音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

出会いと別れ

ぼくがはじめてあのひとのおんがくをきいたのは

「でんせつきょしんいでおん」というあにめだったとおもった

まだようちえんにいってたとき

ぼくはおにいちゃんといっしょにそのあにめをみてた

おはなしはよくわからなかったけど

さいしょのうたはじぶんでうたえるようになった

さいごのうたはむずかしくてよくわからなかった

 

ぼくは小がくせいになった。

テレビでながれてくる音が大すきだった。

うたう人がたくさん出てくるテレビがすきだった。

あの人が作ったうたもながれてた。

ばんぐみのCMちゅうのおんがくもあの人がつくってた。

いろんなおんがくを作るんだなとおもった。

 

ファミリーコンピュータがはつばいされた。

さいしょにあそんだのはベースボールとマリオブラザーズだった。

友だちのいえでもぼくのいえでもたくさんあそんだ。

おそとであそぶこともあったけど、だんだん少なくなってきた。

 

3年後。

1986年。

 

おにいちゃんがゲームを買ってきた。

ぼくは「ボートピアれんぞくさつじんじけん」で遊んでました。

パッケージのイラストが見たことのある感じだった。

ドラゴンボールの作者の人がかいたんだ、とおにいちゃんがおしえてくれた。

ドラゴンボールの人が書いたから「ドラゴンクエスト」っていうんだ、

とその時ぼくは思った。

 

アレフガルドというセカイにゆうしゃがぼうけんに出る。

ラダトームのおしろ。ガライ。マイラ。リムルダールメルキド

いろんな町やどうくつを通って、りゅうおうがいるおしろにたどりつく。

ぼうけんしている時の音楽がさびしい感じがしました。

たたかっている時、どうくつに入っている時は不安な感じがしました。

 

中学生になり、シリーズの3作目が発売された。

母親の目をぬすんで、自分の部屋にあるテレビでずっとプレイしてました。

勇ましいフィールド曲、リズムカルな戦とう曲、

そしてラスボスとの戦いの音楽からフィナーレは本当に感動した。

エンディングの後に出てくるメッセージに、

僕はその時の人生で一番おどろいたと思う。

 

ドラゴンクエストにはこの人の音楽が本当によく合ってると思った。

 

 

 

 

 

私が小学生の頃からずっと今も続いているゲームシリーズ。

そして、伝説巨神イデオンなどのアニメの音楽、

はたまた、歌謡曲やテレビ番組やCMの音楽など数多くの楽曲を作られた、

作曲家すぎやまこういちさんが9月30日にお亡くなりになりました。

生きていて当たり前だと思っている人だったので、

今もまだ実感がわいてこない、というのが正直なところです。

 

このブログでドラクエ11の音楽を酷評したことは記憶に新しいですが、

それはすぎやまさんの作る音楽が大好きだったからにほかなりません。

最も尊敬する作曲家のお一人でした。

過去形で言うことがこんなに辛いとは思いませんでした。

 

 

実を言うと、すぎやまこういちさんの訃報を知ったときから、

このブログに着手していたんですけど、

どう書いて良いのか、ずっと書いては消しを繰り返していたんです。

結果、こういう形になりましたが、動揺は隠しきれてません。

シリーズ最新作のドラクエ12が発表されたのは先日のことです。

どの程度すぎやまさんが関わっているのか、はたまた音楽はどうなるのか。

なんてことを思ってられるほど、まだ心の余裕はできていません。

 

40年以上も本当にすぎやまさんの音楽にはお世話になりっぱなしでした。

個人的に9以降の音楽は琴線に触れるものが少なかったですが、

それでもずっと応援はしておりました。

ゴーストライター説だったり、すぎやまこういち複数人説だったりが、

一部のネット界隈でも話題にのぼっていたそうですけど、

そういうのは実はどうでも良くて、

後少し、もう少しだけ生きていただいて、

作曲家本人の指揮によるコンサートを1回だけ見たかったです。

 

作った音楽をたくさん耳コピして、たくさん分析して、たくさん真似をしました。

これからも残された楽曲たちは生き続けていきます。

たぶんこれからもずっとずっと聞き続けていきます。

 

たくさんの音楽を出会わせていただき、本当にありがとうございました。