ジャズ・トランぺッターを一人挙げなさい、
と言われたら、たぶん私は相当迷うだろうな、と思います。
有名どころでいうと、マイルス・デイヴィス、ルイ・アームストロング、
あるいはリー・モーガンあたりを選ぶ人もいるでしょう。
私はひねくれものなので、有名どころは挙げないと思いますけど(笑)
で、今回はウィルバー・ハーデンにしてみました。
早逝のトランペット奏者で、あまり知らない人も多いと思います。
このアルバムも当時のそうそうたるメンバーが参加しています。
当時の一流どころが集結した、ような印象もありますが、
私が最初このアルバムを聞いたとき、少し凡庸に聞こえたものでした。
理由は今もわかりません。
今、ふっと聞いてみると味があって良いなと思うんです。
彼の「新しい音色を作ろう」という意欲が垣間見えて、
今の自分と重なっているように感じるからかもしれません。