読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ヒロユキの音楽日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

DUKE PEARSON / TENDER FEELIN'S【ジャズのススメ 29】

前々回のジャズのススメ27で紹介したドナルド・バードの「FUEGO」。

このアルバムのことを書いた時に、

デューク・ピアソンのピアノが大好きなんですよね、って書きました。

じゃ書けよ、と思われた方もいらっしゃると思ったので書きます(笑)。

 

Tender Feelin's

Tender Feelin's

 

 

アルバム最初の「Bluebird of Happiness」からグイっとひきつけられます。

個性がないと揶揄されることも多い彼の演奏ですけど、

私は彼の演奏から安心感を得られます。

ずっと聞いていられること、それが彼の特徴であり、

私が大好きである理由のひとつなんです。

 

というか、個性ありまくりじゃねーか、ってホントは思ってます(笑)。

 

アルバムの流れに身を任せることを強くススメますが、

お気に入りでいうと「I Love You」かなぁ、やっぱり。


Duke Pearson - I love You

 

私の中ではビル・エヴァンス・トリオと並ぶ、トリオアルバムの名作です。

結婚式の二次会で

今から10年前のことです。

私の友人(男性)が結婚するということで地元へ帰省したんです。

もちろん友人の結婚ということで二次会、三次会・・・と、

行けるとこまで付き合ってやろうという気持でいました。

 

 

ここまで書いて音楽と全く関係ないこと書いてんなって思ったそこのあなた。

 

 

そう、あなたです。

 

 

 

 

もうちょっと我慢してね(笑)。

 

 

二次会が行われたのはピアノバーみたいなところで、

カウンター席と10人位が座れる円形のソファー、

そしてその脇にはスタインウェイ、ではない某国産メーカーのピアノが。

 

新婦さんとはその日が初対面だったんですが、

前に私が音楽業界にいたことを新郎である友人から聞いたみたいで、

「何か一曲弾いてもらえませんか?」といきなり言われたんです。

 

その頃は私もピアノから離れて久しかったこともあり、

その時はやんわりと断ったつもりだったんですが、

その新婦が泣きそうな顔をし始めたので、

新郎である彼が私のところへやってきて耳元で言うわけです。

「ちょこっとだけでいいからさ、なんか弾いてくれや、頼むわ」

 

 

 

私は関西生まれの人間ですので、

今回の舞台はその地元関西で起こったことです。

なので唐突に関西弁が出てきましたが、気にしないでください(笑)。

 

 

 

渋々カウンター席から立ち上がり、ピアノの前へ。

「リクエスト、何かあります?」と軽い気持ちで私はいったんですが、

その新婦のリクエストが意表をついてました。

 

 

「私、菅野よう子さんの音楽がすごく好きなんです!!」

ナップルテールっていうゲームがすごく好きで」

「Folly Fallっていう曲が大好きなんで、それでお願いします!!」

 

 

 

そう語る新婦のニコニコした顔を私はじっと見つめていました。

よりによって菅野よう子さんの楽曲かよ・・・と、その時私は思いました。

 

 

説明すると、

ナップルテールというゲームがありまして。

セガが出した最後のハードであるDreamcastで発売されたんですが、

そのゲームの音楽を菅野よう子さんという作曲家の方が担当されているわけです。

私の中で「耳コピが最も難しい作曲家の一人」という方の、

しかも難曲である「Folly Fall」をご所望とは。

 


Napple Tale - Folly Fall (HD Quality)

 

弦楽と独特なボイスで彩られた名曲であることは私も知ってます。

が、それをピアノ1台でやれってどういうこっちゃ!!??

とその時の私は思ったんですが、

新郎の厳しい目で見られると、仕方ないか、と諦めがついたので、

おもむろに演奏をはじめました。

 

楽譜もなく私の記憶だけが頼りだったのですが、

私もこの曲「Folly Fall」という曲が大好きでしたし、

ジャズっぽく弾いた、と言えばかっこいいですけど、

結局私の拙い演奏技術をカバーするという理由で少し崩したアレンジにしたんですね。

 

そして演奏が終わると、新婦が泣きながら私のところへ来て、

深々と頭を下げて「ありがとうございます!!!」と言ってくれました。

そのうしろで新郎がドヤ顔で私を見つめてきたときは殴ってやろうかと思いましたが。

 

 

 

二度と人前で演奏はしない、と誓ったのはこの時です・・・(笑)

SOUND LIKE

Google翻訳でこれを入れると「~のように聞こえる」という言葉で出てきました。LIKEが「~のように」、SOUNDは「聞こえる、聴く」ってことですかね。

 

Youtubeニコニコ動画などのサイトで不正にUPされているサントラの音楽だったり、ゲームから引っこ抜いた音楽だったりを聴くことができます。私も利用したことがない、というと嘘になります。ただ、なるべくそうして聴いたものについてはちゃんと後から買ってますし、製作者へ還元しようという意識がどうしても働いてしまいます。もともと音楽業界にいた人間ですからね。

でそうした動画サイトで音楽を聞くこともあるんですが、そのコメント等を見ているとよく目にするのがこの「sound like」という言葉なんですよ。「あ、この曲、~に似てる」ってことですね。私、この言葉があまり好きではないんですよ。語彙力のなさをそうした似ているコメントでカバーしているんでしょうけど、全然カバーできてないですよね。むしろアホさ加減をさらしているような気がします。

例えばクラシックの音楽、ショスタコーヴィチストラヴィンスキーなどの現代作曲家の音楽を聴いていると「これなんかドラクエのあの音楽にそっくり」っていうコメントをするアホがいます。すぎやまこういちさんが様々な音楽に影響を受けていて、ロシア音楽もまたそのひとつであることは知られてます。ドラクエよりも前に作られた音楽をドラクエと比較するというアホなことを平気でコメントしているのを見てると、虫酸が走るんですよ。そこしか比較対象がないのであればしょうがないんですけど。数多くの音楽を聴いているとショスタコーヴィチストラヴィンスキーの独自性であったりパロディであったりというものもわかるとは思うんですけど、一般的にクラシック音楽を統計的に、あるいは分析を加えながら聞く人ってそれほどいないんだなってことを再認識させられます。

1月~3月クールで唯一見ていたアニメ「鬼平」というのがあるんですけど、このOPがとてもかっちょいいんですよ。私の敬愛する田中公平さんの手によるOP曲。確かに聴いてみると「COWBOY BEBOP」のOP「TANK!」との類似性ってのもあるっちゃあるんでしょうけど、それって無粋じゃないかと私なんかは思っちゃうんですよね。鬼平には鬼平の、ビバップにはビバップの音楽の良いところ悪いところはかならずあるわけで。それを単に「似ている」という一言で片付けてしまうのはどうなんでしょうね。率直な感想という人もいるのでしょうけれど、それは感想ではなく比較です。

とはいえ、製作者も狙って似せて作ることがもちろんあるわけなので、一概にそうした感想を否定するのもどうかとは私も思います。ただ、そういうコメントしか書けないアホもちょくちょくいるんですよ。アホはどこまで行ってもアホってことですかね。

「~風」というオーダーを、私も編曲者時代に受けたことは一度や二度ではありません。一応当時はプロを自認していたのでそうしたオーダーを毛嫌いすること無く精一杯アレンジをしていた記憶があります。内心はともかく(笑)。こういう感想を書かれるようにこちらから仕向けているという意識もあったので、その葛藤で少し心を痛めていた時期もありました。すぐに「ま、いっか」ってなりましたけど。

 

「~に似てる」「~のパクリ」とコメント書いたりする前に、もう少し音楽勉強したほうが良いかもしれませんね、その手の方々は。自分の不勉強をわざわざ自分から申告してるようなもんですよ。気をつけましょう。

 

 

 

 

公平さんと鷺巣さん

私が敬愛する日本の劇伴作曲家である田中公平さん。

その公平さんの公式ブログに、

同じく敬愛する作曲家である鷺巣詩郎さんとのツーショット写真がありました。

ちょっとうれしくなったので追加で投稿してみました。

 

詳しくはこちらへ

田中公平のブログ My Quest for Beauty

ART PEPPER / the art of pepper【ジャズのススメ 28】

通常だと、名前は大文字と小文字、

そしてアルバム名は大文字のみという書き方を意識しているんですが、

(例外も多数ありますがw)

今回こういう表記にしたのは、アルバムに則ってるだけです(笑)。

 

アート・ペッパー、大好きなんですけど、

周りに好きな人があまり見当たらないのは何でなんでしょうね。

そしてこのアルバム「ジ・アート・オブ・ペッパー」も、

ファンの間で賛否がわかれるタイトルです。

 

 

ジ・アート・オブ・ペッパー

ジ・アート・オブ・ペッパー

 

 


Art Pepper Quartet - Body and Soul

 

ジャズサックス奏者といえば、

まずはチャーリー・パーカーという方も多いと思います。

たしかに彼の演奏は素晴らしく天才肌であるんですが、

のちにパーカー流、あるいはパーカー派と言われるほど影響を与えた彼の演奏、

実は私自身それほどたくさん聞いているわけではないんです(笑)。

好きなんですけどね。

 

そんなパーカー流とは一線を画するアート・ペッパーの音色。

明るさも多少感じられるんですけど、

どちらかというと胸に迫ってくるような音色のように私は感じます。

そこも彼の演奏の好きなところなのですけど。

 


Art Pepper - Begin the Beguine

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの音楽のこと

※若干ネタバレ要素がありますのでご注意ください。

 

 

昨日、ようやく両機種でクリアをしました。

 

ゼルダの伝説Breath of the Wild(BotW)、

WiiU版、Switch版両方を順番にやったんですけど、

さすがに昔のように徹夜でゲームするほどの体力もなく、

ちまちまと遊んでおりました。

 

まあ、Switch版は発売後4日でクリアしてしまいましたが(笑)。

 

その後、Switch版をやり込んで二度目のクリアをした後、

WiiU版を最初からプレイして3週間ほどかけてクリアしました。

とはいえ、まだまだやりこみ要素がたくさんあるみたいなので、

しばらくはこのゲームをやり続けることになるんだろうと思います。

 

ということをTwitterでつぶやいたのですが、

ものの見事に反応がなかったので(笑)、

こちらでその話題を記録しているという次第です。

 

 

さて、このゲーム、音楽も大変素晴らしいものでした。

歴代のゼルダシリーズとは一線を画しているゲームシステムであるがゆえに、

音楽も歴代のものとは一線を画している構成となっています。

ゲーム音楽ではあまり使われることにないピアノをメインにして、

かなり音楽のレンジが大きい音楽群となっています。

具体的に言うと、メインテーマや「ここぞ」というところでは迫力のある音楽、

そしてフィールドで歩いている時は環境音のようなピアノの音色が聞こえたり、

風の音や虫の声などの音が聞こえてくる、というような感じになっています。

 

で、こういう音楽に拒否反応を示している人も少なからずいるようです。

 

ゼルダシリーズと言えば勇壮なフィールド曲がこれまでも流れていたのに、

今回のBotWでは環境音がメインとなりゲームがダレるという理由みたいなのですが、

少なくとも私はそう感じませんでした。

逆にこれだけ広大なフィールドを長時間冒険するわけですから、

大音量でフィールド曲が流れてしまうと、それこそ耳障りになってしまう、

という可能性も否定できないと考えます。

 

ゼルダシリーズのひとつである風のタクトの広い海原では、

終始勇壮な曲がずっとかかっていましたが、

フィールドが広いがゆえにダレてしまうという声もありましたから、

音楽が勇壮であっても無くても結局はダレてしまう、ということかもしれません。

であれば、無くても一向に問題はないと私は思います。

というか私は全くダレることはありませんでした。

舞台のそこここに仕掛けが施されており、それを探索するだけでワクワクするんです。

このフィールド曲を無くすという判断、私は正しかったと考えます。

 

 

ただ、不満というわけではないんですけど、

BotWでは、シリーズの名曲のアレンジが割と多かったんです。

それはそれでファンとしては歓迎すべきことなのでしょうけど、

出来れば新曲ももっと聴きたかったという感想も私の中ではあります。

確かに、某村で風のタクトの名曲のアレンジが聴けますし、

それ以外にもそこここにシリーズを知っている人ならニヤリとする旋律が登場します。

それはそれで楽しいとは思うのですが、

やはりBotWならではの曲をもうちょっと聴きたかったという印象も拭いきれません。

 

 

そういう意味では、Twitterでも昨日つぶやいたんですが、

カカリコ村で流れる曲は良いアレンジだったなあ、と思うんです。

かなり和風なアレンジになっていたんですが、

この曲の一部分で、前のシリーズで使われたカカリコ村のメロディの断片が、

ちゃんと使われているんですよね。

こういう音楽的仕掛けも、ここ最近のシリーズでは常套となってますけど、

最初にこの曲を聞いたときは、おおお!と驚いてしまいました。

 

あと、わかりやすいところで言うと、

ゲーム序盤に行くことが出来る「時の神殿跡」という場所では、

印象派のようなピアノのメロディが聞こえてくるんですが、

そのメロディをよく聴いてみると、

シリーズ屈指の名作のひとつ、時のオカリナで登場した「時の唄」なんですよ。

アレンジされすぎてて最初聴いたときはわかりにくいかもしれませんが、

じっくり聴いてみると、途切れ途切れで時の歌が聞こえてくるはずです。

 

あと、神獣戦の音楽がどれもかっこよかったですね。

特にゾーラの里のヴァ・ルッタ戦は燃えました。

戦いもそうですけど、うしろで流れている音楽がとても勇壮で。

よく聴くとこのヴァ・ルッタ戦の音楽が、

英傑の一人であるミファーのテーマのアレンジであることに気づくはずです。

最初に聞いたときは音楽どころじゃなかったんですけど(笑)。

2周目やったときにはじっくり聞くことができました。

 

 

たぶんこの他にも音楽的な仕掛けが実はあるんでしょうけど、

そこまで分析をしているわけではないので、あとは専門家におまかせします(笑)。

 

 

ちなみにBotWなんですが、とてつもなく面白いです。

ゼルダシリーズで一番面白い、とかいう言葉は、

シリーズ内の比較となってしまいますので、私はあまりいいたくありません。

人によっては時のオカリナが一番、いやいや、神々のトライフォースの方が、

といった声もSNSやブログ等でささやかれていますが、どうでもいいです。

ゼルダシリーズはどの作品も名作ですし、どれを遊んでも最高に楽しめます。

 

今作ゼルダBotWもその例に漏れることのない傑作です。

興味がある人はやってみてください。きっと後悔はしないと思います。

Donald Byrd / FUEGO【ジャズのススメ 27】

ピアニストのデューク・ピアソンが好きなんです。

「TENDER FEELIN'S」というアルバムがすごく好きで、

いずれこのブログでもこのアルバムのことを書くと思うんですけど、

じゃあなんでデュークではなく、ドナルド・バードのこのアルバムなのかというと、

なんとなくノリです(笑)。

 

Fuego

Fuego

 

 

ジャズトランペッターの代表格というとマイルス・デイビスなんでしょうけど、

彼とは違うトランペットの音色をファンキーに堪能できるこのアルバムは、

かなりテンションの上がるラインナップが揃っています。

最初の表題曲「FUEGO」からラストの「Amen」まで、

緊張を緩めること無く聴くことが出来る稀有なアルバムでもありますが、

二曲目の「Bup a Loup」はヘビロテするくらい好きな曲のひとつです。

 


DONALD BYRD, Bup A Loup

 

あとは「Lament」のゆったりした感じも大好きです。

 


DONALD BYRD, Lament