ジャズを初めて聞いてみようと思うんですけど、
そういう人にピッタリなアルバムってありますか?
こういう質問を、かれこれ何万回聞いてきました。
おすすめのジャズアルバム、って言われるとそれこそたくさんありますけど、
初めて聞くのに良いアルバムは、と言われると少しムッとします。
それは質問者が私に対してハードルを設けている、ということです。
確かにとっつきにくい音楽の集合体といわれると、
クラシックだったりジャズだったりが筆頭クラスとして挙げられます。
そこは否定しないんですけど、
「私にもわかるジャズがいい」というのはある種の自己満にしか聞こえないんです。
あなたの趣味嗜好を知らないのにどうしたらいいのか。
好みと違ってたら「私には合わなかったです」の一言で終わらせてしまう。
じゃ、二度とジャズなんて聞くんじゃねえよ、と暴言をはきそうにもなるんですが、
だったらこんなブログでおすすめのジャズなんて紹介するなよ、
と反論されたら何も言えないわけでして・・・
Bill Evans、Miles Davis、Chick Corea、Keith Jarrettなどなど、
ジャズの名盤を生み出した演奏家は数多くいらっしゃいます。
それこそ星の数ほどのアルバムから、好みの音楽をピタリとあてる、というのはなかなか至難の業だと言わざるを得ません。
私のように音楽を幅広く聞いている人ならなおさらです。
それこそ星の数ほどのアルバムを聴いてきた私ですら、
まだジャズの名盤にはそれほど出会えていないわけです。
そう考えると、ジャズのてっぺんを垣間見るなんて夢のまた夢、
きっとこれからもずっと探求の日々は続くのだろうな、と思っています。
と、しょっぱなから愚痴を言ってしまいましたが、
今日はオイゲン・キケロのアルバムにしました。
今見たら、前回の「ジャズのススメ」が2023年の3月投稿ですから、
約1年半ぶりの更新になるんですね。大変お待たせいたしました。
バッハのジャズ即興演奏で名をはせた人物です。
かなりクラシック寄りの印象ではありますが、
これこそ「ジャズを初めて聞く人」にはうってつけではないかと、
一瞬思ったりもしたんですが、やっぱりなんか違う気がします(笑)