なにか迷ったときには原点へと立ち戻る。
どんなときにも通用する、かどうか保証はできませんけど、
私もいろいろと迷いが生じたときには原点に立ち戻ることを心がけています。
私にとって映画音楽の原点というのは、
ジブリ映画と「デーヴ(Dave)」です。
1993年に公開されたデーヴという作品は、
「好きな映画をあげてください」と言われると必ず入っている作品の一つです。
ときのアメリカ大統領が病に倒れました。
最側近であった幾人かが、大統領の影武者をたてる計画を立てます。
零細企業の経営者であったデーヴ・コーヴィクは、
外見がそっくりという理由で影武者として活躍することになります。
アメリカの政治の裏面をいろいろと垣間見ることになるデーヴ。
このあたりはドタバタ喜劇で描かれていてとても笑えるシーンも多いです。
が、映画の後半になってくるとその様相は少し変化します。
30年近く前の映画なのでネタバレも何もあったものではないですけど、
まあ、でも見たことがない人も多いと思うのでどういう結末かは伏せておきましょう。
私は、何回見てもこの映画のラストは泣けます。
DVDとかで何十回と見ている映画ではありますけど、本当に名作だと思うんです。
余談になりますが、
デーヴ役はケヴィン・クライン、
そして本物のミッチェル大統領の妻であるエレンを演じたのは、
「エイリアン」シリーズなどで知られているシガニー・ウィーバーです。
彼女のコミカルな演技は見ていてほっこりします。
コメディエンヌとしての資質、というか演技力にただただ脱帽します。
監督はゴーストバスターズなどで知られるアイヴァン・ライトマン。
脚本は「big」で一躍その名を知られるようになるゲイリー・ロス。
(「big」はもうひとり共同脚本家がいましたけど)
そしてこの映画の音楽を担当したのは、
「ダークナイト」や「ブラックダイヤモンド」、
あるいは「ファンタスティックビースト」シリーズでも有名な、
私にとって、映画音楽もまたオーケストレーションの師といえます。
大好きな映画音楽だとなおさらのめり込んでしまいます。
この「Dave」のサントラもCDが擦り切れるくらい聞いてますね。
学生時代は耳コピしてピアノで連弾したりするくらい大好きです。
今でもちょくちょく聞きたくなるサントラの一枚ですね。
当時のハリウッド映画音楽の域を出てはいないかもしれませんけど、
良質な映画には良質な音楽が付随するものです。
きっとこのブログを見ている方も、
この映画を見たくなり、そしてサントラを買いたくなることでしょう。