昨年の今日、私はzabadakのeasy goingを聞いて泣いてました。
今日はまだ一度もzabadakの音楽を聞いてません。
でも、頭の中では彼の歌声が響いています。
今日はzabadakのメンバーのお一人、吉良知彦さんの命日です。
そしてなんとなく手にとったのがこのアルバムでした。
メンバーの一人だった上野洋子さんが脱退後に発売されたアルバムの一つです。
上野さん脱退後はゲストボーカルを招く形でzabadakは継続していきます。
このアルバムのゲストボーカルは高井萌さん。
残念ながら私は高井さんの声をこのアルバムでしか知りません。
そしてこの声、聞いていた当時はあまり好きではありませんでした。
今は特徴のある声で個性的だという風にとらえてますけど、
だから、最初このアルバムを買った当時はあまり聞かなかったんです。
どうやら私と同じような感想を持っている人も多いみたいで、
このアルバムは当時も今でも賛否がはっきりと分かれています。
じゃ、なぜ今私はこのアルバムを手にとってるんでしょう。
「かえりみち」もとても好きな楽曲ではあるんですが、
高井さんの声にぴったりな印象を受けたのは「北極を探しに」でした。
メロディメーカーとして、またプレイヤー、歌手としての吉良さんはやはり良いですね。
アルバム自体が「くまのプーさん」をテーマにしているんですけど、
その一貫したテーマに則した12篇の詩を見せられているような気分になります。
このアルバムは「くまのプーさん」の原作を読んでから聞くと、
また違った意味でいい味を出してくるんです。
サブスクで聴き放題ですので、原作読了後にぜひとも。
やっぱりこの日はzabadakを聴きたくなります。
きっと毎年そう思うんでしょうね、これからもずっと。