時々考えるんです。
人はなぜ生演奏を聴きに行くんだろうと。
先週土曜日に東京佼成ウインドオーケストラによるドラクエコンサート、
そして翌日曜日にはミロスラフ・クルティシェフのピアノリサイタル。
来週金曜日にはアヴデーエワのピアノリサイタル、
その次の水曜日には渋谷で知り合いのジャズバーへ、
さらに次の月曜日はコバケンの幻想交響曲を聴きに行きます。
また来月4日金曜日にはブルーノート東京で大江千里さんのジャズライブ、
翌5日土曜日は幕張でノットフェスというメタルロックフェスに参加、
(本当は翌日も行きたかったんですけど・・・)
6日日曜日は前述のアヴデーエワと新日本フィルとの共演をすみだトリフォニーで、
さらに11日金曜日はバッハ・コレギウム・ジャパンによるロ短調ミサを聴きます。
とこう書くとジャンルもバラバラ、日程もかなりタイトだと思う方が多いでしょうね。
でも、実はこれでも少ないんです。
以前は毎日のように生演奏にまみれてました。
無料ライブみたいなのが多かったと思いますけど、
聴けるときにたくさん聴くべきだとその時は考えてたんでしょうね。
と言っても私は残念ながら富裕層ではないので、
クラシックの演奏会に毎日通えるだけの財力もありませんから、
やっぱりそこは選択をしなければならないわけです。
全部行ければ一番いいんでしょうけど、それが事実上不可能なわけですから(笑)
で、このブログの最初の文章に戻ります。
なんでこれだけたくさん生演奏を聴きに行くんだろうと。
例えば、モーツァルトのレクイエムを聴くとします。
最新の音響装置を備えた専用ルームのようなところで聴くととても心地よいんですが、
それでも生でレクイエムを聴くと、それとは比べるべくもないです。
やっぱり目の前で演奏されると感動は倍加されるような気がします。
前にも書きましたけど、
こことは別のブログでジャズメインのことを記事にしているんですね。
そのブログのネタを探す意味もあって、最近よくジャズのアルバムを聴くようになりました。
まあ、もともとジャズ好きの人間なのでこれまでも比較的多く聞いてはいるんですけど(笑)
本当はレコードで聴くのが一番良いんでしょうけれど、
もっているのがほとんどCD、しかもリマスターされているものが多いので、
必然的にそういう音に慣れてしまっている自分がいます。
そういう状況でジャズバーやブルーノートでジャズを生で聞くと、
その音色の印象が一掃されてしまいます。
目の前でピアノを引きながら、小さく鼻歌を歌うようなピアニストもいますけど、
そういう鼻歌も含めて生で聴くことが出来る特権みたいなもんなんじゃないかな-と思うんです。
クラシックでもそうですよね。
指揮者が力が入りすぎて野太い唸り声をあげていたり、
(前述のコバケンさんなどはまさにその典型ですけどw)
ピアニストなどがソロを演奏する時にも大きく息を吸い込んだり、唸り声をあげたりします。
それを「録音だと聞こえない音が聞こえてきて不快」と思う人もいるみたいですけど、
これこそ、生で聴ける空気感の象徴でもありますし、
逆にそういう唸り声を期待するお客さんが存在することも事実です。
こういうことを書いてしまうと生演奏を敬遠してしまうかもしれませんけど(笑)
CDのクリアな音質に慣れてしまった人が初めてライブなどに行くと、
生でアーティストにあえるという部分は抜きにすると、興ざめする人もいるみたいです。
CDで聞いたあの声とはぜんぜん違う、ということみたいですけど、
そりゃそうですよね。CDはいろいろな処理を施している音色ですから。
ライブではダイレクトにそのアーティストの声が耳に入ってくることになります。
口パクは例外として(笑)
だんだんテーマがずれ始めてきたので。
結局何が言いたいかというと、「生で音楽聞いたら楽しいぜ」ってことです。
駅のコンコースでギター持って歌ってる人たちをちょくちょく見かけますけど、
当たりハズレありますが、ごくたまに「おおお」と思う人達とも会うことが出来ます(笑)
どんな音楽でもそうです。テレビやCD等の媒体を通してみたり、
ネット動画などで無料で楽しむってのも手軽で楽しいのには違いないです。
けど、「書を捨てよ町へ出よう」というと大げさですが、
音楽を共有できる場で一処に集まって生で音に触れてみるっていうのも楽しいですよ。
私みたいにのべつまくなしというのも困りものですけどね・・・