映画「雨に唄えば(Singin' in the Rain)」で、
主人公ドン・ロックウッドを演じた名優ジーン・ケリーは、
映画史に残る名シーンと言われている、
「土砂降りの雨の中で踊りながら『雨に唄えば』を歌う」場面で、
かなりの高熱があったそうですけど、それをおして演技をしたのだそうです。
この伝説の真偽の程はわかりませんけど(笑)、
今日の田中公平さんのコンサートで、何故かこのことを思い出しました。
何故思い出したのかは、ブログを読んでいるとおいおいわかると思います。
この「40+1周年記念コンサート」は、
もともと昨年の春に公演される予定だったものです。
その当時のチケットを抽選でもぎ取り、意気揚々していたところで、
公演中止をしばらくしてから知りました。
その頃にはチケットの払い戻し期間も終わってしまっていて、
今でも昨年のチケットが私のチケットホルダーに眠っています。
ちなみにA列(一番前)でした。
延期となっていた公演が再びやってくるのは嬉しいものです。
A列からは程遠い席にはなってしまいましたが、
それでもコンサート自体はとても楽しく拝見させていただきました。
田中公平作家生活40+1周年記念コンサート(その1)
2021年4月10日(日)王子ホール
昼、夜の2回公演
田中公平(ピアノ&ヴォーカル)
川村龍(ベース)
鈴木直人(ギター)
岩瀬立飛(ドラムス)
南里沙(クロマチックハーモニカ、EWI)
早見沙織(ゲストヴォーカル)
※以上、敬称略
セットリスト(夜の部)
輝く、銀座ストリート
センチメンタルな...
夕焼けの向こうに
ダンディ
輪舞(ロンド)
さくらさいた
奇跡の鐘(太正二十九年版)
帝劇・夜のテーマ
よろこびのテーマ
つばめ
好奇心のとびら
輝く星座
勇者王誕生
もっと!もっと!かいけつゾロリ
ウィーアー
シンフォニーウィズフレンド
素晴らしき舞台
花咲く乙女~夢のつづき(メドレー)
つばさ
セットリストはうろ覚えです(笑)
もう少し若い頃だと、メモなんて取らなくてもだいたい曲順は覚えてましたし、
ほぼ記憶力のみでこれまで乗り切ってきましたが、
私も年を取り、脳の許容領域が急激に減少しているのを感じます。
音楽の記憶力自体は相当自信があったんですけど、寄る年波には勝てないですね。
まあ、それはともかく・・・
トータルで見ると、やはりというかなんというか、
「サクラ大戦」関連の楽曲が多めなのがわかります。
昨年、そして今年のNHK合唱コンクールの小学生の部の課題曲である、
「好奇心のとびら」も公平さんの弾き語りで披露されましたし、
後半は「勇者王ガオガイガー」や「かいけつゾロリ」などからも選曲がありますが、
体感として7~8割くらいはサクラ大戦の楽曲で占められています。
もちろんそれが悪いというわけじゃないんです。
ライブでもあまり演奏されない、紐育星組の「シンフォニーウィズフレンド」は、
私自身も大好きな楽曲の一つですし、披露されて嬉しかったんです。
「5つのレシピ」も聞きたかったなんて口が裂けても言えません(笑)
そして、このコンサートの中でお話があったんですけど、
このコンサートリハーサル後に高熱が出たんだそうです。
もともと疲れると扁桃腺炎になる傾向が強いのだそうで、
このときもリハーサルで大いに張り切った結果の高熱ということでしたが、
時期が時期だけにPCR検査も受けられたみたいです。
結果は陰性。
もしも結果が陽性だったら、今回の公演は中止となっていたということです。
そして声が出ない状況になり、知り合いに相談して点滴を打ったりいろいろとやって、
なんとか80%程度まで声は回復されたのだそう。
たしかに、時折咳もされていましたし、万全とは言えない状況なのは察しました。
で、冒頭の「雨に唄えば」のエピソードに繋がります。
大変おまたせしました(笑)
そういえば、別の公平さんのコンサートでも、
朗々と歌われているとき、かなりの高熱だったというエピソードもありました。
ま、そういう余談はともかく。
最初の2曲はバンドメンバー3人と公平さんのピアノによる演奏、
そしてその後の2曲は、クロマチックハーモニカ奏者の南里沙さんが加わり、
5人での演奏となっていました。
この4曲を聞き終えたとき「これで80%かよ」と思ったのは私だけではないはずです。
そして、「輪舞」「さくらさいた」「奇跡の鐘」の3曲は、
ゲストヴォーカルで声優の早見沙織さんが歌唱されました。
持ち歌である「輪舞」「奇跡の鐘」を生で聞けたのは本当に嬉しかったんですが、
「さくらさいた」がもう本当に大好きな曲でして・・・
難度が相当高い楽曲ではありますが、あの瞬間は早見さんの歌になってましたね。
最初に泣いたのはたしかここでした。
ここから何度も泣く事になります(笑)
そして早見さんが退場されたあと、歌のない楽曲が2曲。
EWIというのは電子楽器の一つで、でかいクラリネットみたいな形状になってます。
息を吹き込んで鳴らす仕様ですが、多種多様な音色が出せるんですよね。
そのあとに披露されたのは「つばめ」という楽曲です。
これは南里沙さんの楽曲です。
なぜ、公平さんの記念コンサートで南さんの楽曲が演奏されたのか。
それは、会場にいる人達だけの秘密になってますので、
ここでは理由は書かないことにします。
ギターの鈴木さんとのデュオ演奏でしたが、とても温かい音色でした。
帰りにSpofityで南さんのアルバム「Blend」をダウンロードしたのは内緒です。
そのあとの公平さんの弾き語りのうち「好奇心のとびら」は前述のとおりです。
小学生があの歌を歌うのかと思うと・・・(以下略)
そして「輝く星座」は紐育星組の楽曲ですね。
私は公平さんがコミケなどで頒布されていたCDに収録されているバージョンを聞いていたので、生で聞けて嬉しかったです。
とまあ駆け足で書いていますけど、
ちょこちょことトークコーナーも設けられていて、
川村龍さんとの絶妙とも微妙とも軽妙とも言えるトークが展開されてました。
川村龍さんとは以前横浜のみなとみらいホールでご挨拶した記憶がありますが、
なんのコンサートだったか忘れました(笑)
「いつか星の海で」「勇者王誕生」はガオガイガーの主題歌ですね。
このあたりから公平さんがつらそうに見えてきたんですよ。
80%という割合が少しずつ、でも確実に下がってきていることに心配になりました。
その後の4曲も、そういう心配を抱えながらの鑑賞だったこともありましたが、
シンフォニーウィズフレンドあたりから忘れました。
大好きな楽曲になるとそういうことを忘れるみたいですね、わたしは。
「素晴らしき舞台」は帝劇花組のレニの持ち歌ですが、
公平さんが歌うと、また違った印象になりますね。
上手いのはもちろんですが、
今回のコンサートと相まって王子ホールが「素晴らしき舞台」となったような気がします。
ここで再び早見さんが登場して、
「花咲く乙女~夢のつづき(メドレー)」が披露されました。
セガサターン自体からサクラに触れている私としては大変うれしい選曲でした。
とにかく歌が上手いこともあり、安心して聞けました。
ここで泣きました。
誤解のないように言うと、これまでも何回か泣いてます。
輝く星座でも泣きましたし、ウィーアーでも泣きました。
なんで泣いたか、わかりませんけど・・・
そして、最後は公平さんの弾き語りによる「つばさ」です。
サクラ大戦の「つばさ」、というよりも、
公平さんの弾き語りによる「つばさ」は私にとっては特別な思いのある楽曲です。
そのことは以前このブログでも何回か書いてますね。
というわけで、かなり駆け足で書いてしまいました。
セットリストもうろ覚えで合ってるかどうかは保証できませんし、
本当は色々と書きたいこともあったはずなんですけど、
今のわたしにはこれが精一杯みたいです。
最後になりますが、田中公平さん41周年おめでとうございます。
そして、川村龍さん、岩瀬立飛さん、鈴木直人さん、演奏お疲れさまでした。
南里沙さん、クロマチックハーモニカの演奏素晴らしかったです。
早見沙織さん、華麗で素敵な歌声をありがとうございました。
こんなご時世でも音楽を楽しむことができて幸せでした。
また5月のワンピースのコンサートにも伺わせていただきます。