音楽つれづれ日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。特にジャズが好き。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

現代音楽を聞く その82

イタリアの作曲家、ルカ・ロンバルディの、

フルートソロ曲集「Flatus」を聞いたのは今から10年くらい前のことです。

 

Luca Lombardi: Musik Fur Soloflote

Luca Lombardi: Musik Fur Soloflote

 

 

彼の名前を知ったのはこの時が初めてです。

CDはこちらとは違うバージョンを持っているんですけど、

かなり聞きやすい現代音楽だな、という印象が当時からありました。

 

Flatusは時間にして10分程度の楽曲なのですが、

独特の緊張感を醸し出しつつ、そこはかとない寂寥感も感じます。

それはフルートの持つ音色に引っ張られた印象かもしれませんが、

それでも、幾度も聞いてしまうのが楽曲の持つ力なのでしょう。

 

最近あまり聞いてなかったんですけど(笑)、

久しぶりに聞くと、ほんの少しだけ身の引き締まる思いがします。

 

 

Incidental Music Vol.75

平日のお昼にフジテレビ系列で放送されていた、

通称「昼ドラ」の音楽をよく聞いていました。

 

サントラなどが発売されなくて、ドラマを見ることでしか音楽が堪能できず、

主題歌あるいは主題曲が発売されることもかなりまれでした。

1989年に放送された「華の別れ」では、

久石譲さんと長谷川智樹さんが音楽を担当され、

主題歌「冬の旅人」は、久石さん自らが作編曲、そして歌唱もされてました。

「冬の旅人」はシングルで発売され、私も購入した記憶があるんですけど、

実家にも今の私の自宅にもCDが見当たらず、途方にくれたものです(笑)

 

1991年に放送されていた「華の誓い」では、

音楽を奥慶一さんが担当され、主題曲のオーボエ宮本文昭さんが演奏されました。

このオープニング曲がすごく好きなんですけど、

結局音源としてCDなどが発売された形跡がなく、悶々としています。

(聞こうと思えばネット動画などでも聞けるんですけどね)

 

奥慶一さんといえば多方面にわたり活躍されている音楽家のお一人です。

ブラスロックバンド「スペクトラム」に所属していたというのは、

ずっと後になって知ったんですけど、当時はそれを知らずに聞いてましたね。

最初に奥慶一さんのお名前を意識したのは、

80年代に放送されていた「夢戦士ウイングマン」だと思います。

あと、95年に行われた「オーケストラによるゲーム音楽コンサート5」で、

聖剣伝説3」のMeridian Childと「未知との遭遇」のテーマを融合させて、

当時、一学生だった私に強烈なインパクトを残した編曲家さんでもあります。

あと、ゲーム音楽だと、

アークザラッドオーケストレーションにも参加されているみたいですね。

アークシリーズの作曲を担当されたT-SQUAREの安藤さんが、

以前何かのコンサートに出演された際に言ってた記憶があります。

 

 

近年はあまりテレビなどでお名前をお見掛けすることは減った気もしますが、

私自身がテレビに費やす時間が大幅に減ってしまったからでしょうね(笑)

 

〈ANIMEX 1200シリーズ〉(14) 夢戦士ウイングマン 音楽集

〈ANIMEX 1200シリーズ〉(14) 夢戦士ウイングマン 音楽集

 

 

Norah Jones / Day Breaks【ジャズのススメ 125】

ノラ・ジョーンズのアルバム、実はこればっかり聞いてます(笑)

 

DAY BREAKS

DAY BREAKS

 

 

デビューアルバム「Come Away With Me」でグラミーを総なめにし、

その後もカントリーとかフュージョンなど多岐にわたるアルバムをリリース、

シンガーとしての地位を確立したように見えますけど、

このアルバムの評価はそんなに高くはない、という印象です。

原点でもあるジャズへ回帰したような感じもありますけど、

何を歌わせてもそつがないと思わせる彼女にしては、

このアルバムのインパクトが些か弱いように思ってる人がそこそこ周りにいます。

 

デビューアルバムが良い、という人が圧倒的に多い中で、

それでも私はこの近作を推したい一人です。

単にヒネクレ者ってだけなんですけどね(笑)

 

衝撃的なアルバムを発表して以降は人気が下火になった感もありますが、

それでも彼女の蠱惑的な歌声は健在です。

BGMとしては不向きかもしれませんが、

ハイボールなんか飲みながらまったりと聞くには良い一枚になるでしょう。

わたし、全くお酒飲めませんけど(笑)

ブラスぷらす Op.16

アルフレッド・リードのことは書いておいて、

なんでフィリップ・スパークの曲を紹介しないのか、

と、ブログを見てくださっている方のお一人から意見がございました。

 

前にも書きましたがこのブログは、

私の趣味嗜好に則って書いている部分が大きいので、

他人がどうこう言ったところでスタイルを変えるつもりは毛頭ないのですが、

P.スパークの曲は一度書いておこうと思ってたので書きます(笑)

 


P.スパーク/ジュビリー序曲

 

いろいろと名曲はあるんですけど、

スパークだとやっぱりこの「ジュビリー序曲」が大好きです。

聴いている回数でいうと一番多いかもしれませんね。

 

相変わらずの「変拍子好き」で恐縮です(笑)

くだらないの中に

もともとラジオっ子です。

映像のない、音だけの世界に溺れたのは、

たぶんテレビよりももっと聴視者(ラジオのリスナー)寄りだからかもしれません。

私も一時期ハガキ職人になっていたこともありましたし、

自分のハガキが読まれても、読まれなくても、

そのパーソナリティの声を聴くだけで安心しました。

 

数年前のことです。

 

その日、残業とプレゼン準備などで作業が深夜までかかり、

羽田空港からタクシーで自宅まで帰ることになりました。

たぶん2時をまわっていたと思います。

かなり疲れていたのか、タクシーを乗ってすぐにウトウトしはじめました。

 

すると、しばらくして聞き覚えのあるギターのイントロが聞こえてきたんです。

それは、生演奏をしている星野源さんが歌う「くだらないの中に」でした。

タクシーの運転手の人が流していたラジオから、その声が聞こえてきて、

ウトウトしていた私の意識が一気に覚醒しました。

 

エピソード

エピソード

 

 


星野源 - くだらないの中に(Live at Osaka Jo Hall 2016)

※動画はたぶん公式のものだと思います。

 

 

もともと星野源さんの歌は好きでしたし、

今でもアルバムも購入するくらいには熱心に聞いている人だと思います。

さすがにライブはまだ一度も参加したことが無いんですけどね・・・

 

アルバム「エピソード」は当時の彼女からプレゼントされ、

それまで星野源さんの「ほ」の字も知らなかった私が、

彼の楽曲に触れた最初のCDになりました。

東日本大震災の年だったので、強烈に覚えています。

 

 

「くだらないの中に」はラブソングです。

でも「好き」という言葉が一切出てきません。

意図的にそういう歌詞にしているんでしょうけど、

だからこそ言葉が胸に突き刺さり、優しいメロディとともに、

温かい涙がスッと流れ出します。

 

 

数年前の残業の帰り。

タクシーの中で響くその歌は、

ご本人の体調が思わしくなかったのか、

せきこみはじめたり、途中でドリンクを飲んだり、

いろいろとハプニングが続きましたが、最後まで歌い終え、

気が付くと、私はタクシーの後部座席で一人むせび泣いていました。

 

そんな思い出の曲を思い出したのは、

最近残業続きで疲労困憊となり、あの時のことを思い出したからでしょうね。

ほんと、いい曲です。彼の曲の中でも大好きなものの一つです。

 

現代音楽を聞く その81

入野義朗さんというと、

黛敏郎さんや諸井誠さんらとともに現代音楽の旗手として、

20世紀音楽研究所なるものを組織して作曲活動をされた方です。

例にもれず、私も学生時代に入野さんの曲は聞きました。

日本人で最初に十二音技法を用いて作曲をした最初の人と言われており、

そういう意味でも日本の現代音楽界で重要な人物の一人です。

 

まあ、そういう解説はどうでもいいんですけど(笑)

 

 

私が持っているのはこのCDです。

弦楽三重奏に焦点を絞ったアルバムなんですが、

今では手に入れるのがかなり難しいものとなっているようです。

 

買っといてよかった(笑)

 

現代を代表する3人の作曲家による三重奏曲と、

なぜか「八木節」のTrio編曲バージョンまで収録されているお得なアルバムです。

 

入野さんの弦楽三重奏曲ですが、

かなり緻密に作られている楽曲ではあるのですが、

現代音楽としては割と聴きやすい部類に入るような気がしなくもないです。

あくまでも個人的な所感ですけども。

いきなりこのアルバムから入る人はほとんどいないと思いますけどね・・・

イヤフォンとわたし

通勤中に音楽を聞かなくなりました。

 

電車の中で本を読むことが多いんですが、

読書している時には、音楽があったほうが良いんです。

で、イヤフォンで聞くことが多かったんですけど、

いろいろあってイヤフォンで音楽を聞かなくなったんです。

 

そのきっかけは、とあるコンサートに行ったときに起こりました。

今年のことです。

コンサート終わりにアンコール演目を撮影していると、

お淑やかなご婦人が話しかけてきたんです。

スマホのカメラ機能で撮影していたので、それが珍しかったのでしょう、

そのご婦人からスマホについてあれやこれやと質問攻めにされました。

 

で、ふとそのご婦人の耳元を見てみると補聴器が。

ちょっと気になったのでその話題をしてみると、

「昔耳の手術をして、両耳が聞こえなくなったんです」

「片耳は何とか補聴器で聞こえますが、もう片方は全く聞こえません」

「普通に聞こえる人より聴力は弱いですが、音楽が好きなので・・・」

私が話題を振らなくてもそのご婦人は、のべつ幕無しにお話をされました。

 

私はこういう経験を良くします。

知らない人に声をかけられることが、

特に、見ず知らずの年配の男女に声をかけられることが割と多いんです。

あと、変な人にリアルでもネット上でも絡まれることも若干確率高めです(笑)

 

で、その補聴器のご婦人が私に尋ねてきたんです。

「あなた、イヤフォンとかで音楽とかお聞きになる?」

「ええ、音量は控えめにしてますけど、通勤時によく聞いてます」

「それだめ!絶対ダメ!イヤフォンで音楽を聞くのはおやめになるべきよ」

突然、テンションと声量をレベルアップしました。

どうやらそのご婦人が耳の手術をしたきっかけの一つが、

普段からイヤフォンで音楽を聞いていたことだったんだそうです。

「まだお若いんだから、自分で音楽の世界を狭めてしまうようなことはやめた方が良いですよ」

 

 

テレビや雑誌などでも、そうしたことを良く見聞きします。

カナル型イヤフォンだけではなく、耳元で音楽を聞くという行為が、

実は耳の自殺行為と同等であることもわかってはいました。

ただ、「私には関係ないか」とも正直思っていたんです。

 

 

もともと私の片耳の聴力は学生時代の病で常人の7割ほどになってます。

三半規管をそのころにやられたので、お喋りも常人の7割ほどの滑舌です(笑)

でも、もう片方は普通なので、音量バランスさえ変えれば、

普通に音楽を楽しむことが出来るんです。

そんな私ですが、年齢を重ねるごとに聴力の低下を感じるようになりました。

 

そんな状況の頃にそのご婦人に出会ったんです。

「自ら音楽の世界を狭める」という言葉に衝撃を受けました。

その行為を自ら実践させられた人から発せられたので説得力があり、

そして私自身が「音楽大好きっ子」ということもあいまって、

その時の私は「じゃ、これからイヤフォンで聞くのやめます」と言ってました。

 

単純ですよね(笑)

 

 

電車で音漏れするくらい大音量で音楽を聞いている人を見かけます。

そのうちの何割かは難聴になることがあるんだそうです。

100%なのかどうかはわかりませんが、高確率で聴力が落ちていくみたいです。

最悪の場合は聴力を失ってしまうことも可能性としてあるのだとも。

 

何かの雑誌で読んだと記憶していますが、

イヤフォンで音楽を聞くことそれ自体が耳にダメージを与えている行為となり、

一日1時間以上聞き続けていると失聴の確率も大幅に上がるのだとか。

その情報が正しいのか誤っているのかは個人的に判断しかねますが、

上述のご婦人のような具体例もありますし、

これからも健康的に音楽を聞き続けていきたいので、

「単純な奴」と思われようが、今後はイヤフォンで音楽等を聴かないようにしました。

 

家にいるときもスピーカーで聞くようになりましたし、

テレビなどの音も、密閉型のヘッドホンではなく、

肩掛け型のスピーカーなどで、少しでも耳に負担のかからない方法にしました。

今更感ももちろんあるにはありますけど(笑)

 

ただ、音漏れするくらいに大音量で音楽を聞いている人を見るたびに、

「ご愁傷様です」と思うようになってきたのは、

良い傾向なのか悪い傾向なのか定かではありませんが、

いきなり習慣化していたものをゼロにするというのはなかなかしんどいです。

電車で読書している時も「ああ、音楽欲しい」と思いますし、

きっと根負けしてイヤフォンをまた使い始める可能性もあります。

意志薄弱なので・・・

でも、耳の健康は今後もずっと考えていかなければならないことですし、

少しでも音楽と戯れる時間が多くなればな、とも思います。

 

 

なんだか学生の感想文みたいなタイトルと文章になりましたけど、

なんとなくモヤモヤしていたことを形にできたので、まあいいでしょ(笑)