音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

年の瀬

今月はいろいろと忙しくてやりたいことの2割程度しかできてません。

 

平日のいつものお仕事もそうなんですけど、

ネット動画の著作権フリー(動画のBGMなど)な音楽も作ってたり、

並行して編曲仕事もちょこちょことやってるので、

やりたいゲームも読みたい本も、いろいろなことが滞り気味になってます。

 

これが年の瀬、といえばそうなんですけど・・・

 

お気づきだった人も多かったと思いますが、

今月はブログの更新が不定期になっていました。

楽しみにしていただいてる方には申し訳なく思っています。

毎日更新していた時代が懐かしいです(笑)

 

さて、というわけで、年の瀬です。あと数日で2019年も終わりとなります。

今年もいろいろとありがとうございました。

来年の抱負なんかは来年のブログで書くつもりですが、

すでにビッグなお仕事も舞い込んできており、

オリンピックイヤーも楽しいことが続きそうな気配です。

 

まだしばらくは、ブログの更新が不定期となります。

来年の春くらいまでにはいつものルーティンにできればいいなと。

 

皆さまにとって2020年が良い年でありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、今年はもうちょっとブログ更新しますけど(笑)

David Binney / Aliso【ジャズのススメ 126】

ジャズサクソフォン奏者、デヴィッド・ビニー。

彼のアルバムは、確かよく行くお店のおススメとして紹介されていたのを、

気になってCDを購入し始めたことから聞きはじめた、という感じ。

 

ALISO

ALISO

 

 (Amazon Music Unlimitedなどのサブスクに加入していると全曲聞けます)

 

最初に聞きだしたのはおススメされていたアルバム「Aliso」でした。

標題曲「Aliso」から始まるこのアルバムですが、確かに良いんです。

古いジャズ好きな私からすると少し先鋭的にもうつるんですけど、

それでもそんな考えをねじ伏せるだけのパワーとテクニックを感じ取れます。

ただ、いきなりこのアルバムから聞くのはどうなんだろうとは思います(笑)

ライトなサウンドが好きな方にはちょっと合わないかも、です。

 

そんな私は今も、彼の初期のアルバム「South」に夢中です。

 

South

South

  • アーティスト:David Binney
  • 出版社/メーカー: Act Music + Vision
  • 発売日: 2003/06/01
  • メディア: CD
 

好きな転調のおはなし2

 以前、こういう記事を書きました。

 

hw480401.hatenablog.com

 

もう一年以上前のことになります。

時のたつのは本当に早いものです。

 

で、この過去記事で「機会があればまた書きます」なんて書いておいて、

ずっと放置していたことを今さらながら思い出しました(笑)

 

こうした音楽記事を書くと、どうしても専門的な用語が頻発してしまいます。

「わかる人にはわかる」ってのも良いとは思うんですけど、

転調の良さを伝える術としてコードネームを使ったり、

スケールやらなんやら、普通に音楽を楽しむのに余計な言葉を尽くすことは、

私自身が望まないことでもあるんです。

だから、このブログでは出来るだけそうした言葉は使わないように心がけてます。

 

まあ、油断しているとたまに出ちゃうんですけど(笑)

 

 

My Little LoverのCDは良く買って聴いていました。

ヴォーカルのAKKOさんの声質が好きだったこともありますけど、

バンドの中心人物でもあった小林武史さんの紡ぐ音が大好きでもあったんです。

まあ、小林さんは結局バンドから脱退してしまうわけではあるんですが。

(楽曲は引き続き提供されているようです)

あ、一応フォローしとくと、ギターの藤井さんの音も好きですよ。

 

 

「Hello, Again~昔からある場所~」がリリースされたのは、

今から四半世紀ほど前のことになります。たしか1995年だったかな。

クレジットでは藤井さんと小林さんの共同作曲ということになってるようです。

 

もともとは藤井さんが作られた曲が存在していて、

小林さんがそれに少し手を加えたということらしいです。

 


My Little Lover「Hello, Again 〜昔からある場所〜」

(動画はTOY’S FACTORYの公式のものです)

 

この曲、転調界隈ではかなり有名なんですよね。

サビ前のメロディから転調への仕掛けが施されていて、

とても精緻に作られた印象が、私の中ではすごく強いんです。

 

 

1番のBメロと言われる、曲のサビ前のメロディなんですけど、

歌詞でいうと「泣かないことを誓ったまま」あたりからがBメロになります。

(上の動画だと1:05~)

で、その歌詞の「誓ったまま~」の「た」の部分の音を聞いて、

ほんの少し違和感を抱いたんです。

 

この曲の調性は、前半が「ホ長調(E-dur)」になってます。

 

f:id:hw480401:20191219093756p:plain

音符にするとこういう音階で構成されています。

ちなみに「♯」は「シャープ」と言って「音を半音上げる」指示記号です。

最初が「ミ」の音、次の音は「ファのシャープ」で、

ピアノでいうと「ファ」の音の右上の黒鍵部分が「ファのシャープ」になります。

さらに「ソのシャープ」「ラ」「シ」と続きます。

 

それで、最初の話に戻るんですけど、

「誓ったまま~」の「た」の部分の音が「ソ」の音なんです。

「ソのシャープ」ではなくただの「ソ」の音なんですよ。

要するに、ホ長調の構成されている音ではないんですね。

だから、最初に聞いたときに些細な違和感を感じたんです。

でも違和感は通り過ぎて、何事もなかったようにメロディが紡がれます。

そのままサビ直前まで進みますが、そこでまた違和感が襲ってきます。

 

「僕はひとりになった」という歌詞の「っ」の部分の音が、

また「ソ」の音になっていて、それが呼び水となり、

サビの調性がホ長調から「ト長調(G-dur)」へと変わります。

 

f:id:hw480401:20191219094836p:plain

ト長調の構成音はご覧の通りです。

最初の音は「ソ」となっていて、そこから「ファのシャープ」までは、

なにも記号が付いていない音が続きます。

 

そうなんです。

「誓ったまま」の「た」の音も、

「僕はひとりになった」の「っ」の音も、

さらに言うとサビ部分の「記憶の中で」の「き」の音も、

ト長調の構成音である「ソ」になっているんですね。

これが感性の代物なのか緻密に計算されたものなのかは定かではないですが、

転調をする前にBメロ部分で構成音のほんの一音を垣間見せることで、

サビの転調をうまい具合に聞かせている、ということになります。

 

ちなみにBメロからのコードはこんな感じです。

 

(Bメロ)

A  A/B | G#7  C#m | A  G#7 | C#m Bm

A  A/B | G#7  C#m | F#m7   | F#m7/B  B7

(サビ)

C  D | G  D  | C  D  |  Em D

 

参考までに書いたので、特に意味はありません(笑)

 

 

本当はもう1曲紹介したかったんですけど、

ちょっと長くなってしまったので、続きはまた別の機会に。

ボンタンアメとわたし

先日、辻村深月さんの「クローバーナイト」が文庫化されたので、

じっくりを読みふけっておりました。

内容は、保育園活動やお受験などをテーマにした、

ほんの少しミステリー風味のある小説だったんですが、

とても興味深く、また、とても空恐ろしい体験でした。

デフォルメされているとは思うのですが、

今の子供教育界の光と闇というのが詳細に描かれていて、

昔の自分の子供時代のことを思い出しながら読了しました。

 

 

母親に聞いたことがあるのですが、

私は3歳半になるまでまともに言葉を発しなかったんだそうです。

なにをやるにしても黙々とやっていたらしく、

「手間がかからん子やったわ、3歳までは」と小言のように言われました(笑)

 

それが4歳になる数か月前に突然堰を切ったように言葉をおぼえて、

私と意思疎通ができるようになったと泣いて喜んだのだとか。

そのころのことは全く記憶にないんですけど、

すでに小学校へ通いだしていた私の兄とは毛色が違い、

内気な性格のくせに我が強い性格だったんだそうです。

従順で何をやらせてもそつがない兄に対して、

言葉には出さなかったとは思いますが、コンプレックスを感じていたんでしょう。

 

昔、私の家には赤いミニピアノ(おもちゃピアノ)がありました。

2オクターブ半くらいしかない小さなピアノで、

私が高校に上がるくらいまでは現役だったと思うんですが、

私が2歳か3歳くらいの時にはすでに鍵盤をさわっていたんだそうです。

「CMソングを聞いてその曲をちゃんと弾いてた」と母は今でも豪語してますが、

前述の通り、その辺の記憶も全くないので嘘だとおもいます(笑)

 

 

そんな2~3歳くらいの頃、ミニピアノを弾きながら、

いつも口にしていたのがボンタンアメでした。

 

でした、なんて書いてますけどその辺も全く覚えてません。

ただ、今ではほとんど口にしなくなったそれを、

中学くらいまでずっと食べてたのは憶えてます。

近所の駄菓子屋で、粉ジュースや丸ガムには目もくれず、

ボンタンアメを買い続けてましたから(笑)

 

今にして思うと、なんでそこまでボンタンアメにこだわってたのかはわかりません。

乳幼児に食べさせて良いものかどうかは知りませんけど、

かなり幼い時から食べていたらしく、

私がピアノ教室へ通っていた時も、カバンにはいつも入ってましたし、

音大時代にピアノを弾いているときにも、

なんとなく口の中がボンタンアメのほのかな香りがしていた気がします。

留学先で売ってたのかどうかは定かではないですけど(笑)、

無性に食べたくなる時があったような気がします。

 

セイカ食品 ボンタンアメ 10粒×10箱
 

 

とまあ、思い出話を書いたのは、

今日仕事場でボンタンアメをもらったからなんですよね。

子供の頃は、この飴の周りについていたオブラート状のものが苦手で、

はがして食べていた記憶があるんですけど、

久しぶりに食べると、

神戸で過ごした子供時代や、留学時のことを思い出して、

ちょっと切ないような恥ずかしいような気持ちにさせてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラスぷらす Op.17

マードックからの最後の手紙」を聞いたのは、

何かの機会に訪れた生演奏でのことでした。

割といろいろなところで聞く機会も多く、

作曲家・樽屋雅徳さんの代表曲の一つとなっているようです。

氏の楽曲は「絵のない絵本」「ちはやふる」など、

割と聴きこんでいる方だと思ってはいるのですが、

いかんせん日本人の作曲家のものをあまり聞いていない人間なので、

どうしても有名どころに終始してしまうことが多いのも事実です。

 

民衆を導く自由の女神」をたまたま聞いたときに、

インスピレーションがわき上がってきて、

その時に委嘱されていたとあるアレンジの作業がスムースに進んだことを、

今、ふと思い出しました。

それ以来、この楽曲には多少なりと思い入れはあるような気がします。

 

このタイトルからもわかるとおり、

モチーフとなったのはフランスの画家ドラクロワの描いた同名絵画です。

いわゆる「七月革命」をテーマとして書かれたその絵画のとおり、

楽曲も緊張感をはらみつつ展開し、最後は未来を感じさせるものとなっています。

生演奏で聞く機会も割と多いと思うので、

気になる方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

まあ、CDも出てるんですけどね(笑)

 

樽屋雅徳 作品集II~ラザロの復活~

樽屋雅徳 作品集II~ラザロの復活~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CAFUA
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD
 

 

現代音楽を聞く その82

イタリアの作曲家、ルカ・ロンバルディの、

フルートソロ曲集「Flatus」を聞いたのは今から10年くらい前のことです。

 

Luca Lombardi: Musik Fur Soloflote

Luca Lombardi: Musik Fur Soloflote

 

 

彼の名前を知ったのはこの時が初めてです。

CDはこちらとは違うバージョンを持っているんですけど、

かなり聞きやすい現代音楽だな、という印象が当時からありました。

 

Flatusは時間にして10分程度の楽曲なのですが、

独特の緊張感を醸し出しつつ、そこはかとない寂寥感も感じます。

それはフルートの持つ音色に引っ張られた印象かもしれませんが、

それでも、幾度も聞いてしまうのが楽曲の持つ力なのでしょう。

 

最近あまり聞いてなかったんですけど(笑)、

久しぶりに聞くと、ほんの少しだけ身の引き締まる思いがします。

 

 

Incidental Music Vol.75

平日のお昼にフジテレビ系列で放送されていた、

通称「昼ドラ」の音楽をよく聞いていました。

 

サントラなどが発売されなくて、ドラマを見ることでしか音楽が堪能できず、

主題歌あるいは主題曲が発売されることもかなりまれでした。

1989年に放送された「華の別れ」では、

久石譲さんと長谷川智樹さんが音楽を担当され、

主題歌「冬の旅人」は、久石さん自らが作編曲、そして歌唱もされてました。

「冬の旅人」はシングルで発売され、私も購入した記憶があるんですけど、

実家にも今の私の自宅にもCDが見当たらず、途方にくれたものです(笑)

 

1991年に放送されていた「華の誓い」では、

音楽を奥慶一さんが担当され、主題曲のオーボエ宮本文昭さんが演奏されました。

このオープニング曲がすごく好きなんですけど、

結局音源としてCDなどが発売された形跡がなく、悶々としています。

(聞こうと思えばネット動画などでも聞けるんですけどね)

 

奥慶一さんといえば多方面にわたり活躍されている音楽家のお一人です。

ブラスロックバンド「スペクトラム」に所属していたというのは、

ずっと後になって知ったんですけど、当時はそれを知らずに聞いてましたね。

最初に奥慶一さんのお名前を意識したのは、

80年代に放送されていた「夢戦士ウイングマン」だと思います。

あと、95年に行われた「オーケストラによるゲーム音楽コンサート5」で、

聖剣伝説3」のMeridian Childと「未知との遭遇」のテーマを融合させて、

当時、一学生だった私に強烈なインパクトを残した編曲家さんでもあります。

あと、ゲーム音楽だと、

アークザラッドオーケストレーションにも参加されているみたいですね。

アークシリーズの作曲を担当されたT-SQUAREの安藤さんが、

以前何かのコンサートに出演された際に言ってた記憶があります。

 

 

近年はあまりテレビなどでお名前をお見掛けすることは減った気もしますが、

私自身がテレビに費やす時間が大幅に減ってしまったからでしょうね(笑)

 

〈ANIMEX 1200シリーズ〉(14) 夢戦士ウイングマン 音楽集

〈ANIMEX 1200シリーズ〉(14) 夢戦士ウイングマン 音楽集