音楽つれづれ日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。特にジャズが好き。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

現代音楽を聞く その55

学生時代に吹奏楽部に入っていればよかった、

と今も後悔しているところもあるんです。

吹奏楽というジャンルに未だに劣等感にも似た感情を抱いているのは、

そうした引け目も理由の一つとしてあるのかもしれません。

 

吹奏楽の日本人編曲家、2代巨頭としてあげられるのが、

岩井直溥さんと真島俊夫さんです。

謡曲やポップスなど、多くの楽曲をブラスアレンジされています。

私も大人になってからではありますが、

お二人の作編曲作品を浴びるように聞いていました。

その編曲技術のすばらしさに感動すら覚えたんです。

 

吹奏楽と呼ばれるそのジャンルで最初にそれと意識したのは、

家にあったレコードに収録されていた「スーザ名曲集」だったと思います。

後世ではマーチ王という名で知られるアメリカの作曲家フィリップ・スーザ。

星条旗よ永遠なれは、アメリカ人ではないですけど血沸き肉躍る楽曲です。

 

 

岩井直溥さんの名前を最初に意識した楽曲は、

たぶん吹奏楽コンクールの課題曲です。

「明日に向かって」や「すてきな日々」は今でもよく聞くタイトルです。

1976年のコンクール課題曲「メインストリートで」は、

数ある氏の代表曲の一つとなっている名曲です。

 


1976年度課題曲(D) ポップス描写曲「メイン・ストリートで」

 

吹奏楽ポップスの父、との異名を持つ岩井さんのこの曲、

編曲がとても素晴らしいんですけど、具体的な話をすると長くなるので、

曲の紹介だけにとどめておきます(笑)

 

 

 

現代音楽、って題名付けてますけど、

こういうのも現代音楽っていうのかちょっと疑問が残ります(笑)

 

吹奏楽のお話はまた別枠を設けてたっぷりと語りたいです。

Light Of Nibel

毎朝、通勤電車で音楽をシャッフル再生しながら、

読書しつつ通勤しております。

 

という話を以前にした記憶がありますが忘れました(笑)

 

「オリとくらやみの森」というゲームを知ったのは、

このブログでもたびたび出てくるピアニストの友人からです。

私よりも大のゲーム好きであることから、

時折おススメゲームと題されたメールを送ってくるくらいです。

 

3年ほど前に勧められたのが「Ori and the Blind Forest(原題)」です。

見た目の可愛らしさとは違い、難易度は高く、

タレゲーマーである私は「イージー」でも大苦戦する有様でした。

メトロイドヴァニアと呼ばれるゲームジャンルなのだそうです。

 

メトロイドヴァニア

メトロイド」と「キャッスルヴァニア悪魔城ドラキュラ)」という、

二つの人気ゲームシリーズに由来する造語。

横視点メインの探索型アクションゲームの総称なのだそうです。

 

アクションゲームとして練りこまれており、

ストーリーも感動的で、音楽もとても魅力のあるものとなっています。

 


Ori and the Blind Forest – Main Theme [Menu Music]

 

タイトル画面の音楽として使われているメインテーマは、

どこか寂しげですが、温かみのある音色です。

このテーマのフレーズがゲーム内のそこかしこで使われているわけですが、

「Light Of Nibel(ニブルの光)」という曲にも出てきます。

この曲、ある意味ではネタバレなんですが、まあいいでしょう(笑)

 


Ori and the Blind Forest OST - 32 - Light of Nibel (feat. Aeralie Brighton)

 

3年以上も前のことなのでだいぶお話は忘れていますが(笑)、

この音楽はとても印象的でした。

 

遺跡を脱出する時にもこの音楽の盛り上がり部分が使われており、

その興奮が焦りを生み、何度も失敗したことを憶えています。

(サントラでは「Escaping the Ruins」というタイトルになってます)

 

ニブルの森と呼ばれる場所が、災厄に見舞われて枯れてしまい、

その森を復活させるために主人公が光に導かれていく、というお話だったはずです。

 

全体的に少し暗い雰囲気のゲームではありますが、

操作性も悪くはないはずです。私が下手だっただけのはずです(笑)

音楽もとても印象深いものが多く、サントラもおすすめです。

SpotifyAmazon Musicなどのサブスクリプションでも聞けますので是非。

 

なお、このゲームはSteamやXbox Oneなどでプレイできます。

マイクロソフト製作のゲームなので・・・)

Incidental Music Vol.49

My Funny Valentineといえば、ジャズのスタンダードナンバーです。

マイルス・デイヴィスフランク・シナトラ

あるいはエラ・フィッツジェラルドあたりのカバーはことに有名です。

 


Ella Fitzgerald - My Funny Valentine (High Quality - Remastered)

 

私もどちらかといえば、このジャズヴォーカルの印象が強いです。

マイルス・デイヴィスはインストで演奏してますけど(笑)

 

この曲、実は原曲がありまして、

「Babes In Arms」というミュージカルのナンバーなんですよね。

意外と知られていないみたいですけども。

 

作曲したのは、

サウンドオブミュージック」や「王様と私」などのミュージカルで知られる、

リチャード・ロジャースです。

エーデルワイスやMy Favorite Things、ドレミの歌など、

音楽の教科書でもおなじみの楽曲を手掛けた名作曲家です。

 

「Babes In Arms」というミュージカル自体は、

日本でもそれほど知られていないという印象ですが、

この「My Funny Valentine」だけ独り歩きしてしまってる感じですかね。

かくいう私もこのミュージカルの存在は知っていましたが、

楽曲すべてを聞いたことは今のところありません・・・

 


My Funny Valentine (Richard Rodgers, Lorenz Hart)

Master Class


Christian De Luca: J.S. Bach's Italian Concerto | Juilliard Sir András Schiff Piano Master Class

 

古今東西、バッハ弾きと呼ばれる人は数多くいらっしゃいます。

アンドラーシュ・シフという稀代のピアニストもその一人。

彼の演奏するバッハを何度も生で見ていますが、

その演奏を見るたびに、

聞き知った曲なのに新たな発見をすることが多いんです。

 

紹介している動画は2017年のシフによるマスタークラス。

 

マスタークラスというのは、

第一線で活躍している演奏者による公開レッスンを意味します。

生贄(笑)となる生徒が演奏し、その演奏に対して技術的な指南を行い、

生徒だけではなくその聴衆に対しても曲の要点を啓蒙するというものです。

生徒も音楽院に通っている相当な技術を持つ奏者が選ばれます。

 

アンドラーシュ・シフの演奏するバッハの「イタリア協奏曲」は、

以前にも生で聞いて感動したことを憶えています。

その感動的な演奏の下地、バックボーンが端的にわかるので、

この動画を見たとき、とてもうれしくなりました。

残念ながら全編英語ですけど、シフの使う英語はそれほど難しくないので、

ユーモアをたっぷりと交えた、

彼の素晴らしい教義内容もすんなり入ってくると思います。

 

音楽院時代にマスタークラスを経験したかった・・・(嘆息)

 

 

おっと、忘れるところでした。

シフの素晴らしい「Italian Concerto」はこちらでどうぞ。


András Schiff - Bach. Italian Concerto in F BWV971

 

 

HOD O'BRIEN / BITS AND PIECES【ジャズのススメ 97】

ホッド・オブライエンのジャズピアノは上品だ。

そういう人が周りで多いです。特に我が友人はそう言ってます。

私も同じ意見ではあるのですが、

上品というよりは調った音という印象が強いんですよね。

 


Hod O'Brien Trio (Teddy Kotick & Jimmy Wormworth) - Through The Smoke (1982)

 

彼の初めてのリーダーアルバムであるこの「BITS AND PIECES」は、

私が若かりし頃に聞いたアルバムの一つです。

ソニー・ロリンズの「サクソフォンコロッサス」でジャズに目覚めた私は、

このオブライエンのアルバムでさらにジャズに耽溺することになりました。

私にとってはジャズの恩人の一人ともいえるわけですが、

このアルバム、発売当初はかなり希少価値が高いものだったそうで、

再版されるまでは幻のアルバムとも称されていたのだそうです。

 

紹介している「Through The Smoke」もかなり好きなのですが、

アルバム標題曲である「BITS AND PIECES」も擦り切れるほど聞きました。

(↓紹介している動画はVERSIONが違うものです)

 


Bits And Pieces

 

聴きやすいジャズ、というと語弊がありますが、

そんな言葉がピタリとはまる、そんなアルバムだなと私は思ってます。

 

再版されたこのアルバム、ぜひ購入して聞いていただきたいです。

 

 

ホッド・オブライエンのBITS AND PIECES (ジャズCD)のページ、jazzyell.jp

飾り付け

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この楽譜は、楽聖ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15、

その第一楽章の提示部の終結部近くのものです。

一番上の2段はピアノ、その下の4段は弦楽の楽譜、

5段目からはすべての楽器の全合奏部で、

上からフルート、オーボエクラリネットファゴット、ホルン、トランペット、ティンパニと続きます。そこから下はピアノが2段、弦楽が4段となっています。

 

で、楽譜の右上に赤い丸をしているんですが、

ちょっと見づらいと思うので拡大してみます。

 

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trと書かれているのは「トリル」と読みます。

その音と、二度上の音程の音を交互に素早く行き来するように奏します。

それだけなら片手で二つの音を震えるように演奏するだけなのですが、

赤丸部分に小さな音符が付いています。

これはトリルの終結をこのように奏しましょうというものです。

「後打音」とも呼ばれますが、専門用語はどうでもいいです(笑)

 

こういう「飾り付けの音」というのは奏者によって解釈が様々なんですね。

 

たとえば・・・

 


Bernstein in Vienna: Beethoven Piano Concerto No. 1 in C Major (1970)

 

この動画は、バーンスタインがピアノ協奏曲第一番を弾き振りしたものです。

(弾き振り=指揮者が独奏を兼ねて演奏するスタイルのこと)

該当の楽譜の箇所は動画の8:15~のところになります。

 

そしてこちらも。

 


Daniel Barenboim: Beethoven Piano Concerto No. 1 in C major Op. 15

 

こちらは同じく弾き振りの演奏動画になります。

ダニエル・バレンボイムによる演奏となります。

動画でいうと該当箇所は7:44~あたりですね。

 

赤い丸のところの違い、わかりますでしょうか?

「ソシラ」という音が、

バーンスタインの場合は記載通りの8分音符での演奏に、

バレンボイムの場合はそれよりも少し早い16分音符を想定した演奏です。

 

こうした装飾音符も含めて独奏はソリスト(独奏者)によって解釈は様々です。

どちらが正しいか間違っているか、という判断基準ではなく、

どちらがより聞き慣れているか、あるいは聞きやすいか、

という判断で考えるべきだと思うんですけど、

私が嫌うクラオタの方は白黒つけたがる人種が多いので、

「こっちが正しい」「いや、こちらのほうが自然だ」

というどうでもよい論争までしでかしそうになることが多いです。

 

私はバーンスタインの独奏を最初に聞いたので、

8分音符のテンポの方が聞き慣れています。

が、世間一般的にはこうした装飾音符表記だと、

バレンボイムのような演奏をする方が圧倒的に多いみたいです。

というか、バーンスタインのように奏する人を聞いたことがありません(笑)

さっきも書いたように「どっちが正しいか」ではなく、

これは奏者の解釈如何だと私自身は思っています。

 

これを「異端」「正統ではない」というバカげた理由付けをして、

演奏全て否定するような人間にはなりたくないです。

 

 

おっと、思わず感情的になりそうでした・・・(笑)

 

 

たまたま今朝この曲を聞いてふと思ったので書いてみました。

飾り付けは人それぞれ、楽しむ余裕が欲しいものです。

現代音楽を聞く その54

ノルウェーの作曲家と聞くと、

大半の方がグリーグの名前を挙げられると思います。

そのくらい有名ですし、

ペールギュント」や「抒情小曲集」あるいは「ピアノ協奏曲」は、

音楽の教科書にも載っているくらいに有名です。

 

ハラール・セーヴェルというノルウェーの作曲家がいます。

彼の曲で最初に聞いたのが交響曲だったのですが、

その音色に引っ張られるようにいろいろと聞きかじりだした記憶があります。

 

室内楽にも佳作が大変多い彼ですが、

ピアノ協奏曲は少し物悲しい印象のある名曲だと私は思っています。

 


Saeverud - Piano Concerto Op.31 (I)

 

あと、弦楽四重奏曲も結構好きです。特に2番と3番。

 


String Quartet No.2 Op. 52 - Allegro Deciso

 

北欧出身の作曲家らしい、といえばそう聞こえますし、

いわれないと北欧出身の作曲家だとわからない印象もあります(笑)