音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

無料という名の弊害と筆不精

「音楽は無料で聞けて当たり前って人が多すぎる。お金を払って音楽を聞く文化はどこ行った」

Twitterでこんなツイートを見かけました(12/20RT済)。

音楽配信アプリのレビューのスクショも併せて貼ってあったんですが、
そこに貼られた画像を見てみると、
「全部無料にしろよ」
「料金とるから使いたくない」
「有料じゃなくて無料にしてほしいです」
「全曲無料になりませんか」
「なんで使用料がかかる、無料でいいだろ」
という意見ばかりを抜き取って書かれていました。
こうした声がごく一部であることは理解しているのですが、
音楽をタダで楽しむことが当たり前、と思っている方が多くなった気がします。

基本プレイ無料と呼ばれるソーシャルゲームが台頭して、
お金を払ってゲームをする、という文化が少しずつ廃れ始めています。
こんなこと断言口調で言いたくないんですけど、
実際に電車などでそうした基本無料ゲームをものすごく真剣な顔をして、
もしくは無表情でプレイしている方をよく見ますので、こう断言せざるを得ないんですよね。

もちろんゲームにお金を払ってプレイをする人も多くいらっしゃるのですが、
スマホ世代よりも1世代以上前の方などは特にそうだと思いますが)
「ゲーム機買わなくてもスマホでゲームができる」という意識が根付いて、
無料でいろいろなゲームをプレイできる環境が提供されているということで、
そうした無料ゲームが当たり前になってしまっているんですよね。
そして、そうした当たり前なことが常態化して、
スマホで配信されている無料ゲームについて、
評論家みたいに長々とレビューを書いて批評をする方も多くなりました。
めんどくさいという理由でレビューを書かない筆不精な方もいらっしゃいますし、
そうしたレビューを書く人がプレイヤーの何割に相当するのか、
統計を取っていないので何とも言えないんですが、
気に食わないところがあると、即座に低評価をつけて理由のない悪口雑言がレビュー欄を彩ります。

忌憚のない意見、というと聞こえはいいですが、
大型量販店などに置かれている「お客様の声を聴かせてください」レベルのクレームめいたレビューが圧倒的多数を占めています。
アプリのレビュー欄だけでは飽き足らず、
そのアプリの公式SNSなどへ意味不明な返信という名の嫌がらせをして悦に入る方もいらっしゃいます。
そのクレームが的を射る意見であることは極めてまれで、
ゲーム上でのうまくいかないことなどを自分のせいではなくアプリのせいにして、
改善や改修を要求したり、果ては脅迫まがいのことを言う方もいます。

この辺りは「子供に悪影響が出るのであの番組(CM)の放映はやめてください」
と言って、子供への悪影響という理由をかさに着て、
すべての責任をテレビに押し付けようとする親御さん(クレーマー)を想起させます。



・・・話がそれそうなので戻します。



今回のブログのタイトルを「無料という名の弊害と筆不精」としました。

自分の着ている衣服や食にはお金をかけるのに、
ゲームやアプリにはお金をかけたくない、という人が結構多い印象です。
もちろん何にお金を費やすかは人それぞれだと思いますので、
「人の金の使い方にケチつけるな」と言われると何にも言えません。
ただ、無料で提供されているモノに対して、
お金払ってないのに文句だけは一人前、という人が多いっていうのは、
無料で放送されているテレビ番組やCMに対して自分の都合でモノをいう、
前述の「クレーマーな親御さん」と精神的に同じではないかなと思うんですよね。

有料無料問わず、提供されているモノに対してどういう感想を持つのかは自由なので、
「阿りや追従」or「批判や嘲り」に意見が分かれることは一般的なんですよね。
追従したい人からすれば批判めいた意見は煙たがるでしょうし、
嘲りたい人からすれば阿ったり褒めちぎっている意見は粛清の対象となるわけです。
そうした「陣営同士の争い」みたいなものが、
こうしたアプリレビューという狭い領域でも行われているんですよ。
めんどくさいですよね(笑)。


基本プレイ無料という言葉が定例化してしまっている感もありますが、
ゲームを開発するのには人、モノが必要となります。
なのでどんなクソゲー(なかなか味のあるゲームの総称)でも開発費用がかかっています。
どういう理屈でそうしたものを基本プレイ無料で提供できているのか、
私にはわからないですし分かりたくもないんですけど、
そこに人の手が加えられている以上、ただ働きでもない限り、
開発費用がどこからか支払われていることは間違いありません。
小売業であれば買い物という形で消費者からお金をもらい、
対価としてその金額に見合った商品を提供するというのが一般的です。
強大なスポンサーでも存在しない限り無償で商品を提供するというのは一般的ではありません。
要するに「ただより高いものはない」ってことですね。

まあ、基本プレイ無料の話は以前このブログでもしてますし、
これ以上話をあおっても何も出てこないのでこのくらいにしときます。


前述のレビューのお話なんですけど、書かない人もいますよね。
めんどくさいってのが理由の大半だと思うんですが。
私もそうしためんどくさいことをするのが面倒なタイプです(笑)。
レビューに感想などを書かない人のことを筆不精と言い切るのはどうかと思うんですが、
通販サイトなどでレビューを書いている人って限られてて、
実は目に見えないところではいろんな意見があるのではないか、と私は考えてます。

めんどくさいからアンケートは放置する、
めんどくさいから世論調査は白紙回答する、
めんどくさいから届いたメールを返さない、
めんどくさいから約束を反故にする。
世の中にはさまざまな「めんどくさい」があふれています。

アプリのレビューもめんどくさいからいいやって思っている人がいるわけで。
あのレビュー欄すべてがそのアプリを遊んでいるユーザーの総意ではないはずなんです。
だからなのか、私はネット通販でもレビューはなるだけ見ないようにしていますし、
意図的なクソレビューばかり垂れ流す輩は「社会的に抹殺されれば良い」と思います。


話はちょっと変わります。

筆不精です。
あ、私のことです。
ブログを三つもやってるけど筆不精なんです(笑)。

でも、根は筆不精なのですが、義理人情にはあつい人間(と本人は思っている)ので、
もらった手紙などには必ず返事を書くようにしています。
送ったほうも返事をもらえば少なからず悪い気持ちにはなりにくいものですし。

現役時代、ネットがまだそれほど整備されてなかったころの話です。
仕事の依頼や連絡には「電子メール」を使っていました。
携帯電話がまだモノクロで小さな画面だった時代は電話でしたけど、
そこから少し時代を経て、フリップ式のガラケーが登場し始めたあたりから、
連絡の主体が電話からメールへと移り変わります。
今のスマホよりも小さい画面に躍る結構小さな文字を眺めながら、
友人や知人、クライアントからのメールをさばいていたんです。
そのころから返信はなるだけ早く、をモットーに・・・
していたかどうかは定かではないんですけど、来たものにはなるだけ早く返答してたと思います。

昔もそうですし、今もそうなんですけど、
筆不精な方って結構いらっしゃいますよね。
メールを送っても一向に返信をいただけないこともありましたし、
約束を反故にされたことも一度や二度ではありませんでした。
「約束守れないなら最初から『ご飯行きましょ~!』なんてリプしてくんじゃねーよ」
と思ったことは一度や二度ではありません。
今だと友人知人間の連絡はメールではなくLINEやDMだったりするんでしょうかね。
「既読スルー」なんて言葉もありますけど、
相手がその文面を見たという証拠が出てしまうというのも、
筆不精からするとなかなか手ごわいものがあるように思います。

私の場合、TwitterやLINEなどのSNSについては通知をすべて切っていますので、
私宛の連絡があるかどうかは実際にアプリを起動しないとわからない仕組みとなっています。
「じゃあ通知入れとけよ」って思われる人もいると思いますが、
私宛への返信なんて月に数回程度しかないわけで、
そんなことのためにわざわざ通知をONにするのはめんどくさいです(笑)。


今さら思い当たったんですけど、
LINEやTwitterというSNSアプリも基本無料なんですよね。
それだからこそこれだけ爆発的に日本でも広まった、ともいえるんですが。
SNSには弊害はない、と断言できる人ってなかなかいないとは思いますけど、
大小さまざまな弊害を結構抱えてるメディアだよなぁ、と個人的には考えてます。
共通項を見出しやすいという利点はありますが、
その反面、その人の共通項と大きく差異がある人に対しては問答無用なところがあります。
マナーにうるさい人も多いですし、
お気に入りをけなされるとすぐ躍起になってそれを否定し始める人もいます。
気楽に始められるのがSNSの利点であったはずなのに、
気が付くとSNS社会が実社会と少しずつリンクし始めていることに気づかされます。
まあ、SNSが別世界だという夢想は私も初めから抱いてはないんですけども・・・

SNSでも筆不精の方って結構いらっしゃいます。
私もそんな「SNS不精」の一人です。めんどくさいんですよね、いろいろと。
短い文章で思いのたけを伝えるのって苦手なので、
どうしてもこうしたブログに頼ってしまいがちになります。
なのでTwitterでも低浮上ですし、LINE自体も通知切ってるので返信は稀です(笑)。

こういう人って私以外にも結構いるんじゃないでしょうか。
いや、いないかもしれないんですが。



なんだか取り留めないブログになってしまいました。
ご大層な題名を付けた割に内容は薄い感じではありますが、
なんとなく思うところは吐き出せたような気がします。