ヒロユキの音楽日記

ありとあらゆる音楽が好きな人。たまにキツい毒をはいたりしますが根はいい奴です。

現代音楽を聞く その10

イタリアの作曲家、フランコドナトーニ。

最初に聴いたのは「Duo per Bruno(ブルーノのためのデュオ)」でした。

 


Franco Donatoni ~ Duo per Bruno (1974 - 1975)

 

彼の創作期としては中期に当てはまると思うのですが、

私が彼のこの曲を聞いたのはアメリカで現代音楽に傾倒していた頃です。

音楽家として生きていこうと思っていた頃にこの曲を聞いて、

ある種の衝撃のようなものを受けたことが記憶にあたらしいのですが、

私自身の音楽人生のごくごく初期にこの曲を聞いてしまい、

現代音楽の迷宮にはまり込んだのは、

今にして思うといい経験だったのかも、と思ってます。

そんな苦い思い出を想起させる一曲です。

アマオケと敬遠と感受性

マチュアオーケストラ(アマオケ)のニュースをよく見ます。

 

※アマチュアオーケストラというのは、プロオーケストラとは違って「お仕事」として演奏をするのではなく演奏したい曲目を、有志を集って演奏する団体のことを指すものだと私は思ってますが、実際はどういうものなのか私にはわからないので検索して調べていただけるとこれ幸いです。

 

「〇〇を専門に演奏する団体です」といった謳い文句で、

特化した演目を演奏するために結成されたアマオケがその大半です。

私がここ数年敬遠させていただいてるゲームの音楽の分野で、

こうした動きが活発化している感もありますね。

 

3年前か4年前くらいに見に行ったアマオケがあるんですけど、

クラシック音楽の定番ともいえる演目、

ショスタコーヴィチ交響曲第5番を迫力ある音色で演奏されてました。

演奏として拙いところも多少はあったんですが、

ピッチも整っており、演奏としては及第点といった印象でした。

 

同じころに、別の「作曲家に特化した演奏会」へ行ったこともあるんです。

その演奏では、楽器のピッチ(音の高さ)やタイミングがバラバラボロボロ、

聞くに堪えなかった演奏会だったのですが、

入場無料で結構お客さんも入っていたので途中で出るに出られず、

曲もほとんど耳に入ってこないまま2時間余り我慢し続けた思い出があります。

あれは本当に拷問以外の何物でもありませんでした。

そうした経験からか、

アマオケの演奏会はクラシック音楽以外ほとんど行かなくなってしまいました。

 

ただ昨今のアマオケ事情でいうと、

音大卒や専門卒の方がメンバーに入られることが多くなり、

また、専門的に音楽を勉強された方が編曲をされているということで、

前述したようなことはほとんど無いということらしいです。

でも、あの演奏会が本当にトラウマで、今でもそうした演奏会へ行くのに、

二の足を踏む状況になっているというのが実際のところです。

SNSなどで発表される魅力的なプログラムに驚いたり喜んだりしながらも、

その記憶が喜びと同時にわき上がってきて、

その演奏会へ行こうと思う意欲にストップがかかるんですね。

 

あと、理由としてもう一つ。

 

いつも同じメンバーが観客として参加されてて、

「一見さんお断り」とまではいかなくても、

顔なじみのメンバー同士が開演前後や休憩中などに、

ホワイエやロビーにたむろして和気あいあいと会話している様子を、

遠巻きに眺めている自分が無性に虚しく思うことがあります。

その雰囲気に飲み込まれてしまって演奏会への気持が著しく減退してしまいます。

 

ゲームの音楽の演奏会や作曲家自身が参加しているバンドなど、

そういう「すでに出来上がっている雰囲気」というのがあって、

宗教的雰囲気というかカルト臭というか、

そうした雰囲気に対して自分が過敏に反応してしまうんですよね。

 

感受性が強いんでしょうね、きっと。

 

もちろん、顔なじみのメンバーの皆さんからすると、

「考えすぎ」という一言で片づけられてしまうんでしょうけど(笑)

 

そうした出来上がってしまった場の雰囲気を、私は敬遠します。

考えすぎなことも、

気にしすぎであるということも、

ひとりよがりなものであることも、

音楽にそんな境界線なんてないってことも、

彼らも私と同じ、ひとりの人間であるということも、

彼らも私と同じ、音楽が好きな仲間であるということも、

すべて承知で言いますけど、敬遠します。

 

きっとこういう考え方を「健全ではない」というんでしょうね(笑)。

自分勝手な言い訳を言ってる自覚は当然あります。

自分の聞きたいものをただ聞けばいいじゃない、

そう言われたことも一度や二度ではありません。

ただ、純粋にあの雰囲気が嫌いなだけなんです。

 

単純に私自身が極度の飽き性であるってことも大きいんでしょうね。

同じ人たちとつるむことが断続的に行われるということを、

私自身があまり好まないってこともあると思います。

だから、昔組んでいたバンドも数か月足らずで解散したり、

喧嘩別れしたり、一方的に文句を言われたり、

果ては「音楽性の違い」というよくわからない理由で活動停止したり。

アノトリオをやったら次はロックバンド、

次はピアノクインテット、そしてビッグバンドへ、みたいに、

常に変化を追い求めてしまう傾向が極端に強い人です。

こうした面倒くさい性格が、こういう変態を生んだんでしょうね(笑)。

 

ちなみに誤解の内容に追記しておくと、

こと恋愛に関しては飽き性ではないと自分では思ってます、たぶん・・・

 

 

 

 

話がちょっと私的になってきたので戻します。

 

 

 

 

きっと今後も魅力的な演目をアマオケ、プロオケ問わず行われるんでしょう。

だから、そういう辟易する雰囲気を嫌がりながらも、

今年もいろいろな演奏会へ顔を出したり出さなかったりするんだと思います。

もうちょっと自分自身の感受性を鈍化させて、

そういう雰囲気に飲まれないようにすればいいんでしょうけど、

年齢を重ねるにつれて感受性がいや増していることを自覚してます。

 

今、オフ会の企画とかいろいろとやってますけど、

飽きたらたぶん別のメンツとやったり、企画自体を別物に変えたり、

いろいろと試行錯誤を自分からやっていくんだと思います。

こういうところでも飽き性というか、変化を追い求めようとするんでしょう。

 

そろそろこういうめんどくさい性格を矯正したいと思う今日この頃です・・・

Montefeltro / Il Pesce Rosso…【プログレ古今東西11】

イタリアのシンフォニックプログレバンド、モンテフェルトロの2ndアルバムです。

 

1stを推す人のほうが多いことはわかってるんです。

主要メンバーが抜けてしまった後に出たアルバムということもあり、

「音が軽い」「モンテじゃない」といった声も少なからず聴きます。

が、1stの完成度と比較するとそういう声が出てくるのもわかるんですが、

私自身はこちらを先に聞いてしまったこともあって(笑)、

こちらのほうに思い入れが強くあることもご承知おき頂けると幸いです。

 


Montefeltro - Omait (In Questa Mia Terra)

 

アルバムの取り扱いがAmazonで無いみたいなので、

とりあえず2曲目の動画をあげてみました。

アレンジもそうなんですけど、メロディアスで怪しげな感じは、

2ndでも健在だと私は思ってます。

 

好きです。

「友人からの依頼」の顛末

そういえばこの話をしてなかったことを思い出しました。

年末にボストンの友人から舞い込んだ依頼。

クリスマス前までに楽譜を作って送るということでしたが、

結局ゲームの音楽からの選曲ではなく、

フランスの作曲家、レオ・ドリーブの歌劇「ラクメ」から「花の二重唱」にしました。

 


Dame Joan Sutherland & Marilyn Horne - The Flower Duet

 

単独でも演奏されることの多い名曲ですが、

こちらの曲をアレンジすることにしました。

 

日数もあまりなかったのでざっくりジャズアレンジになってしまいましたけど、

友人からは「いいねぇ」という言葉をもらえたので、

一応役目は果たせたかな、と自賛しているところです(笑)。

 

来週渡米したときに演奏することになりそうです。

めんどくさい・・・

2018年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

という文言を疲れるくらいに書いた私です(笑)。

 

昨年は更新頻度を意識的に高くしていたんですけど、

今年はもうちょっとのんびりと更新できればいいかなと思ってます。

 

アレンジの仕事も月一ペースくらいでコンスタントにもらってまして、

今も二つほど案件を頂いております。

いつも使っている五線紙が切れてしまったので、

今日明日あたりに愛用の五線紙を買いに行ってからの作業になります。

知り合いからも「PC使えば?」という声を少なからずもらってるんですけど、

慣れればPCのほうが早いんでしょうけど、

今のところは手書きのほうが作業効率的にも圧倒的に早いので・・・

 

そんなこんなで年越し、年明け感が全くないんですが、

今年もこんな感じでゆるくブログ更新していきますので、

ゆるくお付き合いいただけると幸いです。

 

 

gene ammons / boss tenor【ジャズのススメ 49】

ジーン・アモンズ、日本での知名度はかなり低いらしいです。

大好きなんですけどね。

 

Boss Tenor

Boss Tenor

 

 

このアルバムに参加しているドラムスのアート・テイラーが好きで、

その流れでこのアルバムもかなり聞いているんですけど、

何よりアモンズが渋い。

ああ、こういう音だよね、って言いたくなります。

 


Gene Ammons 04 "Canadian Sunset"

 

「メルト」のはなし

ボカロという言葉があります。

正確にはボーカロイドというんですけど、

人工的に作られた声(というとまた誤解を招く可能性もありますけど)で、

自分もしくは他人が作った伴奏にのせて歌わせている動画が一時期流行しました。

 

初音ミク、という名前を一度ならず聞いた方もいらっしゃると思います。

ニコニコ動画などで投稿が相次いで起こり、

ボカロフィーバーともいえる時代が確かにあったような気がします。

 

「メルト」という曲に出会ったのは私がボカロという言葉を知る前のことです。

 

違和感のあるアクセントと声に最初は抵抗があったのは事実ですが、

「メルト」という曲のポテンシャルの高さ、

何より楽曲の完成度の高さに度肝を抜かれたこと、懐かしく思い出します。

 

そんな「メルト」が10周年を迎えました。

この曲を作られたsupercellのryoさんがクリスマスイヴにとある動画を投稿されました。

 


ryo (supercell) × やなぎなぎ メルト 10th ANNIVESARY MIX

 

10周年を記念して再度アレンジされたものです。

歌うのはやなぎなぎさん。久々に聞いて涙が出ました。

10年たっても、やっぱり名曲です。