今年もこの日を迎えようとしています。
1995年1月17日、午前5時46分。
今でもそらで書くことができるこの時間。
でも、その時の記憶は少し薄れています。
有り体に言うと風化しつつあります、私の中では。
忘れてはならないこともあるのでしょう。
でも、前にも書いたと思いますが、
このことは一刻も早く忘れてしまいたいとも思ってます。
風化させてはならない、というある種脅迫めいた言葉は、
被災した人を縛り付ける錨になっているようにも感じます。
私が心身ともに落ち込んでいたときに助けてくれたものの一つ、それが音楽です。
私に勇気を運んでくれた曲のことは以前ブログでも書きました。
震災から27年目の今年。
私が聞きたいと思った曲。
矢野顕子さんの「ひとりぼっちはやめた」でした。
意外と知られていないこの映画ですが、
映画内の音楽を担当されたのも矢野さんご本人なんですよね。
この主題歌にこんな歌詞が出てきます。
さよならだけが人生なんて
ほんとのことかな? それだけかな?
こんにちはだってあるよね 毎日あるよね
1999年に公開された当時、映画館に観に行ってこの歌で泣いたんですよね。
歌自体がポップで明るい曲なのに、歌詞が考えさせられる感じがして、
胸にぐっと来たことを思い出します。
映画自体も良かったんですけど、興行的には振るわなかったようです。
いい映画なんですけどね。
このサントラ、クラシック音楽から歌謡曲から色んな音楽が使われてます。
サントラだけでも聴きごたえがありますのでぜひ。
この主題歌のインスト版もかっこよくておすすめです。