音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

スーパーマリオ30周年記念ライブを見に行ってきた

私とスーパーマリオとの出会いは30年前にさかのぼります。

マリオとの出会いとなるともっと前なんですけど(笑)。

今回は「スーパーマリオ」ということなので。


ファミコンが発売されて数年しか経ってない頃のことです。

今でこそ知らない人はいないといわれるスーパーマリオですけど、

当時はもちろん誰も知らないわけで。

そんな中で発売されたスーパーマリオ。私も発売当時にプレイしました。


ファミコンは自分のお小遣いをためて買いました。

確か紅茶味の飴の缶に1000円ずつお金を貯めて。

発売してしばらく経った頃だったと思うので、84年頃のことでしょうか。

最初に買ったゲームはベースボール。兄と二人でプレイしていました。

負けるとすぐ怒る性格だったので、兄もおそらく辟易としていたことでしょう(笑)


そしていろいろなゲームをプレイしているときに発売されたスーパーマリオブラザーズ

発売日に買ったかどうかは記憶が無いんですけど、

たぶんちょっと間があいてたかもしれませんね。


面白かったです。

クリアできなくてゲーム投げつけそうになりましたけど(笑)。

あの頃の私は短気でしたから、よく怒ってたように思います。

がんばれゴエモンファミコンで発売された時のことです。

ゴエモンファミコンにさして電源を入れてもゲームが始まらなかったんです。

今思えばそれは初期不良、だったんですけど、

幼少期の私はそんなことは知らないわけです。で、ゲームを叩きつけることになります(笑)


でも、最終的にはクリアしたんですよね。

あの頃はまだファミコン雑誌黎明期、というかまだ出てなかった頃だったのかな?

今の「ファミ通」の前身でもある「週刊ファミコン通信」が創刊されたのが確か1986年。

でも、裏技とかいろいろと雑誌で読んだ記憶があるんですけどね。

ま、30年前のことなので忘れましたが。


というわけで、いろいろと思い出深い作品でもあります。


そんなスーパーマリオの音楽をバンド形式で楽しめる演奏会が行われました。



(今回は安定の前置きの長さですねw)




スーパーマリオ30周年記念ライブ


2015年9月21日(月・祝)

17:00開場 18:00開演

東京国際フォーラムホールA


(曲目)

スーパーマリオブラザーズより「地上BGM」

スーパーマリオブラザーズ3メドレー

ウォーターランドとチコ

Newスーパーマリオブラザーズメドレー

マリオカートメドレー

スーパーマリオサンシャインより「ドルピックタウン

スーパーマリオ64より「メインテーマ」


Intermission


マリオメーカーコーナー(詳細は以下)


マリオギャラクシー2メドレー

スーパーマリオブラザーズより「地下BGM」

スーパーマリオ64より「パックンフラワーの子守唄」

決闘歴代クッパ

3Dランド・ワールドメドレー

スーパーマリオワールドメドレー


アンコール2曲あり




実はこの公演の前に事前物販というのが行われていました。

15時から販売開始ということで、

その時間に間に合うように行ったんですけど、

すでに長蛇の列が出来ていました。

そして案の定、販売開始して数分でポーチが売り切れ。

事前販売分のみ売り切れと言うことだったので、

本番開始時には在庫が復活したみたいですけど。


私もパンフだけ買おうと思ったんですが、

結局マグカップも買っちゃいました(笑)



安定の中国製(笑)


事前物販の用事を済ませて、

会場の裏手の高架下にある「牛タンねぎし」でお昼ご飯。

その後に丸の内にある丸善で本を物色。

そんなこんなで瞬く間に時は過ぎ、17時前に会場前に着いてみると、

そこには長蛇の列が。

まあ国際フォーラムホールAって5000人くらい入るんですよね。

それだけの人が一カ所に集まるわけで、そりゃそのくらいの行列になりますよね。


どうせ全席指定なので慌てること無く30分ほど入り口にて待機。

そしてすんなり入場。


後から知ったのですが、どうやら開演15分ほど前にパンフレットが売り切れたそうです。

大阪公演ではどうやらパンフレットが残っていたみたいですけど。



話がなかなか本編に入らなくてすいません。

今思い出した事があったので。

実は事前物販の時に入り口付近でちょっとスマホいじってたら、

大量のパンフとマグカップを持った男性が通り過ぎたんです。

一人でそんなに購入できるはずは無いと思うので、

おそらく何人かで購入したものをまとめたんでしょうけど、

あれ、なんだったんでしょうね。とっても気になります(笑)。

(勘の良い人はおわかりと思うので詳細は割愛します)


そんなこんなで開場して座席に着きます。

前から14列目というのは割と前の方でしたね。

しかもど真ん中ちょい右よりだったので、音響も申し分なし。

ステージ両側にスピーカーがでんと置かれてましたけど(笑)




ようやく本編です。


司会の吉田尚記さんが登場し、会場を盛り上げます。

そしてメンバーが最初に演奏したのが、

ゲームが好きな人ならおそらく誰もが知る名曲、

スーパーマリオブラザーズより「地上BGM」です。


今回のために集められたスペシャルバンド編成なので、

金管もクリアな音色でしたし、何よりドラムスがすごかった。

以前天才ドラマーとしてテレビにも出てたと思いますけど、

現役大学生(しかもまだ10代)の女性ドラマーってすごいですよね。

迫力ある音色で会場内をわかせていました。


ここから3曲続けて演奏されました。


最初に演奏されたのは「スーパーマリオブラザーズ3」のメドレー。

砦のボスの曲があったのにクッパ戦が無かったのはちょっと残念でしたが。

最初のステージのレゲエ調のBGMがよりレゲエ度を増し、

砦のボスの曲はよりかっこよくアレンジされていました。

これ、ゲーム画面も正面のスクリーンに映っていたんですが、

最後の「おしまいっ!」って出たのを見てニヤリとしたのは私だけでは無かったはずです(笑)。


続いて「ウォーターランドとチコ」です。

マリオ64でも屈指の名曲ですね。

出だしで背筋がぞくっとしました。鳥のさえずりのような音色から入るんです。

そのあとにもバイオリンの高音を活かした鳴き声なども聞こえてきて、

環境音楽のような雰囲気を醸し出していました。


次に演奏されたのは「Newスーパーマリオブラザーズメドレー」。

この曲、地上BGMでコーラスが入るんですけど、

その声をキーボードを担当されていた女性の方が、

たぶんボコーダーを使って再現されていました。

マリオWiiのタイトル曲やアスレチックの音楽も演奏されたんですが、

どちらかというとほのぼのとした演奏でとても和みましたね。


あれ、どのタイミングで近藤さん登場したんだっけ・・・忘れました。

たぶんここら辺だったと思います。

しかも、宮本さんも登壇されたんですよね。

「土管から登場したかった」と仰ってた宮本さん。

「だとしたら開場前の17時以前に入らないといけないですよね」と司会の吉田さんがうまい返し。

会場が笑いに包まれた瞬間でもありました。


なんでしょう、宮本さんが登場すると空気が一変しますね。

近藤さんも十分レジェンド級の方なんですけども・・・(笑)



ここから2曲続けて演奏されました。


最初は「マリオカートメドレー」。

1作目である「スーパーマリオカート」の楽曲から、

最新作の「マリオカート8」まで幅広い選曲でした。

この楽曲の編曲は任天堂サウンドチームのお一人である、

朝日温子さんによるものだそうです。

最後に8のタイトル曲が出てきたときは、原曲まんまじゃないか、って思いました(笑)

レインボーロードの曲もとってもアレンジが格好良くて、

帰ったらマリカーやりたくなりました。やってないですけど・・・


続いて演奏されたのは、

マリオサンシャインより「ドルピックタウン」ですね。

パンフによると近藤さんは「マヌーシュスイング」を元にこの曲を作られたそうです。

マヌーシュスイングというのは、おおざっぱにいうとフランス風のジャズですね。

なのでこの楽曲の編成はバイオリン、ベース、ギターのみというシンプルなものでした。

この曲をこうしたサウンドで聴けるのって嬉しかったですね。

元々このゲーム自体が大好きだったということもありますけど。


前半最後はスーパーマリオ64より「メインテーマ」。

3Dアクションのエポックメイキングな今作ですが、

音楽もとってもかっちょいいです。イントロの金管から最高ですよね。

そこからのメロディもとってもキュートなんですよ。

かなりアレンジされてましたけど、原曲の良いところはちゃんといかされてて。


20分の休憩の後、再び司会の吉田さんが登場します。

その後、再び近藤さんが登場。

そしてさらにスーパーマリオのステージデザインをされた手塚さんも登場します。

実はここでいろいろなマリオの裏話が聞けたんですが、ここでは書かないことにします。

会場に行った人だけが共有するべきものだろうという判断からです。

たぶん「え!?」って驚く内容のことです。


そして話題は最新作のスーパーマリオメーカーの話に。

さらに何故か舞台上に用意されているWiiUのパッド。

正面には大画面のスクリーン。

なんとここで手塚さんが今回のライブのために製作したステージをプレイすることに。

しかも客席から一人プレイヤーを選んで。

そのプレイヤーには3人のレジェンド(宮本さん、手塚さん、近藤さん)のサインが入った、

ブックレット付のスーパーマリオメーカーのソフトがプレゼントされる、と。

希望者が殺到した中、勢いよく立ち上がって手を上げていた男の子(with父親)がステージへ。

そしてなんと、そのステージプレイにあわせて、

近藤さんがキーボードで生演奏をしてくれるという嬉しい特典付き。

作曲者自らの演奏でゲームプレイできるなんて、羨ましすぎる!!


※このマリオメーカーの時だけは撮影OKでした。


まあでも私がステージあがったところで緊張しすぎてダメダメプレイだったでしょうけど(笑)


その男の子はとってもプレイがうまくて、

結局一分ちょっとでそのステージをクリアしてしまいました。

近藤さんもその展開について行くのが大変そうでしたね。

最後のステージクリアの音楽はバンド全員での演奏でした。迫力ありましたね~。

ちなみにソフト贈呈は宮本さんから。

その時に男の子が「将来任天堂に入ります!」と元気よく言ってました。

レジェンド3人に臆すること無く明言できる若さが羨ましくなりました(笑)。


そして演奏に戻ります。


後半最初の演奏は、マリオギャラクシー2メドレーでした。

ジャングルグライダーの曲もとっても大好きだったんですけど、

やっぱりスライダーの曲は鉄板ですね。

マリオ64の時に使われた曲ですけど、

疾走感とユーモアが同居する曲、と言えば良いんでしょうか。

中間のとっても難しいパッセージも難なく演奏されてたのは、

やはり超一級の演者を揃えたからなんでしょうか。

ギャラクシーシリーズの曲って横田さんがメインで作曲されていることもあってか、

オケ曲の印象がとても強いんですけど、

こうしてバンド形式で聴くとまたひと味も二味も違いますね。


続いて演奏されたのは初代より「地下BGM」。

今回演奏を聴いた中でのお気に入りが実はこの曲でした。

原曲はベースが響くとってもくらい曲のはずなんですけど、

アレンジが相当とんでましたね。もうこれ完全にファンクでした(笑)。

これだけ好き勝手にアレンジをすると逆に清々しいですね。

ファンキーなサウンドでずーっと頭揺らしてました。


次に演奏されたのはマリオ64から「パックンフラワーの子守唄」です。

原曲はオルゴールの音色で奏でられるワルツ曲です。

が、今回は歌付でした。

前述のキーボードを担当された方が今度は生声で歌われてたんです。

スキャットでしたけど、とても可愛らしい歌声で癒されました。


実は今回の選曲で意外だったのがこの曲なんです。

64で聴いたときもとってもお気に入りではあったんですが、

良アレンジでさらに大好きになりました。



司会の吉田さんの紹介に続いて演奏されたのは、

「決闘!歴代クッパ」です。

ここで分かったんですけど、マリオ3メドレーでクッパ戦を演奏しなかったのはこのためだったのかと気づきました。

演奏は少なかったですけども(笑)

いやぁロックでした。とってもロックでした。迫力満点。

特にラストを飾ったヨッシーアイランドクッパ戦は必聴でしたね。

最初のマリオ3の飛行船のイントロから始まるのがもうワクワクしてました。

ギャラクシーのクッパ戦も演奏されたんですが、

オケ曲のあの曲をこれだけロックに昇華してて驚いたことも付記しておきます。最高!!!


次に演奏されたのは「スーパーマリオ3Dランド・3Dワールドメドレー」です。

この3DシリーズのBGMはもう完全にビッグバンドのそれですから、

ここはもうバンドの面目躍如、といった感じでしたね。

3Dワールドのサントラは今もお気に入りなのですけど、

ブラスがとっても大活躍しててこれも聴いててワクワクしてました。

なんですけど・・・

実はこのとき「絵描き歌」が歌われたんです。

知らない人はなんのこっちゃと思うでしょうけども。

マリオ3Dワールドのワールド8の曲に歌詞がついてるんです。

うごくメモ帳というので作られた絵かき歌がありまして、

それがスクリーンに大きく映されて、しかも司会の吉田さんが演奏中に登場し、

用意された簡易キャンバスにその絵を描くというおまけつき。

結果は・・・神のみぞ知る、ということで(笑)


そして後半最後の演奏です。会場からは「えー!」という声が。

「笑っていいとも」の影響が色濃く反映されています(笑)

最後は「スーパーマリオワールドメドレー」です。

とってもやりこんだタイトルでしたけど、

流れたのは「タイトル」「地上BGM」そして「エンディング」でした。

もっと聴きたかったんですが、

ちゃんとエンディングをフル尺に近い形で演奏されたのでこれはこれでありでした。

というか、エンディングの転調部でいつも泣きそうになるんですよね。

あの転調は本当にずるいしかっこいい!!!



そして、客席からの温かい拍手に促されるように登場したのは何と近藤さん。

感動的な挨拶に続いてサプライズ。

近藤さん自らメドレーをピアノ演奏されるというのです。

名付けるなら「アスレチックメドレー」ということになるでしょうか。

この演奏中に客席から大きな手拍子が。全くリズムに合ってなかったけど(笑)

特にヨッシーアイランドのアスレチックの曲は、

「残り時間が短くなる時のジングル」~「速度が上がったバージョンのアスレチック」という細かいところも演奏されていて、もうこの辺りで私は号泣してました。

近藤さんのピアノの音色がとってもあったかいんです。

愛情あふれるその演奏に私のライフはもうゼロでした(笑)


その後司会の吉田さんも登場して、バンドメンバーが再登場。

アンコールとして演奏されたのが「スーパーマリオギャラクシーメドレー」でした。

ギャラクシー2の時にも言いましたけど、もともとオケ曲メインのBGMが多いのにも関わらず、

これだけのバンド編成で迫力あるサウンドを奏でるのって本当に大変だと思うんですけど、

やっぱりすごかったですね。

最初のフローターランドの曲がもう迫力満点でしたし、

最後を飾ったウィンドガーデンはこれまた名曲ですけど涙流してましたし(笑)

ギャラクシーも本当に名曲多いですね。



演奏全てが終わりレジェンド3人衆が再び登場、中央に並びます。

その両翼にバンドメンバーが横に並んで、最後に司会の吉田さんが一番左へ。

そして恒例のアレです。手をつなぎ合って上に振り上げた後、客席に向かって一礼。

もうこの辺りもダメでしたね。涙ふくので必死でした。


素晴らしい演奏会でした。

マリオの曲にはこういう編成が似合ってますね。最高でした。


バンド演奏者の皆様、司会の吉田さん、

そして宮本さん、手塚さん、

何よりマリオの音楽の生みの親でもある近藤さん、

本当にありがとうございました。マリオ大好きです。

また次はいつになるか分かりませんが、こうした演奏会が催されることを期待してます。