先週の土曜日にこんなブログを投稿しました。
幼少期~小学校時代のことを書いたのですが、
思いのほか反響が大きかったようで、
このブログを読んでいる知人の一人からも、
「自分を切り売りしてアクセス数を稼ぎたいんですね」
というありがたいお言葉を頂きました。
このブログのアクセス数が増えたところで、
私のところには一銭も入ってこないんですけどね(笑)
さて、今回はその続きからです。
中学校は、通っていた小学校よりもかなり近くて、
歩いて3分、走ったら2分以内には確実に登校できる距離にありました。
後に「遅刻魔」として名を馳せる高校時代とは裏腹に、
中学時代はほとんど遅刻というものをしませんでした。
病気しがちだったので、皆勤賞とまではいかなかったんですけどね。
中学校時代にジャズに出会います。
私の人生を、ある意味狂わせたアルバムに出会うことになりました。
以前にもブログで書いたと思うんですが、
サックス奏者であるソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」です。
2年半前にもこうして記事を投稿してます。
このアルバムに出会わなかったら、
きっとボストンにある音楽学校へは留学しなかったでしょうし、
そもそも中学卒業時にピアノを再開しようと考えなかったと思います。
そのくらい私の音楽魂に変化と感動を与えてくれた作品です。
これまでの私の中での音楽というと、
父親が聞いていた演歌、母親が聞いていたクラシック、
上の兄の洋楽、そして私と妹が聞いていた歌謡曲やアニメソングでした。
小学校時代、一度聴いたらその曲をすぐ覚えてしまって、
ピアノで即興演奏するなんてことをやってました。
中学校時代も家にあったキーボードで、
歌謡曲やアニメやゲームの音楽などを片っ端から演奏していたのは、
今でいう「耳コピ」を自然とやっていたことになるんでしょうね。
帰国後にアルバイトがてらやっていた採譜作業で、
歌謡曲のコードネーム(C、A△7、Gsus4など)をパパっと書けたのは、
そうした耳コピをずっとやってた経験が活きたからなんでしょうか。
ジャズとの出会いで、そこからお小遣いを工面して、
ジャズのアルバムを買いに行くようになります。
今考えるとかなりマセたガキであったわけですが、
当時の私にとってはそれが文字通り「生きる糧」でありました。
小学校時代に一緒に過ごした同級生や同じ学年の人たちが、
ほとんどこの中学校へとシフトしてきたわけです。
私をいじめていた奴も私にいじめられていた奴も、
私の親友の幾人かも同じ中学校へとやってきました。
小学校高学年の頃に、自分を殺して生活していました。
その生活はさらに中学校に入っても続くことになります。
気を抜くといじめられる側へと転落してしまうからです。
中学校には「障害学級」というクラスがあって、
そこには何らかの障害を持っていた生徒が複数人いました。
そして彼らは、中学生の格好のいじめの標的になるんです。
突然奇声を上げたり、意味不明の単語を言い続けたり、
そうした奇怪な行動をする人を蔑んだ目で見て、
徒党を組んでいじめを行うやつが結構いました。
今思うと卑劣にもほどがあるとは思うのですが、
そんなやつらとは関わりたくないと考えて、
自分を殺してただ授業を聞くだけのロボットと化していた私は、
そのいじめに対して、行動はおろか反応さえすることなく、
ただのうのうと中学校時代を過ごしていました。
だから、家に帰ってから聞くジャズの音楽に癒されていたんです。
クラシック音楽もほとんど聞かなくなり、
ピアノもやめていた私にとっては、家で聞くジャズこそが至高の存在となります。
運動神経がどうしようもないくらい無かった私は、
体育の成績だけはずっと悪かったんですけど、
なぜか中学校時代にとある運動部へと入ることになります。
本当は吹奏楽部を希望していたんですけど、
その部の先輩に半ば強引に入部させられて、
早朝や放課後の部活動に参加せざるを得ない状況になりました。
体育館でシュート練習やドリブルの練習なんてやるのは上級生だけで、
中学一年のころはこぼれたボールを拾ったり、
体力増強を理由に行われる上級生のしごきばかりでした。
そのせいで背だけはかなり高くなってしまいましたけど、
運動能力がそれで向上するかというとそうでもなく、
ただただ身体を痛めつけられる生活が中学の間ずっと続きました。
今の私なら理由を付けてすぐに部活動をやめていたんでしょうけど、
当時もし部活動をやめたら、先輩たちのいじめがはじまっていたと思います。
まあ、部活動でのしごき自体がある種のいじめでもありましたけど(笑)
小学校時代は自由な時間が結構あったんですけど、
中学校時代は部活動のせいでほとんどの時間を取られて、
家に帰って傷を手当てして寝て食べるだけの生活が3年間続きました。
運動だけはどうにもこうにも向上しないということもあり、
私は勉学に自分のすべてをささげることになります。
ジャズを聴きながら授業でかきこんだノートを使って復習したり、
教科書を音読したり、資料を調べに図書館へ行ったりなどして、
勉強し続けたある日、一つの出会いをすることになります。
私を再び音楽の世界へと呼び戻したその出会いのお話は、
また次回。