし、スケジュールもばっちりでした。

もちろん「ここ、ああすればよかった」とか、

「あっちよりもこっちの音のほうがよかったかも」とか、

後の祭り的思考はもちろん無いわけではないんですけど、

この時点で作り得るベスト、ではないベターなものが提示できれば、

アレンジャーとしては及第点ではないかなと私は思ってます。

そのベターがクライアントから見て、同じくベターであるとは限りませんが。

 

おっと、気が付けばとりとめのない話をしていました。

すいません。

 

無事に作業終了したので、ゲームやりまくります(笑)。

Blues-Ette / CURTIS FULLER【ジャズのススメ 53】

トロンボーン奏者であるカーティス・フラーのアルバムです。

私が最初に彼の演奏を聞いたのはこのアルバムではなくて、

「サウス・アメリカン・クッキン」というアルバムです。

枯葉などのスタンダードナンバーも入ってるんですけど、

タイトルの通り南国気分を味わえる一枚になってます。

 

で、ブルースエットです。

 

ブルースエット

ブルースエット

 

 

カーティス・フラーのアルバムでも名作と呼び声も高いんですが、

最初聞いたときは正直ピンときませんでした。

このアルバムに参加しているテナーサックス奏者のベニー・ゴルソン

とても良いなぁというくらいにしか思ってなかったんですけど、

しばらくしてから聞いてみて、彼の渋さを再認識させられた一枚です。

 


Curtis Fuller - Five Spot After Dark

現代音楽を聞く その13

黛敏郎さんといえば、

今も続く音楽番組「題名のない音楽会」の司会であったり、

スポーツ中継で流れる名曲「スポーツ行進曲」の作曲者としても有名です。


スポーツ行進曲/黛敏郎(Sports March : Toshiro Mayuzumi)

 

この行進曲を聞くと、「え?現代音楽??」と思われるかもしれませんが、

映画の音楽やテレビのテーマ曲なども作られていますので、

こういうわかりやすい音楽も作られてるんですが、

純音楽(←この言葉あまり好きじゃないんですけど)の分野でも、

数多くの名作を残されています。

氏の代表作でもある「涅槃交響曲」でもよかったんですけれども、

私の嗜好が室内楽にあるので、

今回は「弦楽四重奏のためのプレリュード」にします。

 


黛敏郎「弦楽四重奏のためのプレリュード」ラサール弦楽四重奏団 Toshiro Mayuzumi : Prelude for String Quartet, Lasalle Quartet

サイレントイヴ

シンガーソングライターである辛島美登里さんのコンサートに、

結構前に参加したことがあるんです。

あ、いや、プレイヤーとしてではなくただの観客ですけど(笑)

 

そのころはまだ私も編曲のお仕事をしてたので、

裏方の仕事も多少あるにはあったのですが、

当時よく聞いていた憧れの歌手の方ということもあって、

ほんとにただの一ファンとしてコンサートへ行ったんですね。

 

ドラマの主題歌としても人気を博した「サイレントイヴ」。

私も大好きな曲です。彼女の代表曲としても知られていますね。

 

最初は暗い感じで始まって、途中のさびで明るくなるという曲調は、

謡曲では定番ともいえる展開方法ですよね。

短調(マイナー)ではじまって途中で長調(メジャー)へ転じる。

難しい言葉ですけど「並行調への転調」と言われるものですね。

この「サイレントイヴ」でいうと、

c-moll(ハ短調)からEs-dur(変ホ長調)へ移行することによって、

曲調が途中で明るくなっている印象を受けます。

 

全体的には、難しいコード進行は使われていないのですが、

ここぞというところで効果的な和音が使われることによって、

サビ後半の印象がとても切ない印象になってますね。

 


サイレント・イヴ 辛島美登里

 

ちなみに私は間奏部が本当に好きで、

シングルCD買って聞いてた頃はそこばっかり聞いてました(笑)。

友人からの依頼 ふたたび

3連休を満喫しまくったヒロユキです。

 

さて、そんな連休中のことです。

今回はアメリカ、ではなく日本に住んでいる友人から連絡がありました。

元来面倒くさいことが嫌いな私は、そんな友人の電話に対して居留守を使おうと思ったわけですが、結局バレました(笑)。

 

内容は予想通り、アレンジの依頼でした。しかもフルオケの。

 

ただでさえ病み上がりな私に、フルオーケストラの譜面を書けと。

断ろうとしたんですが、押しに負けました(笑)。

 

今の心境としてゲームサウンドのアレンジだけはしたくないので、

そういう依頼だったら確実に断ってたと思うんですけど、

幸いなことに某ジャズ曲のフルオケアレンジでした。

演奏会までまだ数か月あるのでここでは曲名を明かせませんが、

どっちにしろ面倒くさい作業になります。

 

考えてみてくださいよ。

私はアナログ人間なのですよ。

なので、フルオケの譜面を書くとなると、

何十段も分かれた五線譜に向かって一つずつ音符を書いていくんです。

気の遠くなるような作業です。いやです。

しかも締め切りが来週いっぱい。余計いやです。

 

とはいいつつちゃんともらうものはもらうので、ちゃんと仕事します(笑)。

 

この詳細はまた3か月後くらいに!!