チャーハンのお話ではありません。
その昔、無表情で手を奇妙な感じで動かして踊る、
(なんて書くと好きな人にどやされそうですけど)
「パラパラ」という踊りが流行しました。
ユーロビートの説明をしないといけないかと思いますが、
めんどくさいので「四つ打ち」で済ませます。
四つ打ちというのは、打ち込みのダンスミュージックなどでよく聞く、
心臓の鼓動音に似た音を指します。
文字どおり「四分音符を一小節で四回等間隔で鳴らす」ことから、
四つ打ち(よつうち)と呼ばれています。
四つ打ちさえ鳴っていればユーロビート、というわけでもないんですけど・・・
ハウスやテクノ、あるいはトランスなど、
この方面の音楽のことを語り始めるときりがありません。
私も一通りのダンスミュージックは勉強してましたし、
打ち込みも人並みにやってはいました。若かったですから(笑)
機会があればダンスミュージックのあれこれを語ることもやりたいですね。
さて、話を戻しましょう。パラパラでしたね。
今から20年ほど前のことです。
アニメ「ONE PIECE」のOPとして使われたのが、
Folder5というグループが歌う「Believe」という曲でした。
この曲にも前述した四つ打ちが使われています。
知ってる人も多いかと思いますが、
この「Believe」という曲、実はカバー曲なんですよね。
LOLITA(ロリータ)が歌う「Dreamin' of You」というのが原曲です。
アレンジもほぼ同じなんですけどね(笑)
で、このFolder5の曲でパラパラを踊っているのを番組で見たんですよ。
なるほど、このリズムならパラパラ踊れます。
この時期、パラパラ人気にあやかって、
いろんな曲をユーロビート調にアレンジするという依頼が殺到しました。
殺到といっても、すぐブーム終わったんですけど・・・
既存の曲でやるのがいいとは思うんですけど、
テレビを代表するマスコミというのは、何とか流行を作りたいと思ってて、
何も考えずにパラパラを前面におしはじめます。
私も当時そういうアレンジのお仕事をしておりました。
流行を作りだすのも、それを無情に捨て去るのも異常に早いですよね。
ああいう業界って、今も昔もほとんど変わってないと思います。
旧態依然とした感じとでもいうんでしょうか。
ユーロビートはじめダンスミュージックはもちろん今でも続いていますし、
パラパラも・・・まだ続いてるんでしょうか。
ダンスの流行はさすがに追いかけられてません(笑)
Spotify聞いていて、ふと懐かしい曲が流れてきたので、
昔のことをいろいろと思いだして書いてみました。
ちなみに私は、パラパラを一度も踊ったことはありません。
曲はたくさん編曲してるんですけどね。